ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか~金ぴかと白兎~ 作:kejan
ギルガメッシュと出会ったとき
白髪の少年は歩いていた。
ここは迷宮都市オラリオ、ダンジョンを中心に栄える街である。この街には数多の冒険者が富や名声を求めて集まっている。
この街の冒険者は神の眷属となり恩恵(ファルナ)をいただいている。恩恵を授かった冒険者のはステイタスが発現し、様々な経験値(エクセリア)を得ることで強くなれる。
僕は、ベル・クラネル。ヘスティアファミリアの眷属だ。
今は、担当アドバイザーであるエイナ・チュールに呼び出されたためギルドに向かっている。
まだ、冒険者になったばかりの僕のことを心配してくれているのだろう。
ふと、路地裏に目を向けると。人が立っているのが見える。
暗闇でもよくわかる金色の髪、無駄のない引き締まった体の男性だ。そして何より、よくわからないが神様のような雰囲気があり、目が離せない。
気になってしまった以上、話しかけてみようと思った。
僕は男性に向かってゆっくりと歩を進めた。
「大丈夫ですか?」
赤い瞳が僕を見つめる。睨まれているわけでもないのに威圧感を感じる。
「なに、少し考え事をしていただけだ。問題ない。」
男性はこちらに向き直り答える。遠くから見て思った通り無駄のない引き締まった体をしている。
ただ、違和感を感じる。まるであるはずのものがないかのようなそんな雰囲気。
あれ、なんか肌色が多いような。
気づいた時には思わず叫んでしまっていた。
「なんで裸なんですかーーーー!?」
僕が混乱しているのにもかかわらず男性は、何か納得がいったかのように落ち着いている。
「少し、待て。」
男性はそう告げると、何もない空間にゆがみが生じる。歪みの中から服が現れた。僕には、何が起きているのかわからないが男性のスキルなのだろうか。
着替えを終えた男性は、見慣れない恰好をしていた。少なくともオラリオでは見たことがない。先ほどのスキルのようなものや、見慣れぬ格好に驚いていると男性が質問してきた。
「貴様、名は何という?」
貴様!?なんだか圧を感じるなと思いながらも素直に答える。
「ぼ、僕はベル、ベル・クラネルです。と、というか今何が起こって・・」
せっかく、会話になりそうなのでこちらからも質問をしようと思った。しかし、
「では、ベル、ここはいったいどこだ?」
普通に遮られた。
「どこといわれましても、ギルド近くの路地裏としか・・」
「たわけ。そういうことを聞いているのではない。国、もしくは都市の名を聞いている。」
「ここはオラリオです。迷宮都市オラリオ。」
なんか、軽く怒られた。さっきのは質問が悪い気がする。ちょっと納得いかないなと考えていると目の前の男性がとんでもないことを言い出した。
「ベルよ、貴様にこの街を案内する権利をくれてやる。悦べ、クハハハハ!」
どうしてこうなった。
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