荒「去年はお世話になりました」
リゼ「棒読みすぎませんかね?今回はある意味長編です。お楽しみください!」
大みそか。
年の暮れ、12月31日。
忙しく過ごした1年を、酒とつまみとごちそうでいたわる日。
エリート揃いである惑星調査隊にも例外はなく、怪獣の出現などの緊急時以外はささやかなパーティーの許可が出されている。
「士道、エリーちゃん。おせちはどうだ?」
「うん、黒豆もだし巻きも全部ばっちり」
「焼き物に酢の物もだいたい出来ました!」
「劉、甘酒」
「もうできるよ。あとはお好みでしょうがとか用意するべきかな?」
.年越しそば担当の荒島を初めとしたこの4人は、キッチンで正月料理の準備をしていた。
「お前ら、あっちで食わねぇのか?」
4人を見つめるのは弘原海だ。酒こそ飲んでいないが、持っている皿にはパーティー会場の食堂にある会議室の大皿から持ってきたであろう手羽先が皿に入っており、いつもそばにいる駒門も、おしるこ(エリー作)をすすっている。
「マジで言ってんスか隊長ォ?」
「正月ですよ!?おせちにそば食べなきゃ!」
「このためにいい肉取り寄せたんですよ!?!?!?」
「僕はただの付き合いですが。あ、まだ手羽先残ってました?」
「別に言ってくれたら肉くらい取り寄せたんだがなぁ...手羽先ならまだあるぞ」
「わーい」
そう言いながら弘原海が持つ手羽先をひょいひょいつまむ4人。
「ゴチになりまァす!」
「ったく...まぁいいか。じゃあ年越し料理頼んだぞ」
「うーっす」
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キッチンを後にした弘原海。
大皿周辺にはナターシャ、氷川、八木、前田が談笑していた。
「だから年始の企画は兎コスだって!私たちのルックスの良さ利用しない手はないよ!」
「健全な動画作りをしろと言っているだろ。羽子板だ」
「前田くんポッキーゲームしよう!折れた方負けね!」
「夢乃さん、ポッキーを双剣みたいに構えても乗りませんからね」
苦笑しつつ大皿にあるスナック菓子を取る弘原海。
「お前ら、相変わらず仲いいな」
「あーっ!聞いてください隊長!氷川くんが新年の企画反対するんですよー!」
「ただでさえ色物扱いされているのにこれ以上進めてどうする気だ。ここは身体能力を活かした羽子板勝ち抜きだろう」
「デュクシ、デュクシ」
「チョコ付きますよ夢乃さん」
ビターチョコを口に放り込む。
「じゃ、あんま言い争いすぎんなよ」
「了解ですー」
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「...クーカ、君はその、...」
「おい待て木場、今何を言いかけた?なぁ、何を言いかけた?」
「んっ、んふふふふ...んふふふふふ...てぢっ...手力さっ...んっはっはははは」
「さ、さすがに笑いすぎだろ!?」
木場、クーカ、望月、手力の4人は、4人でアルバムらしきものをめくっている。
「随分と珍しい様相だな、望月」
「たいちょっ...んふっ...お疲れ様っ...です...ふふふ」
「お疲れ望月。なに見てんだ?」
「い、今までのBURKの出来事をまとめたアルバムなんですけどっ...」
笑いを堪えきれない様子の望月を見て、弘原海は落ち着いた様子の木場に話を促す。
「...あー、望月はその、このアルバムの手力がツボにハマったようで...」
「そんなにか。見せてみろ。...なるほど...ぜーんぶブレてるな手力」
「タイミングが悪すぎたんですよ...」
「んっっひひひふふふふ」
笑い続ける望月を心配し、背中をさすりながら、クーカが話しかける。
「お、おい望月。大丈夫か?」
「だ、だいじょうっんひっひふふふ」
「隊長、望月はダメです」
「...あー、しばらく笑わせとけ。薬盛られてる訳でもなんでもねぇし、そのうち落ち着くだろ」
「隊長。そういえば鶴千達は?見当たりませんけど」
手力が聞く。
「あぁ、あいつらなら...」
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「...」
「湿っぽい雰囲気してますねぇ。いや、お墓参り中ですけど」
「鶴千、怪獣災害に巻き込まれた1人だし...やっぱりなんか、思うところもあるんじゃないかな」
「リーゼロッテ、こっちの掃除も手伝ってもらいたいんだが...」
「はいはーい、今行きますよ」
鶴千、リーゼロッテ、日ノ出、ヴィルヘルミーナの4人は、BURK基地から1駅離れた場所にある市管理の村墓地の掃除をしていた。
墓地の掃除に駆り出されているのは4人だけではなく、市の職員と近所の住民も墓参りのついでに掃除をしていっている。
掃除にあたっていた市の職員が、日ノ出に話しかける。頬の痩けた痩せ型の男だ。
「申し訳ありません、せっかくの年末にBURKの皆さんまで引っ張って来てしまって...」
「いえいえ!構いませんよ全然!見たところ、かなり広いようですし...職員さんだけでは大変でしょうから」
「そう言っていただけると助かります...見ての通り、管理が行き届いていない状況でして...」
「...やっぱり、怪獣騒ぎで?」
「...はい」
無言で墓を清め続ける鶴千。その様相は、日ノ出の眼には悲しんでいるようにも、怒りを堪えているようにも見えていた。
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「おーい、そば食うか?」
「頂こうかしら...。フォークは、と...」
「アリアさん、まだ箸慣れてないんですねー!ふふふ」
「お前も中々慣れなかったよな?フィオリーニ」
シゲタの持ってきた年越しそばをすするアリア、アルマ、多月。
それぞれが好きなように具材を入れ、食べる。
「シゲタ、あなた辛子入れすぎじゃないかしら...?」
「あー、多月さんえび天入れてる!いいなー!」
「えび天ならまだ2パックあったぞ。シゲタさん辛子入れすぎると痔になりますよ」
「えび天5本入れてる多月にリュージュ、お前らに言われたくねぇんだよな」
大みそかはふけ、パーティーも進む。
来年も、彼らの未来に光があるよう。
アリアとクーカ間違えた.,.そば食べてるのがアリアです