CCMB チェーソーサイボーグメイドビャクヤ 作:氷菓子ロア
※この作品は2021年の11月にpixivに投稿したものです。
現在とは違う情報が含まれています。
20XX年、犯罪都市「カサンドラ」のある日の出来事である。
裏路地で一人のおっさんが五人の仮面をつけた男にカツアゲされていた。
その男の仮面には『Ω』の文字が刻印されていた。
「私のお金は絶対に渡さないぞ!!」
おっさんが怯えながら言う。
仮面をつけた男は鉄パイプを持って詰め寄る。
「うるせぇ!!いいから金を俺たちに寄越せ!!」
この奇妙な仮面の男たちは世界を牛耳る悪の秘密結社『オメガ』の戦闘員である。
秘密結社オメガは世界中の万引きやガムの吐き捨てや立ち小便などあらゆる犯罪に関わっているとされる極悪非道の犯罪者集団だ。
おっさんは男たちに聞く。
「だいたい、私のお金を一体何に使うんだ!?」
戦闘員は答える。
「もちろん『ウ○娘』に決まってるだろうが!!」
「は?」
あまりにもしょうもない金の使い道におっさんは愕然とする。
ちなみにウ○娘とは……まあ説明しなくてもわかるだろう。
分からないなら自分で調べてくれ。
戦闘員はさらに話を続ける。
「運営のクソピックアップガチャのせいで俺のタ○モ貯金が切れちまったんだよ!!
分かったなら金を寄越せ!!」
おっさんは意味不明なワードに困惑する。
そして戦闘員はとうとうしびれを切らして
「寄越さないならもういい!!
死ね!!!!」
戦闘員たちはおっさんを囲み、鉄パイプや金属バットで袋叩きにした。
「ああっ!!」
おっさんは頭を打ち血まみれになり、とうとう動かなくなった。
その隙に戦闘員がおっさんの財布を奪おうとする。
「そうそう、最初っからこうすればよかったんだよ♪」
戦闘員が一人で呟く。
そのときである。
一台のバイクが戦闘員に突っ込んでくる。
しかも、それは前方にチェーンソーがついたチェーンソーバイクだった。
「ぐわあああぁぁ!!!!」
戦闘員の一人がチェーンソーバイクに轢かれてバラバラの肉片と化した。
ついでに隣にいたおっさんも巻き込まれてミンチになった。
チェーンソーバイクが他の戦闘員たちの前に止まり、そのライダーが降りてくる。
「誰なんだあんた一体!?」
戦闘員が凄みながら聞く。
そのライダーは長身のメイドだった。
髪は銀髪で、彼女のバストはとても豊満だった。
謎のメイドが言う。
「オレサマは地獄より甦ったメイド長!!『チェンソーサイボーグメイド・ビャクヤ』だッ!!」
「はぁ!?」
戦闘員たちは長すぎる相手の名前に困惑する。
よく見るとそのビャクヤというメイドは両腕がチェーンソーになっていた。
トイレとかどうしているんだろう?
そんな素朴な疑問が浮かぶが、今はそんなことは関係なかった。
戦闘員の一人が金属バットで襲いかかる。
「うるせぇ!!ぶっ殺してやる!!」
だがビャクヤは腕のチェーンソーで金属バットごと戦闘員をりょうだんした。
「うわあぁぁぁ!!!!」
戦闘員の血飛沫と臓物が宙に舞う。
「死ねえぇぇぇ!!」
戦闘員の二人が自動拳銃を乱射する。
しかし、ビャクヤはチェーンソーでガードして弾を弾きながら戦闘員に向かって走り出す。
「甘い!!」
「なんだと!!」
そして彼女はチェーンソーで二人の首を同時に切り落とした。
ナイフを持った最後の一人の戦闘員が言う。
「この女、イカれてやがるッ!!!!」
その声は完全に怯えていた。
ビャクヤは戦闘員を蹴りとばし、地面に伏せさせる。
「ぎゃあ!?」
戦闘員は仮面越しに血を吐いた。
ビャクヤはチェーンソーを向けながら聞く。
「おい、てめぇらのボスの名前とそいつの居場所を教えろ。」
戦闘員は拒む。
「誰が言うものか!?」
しかしビャクヤは攻めの姿勢を崩さず、戦闘員の右腕を切り落とす。
「いてえええぇぇぇ!?!?」
ビャクヤは再度聞く。
「いいか!?ボスの名前と居場所を言え!!」
戦闘員は答える。
「ボスの『スロウス』さまは日本の千葉県 浦安にいまあぁぁす!!!!」
「そうか。」
ビャクヤはボスの居場所を聞き出すことに成功した。
しかし、彼女は彼の首にチェーンソーを振り下ろした。
「じゃあ死ね。」
戦闘員は悲鳴もあげる間もなく絶命した。
その後、ビャクヤは路地裏でつまらなそうにしながら火のついていないタバコを咥えながらしゃがんで誰かを待っていた。
しばらくすると髭を生やした燕尾服を着た男が着た。
彼の名は『セバスチャン』でビャクヤが働いていた屋敷の執事である。
彼は紅茶を注ぎながら言う。
「ビャクヤさん、その様子だとどうやらボスの場所を聞き出せたようですね。」
ビャクヤが答える。
「ああ、あいつらのボスは千葉県の浦和にいる。」
彼女は少し焦っていたが、セバスチャンは彼女をなだめるように紅茶を手渡す。
「まぁ急がば回れと言いますし、今はお茶でも飲みませんか?」
ビャクヤは両腕が使えないので、セバスチャンがティーカップを持ちながら飲ませてあげた。
「……ありがとうな。」
ビャクヤはそう小さく呟いた。
こうして二人のお嬢様探しの旅は始まったのだ。