(ガチホモシーンはない)
夜。
1人の女性隊員、劉静の通信端末が光り、相手の端末に繋がる。
劉静はひとこと。
「進捗どうですか?」
『あ"〜〜〜〜〜む"り"〜〜〜〜〜〜』
トントントン、とペンで机を叩く音。
通話相手は何やら書き物をしているようだが、なかなか成果が芳しくないらしい。苦悶の声が後に続く。
『男の筋肉難しすぎる〜...内容が内容だから迂闊に誰かに頼むわけにもいかないし〜!』
「いいじゃないか荒島くんに頼めば。彼子供っぽい癖にやたらチョロいし優しいからなんでもやるしなんでも許してくれるぞ?」
酷い言いようである。
『荒島くんは無知な純真幼女ちゃんだからだめ...』
「ブッフォ」
こいつも幻覚が酷い。
相手は180台の大男で、自分よりも年上である。
「荒島くんが幼女なら人類大体幼女だろ」
『わぁかってないんですなぁ静ちゃんは!』
どん、と机を叩く音。
劉はまた始まったぞ、とメッセージアプリを開いた。
『というかそもそも私は荒島くん自体に興奮してる訳じゃなくて__
「はいはい、LAne見て」
『えっなに...は???児ポじゃないですか』
「んぶふっ」
本人が聞いたら無表情で全否定しそうな言葉に、劉は吹いてしまった。
『こんなドスケベな写真いいんですか!?!?!?』
「女の子がそんな言葉使わないの」
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「おい」
「なんだい?親友の荒島くん。今日はイギリス風のブレックファストさ」
「今は朝じゃなくて昼だろうが。じゃなくて、昨日のあれはなんだったんだよ」
「...んっ、おはよー荒島さん!」
「荒島くん、おはようございます」
「あぁ、邪魔して悪いなフィオリーニ、エリーちゃん。おはよう」
昼の食堂。荒島は劉が昼食をとっている席の真ん前に自身の昼食の親子丼が載った盆を置いて座る。
劉の隣にはブラウンのミディアムウルフのアルマ、その向かいには髪をポニーテールにして刈り上げが見えるようになったエリーが座っている。
「ン゛...や、やっぱりその呼び方続けてるんですね」
「約束だったろ?ロイヤルストレートで勝ったら名前にちゃん付け」
「あれはお酒の席だったじゃないですか〜!」
荒島とエリーは2人してアルマと劉が知らない話で少し盛り上がっている。
「「...」」
「...あー、昨日士道、俺、エリーちゃんで飲んだんだよ。そん時士道がなんかトランプ持ってきてて...で罰ゲームポーカーでもするかって」
「その時に荒島くん、調子に乗ってロイヤルストレートで勝ったらなんでもしてやるよって言っちゃって...」
「で、この呼び方」
コーヒーカップを置いた劉が叫ぶ。
「なんでそんな楽しい事に呼んでくれなかったんだ僕たちを!」
「えぇごめん...同じくらいの年齢だったからさ...」
「許さんぞエリー...ところで荒島くん、昨日の写真が何に使われたか知りたいかい?」
「いや別に...お前なら悪用しないだろ?じゃあ俺スパーリングしてくるわ」
親子丼をかきこんで、お盆と食器を戻し、格闘技場に走っていく。
「...荒島さんってこう...1度懐に入ったら無条件で信用するみたいな所あるよね」
「あぁ言うとこをなんとかしろよと昨夜言ったんだけどもなぁ...なぁ、エリー?」
劉がエリーの席を見ると、エリーは机の下に入り込んでいた。
「....」
「...エリーちゃん?」
「しんどい」
一言。
「...あー、大丈夫かい?」
「むり」
「...何だっけ、好きなキャラと荒島くんそっくりなんだっけ?」
「へいぜる」
それきり何も喋らないエリー。
結局出てきたのは、昼休みの終わる直前であった。
最初=イベントに出す漫画を書いてるエリーと、監視の劉。ナターシャは知ってるけど遅くまで起きれない為爆睡中。
ポニテエリー=ラーメン食ってた。「1度懐に入ったら」辺りで完食。滾る感情を抑える為机の下に。
ヘイゼル=漫画原作異能アニメ「スナックキャッスル」のキャラ。お菓子モチーフの異能力を持った双子の兄妹が、「お菓子の城」を作る為に同じような異能力を持った人々を仲間にする話。
ヘイゼルは主人公の偽物でありながら本物になろうと主人公と敵対する敵キャラ(退場寸前で改心する)。
飲み会メンバー=23歳と24歳と25歳の団子。最終的にポーカーは士道が勝った。荒島いわく「つまんね〜〜〜〜〜〜勝ち方」らしい。
写真の行方
=劉:リーゼロッテに爆撃したあと元の写真を消した。
エリー:消した。
エリーの感情=当て馬になることは絶対にないです。この小説の正式CPは荒リゼ。