空母ずいかく194 GREAT GAME~北方有事勃発~ 作:特殊作戦群
旅館
「・・・・・・・・・・・」
満月が室内を照らす中俺は1人椅子に座り夜景を眺めていた
「・・・・・・・・・・・・この選択は間違っていない・・・よな」
1人呟いた。脳裏をよぎるは先の春馬有事だった。
「敵潜撃沈ッ!!海面にオイル、浮遊物を確認!!」
「敵機αからγまでを撃墜ッ、更に接近!!」
「敵空母撃沈ッ、沈んでいきます!!我々の勝利です!!艦長!!」
敵と戦い領土を守るために敵を殲滅し勝利したがその代償はとてつもなく大ききかった事を脳裏に思い出す。
「どれだけの敵兵が死んだ・・・・いや、[俺が殺したんだろうな・・・・]」
その現実は俺に圧し掛かる。1人辛気臭くしていると
「大丈夫、優希?」
真珠が布団から起きだしていた。
「せっかく寝ていたのにゴメン、起こしちゃったか」
真珠に言い
「大丈夫?」
尋ねられ
「結婚して、奥さんを貰って、子供が生まれて、今だからこそわかる。敵にも家族が居たんだそれを俺達は奪った。武力を持って」
呟くと
「私が言える事じゃないけれどもそれは仕方がない事だったわけだしそれに東亜連邦は不法に日本国領土に侵攻した、いわば自業自得よ。優希達自衛隊はその使命を果たした、国土を防衛しそして私達国民を守った。」
真珠に言われ
「あの時は何も感じなかったんだ。でも真希や優也が生まれてから日に日に自分が下した、命令で多くの命があの海に消えて行ったんだと痛感してるんだ」
お茶を飲み答える。
「私と結婚してあの子達を授かったのは間違いだった?」
唐突に言われ
「そんなわけないだろう、そんなわけない。かわいい子供達の成長を見守る事が出来るのはこの上ない喜びの1つさ」
答えるも
「前も言った通り私は無条件で貴方の味方よ。1人で抱え込まない、気負わないで」
真珠は俺に言い
「ホントに何もかもお見通しなんだな」
「そうよ。お見通しなのよ貴方の事なら」
胸を張るように真珠に言われ
「敵わないな」
呟き
「ふふ、寝ないと明日がしんどいわよ。あっちこっち観光してお土産買って貴方が唯一居る休暇なんだから」
真珠はそう言うと俺の手を握り
「さ、寝ましょう」
手を引かれるが
「なぁ・・・・」
「何を今更、私達夫婦だもの」
そのまま真珠の布団に連れ込まれ
「朝、お義父さんやお義母さんにおじい様やヒナにアヤに冷やかされる事を必須だぞ」
引き攣るように言うが
「なら見せつけましょう。私達夫婦は今も新婚当時のままのアツアツぶりを。」
「・・・・・・そうだな」
頷き、真珠の布団に入り込み一晩を過ごすのだった。
因みに
翌朝
「はぁ・・・・もう独り身の私達の事も考えてよ真珠ねぇ」
「何と言うか姉夫婦の惚気をこうもまざまざと見せつけられると・・・逆に自分が行き遅れてる事を実感させられる。」
ヒナとアヤに苦笑されつつ苦言を言われ
「娘夫婦は仲が大変にイイ。これはもう3人目、4人目、期待してもイイのかしら?」
「おっ、子沢山か。いいなぁ沢山の孫に囲まれるも。真珠、優希君期待してるぞぉ」
お義父さんやお義母さんに言われ
「むぅ、もっとひ孫の顔がみれるのか、まだまだあっちに逝く訳にはいかぬなぁ 」
おじいさんにも冷やかされとうとう真珠が開き直り
「3人目、4人目、頑張っちゃう?」
言い始め
「えっ?!、あの?!ちょ・・・・・・・・・」
俺一人困惑する中
「頑張りましょう、アナタ」
小悪魔的な笑顔を浮かべる真珠に
「{あっ・・・・・この笑顔に俺は一生勝てる気がしない・・・・}」
俺は感じていた。その後旅館で朝食を取り、観光地巡りを楽しみ
「おっ、これ土産にイイな」
「私もコレイイかも」
「ワシもこれにしようかの」
「私はこれ」
「うーん、どれにしようかな」
「これなんかいいかんじだな」
「そうね」
家族皆で観光と買い物を楽しみそして楽しい時間の終わりは早くに来てしまった。沈みゆく夕日を帰宅する為運転する車の中で見ながら
「また家族皆で来たいなぁ・・・・・・」
呟き
「来れるわよ。皆で」
助手席に座る真珠が言い
「そうだな」
頷き帰路に就くのだった。
次回~副司令官兼艦長~を予定しています。