ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか~金ぴかと白兎~   作:kejan

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ナイフを盗んだこともばれず、ベルのサポーターを続けることになったリリルカ。
なぜそんなに金が必要なのか・・



暗躍

リリルカ

 

 

ベル様のサポータになってから何日か経過した。

 

結局、金髪の青年の意図はわからないままだが次、盗みをしたら何をされるかわからないだろう。

 

それに、今のところ盗みをする必要もない。

 

ベル様は、これまでの冒険者と違いぞんざいに扱わないし、報酬も十分にくれる。

 

それなのに心の中にはこの環境が急に終わりを迎えてしまうのではないかという不安と、これまでに自分がしてきたことへの罪悪感が押し寄せてきていた。

 

そんなことを考えながら夜の路地裏を歩いていた時だった。

 

「久しぶりだなアーデ。」

 

前からソーマファミリアの冒険者が数人現れた。

 

「冒険者様・・」

 

「言いたいことはわかるだろ。」

 

懐に持っていた硬貨の入ったコブクロを差し出す。

 

冒険者は乱暴に小袋を奪い取る。

 

「結構持ってんじゃねえか。てめえみたいな役立たずがファミリアにいられるのは俺ら冒険者のおかげなんだぞ。これからも、ちゃんと兼ね集めておけよ。」

 

冒険者たちが高笑いする。

 

いつものことだ。

 

もうこういうやり取りにも慣れてしまった。

 

冒険者たちが笑いながら立ち去ろうとした時だった。

 

建物の屋根から何かが飛来し冒険者をかすめ地面に突き刺さる。

 

「なんだ⁉」

 

一斉に屋根に視線が集まる。

 

そこには月の光に金髪をきらめかせた青年が立っていた。

 

 

ギルガメッシュ

 

 

ナイフを渡してからも少女の動向を探っていた。

 

見ようによってはストーカーに見えるが我を咎めることなぞ何人にも不可能だ。

 

なぜならこの我が法だからな。

 

今日もいつも通り何事もなく終わるかと思ったが、不審な輩を見つけることができた。

 

案の定、少女から金を巻き上げ高笑いと小悪党極まりない姿に思わず笑みがこぼれる。

 

やっと退屈な作業も終わる。

 

金を奪い立ち去ろうとする冒険者に王の財宝を起動する。

 

射出した剣が地面に突き刺さる。

 

「なんだ⁉」

 

一斉に冒険者が我を仰ぎ見る。

 

これはこれで優越感に浸れる。

 

残念なのは眼下にいるのが小悪党という点だ。

 

再び王の財宝を起動し雑魚を一掃する。

 

無論殺してはいない。

 

地面に降りる。

 

冒険者の元から小袋を広い少女に投げる。

 

「なぜ、助けたのですか?」

 

「気まぐれだ。それに、用があるのはこっちの冒険者だしな。」

 

地面に寝そべる冒険者っちを一瞥する。

 

「帰り道には気をつけろ、小娘。貴様に何かあるとベルが困るであろう。」

 

「あ、ありがとうございます。」

 

そういうと少女は足早に立ち去って行った。

 

さて、これからお楽しみの尋問タイムと行こうか。




読んでいただきありがとうございました。
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