転生したらオバロ世界のエルフだった件について 作:ざいざる嬢
前回更新してからすぐにDDOS攻撃のせいでサーバーが落ちるという悲しみ……。
ハーメルン以外にも何処か投稿しておくべきか悩むところですね。
それはそれとしてELDEN RINGのDLCクリアしました。ラスボス鬼強かったですね。
今作というか、ダークソウル3で盾の重要さを学ばなければクリアは厳しかったと思う。導きの指紋石の盾、腐敗結晶槍、冷たい十文字薙刀には頭が上がりません。
それはそれとして個人的にはもっと派手な魔術を増やして欲しかった感も……え?拒絶の棘?知らない子ですね()
──スレイン法国──
「皆様、緊急の呼び出しに応じていただきありがとうございます」
「前置きはいいレイモン。 それで、特級の──場合によっては漆黒聖典すら動員しなければならない事態とは何があったのか説明してもらえんか? 巫女姫が突如爆死したことにも関係しているのだろう?」
「勿論です。 昨日、帝国へ異教徒の撲滅を掲げる過激派集団の殲滅のため急ぎ派遣した陽光聖典の隊員イアンより緊急の報告がありました。
まず……被害を未然に防ぐことは叶わず、最低でも四つの村が焼き払われていたとのことです」
この報告に神官長たちは顔を青褪めた。被害が出たことによって帝国とことを構えることになってしまったことに対してではなく、推定神であろう粛清騎士の怒りを買ってしまっただろうことにだ。
スレイン法国は強い。六百年という長い間人類のために尽力し、他国にはない秘匿された技術や多くの実力者、英傑を揃えている。 しかし、相手が神となれば話は別だ。神の前にはそんなものは塵にも等しいと知っている。現にそれなりの力を持っていた王国や裏組織である『八本指』は粛清騎士の手によって呆気なく滅ぼされている。法国がそうならないという保証はない。
「そして……過激派一派は事態を把握したティアーズ辺境侯が直々に動き……共謀を疑われた陽光聖典諸共滅ぼされたとのことです」
「なっ……!?」
そして事態は思うよりも悪い状況になっていた。追加でその時の状況をレイモンが詳しく話し続ける。
陽光聖典は過激派一派を捕捉し捕らえたものの、その場を目撃され亜人集落の殲滅を主とした部隊である陽光聖典が自身らが助かりたいがために嘘を吐いたのだとティアーズ辺境侯が激怒したという。
それらを聞いて彼らは頭を抱え、急ぐあまり失策をとってしまったことにようやく気づく。今回の任務は動かせる部隊が陽光聖典しかなかったとはいえ、起こるであろう事態を考慮すれば陽光聖典を動かすべきではなかったと。
「隊長であるニグンの命によりイアンは預けられていた巻物に込められた〈
「……そうか、それならば仕方あるまい。 ここからの議題はまず帝国、ひいてはティアーズ辺境侯に対してどのような詫びと謝罪を以って戦争を回避するかということだな」
「いいえ、ジネディーヌ老。事態はそれでは収まらないでしょう」
「と、言うと?」
ここでレイモンは一度グラスに注がれた水をグイッと飲み干し一呼吸を入れる。これまでのことを覆えすほどの事実を公表するために精神を落ち着かせ、口を開いた。
「その際に陽光聖典の隊員たちは、粛清騎士……ティアーズ辺境侯の正体を知ったとのことです。
粛清騎士アルス・ティアーズの正体は──忌々しいエルフ王から王の相を受け継いで生まれた……エルフの王女、アレーティア・ホウガンと名乗り正体を明かしたとのことです」
「なんだとッ!?」
「バカを言うな! アルス・ティアーズは男、エルフの王女ではそもそも性別が異なるではないか!」
「報告によれば陽光聖典の前でバイザーを外し、身長や体格すら変化していたとのことです。普段から身につけているバイザーは王の相やエルフ特有の耳を隠すための認識阻害のマジックアイテムと考えれば、性別すらも偽り帝国に身を隠していたのでしょう」
「そんな……ではもう帝国はエルフの王女の手に落ちているのではないか!?」
「つ、つまり、粛清騎士、いやエルフの王女は既に帝国と王国、交流を持っていることからドワーフ国まで支配していると!?」
「ではあの土の巫女姫の爆殺も……」
「恐らくは、その通りでしょう。 あの竜王をも容易く屠れるエルフ王の血を継ぐ王女ならそれぐらい出来ても不思議ではありません」
法国上層部はただ一人情報を持ち帰った陽光聖典隊員イアン・アルス・ハイムの報告に頭を抱えた。過激派がやらかした事態よりも深刻な事態──即ち、粛清騎士の正体を知ってしまったためだ。
今まで降臨した神だと思っていたが、これが真実であれば様々な事象に説明がつく。
トブの大森林での
「どこへ逃げたかと思えば、まさか帝国内部に入り込み内側から支配していたとは……な」
「どうする?この一件で我々はヤツに攻める口実まで与えてしまった。これでは戦争は不可避だ。下手をすればエルフ国のあるエイヴァージャー大森林と連携を取り、エ・ランテルを挟んで挟撃される恐れもあるぞ。そうなれば同時に戦線を二つ持つことになり敗北は必至だ」
スレイン法国は強い。六百年という歴史を持ち、他の国にはない技術や六大神の遺産などで多くの人類の敵となる存在を倒してきた。
同時に、今の帝国もこの十年でもしかすると法国に追いつくのではないかという程に急激に強くなっている。これもエルフの王女の仕業だと誰もが確信し、余計なことをと毒づく。
「……やむをえん。これはもう漆黒聖典とあの子に頼るほかあるまい」
法国最大の戦力である英雄部隊漆黒聖典。 しかし、実際にエルフの王女と相対したときにまともに戦えるのは神人である二人だけだろうと思いはしたが、それでも確実に勝つためならば全員の協力は必須になるだろう。
「かの至宝の使用も考慮せねばな。 神でないのであれば、ケイ・セケ・コゥクの魅了には逆らえまい」
六大神の遺した至宝の中でも世界一つに値すると言われたケイ・セケ・コゥクはあらゆる存在を耐性を無視して魅了し操ることが出来る。
かつては目覚めた破滅の竜王を支配し戦力としようと企んでいたものの、肝心の破滅の竜王もエルフの王女により滅ぼされてしまっていた。しかし、それよりも強いエルフの王女を魅了出来ればあのエルフ王に対して最大の切り札にもなりえる。
「しかし、準備は万全に整えておくべきだ。 最悪の場合、
白金の竜王が動くとなれば法国、帝国、評議国の三ヶ国を巻き込んだ大戦争が起こる可能性がある。更に言えば法国の南にあるエイヴァーシャー大森林からエルフ達が奮起して帝国と挟み撃ちにして攻撃してくる可能性も大いにある。そうなってしまえば規模的に言えば二百年前の魔神戦争にも引けを取らないレベルでの戦いが繰り広げられるに違いない。
「白金の竜王とエルフの王女は先の件から敵対しているはず。血筋を考えれば不倶戴天の敵ではありませんか? 遣いを出してかの竜王に助力を求むのはどうでしょう?」
「いや、危険だろう。 そこから芋蔓式にあの子の存在が露見しかねない。そうなれば次に敵意を向けられるのは法国だぞ」
「そう考えるとこちらから動くのは悪手か? 待ち構えて法国内で勝負をつければ……」
「どちらにせよ、一度エルフ国への攻撃を中断し戦力を集める必要があります。 火滅聖典にも帰還命令を出し、現地で最低限の戦力を残しエルフ国の動向を監視するに留めるべきでしょう」
結論から言えば、対エルフの王女アレーティア・ホウガンには漆黒聖典全員に加えカイレによる魅了による支配、もしくは番外席次絶死絶命による確実な殺害を念頭に入れた迎撃作戦が立てられることとなった。
エルフの王女さえいなくなれば帝国も目を覚ますだろうという確実性のない考えのまま会議は進んだ。
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──バハルス帝国──
アインズ様たちと別れてからラナーと合流し、諸々を打ち合わせ二人でジルクニフに会いに来ました。
議題は当然スレイン法国を滅ぼすこと。 原作のリ・エスティーゼ王国までとは言いませんが完膚なきまでに叩き潰す気概で挑もうと思っています。
「──というわけでスレイン法国滅ぼしますね」
「待て、結論が早すぎる」
「……?」
「なんでそんなに不思議そうな顔をしているんだ」
ジルクニフが片手で頭を押さえながら悩ましげな表情をしています。何を悩む必要があるんでしょう?あんな歴史と
原作のようにシャルティアを洗脳しようとされたりすると困りますからね。原作通りには私という存在のせいでもうならないのですが不安要素は排除するに限ります。
「いや、だってこれだけのことをされたんですから滅ぼされる覚悟があるんでしょう?なら……」
「確かに法国がしでかしたことは帝国としても受け入れ難い。だが流石に攻め滅ぼすのは度が過ぎるだろう。 周辺国家の同意は得られんぞ」
「いや、少なくとも評議国は許してくれますよ」
「は?」
実のところ、ツアーにも報告済みです。 この前雑な対応をしてしまったので、今回は協力……というか邪魔されないように話をしました。
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『……なるほど。 それで法国を滅ぼす、と』
「不服ですか?」
『確かにかつて
「そんなツアーに一つ情報を。 私が接触したプレイヤーですが、法国と間違いなく敵対します。理由は彼らは人ではない異形種の集団ですので」
これに加えて原作知識であるナザリックの情報を吹き込みました。 元々人間種である他のプレイヤーに迫害されて出来たギルドであることやナザリックの持つ戦力。そして、ツアーたち竜王が最も警戒しなければならない
「そういうわけで、法国が彼らを刺激してしまうと冗談抜きで世界がヤバいことになります。 ツアー、世界の安寧と国ひとつの行く末、選ぶならどっちかは分かりますよね?」
『……そう、だね。 しかし、法国を滅ぼしてその後はどうする?君たち帝国が吸収するのかい?』
「いいえ、私としては法国を滅ぼした後は──」
私とラナーで考えたウルトラC。それを伝えるとツアーも納得し、幾つかの条件を呑む代わりに後ろ盾になってくれることになりました。
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「そういう訳で、一か国でも同意を得られればこっちのもんです。 法国が秘密裏に支援している竜王国なんかはビーストマンの殲滅を餌にこっちに抱きこんでもいいんじゃないですか?」
「簡単に言ってくれるな。 ただでさえまだ王国を併呑した後の内政が整っていないのに他国まで手を伸ばすのは難しいだろう」
「あら?陛下はまだそんなことで手間取っているのですか?」
ラナーが会話に参戦しました。しかも初手からジルクニフを煽っています。『お前まだ仕事終わってないの?』みたいな感じですね。 うん、実際に言われたらめっちゃ腹立ちますね!ジルクニフもイラついてますし!
「……何が言いたい?」
「いえ、優秀で、歴代最高と謳われるバハルス帝国皇帝陛下がその程度の仕事に追われているなんて思ってもいなかったので」
「この女ァ……ッ! ならお前は王国を併呑したことで生じている問題や課題をどれだけの期間でこなすつもりだ?私は少なくとも五年はかかると──」
「私なら一年で全てを片付けられますよ?」
あー、うん、ラナーそろそろやめてあげて。ジルクニフの顔が真っ赤になってるから。
確かにナザリック首脳陣であるアルベド、デミウルゴス、パンドラズ・アクターと同レベルの知能を持つラナーからすればジルクニフを小賢しい程度扱い出来ますけど、それを本人に伝えちゃダメよ。 私に代わってエ・ランテルを完全統治した実績があるとはいえ、それと比べるには規模が違いますからね。でもラナーなら可能なのか……?
「それに陛下が憂慮しているのは、滅ぼした後の法国をどうするかでしょう? 政務に追われる陛下がこれ以上仕事を増やしたくない気持ちは分かりますが、実際にそんなことにはならないので安心してください」
「なんだと? どういうことだ。法国を滅ぼした後は帝国に併呑、もしくは従属させ支配するのではないのか?」
「あー……厳密には少しばかりお手伝いをすることになりますけど、結論から言えば法国は滅ぼしますけど、私は滅ぼした国をどうこうするつもりはないんですよ」
そう、私はスレイン法国という六百年続いたあの国の歴史を終わらせることが出来ればそれでいいと考えています。
これはラナーとも話し合い、アルベドとの密約をこなし、ナザリックの面々を納得させて、ツアーからの信頼も得られる最大手でもあります。
「スレイン法国を滅ぼした後は──
この言葉を聞いたジルクニフはしばらく考え込んだ姿を見せ──まさか、という一言を発して私とラナーを恐ろしいものを見る目で見つめています。しかし、この案をジルクニフは否定出来ても止めることは出来ません。ある意味、これがナザリックという強大な存在を縛りつけるための策でもありますから。
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「全く、彼女には振り回されてばかりだね」
ツアーは困った顔を浮かべながらも、これからアレーティアがやろうとしていることが、彼女が思っているよりも困難なものになるだろうという予想をしていた。
「君は確かに強い。下手をすれば私でも敵わないかも知れないほどに。
ただ、六百年間落とされることがなかった法国を──ギルドを侮ってはいけない」
ツアーは知っている。この世界に降臨したプレイヤーが個人である場合もあれば、ギルドという大きな拠点ごと降臨したということを。
その上でギルドという拠点は竜王の力を以ってしても過去一度たりとも落とすことは敵わなかったという事実を。
「この世界を生きる君が、遺産とはいえぷれいやーに挑むという偉業を陰ながら応援しよう。 そして願わくは、君という存在がぷれいやーに対する抑止力になることを」
スレイン法国
勘違いの末に滅亡が確定。原作でも滅ぼされることが半ば確定している。
原作より酷いのはツアーに見限られたこと。仕方ない、相手は竜王だから。
一応、アレーティアの正体が不明のままだったら、バハルス帝国の属国になることも視野に入っていた。
ジルクニフ
法国を従えるのには賛成だが、滅ぼすのは諸々の理由から反対していた。
ラナーに煽られてキレる。ラナーへの対抗心から原作よりも賢くなっている。ついでに言えば王国を併呑したことでザナックを筆頭とした優秀な人材を多く確保出来たため、内政は滞りなく進んでいる。ラナーからすると遅い。
ラナー
やらかしのリカバリーのため尽力中。でもジルクニフを煽ることはやめない。お可愛いこと、とか言うのがあの場面には多分合ってる。
ちなみにジルクニフを手伝う気は一切ない。
アレーティア
スレイン法国を滅ぼしたい系オリ主。腹違いの姉との邂逅は近い。
何かラナーと一緒に企んでいる。
ツアー
世界と法国を天秤に掛けたら世界に傾くに決まってる竜王。
最後に語ったギルドを落としたことない云々は八欲王のエリュエンティウはギルド武器を破壊すれば即落とせるけど、ユグドラシルのアイテムなどを多数保管しているためそのままにしているというのが当作の設定。
次回あたりから開戦予定です。多分そんなに長くしない予定(二回目)あくまで予定(三回目)
当作ではスレイン法国はギルド拠点に出来上がった国という設定にしています。六百年間無事なのはギルドの防衛システムに守られているからという感じです。
独自設定が仕事しまくるので、苦手な方は改めてご注意お願いします。
感想、高評価いただけるとこの猛暑を生き延びることが出来るので、どうぞよろしくお願いします!