転生したらオバロ世界のエルフだった件について 作:ざいざる嬢
ELDEN RINGもネタは出来たんでその内何か書きたいなぁ……。
でも他にも書きたいと思ってるやつがあるから妄想で終わりそう。
はい、今度はアインズ様の要望通りマジックアイテムの市場に来ています。
先程述べた通り、この辺りは生活に関するマジックアイテムを揃えてあります。 例えば一日に六度、一定量のお湯を生み出すマジックアイテムや、家庭用の食物の鮮度を保つ箱型のマジックアイテム。子供でも使える使用者を傷つけない魔法が込められたマジックアイテムなど様々な物が並んでいます。
この辺りの品はドワーフの下で修行中の職人見習いや、帝国魔法省で認可され作られたものばかりですね。 冒険者にも物によっては役立つ物があるとか。
「どれもユグドラシルにはないアイテムばかり……ん? これは……」
「これは帝国魔法省で作られているものですね。 一度きりの使い切りアイテムですが一定時間服や装飾品の色を変える効果があります」
アニメでクライムが鎧の色を変えていたあのスライムみたいなのとは違うスプレーみたいなアイテムです。 オシャレをもっと気軽に楽しみたい庶民や、ドレスの色違いが欲しいと騒ぐ我儘令嬢を黙らせる手段として人気みたいです。
「色変えアイテムか……ユグドラシルにも似たアイテムはあったけど、これは効果があるのか検証を……」
そうしてアインズ様は色変えアイテムを十個ほど購入していました。 その時に金銀銅貨の支払いであたふたしてたのは見てて面白かったです。はじめてのおつかいを見ている気分でした。
他にもいくつか気になるアイテムを買って、大体一時間くらい見て回りました。
「この辺りはこんなものですね。 次にどこか気になる場所はありますか?」
「では、この競売会場というのは?」
お、やっぱり食いつきましたね。
「その競売会場ではこうした市場には出回らない職人の自信作や、冒険者が発掘した過去の遺物など様々なものが出品される場ですね。
生憎、今日は開催されていませんが開催されると多くの商人や貴族がこぞって集まり、多額の金銭が動きます。
この場はまだ名もない職人たちも名前を売る大きなチャンスであり、ここで貴族や商人がパトロンになり後々の仕事に繋がる、という場でもあります」
「なるほど……ユグドラシルでも使わなくなったアイテムのオークションなんかがあったけど、それと似たようなものか」
この競売会でユグドラシルのアイテムが出品されたことはありませんけど、仮にあった場合とんでもない額になるのは間違いありませんね。
あの『小鬼将軍の角笛』でもとんでもない額になるのがこの世界ですから。
余談ですが、私制作のマジックアイテムは基本私の言い値になっています。強力過ぎて値段がつけられないとか。 精々市場に流すのは
今のところ私が作ったアイテムを鑑定して出来が最も良かった物でも
「競売会で名の売れた職人たちの品が並ぶエリアもあるので、今度はそちらを案内しましょうか」
「是非ともお願いします」
割と食い気味でした。今のところ楽しんでもらえているようで何よりです。
特に次のエリアにはアレがあるので、間違いなく興味を持ってくれるはずです。
「おお、これはティアーズ辺境侯殿。 私の店に何用でしょうか?フロスト・ドラゴンの幼体の件でございましょうか?」
「突然の訪問申し訳ありませんオスクさん。 今日は私の友人を案内していまして、貴方の店に並ぶ品々やコレクションなんかを見せてもらえればと」
やってきたのはオスクの経営する店でした。
原作では帝都で商売をしながら武王ゴ・ギンのオーナーとして闘技場を盛り上げていた一人ですね。 彼は現在闘技場だけでなく、競売会で人材を発掘し多くの職人のパトロンにもなっています。特に武具関連にに力を入れていますね。
「なるほど、辺境侯殿の御友人ですか。 私、しがない商人をやっておりますオスクと申します」
「私はアインズ・ウール・ゴウンと申します。こちらは私の護衛を担当しているアルベドです。どうかお見知りおきを」
「ほほう……見たところあなた方は相当腕が立つようですね。 果たして辺境侯殿とどちらが強いでしょうか。
おっと、立ち話も何ですから早速我が商会の取り扱っている品々を紹介させていただきましょう」
こうしてオスクの商会で取り扱っているアイテムを職人を交えて紹介、案内してくれています。 アインズ様もアイテムにばかり目がいっていたようでしたが、作り手と会うことによってその人物にも若干の興味を持ったようです。
ユグドラシルではプレイヤーが作ったアイテムが売買されたりしていたと思うんですけど、誰が作ったというのはあまり重要視されていなかったんですかね? 有名なプレイヤーとかいそうですけど。
ナザリックのNPCたちも「至高の御方に与えられた〜」と言っていましたが、それを創造者が作ったアイテムとは言っていないんでどうなんでしょうか? そもそも〈
「ん? これは……ルーン文字?」
「おお、ご存知でしたか。 この武器は現在エ・ランテルにあるドワーフ工房で作られた一品でして、現状当商会の目玉商品となっております」
あ、気づけば遂にルーン文字と対面していました。 思えばめっちゃ早い出会いですよね。本来ならば魔導国が誕生してからこの世界にルーン文字が存在することを知るわけですから。
「ドワーフ工房ですか。 ちなみにルーン文字を使ったアイテムはこの他には?」
「ここにはその一点しかありませんが、私のコレクションになら数点ございます。 是非ご覧になっていってください」
そうして今度はオスクのコレクションルームへと案内されました。
ちなみにですがオスクはコレクションを別々に分けているらしく、帝国にある本邸では闘技場で使われた品々を。エ・ランテルの別邸では精魂込めて作られた職人の傑作の数々を飾っているようです。
また、自分の推しの剣闘士にはここのコレクションを貸し出すこともあるとか。 オスクは元々使い込まれた武器が好きなので、使われないより使ってもらった方がより愛着が増すのかもしれませんね。 例えるならば、推しのアイドルに贈った物を何かの企画で使ってもらってるのを知った喜びという感じでしょうか?
コレクションルームには競売会で見られた武具の他にも、お抱えになった職人に作らせたであろう物も見られました。
……あ、あれは。
「どれも素晴らしい品ばかりですね。
ところでこの台座に刺さっているこれは……」
「やはり目が行きましたか。 それはこの私が持つコレクションの中でも随一の物です。
かの競売会で貴族やライバルの商人たちをなんとか退け落札に成功した──ティアーズ辺境侯自らが打った名剣、名を“勇者の剣”。
この剣を抜くことが出来た者は勇者としての素質がある者だと名された剣でございます」
あー、やっぱり。そんな剣を割と本気で作りましたね。 例の鎧が完成したし、
某作品に似せて作ったのですが、私の
いや、ちゃんと台座から抜けるんですけど条件があるから抜けないというか……これ使ってる間は
一応、この反省を生かして、新たな剣は作れたので問題なしです。
ちなみに落札価格は白金貨五百枚──金貨にして大体五千枚になりました。過去一の落札価格でしたね。元は取りました。
競り負けたドワーフ工房の方々は血の涙を流していたという話もありますが、彼らには定期的に私が鍛冶指導しているのでそれで満足してほしいですね。 競売会にも出してない武具沢山提供しているんですから。
「ティアーズ辺境侯、よろしければまた抜いてはいただけませんか?
あの美しい剣身の全てを再び見たいのです。 勿論、台座に刺さったまま選ばれし者にしか抜けないというのも大変ロマンがあっていいのですが……」
「ええ、構いませんよ」
私が特殊技能を使って職業を変更すればアッサリと──台座から抜けると同時に剣身が眩い光を放ちながら──抜けました。
まあ、作った本人が抜けない剣とか割と産廃なんじゃないですかね。
「おお……おお!! この抜ける瞬間の輝きッ!露わになった剣身のなんと美しいことかッ!!」
オスクのつぶらな瞳からは涙が溢れています。
私はそのまま勇者の剣をオスクへと手渡しました。
「ああいう剣はたっちさんが好きそうだな……」
「アインズ様、どうかされましたか?」
「ああいや、少し昔を懐かしんだだけだ」
あー、たっちさんは確かに好きそうですね。ヒーローとか特撮とか好きだったのなら、勇者とかも好きそうです。
そうなるとセバスもこの剣が好みの可能性がありますね。
「ささ、アインズ殿も手に取ってください。 この感動を分かち合ってくだされ」
オスクがアインズ様へ剣を手渡し、ジッと観察し始めました。お眼鏡に適えばいいんですけど。
「失礼、オスク殿。 少しばかり魔法を使って調べさせていただいても?」
「その剣が傷ついたりしたりしなければ構いません。
もっとも、仮にそうなったとしてもこの場に直せる方がおりますので」
「単に私が剣を打つところを見たいだけなのでは?」
「はっはっはっ、そうかもしれませんな」
笑って流されました。 まあ、この後ドワーフたちの工房へ案内する予定なので構いませんが。
そんな会話をしているとアインズ様は〈道具上位鑑定〉を発動して勇者の剣を解析しているようです。
「なるほど……こういう仕様なのか」
「何かお分かりになられたのですか?」
「どうやらこの剣は特別な資格を持つ者にしか扱えないようになっています。
だから私でもこの剣を台座から引き抜くことは出来ない。 今はこうして台座から離れているが、仮にこれを資格無き者が振るおうものならその真価は発揮されない作りになっている」
「なんとも不敬な剣ですね。 この世で最も尊き御方であらせるアインズ様に抜かれることを拒むとは……」
ごめんて。 ほら、オスクも反応に困った顔してることに気づいて。
「しかし、このレベルの武器が流通しているとなると……」
「アインズ様?」
「いや、なんでもない。 ところでアルス殿にお聞きしたいのですが、この剣にも刻まれているルーン文字というのは一般的に使われているものなのですか?」
「いいえ、ルーン技術は一般的に普及されてはいません。元々はドワーフ独自の技術で、数年前まで廃れた技術でしたが、とあるキッカケで盛り返して今ではドワーフと帝国魔法省で研究が続けられています」
「そういえばこの都市にもドワーフをちらほらと見かけましたね」
「ええ、帝国とドワーフ国は国交を結んでいまして、この国にいるドワーフは全てドワーフ国からの移民、もしくは派遣されてきた者ばかりです」
現状首都フェオ・ベルカナはオラサーダルクたちフロスト・ドラゴンの住処になっているのは変わっていません。 しかし、クアゴアとの対立が無くなり外敵がある程度いなくなったのでフェオ・ライゾは放棄されていないので生活圏は縮小されず、むしろ帝国に派遣された職人の話を聞きつけて帝国へと移住する者も増えました。
ただエ・ランテルに移住希望がめちゃくちゃ多く、乱闘になるぐらいの騒ぎになったことがありました。 鍛冶工房長までエ・ランテルに骨を埋めようとしていて議会からどうにかしてくれと泣きつかれたので、私もラナーに泣きついたのは記憶に新しいです。
「ユグドラシルにルーンは存在しなかったのですか?」
一応知らない体で話しておきましょう。 現に私はプレイヤーじゃありませんからね。
「いや、ルーン文字という知識はあるのですが、あくまで装飾として存在していた程度ですね。 確か……この剣のように」
そう言ってアインズ様が虚空から取り出したのは原作でも取り出していたルーンが二十文字刻まれた剣でした。
一応私もルーンに魔力を込めずにただ装飾として刻もうとはしてみたのですが、
「お、おお!これは素晴らしい剣ですな! 辺境侯の作られた剣に勝るとも劣らない……! ゴウン殿、よろしければそれを──」
「オスク」
アルベドが斧を取り出して牽制しようとしていたので、その前に封殺します。 オスクも理解したのかすぐさま引き下がり謝罪の言葉を口にしていました。
ちょっとした諍いが起きてしまいましたが、結果オーライということで。
オスクと別れ、次の場所へと向かうのでした。
行き先はドワーフが集う職人街です。
勇者の剣
アレーティア作の伝説級装備……なのだが、ユグドラシルに存在する伝説級と比べると大幅に劣る。
この世界では最高峰に近い。見た目はどこかで見たことのある伝説の剣。 マスターなソードかもしれないし、どこぞの王様が抜いた剣かもしれない。 はたまた全宇宙を統べる神が封印されていた剣かもしれない。
当然の如くルーン技術が使われており、全ての攻撃に神聖属性が追加される上に、一日に三度まで第九位階相当の魔力攻撃を放てる。魔力を消費して威力を高めて放つことも可能。ただしコスパは悪い。第十位階の魔法を使ったぐらいの魔力を消費してしまう。
アレーティアが制作時に悪ノリして『伝説の剣がモチーフだから台座に刺さってないとそれっぽくないよね』と台座を制作した結果、異能が無駄な仕事をしてしまい職業に勇者関連のものがなければ使用出来ない制限が生まれてしまった。なお、装備時には台座が変形し鞘になる仕組みになっている。
一応台座に刺さったまま使用することも可能ではあるが、そんなことをするなら別の武器を使った方がマシなレベルで弱くなる。
アレーティアが自分で作っておきながら使いづらいと売却に至った。
現状、この剣を抜けるのは現地勢ではアレーティア、ラナー、漆黒聖典第一席次、ンフィーレアの四人だけ。 ラキュースは残念ながら抜けなかった。血涙を流して悔しがった。
プレイヤーなら十三英雄のリーダー、たっち・みー辺りなら抜ける。
竜王級装備
アレーティア最強装備。性能的には伝説級以上神器級未満。
竜王級装備と称されているが、実際は伝説級。アレーティアがこれを竜王級と言ったのは〈道具上位鑑定〉のフレーバーテキストに『竜王級』と書かれていたから勘違いしたのが真相。
ツアーに協力させて作り上げた最高傑作。これ自体は二つ存在しているが、全性能を引き出せるのはアレーティアだけ。
性別で見た目が変わる仕様になっている。
次回は襲撃されている村の回をやる……予定です。そっちが思いの外長くなってしまったので。
ちょっとした挑戦でこの時裏ではこんなことがみたいなことを数話やっていましたけど、やっぱり難しいですね。もう少し早く更新出来るように頑張ります。
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