ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか~金ぴかと白兎~   作:kejan

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ついに迷宮に入ります。
ギルガメッシュは戦うのだろうか。



迷宮へ

僕と王様は迷宮に来ている。

 

王様は迷宮の中が気になるようだったし、僕もファミリアのために稼がないといけない。ただ問題が山積みなんだよな。

 

「王様、本当に恩恵をもらわなくてよかったんですか?」

 

一つ目。王様は恩恵をもらっていないのだ。本来、恩恵を持たない王様は迷宮に入ることができない。それは、昨日エイナさんの説明で知っていたようだけど

 

『人の定めた法など知ったことか。我が法だ。ハッハッハ!』

 

なんて言って迷宮に入ってきてしまった。

 

「くどいぞベル。あんなもの必要ない。己の身ぐらい自分で守れる。貴様は我のことなど気にせず冒険に励め。」

 

そうはいっても、王様は武器はおろか防具すら身に着けていない。

 

「・・わかりました。油断しないでくださいね。」

 

「何を言う、慢心なくして何が王か。」

 

大丈夫かなぁ。とはいえ、僕も冒険者になりたてで、人の心配ばかりしていられない。

 

「それで、今日はどこまで行くつもりだベル。」

 

エイナさんからは1層で活動するように言われている。ただ、1階層は比較的安全だがその分稼ぎや得られる経験値も少ない。危険ではあるが、下の階層に挑戦するほうが冒険者としてはメリットが大きい。

 

「今日は5階層まで行ってみようと思います。」

 

エイナさんごめんなさい。

 

~5階層~

 

5階層までの道のりは意外なほど順調だった。

 

「ハアッ‼」

 

ナイフの一撃でモンスターが塵と化す。落ちた魔石の回収も忘れない。いつもよりも深く潜っただけあって魔石もたくさん回収できた。

 

もう少しだけ魔石を回収できたら帰ろうかななんて考えていた時だった。

 

通路の奥から足音が聞こえる。ほかの冒険者かなと思ったがそれにしては音が大きい。

 

そのモンスターはゆっくりとした足取りで姿を現した。2mはある巨大な体、隆々とした筋肉、頭には2本の立派な角。ミノタウロスだ。

 

「ほう、今までの雑種よりは幾分かはマシだな。」

 

冷静な王様に対し僕はパニックだった。本来5階層に出現するモンスターではない。

 

「王様、逃げましょう!」

 

「逃げるだと?たわけ、王たる我が逃げるなどありえぬわ!」

 

そういうと王様の背後が歪み、一振りの剣が現れる。すると、目にも止まらぬ速さで剣が射出された。

 

剣はミノタウロスの足元に突き刺さる。

 

「貴様ごときの血で汚せる財はない。疾く失せよ雑種!」

 

王様の威圧感にミノタウロスが一歩後ずさる。このまま逃げてくれるかと安堵したとき、ミノタウロスと目があってしまった。

 

「ゴオオガアアア!!」

 

咆哮とともにミノタウロスが突撃してくる。

戦って勝てる相手ではないと本能的に察したのか、僕は絶叫とともに走り出していた。




次回はベルにとってのあこがれの人が出てきます。
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