ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか~金ぴかと白兎~   作:kejan

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豊穣の女主人で騒動があった次の日


神々の宴

ベル

 

「すいませんでした!」

 

早朝から、僕は豊穣の女主人を訪ねていた。

 

理由は簡単。僕は昨日、食い逃げをした。

 

「これ昨日のお勘定です。」

 

「金はいいよ。連れのほうが置いて行ったからね。」

 

王様払ってくれていたんだ。後でお礼を言わないと。

 

「坊主、冒険者なんてかっこつけるだけ無駄さ。今は、生きることに必死になりな。どんなに未熟でも生きてたもんが勝ち組さ。」

 

その言葉には、重みがあった。

 

「あたしにここまで言わせたんだ。すぐに死ぬんじゃないよ。」

 

背中を物理的にも精神的にも押される。

 

カウンターの奥から出てきたシルさんにお弁当をもらい僕は迷宮に向かっていた。

 

 

ヘスティア

 

今日はガネーシャ主催のパーティーに来ている。

 

正直こういう集まりは好きではないが、参加しなさすぎると文句を言われてしまう。

 

来たからには元を取らないとということで、用意されている豪華な食事の手を伸ばす。

 

また一部は持参した容器に詰めていく。

 

そんな状態で後ろから声をかけられたものだからとても驚いてしまった。

 

「こんばんは。ヘスティア。」

 

純白の胸元が大きくあいたドレスを身にまとったフレイヤが声をかけてきた。

 

「ぼく、君のこと苦手なんだよ。まあ、君はまだましなほうだけど。」

 

「おーい、フレイヤ―、ドチビー!」

 

ロキが遠くから走り寄ってきた。

 

「ロキ、君も来てたのか。」

 

「なんや、来たらあかんのか?」

 

聞きたかったことがあるからロキが来たのはちょうどよかった。」

 

「君のところのヴァレン何某君には決まった相手とかいるのかい?」

 

瞬間ロキの額に青筋が浮き出る。

 

「あの子はうちのお気に入りや。手を出そうとするやつは血祭りにあげたる。」

 

ちっ、いれば問題解決だったのに。

 

「あなたたち仲いいわね。そういえばロキ聞いたわよ。」

 

フレイヤ割って入ってくる。

 

「あなたのとこの冒険者が酒場で派手に負けたって。」

 

「うぐっ、さすがに噂は広がっとるか。」

 

「なんだい、そんな命知らずな冒険者が現れたのかい?」

 

ロキファミリアは都市最大派閥だ。そんなところにケンカを吹っ掛けるなんて命知らずでしかない。

 

「いや、本人は冒険者やないっちゅうとったで。」

 

「どういうことだい?」

 

「知らんわ。見たことない顔やったし、名前もわからん。わかっとるんはくそ生意気な金髪の男ってことくらいや。」

 

瞬間顔が引きつる。

 

強いかどうかはわからないが最近僕のファミリアに住み着いている傲岸不遜な金髪が頭をよぎる。

 

「へー、そんな子がいるんだね。じゃあ僕はこれで!」

 

嫌な予感がしたので颯爽とロキとフレイヤから立ち去る。

 

「あら、ヘスティアじゃない?」

 

ロキたちから離れたところで眼帯をした赤紙の女神が声をかけてきた。

 

僕がここに来た理由である女神ヘファイストスだった。




更新遅くてすいません。
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