空母ずいかく194 GREAT GAME~北方有事勃発~ 作:特殊作戦群
クレムリン
ロシア連邦大統領 オラジーミラル・ブーチン
「各戦線の状況がおもわしくないッ、どういう状況か説明したまえ!!」
机を叩き怒りを露にするブーチンだが
「恐れながら大統領閣下、西側諸国の兵器支援が大幅にウクライナ軍を強化しております。対する我軍は・・・・・」
国防大臣のジョイグ大臣はおづおづと言い
「そのような泣き言を聞きたくないのだよ!!」
ブーチンは一喝した。露軍の状況は開戦当初は優勢かと思われたが米国を主体とした西側による武器支援が徐々に効果を発揮し車両はジャベリンやN-LOWなどの対装甲車、戦車兵器の餌食となり戦闘ヘリなども携帯用地対空ミサイル[スティンガー]に蚊を落とすように叩き落とされていた。それだけではない
「現場の兵士の士気の低下も深刻であります。脱走やこちらの指示に従わずに勝手に降伏する者も・・・・・」
「なんたる様だッ!!!」
更に激昂する中
「大統領閣下、状況は最悪であります・・・・・」
周りの閣僚らは言った。国民にはホラを吹き嘘を吹聴しているが21世紀の電子機器やインターネットが発達した今そんなプロパガンダに引っかかるのは年を喰った人間以外には効果は薄かったのだ。
「{このまま何の戦果も挙げられず撤退、停戦。となれば国内で暴動が起る。ましてこのまま降伏ともなれば私の立ち位置なども・・・・・・・・・}」
ブーチンは内心焦っていた。あれだけ好き勝手にやり放題にやりその挙句になんの戦果も得られませんでしたなどと言うザマになればつるし上げは必須、下手をうてば消される事にもなるのだ。まぁ戦争に負けてもその責任を問われる事は避けられない為今のブーチンには勝以外の選択肢がない状況なのだ。そんな中
「閣下、1つ御意見宜しいでしょうか」
軍関係者の1人が言い
「ああ、何でもイイ好きに話せ」
ブーチンは言うと
「今の国民の矛先を逸らし時間稼ぎをする方法が1つだけあります。」
言い
「どんな方法だ」
ブーチンは問うと
「日本に仕掛ける事です。」
きっぱりと言い
「「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」」
周りは凍りつき
「貴様気は確かか!!」
「日本に仕掛けるだと!!なんの大義名分もなく仕掛ければ今度こそ破滅してしまうわ!!!」
「正気の沙汰じゃない!!!」
周りから非難が飛ぶ中
「大統領、日本は今や空母を4隻も保有する軍事大国です。核兵器こそ保有はしておりませんがその野心のあるような行動は我が国にとっては大きな脅威となります。これを叩くのに大義名分などいりましょうか?」
言い
「昨今のハルマユウジ、がいい例でしょう。日本自衛隊はグルシャを撃沈した、艦隊もろとも殲滅する作戦を取った。あのような事をする国が非戦を平和を語る資格などあるのかと」
周りに言い
「だが、何らかの大義名分がなければ動くわけにはいかない。こっちに分が悪い状況下で動けばさらに状況は悪化する」
ブーチンは語るも
「大統領、もう我々に残された選択肢はそう多くはありません。よくよくお考え御決断下さい。戦果を上げられれば国民は納得しましょう。そこがウクライナか日本かの違いです。」
軍高官は語るのだった。この悪魔のような計画が進み、そして悪魔的な矛先が日本に向けられるとはこの時日本人は誰一人して思わなかっただろう。自衛隊や日本政府を除いては・・・・・・・・
「一応、計画書が出来れば、まずは私に見せたまえ、採用するかの有無は私が判断を下す」
ブーチンは言い
「ハイ、承知しました」
軍高官は頷くも、ブーチンは
「{今の日本とてそこまでバカじゃない。自衛隊の空母艦隊が北方方面に警備を置くと言うような断片的な情報は上がってきても居る。だが我軍の対抗馬は・・・}
プーチンは内心では頭を抱えた。就役間近の新型空母[シビリャコフ]を除けば太刀打ちできそうな艦など今のロシアには存在しないのだから。
「{情報では空母[いぶき]2番艦[ずいかく]3番艦[ほだか]4番艦[しょうほう]と4隻の空母が運用されているとか。特に2番艦[ずいかく]以降は艦の大型化に伴い搭載可能な艦載機の数はケタ違い海軍能力では日本には勝ち目は薄いがどうにかこうにか上陸できれば・・・・・・}」
ブーチンは内心考え込んでいたのだった。疲弊している状況下で戦力をさらに分散すると言うのは悪手でしかないのだが何としても[戦果]が欲しいブーチンにとってはそこまで細かく考える余裕などはなかったのだから・・・・・・・・・・・
次回~家族旅行~を予定しています。