ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか~金ぴかと白兎~   作:kejan

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アイズ達ロキファミリアが植物型モンスターを戦闘を行っていたころ、ベルとヘスティアは・・


神様の刃(ヘスティアナイフ)

ベル

 

僕は神様を抱えて背後から迫るモンスターから逃げるように走っていた。

 

「神様、なんであのモンスターに目羅われてるんですか?!知り合いですか?」

 

「初対面だよ‼」

 

路地から少し開けた場所に出る。

 

「ここはダイダロス通り。」

 

ダイダロス通りはとても複雑な構造をしており、地元の人間でなければ一度入ったら最後なかなか外に出るのが難しいといわれている。

 

背後を振り返るとモンスターが迫ってきているのが見える。

 

「迷っている場合じゃない。行きます、神様!」

 

ダイダロス通りに突入する。

 

細い路地を右へ左へ駆け抜ける。

 

路地を抜けた時だった。

 

上空からモンスターが飛来する。

 

着地の余波で吹き飛ばされてしまう。

 

サル型のモンスターがこちらを向く。

 

モンスターは僕を一瞥し、倒れている神様に向き直る。

 

怖い。

 

恐怖で体が硬直する。

 

モンスターの手が神様に伸びる。

 

怖い。

 

怖いけど僕は男だ。

 

女の子を置いて逃げるな!

 

自分に言い聞かせてモンスターに突撃する。

 

「うわああああああ!!」

 

モンスターの体を駆け上がり頭部にめがけて短刀の刃を振り下ろす。

 

パキーン

 

モンスターに当たった刃が砕けてしまう。

 

空中で自由が利かない体にモンスターの張り手が降りかかる。

 

強烈な張り手により建物へと激突する。

 

モンスターから追撃が来ると思った矢先、どこからか剣が飛来しモンスターをかすめる。

 

驚いたモンスターが周囲を見回している隙をついて、神さまを回収し路地へと走り出した。

 

無理だ、僕の力じゃ神様を守れない。

 

路地を抜けると別の広場に出る。

 

「あれは・・・」

 

鍵のかかる路地が目に入る。

 

決めた。

 

神さまを路地へと押し込み鍵をかける。

 

「ベル君!?なにを?」

 

「ごめんなさい神様、僕がここで時間を稼ぎます。神様はこのまま逃げてください。」

 

「なにを言ってるんだベル君。今すぐここを開けるんだ。」

 

ごめんなさい神様、僕はもう家族を失いたくないです。

 

先ほどのモンスターの元へ戻るべく、後ろから僕を呼ぶ神様の声を無視して路地へ向かって走り出す。

 

モンスターとすぐに再会することができた。

 

僕には武器がない以上逃げるしかない。

 

走って、走って、ひたすら走った。

 

モンスターの攻撃に体勢を崩してしまう。

 

モンスターの顔が目の前に迫る。

 

さよなら神様。

 

さよなら、アイズさん。せめて最後に会いたかったな。

 

「ベル君!」

 

「神様!?どうして来ちゃったんですか?」

 

神様の声に反応しモンスターの目標が僕から神様に切り替わる。

 

モンスターの手が迫る神様の元へ走り、間一髪で救出する。

 

そのまま神様を抱えて路地へ走り出す。

 

「逃げてくださいってお願いしたじゃないですか!」

 

「できるわけないだろ!僕を一人ぼっちにしないでくれ!」

 

ひとまず隠れられるところを探す。

 

周囲の壁よりやや新しめの壁が見える。

 

少し押すと通路が現れた。

 

ダイダロス通りにはこのような裏道が数多くある。

 

ひとまず通路に入り一息つく。

 

「あのモンスター神様を狙っています。見つかるのも時間の問題です」

 

「ベル君、此処でステイタスを更新する。君があのモンスターを倒すんだ。」

 

「無理です。僕の力じゃ。それに・・・」

 

柄だけになった武器に目を向ける。

 

「君にこれをあげよう。」

 

「これは・・」

 

「これは君の、いや僕たちの武器だ。名付けてヘスティアナイフ!」

 

 

ステイタスを更新する。

 

同時にナイフの神聖文字が青白く発光する。

 

遠くからモンスターの足音が聞こえてくる。

 

「神様!来ます!」

 

僕の背中に頭を預けた神様がつぶやく。」

 

「僕が君を勝たせてみせる。信じてくれるね。」

 

「はい!」

 

言うや否やモンスター向かって走り出していた。

 

「信じるんだ僕を。信じるんだ自分自身を!」

 

神様が背後から励ましてくている。

 

信じるんだ。

 

モンスターの攻撃をよける。

 

弾く。

 

隙ができたところでナイフをモンスターの胸部に刺す。

 

モンスターの動きが止まり膝から崩れ落ちる。

 

「やったじゃないかベル君!」

 

背後から駆け寄ってきた神様が抱き着いてくる。

 

「やりました神様!神様?」

 

「おめで、、と、う、、、」

 

「神様ー!」

 

 

ギルガメッシュ

 

「よもや、此処までとはな。」

 

ダイダロス通りにある建物の屋根の上から見ていたが、思わず感嘆の言葉が出る。

 

最初はどうなるかと思い、救いの手を出したが最後は自分で切り抜けるとは見事である。

 

「して、我と同じ高みの見物を決め込む貴様は何者だ?」

 

「誰でもいいでしょ?あなたも私と同じあの子がお気に入りなのだから。」

 

フードを深く羽織っており顔はよく見えないが雰囲気からして神であろう。

 

「あれは我の所有物である。それを奪おうとするなら・・・・」

 

「あの子は私のものにする。邪魔をするなら・・・」

 

「容赦はせん」「容赦しないわ」

 




読んでいただきありがとうございました。
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