エロゲー世界で悪役に転生したので、自分だけのヒロインを見つけます 作:グルグル30
俺が神にされてしまうという、分けの分からない騒動から数ヶ月。
何とか王家も含めた方々への説明や、神になったことで発生した様々な雑事を片付けた俺達は、当初の目的の通り、その場所へとやってきていた。
「ここがエルミナか……」
俺は目の前に広がる海岸と、夏らしい照りつける日差しの中で、キャッキャと騒いでいる水着姿の男女を見て、思わずそう呟いた。
エルミナは帝国が誇る保養地の一つであり、インフィニット・ワンでも、数々の水着イベントを起こすことが出来た場所だ。
「同じ海なのにシーザック家の海岸と結構違うね!」
砂浜を初めて見たレシリアが楽しげにそう声を上げる。
「確かにそうですね。同じ海岸でもこうも違うものですか」
何時もは冷静な来幸も砂浜の上で遊ぶ人々を物珍しそうに見ている。
「シーザック領には砂浜海岸がないからな~。あったら、ここみたいに、保養地としての売り出し方も出来るんだろうが」
俺は自領のそんな悲しい現実を考えながら、来幸とレシリアにそう答えた。
そして、海を眺めて、過去を思い出しながら思わず呟く。
「こう言う海に来るのもいつ以来かな……」
海――それは非モテ達に取って憧れの場所であり、そして彼らが決して行くことがない場所でもある、リア充達の聖域とも言える場所だ。
子供の頃は家族に連れられて何度も訪れ、そこでのレジャーを楽しんだりするが、大人になるにつれて一緒に行く相手を見つけられない非モテが訪れる回数は少なくなり、殆ど訪れることがなくなるという悲しいレジャースポット。
かく言う俺もその一人だった。
小学生の頃は家族と一緒に海を楽しんだ記憶があるが、中学生以降になってからは訪れることすらせずに、誰かが言ったという話を聞くだけの場所だった。
まあ、それも仕方の無いことだろう。
基本的に海とは誰かと一緒に行くことが前提の場所だからだ。
そしてその誰かの対象とは、家族や恋人に大体の場合は限定される。
男同士や女同士で行くことがあるかも知れないが、そう言った場合はナンパ目的とか、リア充達が仲のいい相手と騒ぐためのものだ。
前世で非モテだった俺は、そんな風に一緒に行ってくれる恋人もおらず、そして友人達も皆で海に行こうというタイプでもない。
それこそ、やろうと思えば、一人で海に行くことも出来ただろうが、俺のような非モテが海で一人うろうろしていたら、怪しい男がいると言われて、即座に通報されてジ・エンドとなっていただろう。
一人カラオケとか、一人焼き肉とか、ソロプレイが許容されるようになり始めていた前世でも、一人海は絶対に許されない禁忌の行いなのだ。
「だが、今の俺には来幸とレシリアがいる……!」
家族でありまだ子供のレシリア。
そして貴族という立場から連れてくることが出来るメイドの来幸。
今世の俺なら、前世とは違い、恋人がまだいない状態だったとしても、一緒に来る相手を用意して、こうして海に訪れることが出来るのだ!
「思えば前世でレジャーは山ばっかだったからな……」
過去を懐かしむように俺はそう言う。
非モテの聖地――それは山だ。
海と違って一人で行っても文句は言われず、雄大で壮大な大自然の前では、人間関係なんていう存在が、世界から見たらちっぽけな物だと実感出来る。
まさに非モテの為にあるような存在――!
かく言う前世の俺も、恋人が出来ないという現実に大きく傷付けられる度に山に向かい、広大な自然の中で行うソロキャンプによって、恋人が出来ない何てことはこの自然の前ではちっぽけな悩みだと自分を慰め、大自然の中では結局人は一人なんだと安心し、持ち込んだ食材や料理道具を使って、激うまの料理を食べることで、俺の傷ついた心を癒やしてきたのだ。
つまり、俺のレジャーの相棒と言えば山。
だからこそ、今回俺が海に来たのは裏切りにも等しい行為だ。
だが、だとしても俺は海に来たかった――!
憧れているんだ! 海に!
俺も海で恋人とキャッキャウフフしてみたい!
例え山派であろうとも、屈服せざる終えない、恐ろしい魅力が、海と言う魔境には存在しているのだ。
まさに気分はアヘ顔ダブルピース。
海には勝てなかったよ……。
だから、ゴメン、山……。
俺の裏切りを許してくれ……。
俺はそんな事を考えて一歩踏み出そうとして――。
さすがに無視しきれなかったので、後ろを振り向いて二人に対して言った。
「それで……何でお前らがここにいるんだ?」
振り向いた先にいたユーナとエルザに向けてそう言うと、ユーナは笑顔で、そしてエルザはぶすっとした顔で、それぞれ答える。
「「偶然、遊びに来ただけよ(です)!」」
「ほんとかよ……」
俺は思わず疑いの目で二人を見るが、二人はその表情を崩さない。
彼女達が、どうして今日俺が海に来るのかを知っていたのか、俺には思い当たる可能性があった。
恐らくクリスティア辺りが喋ったんだろうな……。
神という扱いになってしまった俺は、勝手に外国に行くということが許されない立場となってしまった。
まあ、フェルノ王国から見たら、自国で誕生した新しい神が、自国から忽然と失踪したとなってしまえば、諸々の責任問題になってしまうだろうし、万が一にも他国に移籍されたら溜まらないだろうから、動向を知ろうとするのは仕方の無いことだ。
俺もそれをわかっているから、海に出掛ける前にクリスティアに、帝国のエルミナにバカンスに行くということ正直に告げてやってきたのだ。
恐らくはその話を何処かで聞いて、エルザとユーナはそれぞれ同じようにエルミナへと行こうと考えたのだろう。
最も、希少だが王家や公爵家なら持っているであろう、ゲーム時代のファストトラベル要員であった時空魔道師の転移を使ってまで来るとは思わなかったが。
そうでもしなければ、転移で楽々移動してきた俺達に即日中に追いつくなんて真似、出来るはずもないからな……。
「偶然来たなら、俺の後を追ってこなくていいだろう。男の俺といない方が、新しい恋を見つけることが出来るかも知れないぞ」
この海岸に入ってから、ピタリと俺達の後を付けてきた二人にそう言う。
一人海は、男なら逮捕物だが、女ならそこまでは行かない。
ナンパ待ち扱いされるだけで、十分に楽しむことが出来るだろう。
二人とも、俺に振られた後なんだし、俺なんかに拘らずに、ナンパ待ちして、新しいラブロマンスを見つけた方がいいんじゃないか? という俺の親切心から来る言葉を聞いた瞬間に、二人は唐突に見る者を怯えさせるような圧を放つ笑顔になった。
「な、何だよ……」
俺が思わずそう言うと、エルザが答える。
「むしろ、あたしはあんたとの関係を周囲に見せつけ「師匠がその場にいるのなら、弟子はそれに付いていくものですよ!」」
エルザの言葉を潰すようにユーナが元気よくそう言う。
それに対してエルザは不機嫌さを隠さないような表情で言った。
「……今、アタシが話してるんだけど」
「? 何を言ってるんですか? 師匠は今、わたしと話しているんですよ? エルザさんはさっさと海に行って遊んで来たらどうですか?」
ユーナのその言葉を聞いてエルザの頬が引き攣った。
「アンタ、いい性格してるわね……」
「そうですか?」
エルザの嫌みをそう言って軽く受け流すユーナ。
それを見て思わずエルザが言った。
「ちょっと前までは、穏やかな箱入り娘って感じの奴だったのに、随分と変わり果てたもんだわ」
「うふふ。師匠のおかげでわたしは成長していますから」
「箱入り娘で真っ白だったからこそ、黒く汚れやすかったのかしらね……」
そう言って頭を押さえるエルザ。
なんだか二人して俺のせいでユーナがこうなったと言っているようだが、俺が教えたのは主に戦闘技術だし、隣にいる奴を無視するなんていう性格の悪さを教えたつもりは無いから、俺のせいにされるのは素直に困るんだが……。
そもそも、ユーナの話にはそれよりも前に突っ込まなければならない所がある。
「ユーナ、お前はもう免許皆伝だって言ってるだろう? だから、俺のことを師匠と呼ぶんじゃない」
俺のその言葉に反応を見せたのはユーナではなくエルザだった。
「噂では聞いてたけど、やっぱりそう言うことなのね」
そこまで言うとエルザは満面の笑みを作って言った。
「まあ、何と言うか――ありがとうね」
「……!」
その言葉と同時に周囲の空気が何故か重苦しい雰囲気を纏う。
ユーナの瞳は色を失い、所謂レイプ目のようになりながら、その状況でにっこりと笑顔を見せて言った。
「お礼を言われるようなことはありません。だってわたしはまだ弟子ですから」
「いや、弟子ですからって、師弟関係は――」
「弟子に取って、師匠はいつまで経っても師匠。そうですよね?」
まあ、生涯の師という言葉もあるし、自分の生き方を変えるような切っ掛けをくれた相手を、何時までも師匠と呼んで尊敬する人もいる。
その点を考えれば、クリスティアと協力してバーグを倒せる状況を作り出した俺は、ユーナに取って生涯の師と言えるものなのかも知れない。
だけど、それでずっと師匠扱いされるのは困るから、しっかりと免許皆伝を伝えて師弟関係を解消し、俺の元から巣立って貰おうとしているのだ。
「いや、だけど――「師匠はいつまで経っても師匠。そうですよね?」」
「だからな――「師匠はいつまで経っても師匠。そうですよね?」」
「俺の話を――「師匠はいつまで経っても師匠。そうですよね?」」
「……」
はい、と言うまで先に進まないゲームのイベントかな?
何を言っても言葉を被せられ、俺は思わず押し黙る。
それを見ていたエルザが呆れたように言った。
「敵に塩を送るわけじゃないけど、何を言っても無駄よ、其奴。だから、もう大人しく諦めたら?」
俺はそのエルザの言葉を聞いてユーナを見た。
ユーナがにっこりと笑いかけてきたのを見て、ため息を吐くと言う。
「……わかったよ。それでいいよ」
「また、よろしくお願いしますね! 師匠!」
プリシラの魔神呼びといい、最近はこうやって押し切られることばかりだ。
どうしてこうなったのか、と思わず頭を抱え、そしてその直ぐ後に、そう言うのを忘れるためにバカンスに来たんだろうと思い直す。
「ともあれ、アタシはアンタ一緒に行動するから」
ユーナとの話の終わりを見たエルザが話を戻すようにそう言う。
俺がそれに対して反論しようとしたところで、「それに」と言ったエルザは砂浜の方へと目を向ける。
「こんなエルフだらけの所に、女の子を一人置いていくつもり?」
俺はエルザの見ている方向へと目を向けて、砂浜を徘徊している多数のエルフ達を見て、思わずため息を吐きながら、その意見に納得する。
「確かにな……それは不味いか……」
エルフ――それはファンタジー作品なら必ずと言っていいほど登場する種族だ。
長寿で老化が遅い上に誰もが見目麗しい為、森の中で質素に暮らしているのに、人から狙われて奴隷などにされてしまう可哀想な種族――それがここ最近の物語での一般的なエルフのイメージと言うやつだろう。
――だが、残念ながら、この世界のエルフはそんな柔なものではない。
確かに特徴だけで言えば、それらのエルフと一致する所もある。
彼らの国であるエルフガーデンは貴重な薬草が生い茂る樹海の中にあるし、誰もが見目麗しく、五百年の年月の大半を若々しい姿で生きることが出来る。
これだけ聞けば、なろう小説のテンプレに出てくるような、わかりやすいエルフ像そのままの存在であり、一見、何の問題も無いように見えるが、実際には彼らが人と同じ感性を持っているということが問題となっているのだ。
普通の人と同じ感性を持ち、そして五百年の時を生きる存在。
そのような存在が果たして普通の人間と同じような人生を――例えば真っ当に恋愛をして結婚し、そしてその相手とだけ添い遂げるような真似が出来るだろうか?
結論を言ってしまえば、そんなことは無理だ。
寿命が短い人間ですら、愛し合って結婚した相手だろうと、数年すれば倦怠期というものが訪れて、相手が嫌になり不倫に走る者が現れる。
それは人間と同じ価値観を持つエルフも変わらず、そして奴らは人より長い時を生きるため、その回数も自然と多くなる。
まあ、エルフがそう動く理由も分からなくは無い。
結婚して倦怠期が訪れて険悪な関係になったとしても、人間なら精々四十年くらい仮面夫婦を続けながら我慢すればいいだけだが、エルフの場合は四百年以上それに耐えなければならないから、そんなことは耐えられないということだろう。
故に奴らは、仮面夫婦を続け、関係を維持し続ける何てことをせず、不倫は文化と言わんばかりに、より好きな相手が出来たら、即座に結婚相手を捨てて、新たな相手と結婚するという、結婚という慣習が風化した状態に陥ったのだ。
しかも、それが何百年にわたり行われるのである。
結果として生まれるのは、一人のエルフが大勢のエルフと過去に関係を持つという状態――つまりは、エルフの里のエルフ達は、全員が穴兄弟であり、竿姉妹と言うような状況になっているのだ。
そんなことをして大丈夫なのかと思うだろうが、エロゲー世界だからなのかこの世界には性病と言うものが存在せず、他のファンタジー作品のようにこの世界のエルフ達も子供が出来にくい体質であり、幾ら中に出したとしても殆ど子供が出来ない為、所謂責任を取る必要があるという事態も殆ど発生しない。
そう言った好き放題しても問題ないという種族の特性や、顔が良いおかげで他種族からの羨望や好意を受けやすいという特徴もあり、奴らはそれらを利用して、その日暮らしで毎日おもしろおかしく生きている。
つまるところ、この世界のエルフは、人と同じ感性で、長い時を飽きずに生きるために、その瞬間の快楽と楽しさを優先する悪のパリピのような存在へと、次第に変化していってしまったのだ。
故に彼らは、月光と微精霊が照らす広場の中で、毎晩祭りを行うようにナイトフィーバーをし、脱法ハ――エルフ特製の霊薬をキメながら、ハイになってアゲアゲで、そこらの相手と大地の上で乱交パーティーを繰り広げる。
そんな、やばい大学のヤリサーかよ! と言わんばかりの行動を取る、神秘性の欠片もない存在こそが、この世界のエルフの実体だ。
こんなんだから、俺はモブであろうとも、エルフだけは俺のヒロインの候補にしたくないんだよな~。
俺は素直にそんなことを思う。
ちなみにだが、悪のパリピが基本のエルフという種族だが、何事にも例外はあるもので、当然それについて行けない陰キャエルフもエルフには存在する。
そう言った陰キャエルフの殆どは、乱交パーティーで純血を散らされる前の幼い頃に、エルフという存在に見切りをつけて、まともな恋愛観を持った他種族の結婚相手を探しに里を飛び出す。
攻略対象のナタリアのようなハーフエルフが生まれるのは、そうやって里を飛び出した陰キャエルフ達が、他種族と普通の恋に落ちて、愛し合ったからだ。
……もっとも、この海岸にいるエルフは、そんな陰キャエルフじゃなくて、パリピエルフの方だろうけどな。
陰キャエルフ達は俺と同じように運命の相手を探しているため、基本的にナンパ目的で行くような観光地などには出没しない。
だからこそ、このような観光地に出没するのは、一時の快楽を求めて他種族と盛りに来た、性に奔放なパリピエルフ達なのだ。
故に、このようなエルフだらけの観光地で、女性が一人で彷徨いていると、それを狙ってゾンビのようにエルフが湧いてきて、ナンパをされることになる。
ここで問題になるのが、エルフ達が無駄に顔が良いと言うことだ。
イケメンエルフや美少女エルフに声を掛けられれば、そんな相手にモテたことに気分が良くなり、肯定寄りの返事を返してしまう人が多い。
そうして、迂闊に肯定寄りの返事をしてしまうと、あっと言う間にそのエルフによってお持ち帰りをされてしまい、エルフ特製の霊薬を使ったキメセクによって快楽付けにされて、エルフが飽きるまで遊ばれ続けるか、エルフの財布として使われるような末路を迎える事になる。
――そう、このエロゲが元になった世界では、エルフはやられる側ではなく、エルフがやる側となっているのだ。
「たく、ここもしっかりと規制してくれたらいいのに」
「ほんとよね」
「そうですね!」
俺が思わずそんな不満を漏らすと、それにエルザとユーナが頷く。
エルフがやばい奴らであることは、当然ではあるがこの世界での為政者であれば、確実に把握していることだ。
だからこそ、このような保養地を持つ領主は、保養地に遊びに来た貴族の令嬢がエルフに唆されて純血を散らさないように、許可を得たエルフ以外の侵入を禁じたり、監視員を置いてエルフによるナンパを見つけた瞬間に取り締まれるようにしたりするのが普通だ。
だが、このエルミナで活発に活動するエルフを見る限り、ここの領主はそのどちらの対応もしていないようだった。
「腐敗と背徳の帝国か……」
俺は二人に聞こえないように思わずそう呟く。
エデルガンド帝国はこの世界で一番の大国であり、古くからこの世界の中心として権勢を欲しいままにしてきた国だ。
かの勇者や聖女もこのエデルガンド帝国出身で、最終的にはこの国の貴族に収まったし、それを抜きにしても様々な英雄がこの国を盛り立てていた。
だが、そう言った大国は大概の物語では腐敗した国になっているように、長い歴史の中で徐々に腐敗していったエデルガンド帝国は、作中時点では、他国の者や帝国の出身者ですら、腐敗と背徳の国だと蔑むほどに落ちきった状態になっている。
帝国出身の攻略対象のストーリーでは、大体の場合でこの腐敗した帝国を立て直していく物語が興じられるのだが……まあ、それが行われていない現状では、腐敗したままの状態になってしまっているということだろう。
これだったら、神威列島の方の海水浴場に行けばよかったか……?
ゲームで出てくる海水浴場がエルミナだったから、見知った場所の方が良いかなと思いこちらに来たが、こんなエルフだらけの所なら、もっとしっかりと管理がされてそうな神威列島の方で海水浴場を探せば良かったと思わず後悔する。
「はぁ……。仕方ない。一緒に過ごすとするか」
後悔したところで、この場に来ているという事実は変えられない。
この状況で転移を使って二人を置き去りにして別の海水浴場に行くわけにも行かないし、俺は諦めて二人に対してそう言った。
「そう来なくっちゃ」
「行きましょう! 師匠!」
急かす二人とともに、レシリア達と合流して俺は海に向かった。
山「許さないぞ♪」
と言うことで第五章の開始です。
開始早々、パリピなエルフとかいう変な設定が出てきましたが、この作品でエルフを出す過程で、エルフの恋愛観ってどんなものだろうと考えた結果、こんな化け物みたいな存在が生まれてしまいました。
物語に出てくるエルフって、超常的な精神みたいなタイプは少なくて、大抵の場合が普通の人間と同じような感性や思考をしていて、主人公に対して惚れて付いてくるみたいなのも多いですよね。
ヒロインとしては大正解な感じですが、作中でも述べたように長くても百年ちょっとしか生きられない人間ですら、好きだった相手でも飽きが来てしまい、現代でも三割くらいの人が浮気に走る状況にあるらしいです。
そんな中で、何百年と生きるエルフが、一人のことを思い続けるとか出来るのか? 無理じゃね? と思った瞬間に、こんな感じの設定が沸きあがってしまいました。
おまけに、エルフは美男美女揃いで、身体能力などのスペックも高い、それって現代社会における恋愛強者の条件で、それこそやろうと思えば、幾らでも恋人を作ることが出来るわけです。
それを考えたら、エルフって言うのは、相手を取っかえ引っかえして、その場その場の恋愛を謳歌する、大学のヤリサーに所属する奴らに近い存在だろうなと言う考えに到った感じですね。
そうやってヤリサーってことが思い浮かぶと、そもそも薬草に詳しいってのは、脱法ハ――いけないお薬にも詳しいってことに繋がるよな……とか、色々と追加で思いついてしまい、結果的にとんでもないDQNにエルフは仕上がっています。
何と言うか、エルフ好きの方、すみません。
今後のお話で色々とあるので、先に謝っておきます。
自分で作っておいて何ですが、幾ら何でもこんなエルフは如何なのかと思うので、この作品だけの設定にしておきます。
他作品では、私も一般的なエルフ像を使っていくので、よろしくお願いします。
やっぱり、テンプレエルフっていいですよね!(小並感)