1941年 パ・ド・カレー基地カールスラント空軍JG3航空団司令室
ひとりの少女が頭が見えなくなるまでつまれた書類が置かれた机で黙々と事務仕事をしている。
ーーミーナ・ディートリンデ・ヴィルトは疲れを感じていた、それは戦闘での疲れもあるがJG3航空団司令としての責任、処理していっても減らない書類、撤退作戦の戦況、戦況に関しては今のところうまくいっているが今現在ガリアから多くの避難民が海を渡りブリタニアに避難している避難民の数は膨大であり、いつか甚大な被害が出るに違いない。
そんなミーナの手元には一枚の書類があった。
どうやら今日、扶桑から航空救難の専門部隊が自分の航空団に来るという書類だった、ミーナはその書類を見ていると
「コンコン」と扉をノックする音が聞こえたので「どうぞ」と言って入室を許可した。すると扉が開いてひとりの少女が入ってきた。
「ミーナ、少しはそろそろ休憩とった方がいいんじゃないか。」
そう少女は言いながら両手に持っていたコーヒーカップの一つをミーナに差し出した。
ミーナにコーヒーカップを差し出したのはミーナの戦友であるーーゲルトルート・バルクホルンである。
「あらありがとう、それにしてもトゥルーデが差し入れなんて珍しいわね。」
「なに、ミーナがずっと司令室にいるから心配してやったんだぞ。」
バルクホルンはそう言いながら自分のコーヒーカップのコーヒーを少し飲んだ。
「うふふふそうね、少し休憩にしましょう。それとトゥルーデこのコーヒってさと「安心しろ、ミーナの口に合うように砂糖多め、ミルクたっぷりだ。」ありがと」
バルクホルンの話を聞いてミーナは椅子に深く腰かけて砂糖多め、ミルクたっぷりのコーヒーを飲んだ。
「聞きたいことがあるんだがミーナ、今日扶桑から来るという部隊はどんな部隊なんだ。」
「どうも航空救難を専門の部隊らしいわよ。」
「戦闘部隊ではないのか。」
するとミーナは机の上に置かれた書類をよく見返した。
「えぇ、戦闘部隊ではなく後方支援の部隊で、あっでも扶桑海変でかなり活躍した部隊って書かれているわねそろそろ来ると思うんだけ「バッバッバッバッバッ」
ミーナとバルクホルンが司令室で話していると外から大ざっぱに風が切れるような大きな音とともに「キィィィィィ」という機械音と細かく風を切るような音がした、ミーナとバルクホルンは司令室の窓から空をのぞき込むように窓の外を見ると
濃い青の機体の上に大きなプロペラを回しながら飛ぶ飛行物体と水色をした剣のように細い機体でプロペラが付いていない飛行機が飛んでいた。
水色の飛行機は滑走路に濃い青の機体は飛行場の上空で空中停止しながら飛行場に着陸した飛行場には珍しいものを見ようと多くの整備員、ウィッチ、航空機のパイロットが集まり、ミーナとバルクホルンも司令室から出て行き飛行場に向かった。
ミーナが飛行場に着いたとき二つの航空機は隣同士に止まっておりその周りを多くの整備員、ウィッチ、パイロットたちがきれいな円になって囲んでいた、ミーナは囲んでいる人達をかき分け航空機の前まで行くとひとりの男がミーナに近づいてきた。
「あなたがJG航空団の司令のミーナ中佐ですか。」
ミーナは「えぇそうよ」と答えた、すると男は敬礼をした。
「扶桑海軍遣欧艦隊航空救難隊隊長、小林重則以下12名ただいま到着しました。」
こうしてスリップした航空救難隊員たちの大きな戦いが始まった。
こんな感じになりました。
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