UA30000越え達成、お気に入り登録数230件を突破しました!
そして・・・。
日本国召喚@ウィキに、「超日本国召喚」が記載されました!!
(初めて確認した時、思わず吹き出してしまいました・・・。)
皆様、本当にありがとうございます!
ここまで投稿を続けることが出来たのは、読者の皆様のお陰です。
駄文でテンプレな所が多々ありますが、これからもよろしくお願いします。
今回も前回と同じで、オリジナルの部分が多いので誤字脱字やおかしな部分がかなり多いと思います。
それでも良ければ、どうぞご覧ください。
「日本国海上防衛軍第一艦隊、アルタラス王国に派遣決定」
この歴史に残るニュースは、あっという間に日本全土へと広がっていった。
各テレビ局やラジオ局は、速報としてこのニュースを報道し、特番を組む用意を始めた。新聞社は号外を大量に印刷し、週刊誌を発行する会社は記事を大急ぎで書き始める。
この日本を揺るがす情報は、日本と親しい国々にも伝わっていく事となる。
ムー マイカル港
大使を乗せて来た戦艦えちごには、マイラスを筆頭に技術士官たちが見学に訪れていた。
彼らは、空想上の存在であった61㎝の大口径砲を前に興奮を隠しきれない様子であった。そんな彼らを案内するえちごの艦長の下に、一人の水兵が大慌てでやって来た。
「どうした、そんなに慌てて?ムーのお客様が見学に来ているのだぞ?簡潔に頼む。」
「か、艦長、第一艦隊が!第一艦隊が出撃するとの入電が入りました!」
「な、何だと!?第一艦隊が出撃!?おい、本当か!?」
「は、はい!防衛省からの緊急入電なので確実です!」
「済まない、詳しく説明してくれ。何があった?」
マイラスは、そんな慌てている日本兵と艦長の様子を見ていた。
何処の国の言語にも当てはまらない言葉で話しているので、話の内容は詳しくは分からなかったが彼らの様子から、彼らの国二ホン国で何か一大事があったようだ。
好奇心から、マイラスは彼らに尋ねてみることにした。
「艦長殿、一体何があったんですか?軍機や機密に触れない事ならば、教えてほしいのですが?」
「ああ、マイラスさん。みっともないところを見せてしまって、申し訳ない。軍機に触れない事なので、何が起きたのか簡単に話させていただきます。あなたは、アルタラス王国を御存じですか?」
「ええ、存じております。確か、世界有数の魔石産出国で列強であるパーパルディア皇国の侵攻の危機にあっている国と聞いております。」
「実は、そのアルタラス王国に我が国の第一艦隊が、同盟国防衛の為に派遣されることになったのです。」
「そうなのですか!?しかし、それに何の問題があるのですか?」
「日本国海上防衛軍第一艦隊、地球において世界最強と謡われた艦隊です。何しろ、我が国最大にして最後の切り札、「大国を一隻で滅ぼすことが出来る」とまで言われた天照型一番艦天照が在籍しているのです。」
「アマテラス型!?確か、80㎝砲を備えている艦と聞いていますがそんなにすごい艦なのですか!?」
「ええ、何しろこのえちごが玩具の船に見えるほどの巨大な艦ですから。」
えちごより遥かに巨大、この言葉を聞いたマイラスは強い衝撃を受けていた。
この戦艦えちごは、ムーの誇る戦艦ラ・カサミより遥かに巨大な艦なのだ。そんな戦艦が、玩具の船に見えてしまう程に巨大だというアマテラスという戦艦が二ホンには存在しているのだ。
マイラスは、やはり二ホン国は世界に多大に影響を与える存在であると再認識し、二ホン国の情報を迅速に集め自国に有利になるように努めることに決めた。
クワ・トイネ公国 首都クワ・トイネ
日本の技術支援を受けて、大きく発展した国クワ・トイネ公国にもこの情報が、在日大使館を通じて届けられていた。
「噂に聞いていた、二ホン国の切り札。それが出撃することになるとは・・・。」
「それだけ、今回の一件を重要視しているという事でしょう。」
クワ・トイネ公国の首相カナタは、首相官邸の一室でこの一件についての報告を受けていた。
クワ・トイネ公国が天照型の存在を認知したのは、国交を開いてから一週間後の事である。クワ・トイネ公国から日本へと航行していた船団の近くをたまたま第三艦隊が航行していて、その時に彼らは日本最大の軍艦の姿を目にすることになる。
目撃したうちの一人は、
「海の神かと思った。それだけの雰囲気を出していた。」
と、話していた。ちなみに、航行している天照型を見るのは極めて稀な事であり、日本人からすごく羨ましがられたとも話していた。
兎も角、クワ・トイネ公国は日本の事を可能な限り調べた。そして、ある一つの事実に行き着く。
それは、「二ホン国のここ100年の発展は、アマテラス型と呼ばれる三隻の戦艦から得た技術でもたらされたものである。」という事だった。
(ニホン国の方々は、アマテラスの事を「我が国の礎であり、守り神である」と言っていましたが、確かに事実であるようですね。)
「・・・恐らく二ホン国は、本気でパーパルディア皇国に対抗することになるでしょう。そこで、この国を発展させてくれた恩を少し返しましょう。彼らに、より多くの食料を提供するように調整してください。」
クワ・トイネ公国は自分達に迫っていた亡国の危機を救ってくれた、日本の助力になる為の行動を開始する。
アルタラス王国 王城アテノール城
ターラ14世の厚意によって、城の一室で待機していた日本国使節団は本国からの連絡をソワソワとしながら待っていた。
「先輩、どうなると思います?」
「恐らく、艦隊を一つ派遣して様子見になると俺は踏んでいる。ただ・・・。」
「ただ?」
「ただ、あの大国が一つの艦隊を派遣した所で考えを改めるとは、とても思えない。実は、何人かのアルタラス王国人に話を聞いたのだが、彼ら曰、一部を除き傲慢な態度をとる奴らばかりと言う。おそらく、自国の力に酔っているのだろう。そんな国が艦隊一つで怖気着くとは、とても思えない。」
「はぁ~、なるほど・・・。というか一部とはいえ、まともな考えを持つ人がパーパルディア皇国にも居るんですね。」
「ああ、しかもそのうちの一人は、今この国に滞在しているらしい。話を聞いた所、頭を地に着く勢いで下げて何度も謝罪をしていたそうだ。」
「どんな国にもまともな人は居るもんですね。」
そんな時、柳田の携帯電話が鳴った。
雑談を中断し、柳田は電話に出る。
「もしもし、柳田です。はい、はい。・・・・・はい!?それは本当ですか!?・・・はい、分かりました。直ぐにアルタラス側に伝えます。はい、では・・・。」
最初はごく普通に話していた柳田だったが、途中から驚きの声を何度も上げていた。何事かと、周りの外交官達の注目が集まる。
「先輩、何があったのですか?かなり、驚いている様子でしたが?」
「政府は艦隊を派遣することに決めた。・・・・・・・・派遣されるのは、第一艦隊だ。」
「「はい!!??」」
柳田の口から出た衝撃の事実。
艦隊のアルタラス王国派遣はここにいる誰もが予想していた事だったが、まさか日本最強の第一艦隊が派遣されてくるとは、夢にも思っていなかった事だった。
「と、兎に角、艦隊の派遣は決定された。アルタラス王国政府に報告するぞ。」
その後、最初の会談が行われた会議室にて日本政府の判断がアルタラス王国に伝えられた。
艦隊の派遣を聞いた時、ターラ14世は思わず目頭に涙を浮かべてしまった。
パーパルディア皇国の魔の手に、彼は長い間悩まされていた。列強が相手では、味方をしてくれる国もおらず、唯々絶望の中に彼はいた。
そんな時に見つけた一筋の希望、それが日本国であり彼はこの国に最後の望みを賭けた。
そして彼は賭けに勝った。
日本国は即座に艦隊を、しかも彼の国最強の艦隊を派遣してくれるというのだ。
周りを見ると、大臣達も目に涙を浮かべていた。なかには、人目を憚らずに泣いている者もいた。
ターラ14世は涙をぬぐうと、席から立ち上がった。
「ヤナギダ殿、そして二ホン国の皆様。我が国に手を差し伸べてくれてありがとう。本当にありがとう。ワシや国民は貴国の御恩を、決して忘れない。ありがとう・・・。」
そして、最大限の感謝の気持ちを使節団に伝えた。
この後、正式に日本、アルタラス王国の両国は国交を結ぶと同時に各種同盟を締結した。
無事に仕事を終えた使節団は、引継ぎの為に何人かの人員を残すと第七艦隊と共にアルタラス王国を出国、フェン王国へと向かった。
日本 横須賀港
日本有数の港であり、軍港でもある横須賀港。
この港の一角に、報道陣やミリタリーオタク、見物人の大きな人だかりが出来ていた。
その視線の先には、複数の軍艦が停泊していた。その正体は、アルタラス王国に派遣されることが決定し、出撃準備を行っている日本国海上防衛軍第一艦隊である。
その中でひときわ目立つ巨艦、天照の艦橋内では艦隊司令の佐々木と艦長の倉田が補給の指揮を執っていた。
「補給状況はどうだ?」
「はっ!燃料と弾薬類の補給はすでに完了し、残っているのは食料等の積み込みのみとなっています。現状のペースで進めば、明日の正午には出撃可能となります。」
「了解した。安全第一で行動する様にしてほしい。」
倉田は乗組員にそう伝えると、艦長席にどっかりと座った。
彼や第一艦隊の防衛軍人からすれば、異世界に転移して初の海外派遣は親善航海になるだろうと考えていたが、まさかの「同盟国防衛の為の派遣」である。
(この第一艦隊による同盟国防衛か・・・。覇権国家が多いと聞いていたが、まさかこんなに早く出撃することになるとはな。この世界と比べると、地球はとても平和な世界だったのだな・・・。だが、同盟国の危機となれば、やるべきことは全力でやらせてもらう!)
一方、第一艦隊司令である佐々木も指揮を執りながら考え事をしていた。
それは、この世界の事である。
この世界には誰もが恐れる、古の魔法帝国が存在していたと言われている。そしてその帝国はある日忽然と姿を消したというが、いつの日か復活するとも。
もし、地球ならば国連主導の下、各国が連携して対抗策を練り戦力を整えるはずだ。しかし、この世界でまともに対抗策を練っているのは、ミリシアル帝国やムーぐらいで、そればかりか一部の国は自分達の利益の為だけに動いている。パーパルディア皇国は代表的な一例だろう。
その上、ミリシアルも世界最強の国としての「義務」を果たしているとはとても思えない。もし日本がミリシアルの立場ならば、自分の利益のみを優先している国に「世界存続の危機に自分勝手な行動をするな。」と警告を与えるだろうが、ミリシアルは一切そのような事をやっていない。それで、よく世界最強を自負できるものだ。
ムーについては仕方ない。何しろ、日本と同盟を結ぶまで永世中立国だったのだ。中立を唱っている以上、他国の争いごとに積極的に介入する事は出来なかったのだろう。
(自称世界最強の国か・・・。そんな国が天照を見たらどう思うだろうか?「文明圏外の国が持つのは危険だ!我々が管理、運用する!!」とは、さすがに言わないだろうが、強い警戒心を生むことになるのは確実だな。・・・まあ、ミリシアルの事は接触した時に考えればよいか。今はパーパルディア皇国の事に集中する事にしよう。)
佐々木は考察を中断し、陣頭指揮を再開する。
翌日 正午
第一艦隊の補給作業は順調に進み、予定通りに終了し遂に出撃の時が来た。
佐々木は艦隊無線を入れると、第一艦隊に所属する全ての艦艇に向けて演説を行った。
「第一艦隊の諸君、艦隊司令の佐々木だ。我々は本日1300、アルタラス王国に出撃する。目的は、アルタラス王国の防衛、及びパーパルディア皇国に対する威圧行動である。
パーパルディア皇国、彼の国の野心の刃は、近い将来間違いなくアルタラス王国のみならず、我が国にも向けられることになるだろう。今回の艦隊派遣は、同盟国アルタラス王国の国民を守るだけではない。戦争を武力の威圧によって抑制し、我が国と我が国の同盟国の国民が戦火に巻き込まれない様にする為でもある!
我々は、平和を愛し、平和の為に戦う戦士である!
「平和」と「明日」を守る為に、私は諸君が己が力を最大限に発揮する事を期待する!
総員、出港準備に掛かれ!!」
午後一時になった次の瞬間、港に大音量の汽笛が響き渡った。
港の一角に集まっていた多くの人の耳にも、この爆音は届いていた。
テレビ局のカメラマンや新聞社の記者が、手にしたカメラを汽笛の音源へと向けると数日前から停泊していた第一艦隊の艦が次々に錨を上げ、もやいを解き、動き始めていた。
一人のレポーターが、動き始めた艦をバックに話し始める。
「テレビの前の皆さん、見えますか?私の後ろで、たった今第一艦隊が動き始めました!この世界に転移して初の第一艦隊の全力出撃です!!つい先日国交を結んだアルタラス王国は、列強パーパルディア皇国の侵略の危機にあります。異世界の友を守る為に、「The World's Strongest Fleet of Hope and Mankind's Greatest Hope」と呼ばれた艦隊が出撃していきます!!」
「The World's Strongest Fleet of Hope and Mankind's Greatest Hope」、日本語に直訳すると「世界最強であり人類最大の希望の艦隊」である。
この言葉は第二次世界大戦時、とある国の指導者が口にした感謝の言葉である。ドイツ軍の猛攻で国土の90%を占領され、亡国の機に陥っていたその国は希望を求めていた。その時、現れたのが極東からやって来た臨時編成艦を加えた日本海上防衛軍第一艦隊である。第二次世界大戦における連合軍の大反撃は、この艦隊が到着した時に始まった。
この異名は、反撃のきっかけを作った日本艦隊の偉業の戦果を称え、最大の感謝の気持ちを込めたものであった。
半世紀以上の時が経ち、再び亡国の機に陥っている同盟国が現れた。
同盟国の危機を打ち払うために出撃していく彼等に、この異名はとてもふさわしいものであった。
第一艦隊を構成する二隻の戦艦、二隻の空母、30隻以上の護衛艦は予定通りに出港した。
港に残っていたのは、旗艦を務める超戦艦天照のみとなっていた。
なぜ、天照が最後まで残っていたのかというと、世界最大の巨体を持つ天照型は味方の出港に大きな影響が出てしまう為、出港は最後になる事が決まっている。
「艦長、全艦無事に出港しました。残るは本艦だけです。」
「うむ、了解した。主機関出力70%、補機出力90%、天照出港準備!」
「了解!機関長、機関出港出力!各部署、チェック急げ!」
「武装管制システム、全て正常。異常なし!」
「全航行システム、異常なし!」
「各種レーダー、ソナー及びセンサー類、異常ありません!」
「艦隊間データリンクシステム、接続完了。異常なし!」
各部署から全ての機器が正常に稼働している事が報告されている間に、天照の機関がガスタービンや原子炉、核動力炉のどれとも違う機関音を上げ始める。
「全艦異常なし!全て正常に稼働中!機関出力、出港出力に到達。天照、発進できます!」
「微速前進0.5、天照発進せよ!」
「了解!微速前進0.5、天照発進します!」
艦尾水面下に備え付けられた量子推進器が、推力を発揮し500万トンを超える巨大な船体を動かし始める。
天照が動き始めると、軍港で勤務していた軍人が第一艦隊に向かって直立不動で敬礼をしていた。いや、艦隊を見送っていたのは、軍人だけではない。港で働く一般人や、港の外に集まっていた人達も帽子を取って頭を下げたり、手を合わせて彼らの安全を祈っていた。
ロウリア王国
王都ジン・ハークのとある日本系列の会社が経営しているホテルの一室で、パーパルディア皇国国家戦略局に勤めているヴァルハルは、新聞紙を持ったまま固まっていた。
新聞の一面には大きな文字で、「二ホン国の最強戦艦アマテラス、アルタラス王国に出撃す!!」と書かれていた。彼は、震える手でこの大陸で手に入れた一冊の本を開く。
本の題名は、「決定版!!日本国防衛軍の兵器特集」である。
この本には、現在日本で運用されている全ての兵器が掲載されている物で、この本はロデニウス大陸の公用語で書かれたロデニウス版である。
ヴァルハルが震える手で開いたページには、カラフルなイラストや魔写を多用して天照型が分かりやすく説明されていた。
何度も本屋の列に並び、ようやく手にしたこの本に眼を通した時、ヴァルハルは自分の目を疑ってしまった。なぜなら、彼の、いやこの世界の常識から遥かにかけ離れた事ばかりが書かれていたからである。
音より速く飛ぶことが出来る飛行機械、300mを超える船体を持つ多数の軍艦、敵に向かって飛んで行く誘導弾など、夢や小説の中の物がいくつも掲載されていた。
そんな規格外の存在の中でも、一際存在感を放っている化け物がいた。それが、天照型である。
1000mを超える巨大な船体、桁外れに巨大な砲、そしてパーパルディア皇国の戦列艦より速い航行速度。
はっきりと言ってしまえば、「もし、パーパルディア皇国がこの化け物と戦えば、間違いなくパーパルディア皇国が滅亡する事になってしまうだろう。」で、あった。
そんな巨大艦が、200mを超える軍艦を複数引き連れてアルタラス王国に向かっている。
噂によると、上層部はアルタラス王国に近いうちに侵攻するという。
そうなれば、間違いなく二ホン国とパーパルディア皇国は戦争状態に突入することになるのは確実だろう。そして、その結果は日の目を見るより明らかだろう。
「・・・大変だ。今すぐ、本国に帰ってクロムやカイオス様にこの事を伝えなければ!!」
ヴァルハルは、パーパルディア皇国へと戻る為に宿を引き払う準備を急ぐ。
こうして、地球において世界最強と呼ばれた艦隊は、様々な国や人々に大きな影響を与えながら異世界の大海原へと出撃していった。
何とか、年を越す前に投稿する事が出来ました。
8月末に初投稿した時は、ここまでやってこれるとは思いませんでした。
来年も頑張っていきたいと思っています。
それでは皆さま、良いお年を!