空母ずいかく194 GREAT GAME~北方有事勃発~   作:特殊作戦群

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それから4日後優希の姿は自衛艦隊司令部にあった。


~一ノ瀬の答え~

4日後

 

横須賀 自衛艦隊司令部

 

司令官室

 

「1週間待つとは言ったがそんなに早く決めてしまうとはな、返答を聞こう1佐」

 

司令が言い後ろには木村も居る。恐らくは説得要員に呼んだのだろう。

 

「ハイ、結論から先に言わせて頂くと此度の辞令、正式に拝命しようと思います」

 

「「!!」」

 

反応を示し

 

「そうか!、良かった。」

 

司令はほっと胸をなでおろし

 

「良かった!」

 

木村は後ろで言っている。

 

「じゃぁこの退役願いは破り捨てていいんだな」

 

言われ

 

「ハイ、お願いします」

 

「本当に戻れないぞ、イイのか?」

 

「ハイ!」

 

俺も頷く。司令は灰皿を準備し俺の出した退役願いにライターで火を付けそのまま燃やしてしまった。

 

「これでようやく新第6護衛隊群が始動する」

 

司令は言い

 

「さてまぁ座ってくれ2人とも」

 

司令は言い俺と木村は椅子に座り

 

「しかし、一ノ瀬1佐何処で心変わりしたんだ?」

 

司令が俺に尋ね

 

「家族からの理解や・・・・妻から背中を押されてですかね。」

 

答え

 

「家族・・・奥様・・・ああ!、[色彩の女王]とも言われてる日本を代表する画家の佐伯真珠さんか。」

 

司令は頷き

 

「何はともあれその奥様に我々は感謝しなければな、優秀な人材の喪失を防いでくれたのだからな」

 

苦笑しつつも

 

「このまま行けば来月の1日からは副群司令として木村海将補と共に[ずいかく]に戻ってもらう。それと同時に正式に准海将補へ昇格だ。」

 

告げられ

 

「承知しました」

 

頷き

 

「それとこれが上から回って来た、今度の艦隊の再編に伴うものだ」

 

渡された書類を木村と共に確認し

 

「艦隊の陣容も変わるな」

 

「ああ、しかし艦載機が全機最新鋭のF-3に置き換わるのか」

 

「だが機数を減らすという話があったのは知っていたが5機も減らすのか?!」

 

「全く、予備機含め40機だと?!」

 

「40・・・1飛行隊7機編成か、半端臭い事を・・・検証委員会の奴ら」

 

俺と木村は司令そっちのけで資料を確認し文句を垂れるが

 

「2人とも落ち着け、航空団については確かに元々[ずいかく]には45機のF-35を春馬有事の際には搭載していたが戦闘終結後の検証委員会は艦載機と汎用ヘリの安定的な搭載や対空戦闘、艦隊防空に批准が傾きすぎである事や[てるづき]の撃沈からも対潜哨戒にもある程度の批准は置くべきとの判断からこう言った再編成へと置き換わっていった。」

 

「艦載機を減らしてまでとわね」

 

「そう言うなよ木村、先の有事で[てるづき]を沈められてるんだ。それに空母の天敵だぞ潜水艦の存在は。」

 

言い

 

「確かに一ノ瀬の言う通りだ。航空母艦は護衛ナシには動けん、まして潜水艦は天敵だ。その警戒を厳中に行う上では止む負えまい」

 

司令も言い

 

「第6護衛隊群には正式に北方防衛の任に就いてもらう事になる。」

 

言われ

 

「北方・・・・・と言う事は[対ロシア]と言う事ですか」

 

俺は言い

 

「そうだ。情報でも上がっているがロシアは新型空母[シビリャコフ]の建造と完成が間近に迫ってるらしい。」

 

司令は俺と木村に言い

 

「戦争中にも拘らず新型空母を建造する余裕があるのは流石大国と言うべきか」

 

木村は言うが

 

「張り子の虚勢・・・・・・・・か。」

 

俺は一刀両断に切って捨て

 

「根拠を聞いてもイイか一ノ瀬1佐」

 

司令が俺に問い

 

「ええ、今のロシア軍には人的にも資金的にも余裕はない。ウクライナ軍が想像以上の善戦を見せ重要拠点を防衛、ないし奪還する中ロシアは各地で大損害を被っているこれ以上のポカをしでかせば国民感情も黙ってはいない。国内の不満を外にぶつけるもう一つの相手が必要だと言う事です。」

 

俺は司令に言い

 

「どう言う事だ優希?」

 

木村は俺に尋ね

 

「今の自衛隊はアジアでも有数の海軍能力を有し、空母を4隻保有。ロシアとて背後さえ警戒しなければならない。むしろロシアにとっても対日危機意識を国民に煽るには丁度いい材料かもしれない。ロシアが新型空母を建造するのはな。」

 

俺は苦笑気味に言い、それに対し木村は

 

「[ずいかく]が、第6護衛隊群がロシアにとって脅威だと言うのか?」

 

木村は言い

 

「十分に脅威だよ。露助にとってはね。そして今のロシア軍は陸・海・空・と完全に3軍が疲弊している。それだけじゃないと個人的には見ている。」

 

言い

 

「何が言いたいんだ優希?」

 

木村は更に言い

 

「今回の[大義なき戦争]でロシアは何一つとして得られていない。それ所か失ってばかりだ。だとすれば[もう1か所身近な所]に[何らかの因縁]を付けて[侵攻してくる]そう俺は個人的に考えている。それを防ぐのは俺達第6艦隊の仕事になるとね」

 

答えた。

 

「まさか、ロシア人の奴らウクライナ攻めしながら日本に切り込んでくると!」

 

「ああ、[きっかけが]さえあればな。因縁付ける切っ掛けさえあればな」

 

答えた。

 

「何はともあれ、今後は北方の守りも重要になる。今後の北方は第6護衛隊群にかかってると言っても過言ではない。頼んだぞ、2人とも」

 

「「了解」」

 

司令の言いに俺達2人は敬礼し書類を受領し

 

「2人で考えてみてくれ。海空の一体運用とやらをね」

 

司令は言い

 

「それ、第5護衛隊群の秋津司令の運用構想じゃないですか」

 

俺は言い

 

「そうだ、第6護衛隊群でも是非参考にしてみたらどうだ?という訳だ」

 

「「・・・・・・・・・・・・・・・・・」」

 

俺も木村も顔を見合わせた後、俺は

 

「そうですね、群司令と話し合ってみます。本艦隊はどう行くかを」

 

告げ

 

「楽しみにしてるぞ2人とも」

 

司令は言い俺達は司令室を後にするのだった。




次回~赤の犬の企み~を予定しております。
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