「えっ、私のアリバイですか。」
「ええ、あくまでも参考なのでお聞きしているんです。」
「そうですか。」
「あなたは事件当日、何していましたか。」
小海は、成田にアリバイを聞くことにした。
「そうだな、その時は私は九州へ行っていたな。」
「九州ですか。」
「ええ。」
「何時の列車か覚えていますか。」
「そうだな、あの時私は18時20分発の寝台特急「富士」に乗っていたな。」
「18時20分の寝台特急「富士」ですね。」
「ええ、間違いありません。」
「そうですか。」
と、聞き込みをした。
「ほう、九州へ行く時は寝台特急に乗っていたのか。」
「ええ、確かに寝台特急「富士」に乗っていたのは確かですね。」
一方、高山と菅原は名古屋駅から新大阪駅で聞き込みをしていた。
「さぁね、寝台特急「富士」の殺人犯は見てないな。」
「そうですか。」
「その時に気付いたことは。」
「そこまではな。」
「菅さん、やはり名古屋から新大阪まで行ったって事は。」
「ほう、それも考えられるな。」
そして、新大阪駅へ行って見た。
「ああ、そう言えば最終ひかりに乗って新大阪のホテルに行ってたな。」
「えっ、本当ですか。」
「ええ、そしてホテルから朝始発の「ひかり」に乗って行ったな。」
「何処まで行ったかは覚えていないでしょうか。」
「さぁてねぇ、この「ひかり」に乗って行ったから九州の福岡へ行ったんじゃないのかな。」
「福岡か。」
「高山、福岡からは寝台特急「富士」に乗る事は出来るのか。」
「そこなんですよね。」
そして、4人は特捜班に戻って来た。
「何、犯人は殺害後に何処かで下車して、新幹線に乗った可能性がある。」
「ええ、その可能性があるんです。」
「ほう、なるほどね。」
「犯人は、これを利用したと考えられます。」
と、時刻表を見て見ると。
東京発18時20分 寝台特急「富士」発車
そして、個室寝台で殺害。
名古屋着22時46分 下車
名古屋発22時55分 東海道新幹線「のぞみ303号」に乗車
新大阪着23時48分 下車
そこへは、ホテルで1泊。
新大阪発6時00分 東海道新幹線「ひかり131号」に乗車
小倉着8時42分 下車
小倉発8時52分 日豊本線特急「ハイパーにちりん9号」に乗車
宇佐着9時47分 下車
宇佐発10時02分 寝台特急「富士」に乗車
宮崎着14時37分 下車
「そして、日南海岸で殺害。」
「犯行は可能だ。」
「これで、成田のアリバイは崩れたな。」
「つまり、犯人は夜行と新幹線と特急に乗り次いで犯行を行ったんだよ。」
「しかし、よくわかったな高山。」
「朝市の新幹線に乗って九州へ行ったのは気づかなかったな。」
「本当だわ。」
「ああ、何気なく寝台特急「富士」に乗ったと思ってるからな。」
「ええ。」
「つまり、名古屋で降りて新大阪へ行ったんだ。」
「そこで、一睡する。」
「次の日に、新大阪駅で朝市の新幹線「ひかり」に乗れば小倉から「にちりん」に乗り換えて、宇佐で寝台特急「富士」に乗ることはできるんです。」
「なるほどね。」
「これで、列車トリックが解けたぞ。」
「よし、後は成田を逮捕するだけだ。」
「ええ。」
果たして、犯人は。