エロゲー世界で悪役に転生したので、自分だけのヒロインを見つけます 作:グルグル30
「あそこだな……メジーナの部屋は」
俺は学園の寮近くの茂みに潜みながらある部屋の窓を見ていた。
そこが今回の助ける必要がある攻略対象の部屋なのだ。
「ちゃっちゃと済ませるか」
俺はそれだけを言うと転移の力で窓の近くに飛び、その窓枠を掴んで中の様子を気付かれないように伺う。
「……寝ているな」
転移で入ったことがバレないようにメジーナがベットで寝ているのを確認する。
銀仮面はシーザック家のフレイではない。
だからこそ、フレイの代名詞と言えるような転移の力を、銀仮面の姿で見せるわけにはいかないのだ。
「よし、侵入成功」
俺は更に転移をしてメジーナの部屋に潜入する。
「ああん。んっ。ううん……」
部屋の中に入るとメジーナが色っぽい呻き声を上げながら寝ていた。
俺はそれを見て思わず呟く。
「もう始まってるみたいだな……」
メジーナは今、淫夢を見ている。
そしてそれこそがメジーナイベントで攻略しなければならない出来事だ。
だからこそ、俺は急いで部屋を物色する。
「あった! これだ……! 夢魔が取り憑いた道具は……!」
見つけたのは古びた懐中時計だった。
大切なものなのだろうか、丁寧に梱包されてしまってある。
俺がその懐中時計に触れると、俺の意識も急速に失われて言った。
☆☆☆
メジーナ・フォン・トライトロンはアレクにとっては先輩にあたる少女だ。
第一王女や第二王女と同い年であり、ルーレリア学園の三年生でもある彼女は、生真面目な優等生として、学業では優秀な成績を誇っていた。
だが、ある時期から成績が徐々に落ち始め、最終的には表に姿を現さなくなり、屋敷に引きこもるようになってしまうのだ。
メジーナルートに入るとそんなメジーナの事情が明かされ、入学直後の時に分からない学園のルールなどを親切に教えて貰ったアレクは、そんな先輩であるメジーナの問題を解決するために彼女の屋敷を訪れるのだ。
メジーナはそんなアレクを出迎えて、「今は体調が悪いだけ」、「特に問題はないから気にしないで大丈夫よ」などと返答をするが、それを聞いたアレクはメジーナの目にある隈や落ち着かない様子を見て、何かしらの事態が起こっているのではないかと悟り、こっそりと帰る振りをして屋敷に潜入する。
アレクが帰ったと思ったメジーナは不眠症の影響でその場で寝てしまい、結果として屋敷に潜んだアレクは、夢魔によって淫夢を見て、寝ながらあえぎつつ、艶やかな様子で「もう! やめて!」とか「触手が!」とか「あんっ! 気持ちいい!」と言うメジーナの姿を目撃することになるのだ。
苦しそうなメジーナの様子を見たアレクが、無理矢理メジーナを起こすと、自分が寝ていた姿を見られたメジーナは動揺する。
アレクから寝ているときの態度を聞かれたメジーナは、もう隠しきれないと悟ってアレクに全てを打ち上げのだ。
ある時期から寝ると必ず淫夢を見るようになった。
それのせいで寝不足となり、更に起きていても体が火照ってしまい、勉強にも身が入らず、次第に寝ることが怖くなってしまったと。
真面目で厳しい優等生として知られる自分が、淫夢によって苦しめられている何てことを誰にも打ち上げられず、一人で何とかしようともがいてきたのだと。
涙ながらに語ったメジーナを見て、アレクは彼女を救うと心に決める。
そこからメジーナとアレクの二人による問題解決が始まる。
お使いクエストで書物の情報などを調べると、夢魔という淫夢を見せて精気を吸い取って対象を殺す魔族の存在が判明するのだ。
夢魔は本人が思い出にしている道具に取り憑く。
それを調べ上げたアレクは、メジーナが祖父から譲られた懐中時計に、何処かのタイミングで夢魔が取り憑いたのだと気付く。
夢魔の退治方法は、夢魔が作る夢世界で、夢魔自身を倒すしかない。
アレクはメジーナに寝てもらい、その上で懐中時計を触って、自分もメジーナが見る夢の世界へと突入するのだ。
そして夢の世界にフィールドが移る。
その世界で散策をしていたアレクは、夢の世界でメジーナと合流する。
夢世界のメジーナは、現実のようなメガネを付けて、髪を三つ編みにし、体型を隠すような大きめの服を着た姿ではなく、メガネは付けておらず、髪は揺るやかにウェーブするストレートロングで、隠していた大きな胸や尻を強調したような、簡単に言えば色っぽいお姉さんのような姿をしていた。
そう、メジーナは、生真面目系メガネ女子の優等生が、実はむっつりすけべで、自分だけには豊満な胸を強調した色っぽいお姉さんでいてくれる……という一部のギャップ萌えの人が大喜びするようなキャラだったのだ。
その為か、メジーナはインフィニット・ワンの人気キャラの一人であり、夢世界のエロさもあって、多くの人がプレイしたルートなのだ。
メジーナと合流したアレクは夢世界を冒険する。
淫夢というだけあって、襲い来る触手や、現実ではあり得ないセッ○スしないと出られない部屋に、下半身だけを残して壁に嵌まる等、数々のエロイベントがメジーナとアレクを襲うのだ。
これまでの淫夢の影響で調教されていたメジーナは、エロいことを毛嫌いする生真面目な現実のメジーナと違い、夢の中で欲望を解放して、アレクと共にその罠に次々と引っかかって喘いでいく。
同じように欲望を刺激されたアレクも、夢の中だからと、自分に言い訳をしながら、メジーナとエッチなことをして楽しんで行くのだ。
そんな夢魔の罠を受けながらも何とか夢魔の元に辿り着き、夢魔と戦う事になるアレク、夢魔はそんなアレクに淫夢のような幻覚を見せることで行動不能にしようとするが、ここまでの冒険でメジーナとラブラブになっていたアレクは、メジーナ以外が相手となる淫夢を無視できる心の強さがあった。
そうして「メジーナ以外のエロはいらない!」と身も蓋もないことを叫んだアレクは、夢魔を倒してメジーナは淫夢から救われることになるのだ。
淫夢を倒して現実に戻ったアレクとメジーナ。
部屋を去ろうとするアレクの腕をメジーナが掴む。
「アレク君……待って」
「どうしたメジーナ」
そう返したアレクにメジーナは頬を染め、恥ずかしそうに言う。
「このままだとまたあの夢を見るかもと思って怖くて眠れない……。だけど貴方と一緒なら寝られる気がするのよ……だから一緒に寝ましょう?」
「ああ」
そう言ってアレクはメジーナの布団の中に潜り込む。
やがてそのまま寝るかと思われた二人だったが、夢世界でのエッチなことでの余韻があり、興奮していたこともあって、メジーナが服を先に脱ぎ始め、そしてそれに釣られるようにアレクも服を脱いで、メジーナのベットの上で、互いに向き合いながら腰を動かしてエッチをし始める。
夢とは違う現実での快感を楽しんだメジーナは、アレクのフィニッシュと同時に、イってしまい、そのままアレクの腕の中で心地の良い眠りにつくのだ。
そんな風にメジーナがようやく悪夢から解放されて、ゆっくりと幸せに眠ることが出来たというところで話は終わり、その後は、メジーナは文官として、アレクは騎士として、夫婦で王国の発展に尽力したというと言うエピローグが流れてメジーナルートは終了となる。