深淵の悪魔
冥界
そこには天使、悪魔、堕天使による争いが起きていた
三者うろたえず、争いは激化していった
そんな時にニ天龍『ア・ドライグ・ゴッホ』と『アルビオン・グウィバー』が乱入した
三陣営は一時結託、ニ天龍を封印することに力を注いだ
しかし、ニ天龍は互いの戦いを阻害されるとなるとお互い以外にも牙をむく
三陣営ともに犠牲者は増えるばかり
場はまさに混沌そのもの、書いて字のごとく地獄絵図
そんな状況で悪魔だか天使だか堕天使だか知らないが、
誰かがこう願った
『誰かあのニ天龍を止めてくれ』
……
サーゼクス・ルシファー
悪魔を総べる魔王の一人であり、この場においては指揮をとっていた
「負傷者を運べ!動けるものは防御結界を張れ!」
ニ天龍が現れてから他陣営と結託はしているが、負傷者共に死者も増えるばかり、こののままでは全滅である、その時
ゴゴゴゴゴゴゴ!!
「な!?なんだ!?」
大地が揺れる、揺れは次第に強くなり地割れが出現する
「全員伏せろ!」
突然地面が盛り上がり、中心部には赤い光が雲掛かって見える
すると上空に赤い蝶のような生物が空に広まる
「…これは」
サーゼクスはその光景に魅了されていた、だがすぐに我に返ることになる
地面には大穴が開いていた、そしてそこにたたずむ未確認生物
「ゴアアアアアアアアアァァァァ!!!」
空間にほとばしる咆哮 口を開けば逆五芒星、腕は3対、そのうち一組は羽の代わりに発達したのか強靭な腕が生えていた
背中には紅い結晶が張り付いており、頭の角は禍々しく曲がっている
それは”龍”であった
二天龍をはるかに上回る巨体、龍はニ天龍の方を向き、ニ天龍もまた龍を見る
「何だ貴様?貴様も龍なのか?」
「はん!デカいだけで翼も無ければ龍の風上にも置けないな!」
ドラグ、アルビオンは口をそろえて馬鹿にする
それに答えるように、龍もまた口を開く
「機は満ちた」
「「何?」」
ニ天龍は疑問そうに言う
「我、長きにわたりて地の深淵に眠り、数多の時を過ごし、壮大なる力の出現を待ちわびていた、時がたち汝らの力の衝突を感じ、いま此処に顕現した。」
龍がそういう間に蝶はさらに広がる
「今こそ、我の力を取り戻し、我が眷属と共に栄光と繁栄、そしてこの名を刻み込もう」
「我が名は『ガイアデルム』!冥界の深淵より這い上がった絶望の悪魔である!!」
「何が絶望の悪魔だ!貴様なぞ!我らからすれば只のトカゲである!」
ドライグは魔弾を飛ばし、ガイアデルムに直撃する
だがガイアデルムは一歩も動かず、無傷であった
「次はこちらの番だ」
ガイアデルムはそこら辺の自分の顔より大きい岩石をその大きな腕で持ち上げ、ドライグに投げつける
「所詮はこんなもんか!」
だが岩石程度ではドライグを傷つけることすらできず防がれてしまう
「それだけの力で我らに挑もうなどと!後悔させt」
岩石を防いだのもつかの間、なんと凄まじい威力の拳が飛んできたのである
「グハァ!?」
ドライグは吹っ飛ばされる
「何!?」
アルビオンは突然の出来事に動揺していたが、すぐにガイアデルムの方へ顔を向けた
ガイアデルムの結晶は剥がれ、腕や背中からはえらのような亀裂が走り、そこから赤いオーラのようなエネルギーが放出されている
「姿が変わって!?」
「汝の力を見せてみろ」
ガイアデルムは前進する
「だが!そのような巨体で俺より早く動けるか!?」
アルビオンはガイアデルムに接近し、周りを高速移動しながら攻撃を続ける
ガイアデルムの攻撃は当たらず、次々と回避される
(後ろをとったぞ!今だ!)
アルビオンはガイアデルムの後を取り急接近し攻撃を仕掛けようとする
するとガイアデルムは地面に手を当て、こすりつけるように旋回する
するとこすりつけている手から爆破が生じ、爆破の推進力で加速する
「不味い!?」
アルビオンは急停止しようとしたが間に合わず、そのままガイアデルムの振り上げた拳と大爆発によって吹っ飛ばされる
「グアア!?」
アルビオンはドライグと同じところに吹っ飛ばされる
「グぅ!?」
「クソ!」
二匹は攻撃の衝撃で動けずにいた
「どうした、先ほどの勢いはどうした?」
ガイアデルムは問う、二体の龍を憐れむように
「ならばその力、我に!」
ガイアデルムは息を吸うと、赤い極太ブレスをニ天龍に放つ
「「グワアアアアアアアア!?」」
ニ天龍は一体の龍により爆散した
「二天龍が…やられたのか?」
完全に消滅したわけではなく、倒れているだけのようだ
ガイアデルムはニ天龍にキュリアを飛ばし、血を吸いキュリアは主のもとへ帰っていく
「これが…この龍共の力…!」
「やったぞ!二天龍が倒れた!」
「やった!」
「まだだ!一息つくのは封印してからだ!」
それぞれの陣営が歓喜したり油断せず警戒を続ける者がいる
「…ひとまず、ニ天龍を封印しなければ」
サーゼクスはニ天龍封印を考えていた
「足りぬ」
「え?」
ガイアデルムはそれぞれの陣営の方を向く
「我が力を最高潮まで達するには、まだ足りぬ」
キュリアが三種族に向かっていく
「汝らの力も貰おうか」
キュリアは天使 堕天使 悪魔無差別に襲い掛かる
「きゃー!?」「何だ!?」「助けてくれぇ!」
キュリアは大軍で吸い付き、大量に吸い付かれたものはグロテスクなことになっていた
キュリアには毒があり、吸われたものは動けなくなっている
「いいぞ!このまま力を取り戻すのだ!」
先ほどまで味方のような存在が敵になり、厄介が厄介を呼んでしまった
「…!この気配!」
複数のキュリアが一体の女悪魔に向かっていく
「嫌ー---!」
しかし、キュリアは悪魔に触れることはなかった
「オ"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ァ"ァ"!!」
振り下ろされた太い拳、それによりキュリアは潰されてしまった
「…えぇ?」
悪魔は自分を助けた存在に目を向ける
それは巨獣だった、ナックルウォークで歩き、背中、拳、顔はゴーレムのような鎧殻で覆われたゴリラであった
名は剛纏獣ガランゴルム、無垢なる巨影
またある天使には
「ワオオオオオン!!」
凍てつくような吐息、青い甲殻、四つん這いの青い狼
月光賛歌 氷狼竜ルナガロン
とある堕天使には
「クルル…」
四つん這いで、外は銀内は紅の大きくな翼、全身のうろこは銀色、尻尾は三又に別れ、胸元は毛深く、その顔は髑髏を想像させ、その佇まいは気高さや美しさを感じる
朱に染むる夜宴 爵銀龍メル・ゼナ
三体の獣がそろい、ガイアデルムと対峙する
「貴様ら…幾度我の邪魔をする!今こそここで塵になるがいい!」
ガイアデルムはブレスを放つ
それに対抗するためにメル・ゼナもブレスを放つ
ガランゴルムはルナガロンを掴み、ガイアデルムに向かって投げ飛ばす
ルナガロンはそのまま背中につかみかかり攻撃する
ガイアデルムは太い腕でルナガロンを落とそうとするが横からガランゴルムが殴りかかり、ガイアデルムが少し怯み、ブレスを終了させる
だがたかが竜と獣ではダメージが通らず
ガイアデルムはガランゴルムを殴り、ルナガロンを振りほどく
だがその一瞬でメル・ゼナが近づくには十分だった
メル・ゼナは鋭い尾を突き刺しダメージを与える
「グハァ!んぬぅ!!」
ガイアデルムが苦痛の声を上げる
だが今の勢いで地盤が崩れ、ガイアデルムはバランスを崩す
「何!?グアアアアアァァァァァ…」
ガイアデルムは大穴へと落ちていった
その場にいたキュリアは散開してい
そして大穴を確認すると三体もどこかへ行ってしまった
後にガイアデルムに関する資料が見つかった
一体の深淵の天魔
天魔は銀箔の公爵をもちて奈落に落とされ眠りにつきき
おどろくたび 幾度も深淵より這ひ上がりき
名は冥淵龍ガイアデルム
銀箔の公爵は爵銀龍メル・ゼナ
爵銀龍は剛纏獣と氷狼竜 合はせ王域三公と呼ばれき
深淵の天魔蘇りし時 王域三公もまたおどろき上がらむ
数百年先のゆくすゑ
かの龍はかく唱へむ
深きものに その報しらせはもたらされよう
機は満ちたりと
深きものは吉兆に応えよう 集え 我の元へと
供されし命を喰らい 脅威は凄まじさを増して
ついにその威容を顕現するであろう
3千いっちったぁ…