ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか~金ぴかと白兎~   作:kejan

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モンスターの撃退に成功したベル。しかし、ヘスティアは意識を失ってしまう。さらに、屋根の上ではギルガメッシュとフレイヤが一触即発の状態で・・・


祭りの後

ギルガメッシュ

 

 

「それじゃあ私は帰るわ。見たいものも見れたしね。」

 

ローブを羽織った女神はそう言うと立ち去ろうとする。

 

「逃がすと思うか?」

 

背後に王の財宝を起動する。

 

「いいのかしら?確かにあなたの強さはロキから聞いたわ。私の眷属でも倒せるかわからない。でも・・」

 

女神がベルたちに目を向けながら話し始める。

 

「あの子は私の子供たちの間合いにいるわよ?」

 

確かに建物の周囲に女神の眷属と思わしき冒険者の気配を感じる。おそらく、我が女神に攻撃したならばためらいなく動くだろう。

 

「ほう?ベルを人質に取ると?それでは本末転倒ではないか。」

 

「確かにあの子は殺せない。でもね、もう一人は別でしょ?」

 

「なるほど、ヘスティアか。」

 

「ええ、主神を失うことであの子は心に大きな傷を負うかもしれない。でも、私はそんなあの子をファミリアに迎え入れて愛してあげるわ。」

 

女神の発言に狂気じみたものを感じながら一周回って清々しささえ感じた。

 

「なにがなんでも自分のものにしようとするその心意気は褒めてやろう。ただし・・」

 

言葉を続けようとした瞬間、足元の屋根が崩れ落ちた。

 

「なにっ!?」

 

「ごめんなさいね、そろそろ行かせてもらうわ。」

頭上から女神の声が聞こえた。

 

「おのれ、下から攻撃とは小癪な。」

 

瓦礫にまみれた家から外へ出る。

 

広場に集まっていた人だかりも消えていることからどうやらベルとヘスティアは移動したようだ。

 

ベルを狙う女神か。

 

厄介なものに目をつけられておるなあ奴も。

 

 

ベル

 

「神様!しっかりしてください、神様!」

 

返事はない。

 

どうするべきか考えていた時だった。

 

急に後ろのほうで建物が崩れる音がした。

 

先ほどの戦闘で方が来ていたのだろう。

 

「ベルさん!」

 

「シルさん!?」

 

豊穣の女主人の制服を着たシルさんが駆け寄ってきた。

 

「どうしたんですか?」

 

「急に神様が気を失ってしまって・・」

 

「でしたら、お店に運びましょう。二回には空いてる部屋がありますから。それに、ベルさんの拠点より近いはずですし。」

 

「ありがとうございます!」

 

僕は神様を背負うと豊穣の女主人に向けて歩き出した。

 

 

豊穣の女主人

 

此処は豊穣の女主人の二階にある一部屋だ。

 

すでに日は沈んでおり一回の酒場から、お客さんの声がかすかに聞こえてくる。

 

昼間に意識を失ってから神様はまだ目を覚まさない。

 

階段のきしむ音が聞こえる。

 

誰かが二階へ上がってきたのだろう。

 

コンコンと扉が優しくノックされる。

 

扉を開けるとシルさんが立っていた。

 

「ヘスティア様はまだ眠られてますか?」

 

「はい。すいません。こんな時間まで。」

 

神様を起こしたくないので部屋から出る。

 

「そういえばシルさんはどうしてあんな所にいたんですか?」

 

「実は、怪物祭を見に行こうとしたんですが財布を忘れているのに気づいて、お店に戻ろうとしているときに、モンスターから逃げる人波に押されて気づいたらあそこに。」

 

「そうだったんですか、それは災難でしたね。」

 

「そうですね、でも、そのおかげでベルさんの戦っている姿を見れました。」

 

シルさんは手に持っていたお盆で口元を隠しながら告げる。

 

「思わず見惚れちゃいました。」

 

そのあざといしぐさに思わずドキッとしてしまう。

 

「それじゃあ、私は仕事に戻りますね。あっ、そういえばお店に王様さん来てましたよ。」

 

王様に何も連絡していなかったからどうしてるか心配してたけどお店にいるのなら安心かな。

 

「べるくーん」

 

部屋の中から僕を呼ぶ神様の声が聞こえた。

 

「神様、大丈夫ですか?」

 

「大丈夫だよ、ちょっと疲れが出ただけさ。心配かけたね。」

 

元気そうな神様を見られて安心した。

 

その後、僕と神様は一階の王様と合流し、夕食を食べた。

 

神様は寝起きとは思えないほど食べていた。

 

また明日から、迷宮に潜って強くならないと、神様からもらったナイフを見ながらそう思った。

 




読んでいただきありがとうございました。
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