ついでだから過去設定とか、掘り出せそうな人は掘り出したいですね。
2.お嬢様七変化
「お勉強飽きました! 今日はバンドな気分なのでロックしますっ! イエーーイッ!!」
勉強机から飛び降りる様にして抜け出すとメタルな鋲がいくつも付いたロックな皮ジャケットに身を包み、ベースを弾き始める楓お嬢様。そしてかなり上手い。
「お、お嬢様~~~っ!? 今は勉強のお時間ですよ~~っ!?」
「予定の三倍予習しているので、いい加減遊びたいのですっ!
「え? ……あら本当」
お嬢様は優秀でした。
「バンドに飽きたので秋葉原行って参りますっ! イベリスの花言葉が私を呼んでいますっ!」
「お嬢様っ!? 昨日プロバンドに合格したと聞きましたよっ!?」
ゴスロリ衣装に身を包んだ楓お嬢様。花に誘われる蝶の如く聖地へと向かったのは、バンドを初めて5日後の事でした。
「ちょっと宝塚行ってきますっ! イキシアの花言葉の如く、誇り高くいこうっ!」
「お嬢様っ!? 意外と男装にあってらっしゃいますねっ!?」
しっかり髪も撫で付け、長い髪を切る事無く纏め、少しの化粧とスーツに身を包んだだけで紳士になった楓お嬢様。秋葉原に通い始めて4日後の事である。
「人の命は尊いのです。ユリ科の花言葉を胸に医学を志そうと思います」
「宝塚からのスカウトがたくさん来ていますよお嬢様~~~っ!?」
白衣に眼鏡をかけた、取り替えず形から入った楓お嬢様。宝塚に通い始めて3日後、今度は大学医へと向かう15歳のお嬢様。
「
「お嬢様っ!? いくらなんでもここから着物姿でいくのは無理がありますよっ!?」
着物に扇子、
「今回はスポーツ街道ですっ! 自転車、陸上、水泳っ!
「トライアスロンにでも挑戦するおつもりですかっ!? お嬢様っ!?」
競泳水着の上にジャケットを着て、素足にスニーカーを履き、自転車を担ぎ上げた楓お嬢様。舞子修行を1日で完結してきた姿がこれである。
「お、お嬢様……っ! 次は何をなさるおつもりですかっ!? 多才なのは結構でございますが、衣装棚がパンクしそうな勢いで衣装が増えていますよっ!?」
「そうですねぇ~~? 大体なんでもできる自分にも驚いていますが、こう、何でも出来てしまうと、自分に意外性がなくなってきて、つまらないですよね~?」
「そういう問題ではございませんっ!?」
何気なく視線を彷徨わせる楓お嬢様(今回は学生服)は、ふと点けっぱなしのテレビへと視線が止まる。そこには、ハイスクールイマジネーションにおける、全校生徒最強決定戦の映像が流れていた。
七人の下級生が、一人の上級生に対して挑みかかっている姿。善戦しているシーンなど一度もなく、圧倒的な力量差が映し出され、勝敗などどう転んでも上級生に軍配が上がるようにしか見えなかった。
だが、七人は必死に連携し、犠牲覚悟で特攻し、やられたところから復活してきて、まだっ! まだっ! と叫びながら何度となくぶつかり―――ついに痛み分けに近い形で、日本初の上級生破りをやって見せた。
全身がゾクゾクと鳥肌を立てた。
「決めましたわっ!」
「は、はい?」
「私っ! 来年はイマスクに進学いたしますっ! そして、
こうして楓お嬢様は、イマスクへの進学をお決めになさったそうだ。己の名前と同じ
「そう言う事ですので、勉強の再開をお願いしますわね。
「うぅ~~っ! 教える事なんて何もないではないですかっ!? なのに振り回されてばかりで……、割は良いけど、このアルバイト、イヤーーーっ!!」
書く上で、花言葉探すのが一番大変な人です。
基本、縁起の悪い花ことばを使うタイプらしいのですが、縁起悪い系の花言葉って少ないんですよね。
なので、今回は良い感じで花言葉乱用しまくり回です。
花言葉の意味は自分で調べてください。今回は短編なので、その辺の説明はカットする事にしました。
さあ、君はいくつ分かるかな?