転生したらオバロ世界のエルフだった件について 作:ざいざる嬢
法国戦は巻きでいきます。
独自要素が多分に含まれていますのでご了承ください。
後、評価者が700人を突破しました! 皆様ありがとうございます!
「何あれ何あれ何あれ!?」
突然の帝国──エルフの王女の襲撃に法国は混乱していた。なにしろ帝国からの布告状への返答を送ってから僅か数時間での襲撃だ。予想外にも程があった。
中でもいち早く事態を察知した漆黒聖典第七席次「占星千里」は巫女姫を通じて法国中に警報を発令した。しかし、当の本人も正面に現れた魔法陣については何も分からなかった。ただ、このままにしたら恐ろしいことが起こるということだけは漠然と理解していた。
しかし──現実は非情である。
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私は開戦の狼煙として超位魔法を発動しました。その気になれば
よって私が選んだ超位魔法は〈
さて、そろそろ時間のようです。前衛に大盾を持たせた騎士たちを一列に並べ武技〈重要塞〉〈要塞〉のいずれかを使用するように命じ──
「超位魔法──〈
宇宙兵器と聞いて皆さんはどんなものを想像したでしょう?私は宇宙と聞くとまず銀河を往く戦艦や星の戦争、機動戦士といった作品に出てくるロボットや光学兵器などを想像しました。そして実際に発動しこの眼で見た魔法は……いたってシンプルかつ想像外の代物でした。
この天上の剣が宇宙兵器と呼ばれる所以は恐らくオーバーロードにおける現実世界でも機動戦士のような作品があり、それに倣いそう呼ばれていたのでしょう。
簡潔に言えば神の杖、コロニー落としと言えば伝わるでしょうか? 要はとんでもなくデカい剣が目標目掛けて落下していく。ただそれだけの魔法ですが、これは〈
私の想定ではこれで法都の四分の一が消し飛んでもおかしくはないと思っていますが果たして……。
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法国民は見た。空を覆う程の巨大な剣を。 それが法都目掛けて落ちてくるのを。
法国民の誰もが恐慌しながらも祈りを捧げた。『どうか六大神よ、我らを救い給え』と。 スレイン法国は知っての通り人間至上主義国家であり、六大神信仰を掲げている。そして法国民は敬虔な信徒であり、その教えに従い日々を送っている。そんな彼ら彼女らの祈りが通じたのか──法都全域を覆い尽くす結界が突如として現れた。
現れた結界が天上の剣と激突しバリンバリンと幾重にも結界が割れる音が法都全域に響き渡る。そして、無情にも最後の一枚が破れ──剣は蒼白く発光し爆発した。
──結果としてアレーティアが想定するほどの被害は免れた。 しかし、天上の剣は完璧にではないがその役目を果たした。帝国の侵攻を妨げる城壁は跡形もなく崩れ去っていた。
同時刻、会議が終わった後、帝国の襲撃に再度集まった法国上層部は混乱する法国内のあらゆる部門からの報告に慌ただしくしていた。 少なくとも、占星千里の報告からエルフの王女──アレーティア・ホウガンがいることが確認され予想よりも早すぎる事態に、そして見たこともない魔法陣に囲まれた白金に輝く鎧を装備したアレーティアに瞠目した。
「や、やむを得ん!防衛機能を作動させよ! あれがもしトブの大森林で確認された大規模破壊魔法なら受ける被害は甚大だ!」
「急ぎ全聖典を召集せよ! 巫女姫も使え!」
「やってくれたな忌々しいエルフ王の娘がァ……ッ!」
「急ぎなさい! リソースなどこの際度外視しなさい!」
そして〈天上の剣〉が発動し──
「な、なんとか抑え込めたのか?」
「……いいえ、アレをご覧ください」
レイモンが指さした方を見れば、帝国軍が現れた前方にある城壁、施設や家屋が跡形もなくなっていた。仮に法国の──六大神が遺した防衛機能がなければ被害はこれ以上だっただろう。 この光景を見た上層部は恐れのあまり声も出なかった。
「……六色聖典が集まるまで時間がかかります。 それまで、防衛機能を駆使して凌ぐほかありません」
「なんてことだ……あの愚か者共が軽率なことをしなければこんな……!」
「嘆いている暇はありません。 まずは民の避難指示を。聖殿の地下を解放し──」
「あ、あれはっ!?」
今度はなんだと再び帝国軍の方へと目をやれば、そこには巨大な七つの影──フロスト・ドラゴンがいた。それもその一体は見るからに強大。フロスト・ドラゴンロードと言っても差し支えはないだろう。 更にそれぞれ鎧のようなものを身につけており、それらには帝国の紋章が刻印されていた。
「あ、あんな……フロスト・ドラゴンまで傘下に収めていたのか!? 確かに闘技場ではウォートロールとフロスト・ドラゴンが武王をかけて鎬を削っているという話は聞いていたが」
「あれらはもうただの聖典では相手にならんだろう。 ……やむを得ん、漆黒聖典はそちらに当てるべきだ」
「しかし、それではエルフの王女が──」
「……あの娘にはエルフの王女を任せよう。 帝国軍は防衛機能でどうにかなるが、エルフの王女とフロスト・ドラゴンを同時に相手にしたら勝てるものも勝てん。だが、幸いなことにこちらには神人が二人いる。片方が片を着けたら合流して叩けばよい。 それに──ここまでの事態だ。あの方も動くだろう」
あの方と呼ばれるのは六大神の一柱スルシャーナに仕えた
「宝物殿より神の至宝を持ち出すこともしなければな。 出し惜しみは無しだ。全力を以って帝国軍にはお帰り願おう」
「あ、あれは!」
すると、瓦礫の山から黒い影が現れ帝国軍へと一目散に向かっていく姿が確認され──
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「なんだったんだろコイツ?」
〈天上の剣〉がギルドの防衛機能に阻まれ想定していた威力には届きませんでしたが、それでも目の前の障害物を破壊するぐらいの仕事は果たしたので良しとしましょう。
ここからが問題で、瓦礫の山──というより地下からなにやらアンデッドが現れ「よくも!よくも我が主人の聖堂をおおおおおッ!」と怒り狂った──アインズ様なら沈静化してる──様子で私に襲い掛かってきたので、思わず背部にある
スレイン法国にアンデッドなんていたんだっけ?なんて原作知識を振り返りつつも、ボーっとしているのも良くないので、騎士たちに指示を出し侵攻開始しました。
それと同時に上空に魔法陣が多数現れ──そこから数多の天使が召喚されました。おなじみの
そんなことを考えながら本題に戻ります。具体的には目の前のアンデッドの亡骸について。
「このアンデッド、倒さず捕らえて手土産にすればよかったかな?お土産が増えるし私も知らないアンデッドだったからレアかもしれなかったし……いや、装備は剥ぎ取って良さげなものがあれば献上でいいか」
見た感じ良い装備をしてるんですよね。多分ユグドラシル製の。鑑定は後にして回収だけしておきましょう。
「アレーティア様、俺たちも行くぜ?」
「ああ、ブレインたちは先に行っていてください。 騎士たちでは太刀打ちできない相手──英雄部隊漆黒聖典は任せましたよ。 ただ、漆黒聖典の隊長はあなたたちが束になっても勝てないので出会ったらそこそこに撤退しなさい」
「はいよ。 じゃあお前ら行くぞ」
ブレインたち鮮血騎士は意気揚々と戦場へと向かっていきました。ブレインの他にはロバーデイク、レイナース、サフォロン、元奴隷エルフのロータスを含めた数名と割と多めの人員です。残念ながら今回ゴ・ギンやアセロラ、ルミリアといったメンバーは連れてこられなかったんですよね。どこかの国のせいで。
まあ、今回の戦争では亜人種を参加させるのは
さて、気を取り直して──多分ナザリックに見られているはずなので……多分あの辺かな?なんか視線を感じるんですよね。手を振ってみましょう。 あれ?視線が遠ざかった気が……折角なんで伝言板で通話してみましょうか。
「もしもし、アインズ様ですか?」
『うぇっ!? あ、あ〜アレーティア殿。使い方はこれで合ってるかな?』
「合ってるんで大丈夫ですよ〜。 ところでアインズ様、もしかして〈
『………………や、やっぱりバレてました?
おかしいな、ぷにっと萌えさん直伝の「誰でも楽々PK術」を駆使してたはずなのに……』
「いや、なんとなく視線を感じた気がしただけなんで、私に
一応、生まれながらの異能でその辺りは自然と身についていましたが、あくまでそれは魔法だけに反応しているので、多分マジックアイテムなら監視出来るんですよね。 その辺りについては今後対策しないといけませんね。
『な、なるほど……。 やっぱこの人プレイヤーなんじゃ……。
勝手なことをしてしまい申し訳ない。直ちにやめ──』
「ああ、お気になさらず。続けてもらって構いませんよ。大方、私やこの世界の戦力について気になって情報収集しようとしていたのでしょうし、私は気にしません。
それに──気になるんでしょう?私のこと」
『……正直気にならないと言ったら嘘になります』
「ならどうぞご覧になっていてください。 折角なんでこの戦いが終わった後の総評なんかをいただけると私としても助かるので、お願いしてもいいですか?」
『ええ、それぐらいなら喜んで』
「では──これより私、アレーティアがこの世界における超越者との戦いを繰り広げますのでどうぞご照覧あれ」
伝言板での通話を終え、いよいよ法都へと私も侵攻を開始し──
「はじめまして、粛清騎士さん? そして──」
振り返れば、目の前に迫る大鎌が私の首を断とうとしている何者かが──
「──さようなら」
私の首目掛けて大鎌を振りぬき鮮血が飛び散った。
「──あら? おかしいわね。今ので首を刎ね飛ばしたと思ったんだけど」
目の前の見るからにユグドラシルのアイテムだろう白い
「悪かったですね。私は不意打ちで死なないような
──で、あんた誰?」
首の傷を癒しながら、問えばクスクスと笑い声が聞こえ、相手はおもむろに兜を脱いだ。
「改めてはじめまして。 私は──あなたの姉に当たる人物、と言えば分かる?」
「──ッ!!」
兜を脱いで表れたその顔は何度か見たことがあるものだった。 左右で分かれた白黒の髪。手に持った大鎌。そして──色こそ違うものの私と同じ
漆黒聖典番外席次『絶死絶命』が現れた。
「まあ随分と好き勝手してくれたみたいじゃない? まさかフロスト・ドラゴンまで配下に置いてるとか……第五席次『一人師団』の立つ瀬がないわね」
「私と比べたらその『一人師団』が可哀想ですよ。 まあ、竜に挑むのは誉れなんて言いますし、英雄部隊なら嬉々として挑むべきですよ。
それに──先に人の領地で好き勝手やってくれたのは
「急に口が悪くなったわね。 お姉ちゃん悲しいわ」
「ではお姉ちゃん、聞かせてもらいますけど相当強いでしょ? 多分法国で一番」
「ええ、そうよ。 私は表には出れないけれど法国で私に敵う者は存在しない。そして──あなたより強い」
身震いが起きる。原作でもナザリック最強の守護者シャルティア・ブラッドフォールをも上回ると言われていて、推定レベルは百だ。
私が前世で死んでいなければ次巻では「半森妖精の神人」という間違いなく彼女が関わるエピソードで、そこにきっと彼女のステータスや戦い方が描かれていただろう。 だが、原作は読めず、既にこの世界は原作に無い時を歩んでいる。かつて戦ったザイトルクワエの様に事前情報の無い完全な初見だ。
だからこそ油断しない。あの時のような失態は演じない。その為にこの鎧の扱いの訓練も積んできた。
「そう……なら、私の全力、受け止めてくれるよね?」
「いいわ、かかってきなさい。 せめてもの情けに苦痛なく殺してあげる」
どこかで聞いたような台詞を吐いた姉をよそに、私は自己強化のための支援魔法を使用する。 相手は油断して手を出してこない今が好機。アインズ様でもきっとそうする。
「〈
「は?」
「更に──
生まれながらの異能による強化もかけ、現状掛けられるだけの強化を施した。そして──
「
私の装備している全身鎧──ツアーの鎧を改修し、見た目をパワードスーツに見立てて作ったこの竜王級の鎧の力を以って最強に挑む。
背部に装着されていた明けの明星を含む武器たちが浮かび上がり戦闘態勢が整った。開戦だ。
「さあ、胸を借りるぞお姉ちゃんッ!!」
独自解釈。簡単に言えばコロニー落としの剣バージョンみたいな感じ。
威力としてはコロニー落とし>超えられない壁>天上の剣>隕石落下ぐらいのイメージ。
アレーティア
ナザリックの面々を色々と驚愕させた。
お前鍛冶も出来る戦士だと思ったら超位魔法って意味が分からねーんだが!?とアルベド、デミウルゴス含め大混乱させている元凶。しかも監視に気づくオマケつき。
お姉ちゃん相手に出し惜しみ無しの本気。この時のアレーティアのレベル(バフ込み)は百を超えている。
白金の竜鎧
見た目はツアーの鎧を「アカメが斬る!」の修羅化身グランシャリオっぽくしたのをイメージしてもらえれば。背部の半透明なパーツの代わりにアレーティア作の武器(大剣、
アレーティアとツアーの合作でなんと始原の魔法が使われている。ツアーは渋ったがアレーティアがごねて押し負けた。ゴネ得!ゴネ得!
なお、その際に条件としてツアーの他の鎧も同様にバージョンアップしている。
絶死絶命
遂に参戦。初手で殺しにかかったが失敗。
負けたことがない上に、敗北を知らないのでバフという概念を知らない。だからアレーティアがやっていることが理解出来なかった。その為、準備時間を与える大失態。
でもアレーティアも知らない切り札を異能合わせて三つ持っているため勝敗はまだ分からない。
あの方(ルフス、ルーファス?)
スルシャーナの第一の従者。多分レベルはイビルアイたちよりも上?
アレーティアの超位魔法で聖堂(スルシャーナの私室)が破壊され、ブチ切れ強襲。返り討ちにあった。
これを目撃した法国上層部は背中に宇宙を背負った。それぐらいには衝撃的。
スレイン法国
完全独自設定で、ギルド拠点そのものへの攻撃に対応する結界防御システムや、侵入者迎撃プログラムとして天使を大量に召喚するなどがある。
本来はもっと多くの機能があったが、八欲王との戦いで使いきってしまい破壊されてしまったため使用不可。一応ギルドの機能として損害の修復機能はあるものの、ユグドラシル金貨が無いため数百年かけてエクスチェンジボックスに六大神への供物などを捧げてリソースを稼いでいた。その為この時点では修復できるほどの資金が集まっていない。……という独自設定。
加えていえば威光の主天使で最高位天使扱いされているため、ギルドの拠点レベル自体は大分低めなのではないかという考察。
感想、高評価いただけると嬉しいです!よろしくお願いします!