早速なのですが自分は小説初心者、原作未読なので誤字とか出ると思います。
そうした場合優しく指摘してくださるとありがたいです。
よろしくお願いします。
始まりは一人の赤ん坊だった。中国で光り輝く赤ん坊が生まれそれからは超常の力……「個性」を持つもの達が現れた。架空は現実となり憧れのヒーローとなるもの、悪さを働くヴィランとなるもの、様々だった。
そんな中一人の男がヒーローとなるべく雄英の試験を受けていた。
これは一人の男がヒーローへとなる物語である。
ここは沢山のビルが並ぶ雄英の試験会場。実技試験のために数多くの受験生が集まっている。そんな中赤い長髪の男は自分の身体状況をチェックするかの様に体を動かしていた。
「今日も絶好調!大丈夫そうだな……!さて始まりのゴングはいつなるかな……!」
『ハイスタート』
そんな中唐突に始まった実技試験。当然受験生はいきなり始まって困惑している。その中で叫びながら走るものがいた。
「鳴った…!なりやがったぜ!待ちに待った実技試験のゴングがよ〜ッ!」
そう言いながらものすごいスピードで走っていく。それに気がついたものは慌てて追いかけ始めた。
沢山のビルが並ぶ中スタートダッシュを決めた男は早速敵……仮想ヴィランと遭遇した。敵にはそれぞれ1Pと2Pと3Pにお邪魔な0Pの仮想ヴィランがいるらしくこの仮想ヴィラン達は3Pのようだ。
『標的補足……!ブッ殺す!』
そう機械音声がいう中
「ヒャーハハハハハーッ!イヤッホォー!」
男は笑っていた。自分よりも1.5倍はあるだろう目の前のロボット……
仮想ヴィラン3体を見て笑い声を上げるとものすごい勢いで跳躍しその頭部のセンサー目掛けて飛び蹴りを放つ、
グシャア!
と音が鳴りセンサーは頭部ごと蹴り飛ばされた。
男は着地と同時にまた跳躍すると今度は回し蹴りの要領で空気の衝撃波を放つ。
「くらえィィィィ!」
その衝撃波はロボットに直撃すると瞬く間にその体を切断した。
そしてそのまま最後の一体に狙いを定めると空中から仮想ヴィランへと膝蹴りを放った。直撃した仮想ヴィランは頭部がひしゃげて使い物のにならなくなるとそのまま機能を停止した。
男……
遠くを見るとまだ沢山の仮想ヴィラン達が見える。誰も手をつけてないようだ
そして敵の位置を確認するとビルを走りながら下り途中壁を蹴りジャンプ、敵の元へと一瞬で移動した。そうして仮想ヴィランを倒していると……
ズゥン……!ズゥン……!
地面を揺らしながら進んでくる巨大な仮想ヴィランがこちらへと迫ってきていた。恐らく0Pのお邪魔ヴィランだろう。手に負えないと慌てて逃げる他の受験生。ミケロは仮想ヴィランを見るとニィッと笑った後それへと突撃していった。
そうして近くまできたミケロだったがよく見れば巨大な仮想ヴィランの近くには足を怪我して動けない人がいる、このままだと仮想ヴィランに潰されてしまうだろう。仮に怪我をしなかったとしても精神的には良くないことがわかる。
ミケロはすぐさま怪我をした受験生へと駆け寄る。
「おい大丈夫か!俺はミケロ。見たところ足を怪我してる見てぇだが……他に痛むところはねぇか?」
とりあえず自己紹介しつつ怪我の具合を見る。足を軽く捻ったようで動けそうになさそうだ。他の怪我もないか聞くミケロ。
「あ、ありがとう。足以外に痛いところはないよ。でも足の怪我のせいで動けなくって……そんなことより私のことはいいから逃げて!巨大な仮想ヴィランはPにもならないし何より時間も無くなっちゃうでしょ……だから……」
足以外の怪我はないようだったがここにいると巻き込まれちゃうからと逃げるように言う女の子だがそれを聞いたミケロは笑っていた。
「フフフ……ハハハハ……ヒャーハハハハハ!」
いきなり笑い出したミケロに対して驚く女の子。
どうして笑ってるのか聞こうとしてたがすぐそこまで仮想ヴィランが迫ってきていたので慌てて逃げるように言う。しかしミケロは笑ったままこう返した
「仮にここで逃げたらとんだ笑いもんだぜ!ヒーローなら人を助けて敵をぶっ潰す!それがヒーローってもんだろ!」
普通は何も利益にもならないことはしないだろう。ましてや相手は0Pの巨大な仮想ヴィラン。
倒したところで何もならない。だが仮にヒーローとしてこの場に立っていればここで女の子を置いて逃げるのはヒーローとして二流三流もいいところだろう
「それになぁ!俺はでかいやつほど這いつくばらせたくなるんだよなぁ!」
そういうと真正面に巨大仮想ヴィランを見据える。そしてそのまま巨大仮想ヴィランに向けて走り出した!
「いくぜぇぇぇぇぇ!」
「む、無茶だよ!ミケロ君!」
女の子の言葉を聞き流しつつ巨大仮想ヴィランの腕に視線をやる……この巨大な仮想ヴィランは遠距離攻撃は今までしてこなかった為ミケロは腕による攻撃を警戒していた。そして腕を使った時がこちらの攻撃するチャンスだとミケロは考えていた
仮想ヴィランが右腕を振りかぶった。上から下へと腕を振る。それをミケロは小さくジャンプして躱すとそのまま右腕に着地そのまま頭部へと駆け上がる。途中左腕で妨害してくるが十分距離は稼げていたのでジャンプして躱す。そうして頭部の近くへとくることができた。
ミケロは自分の個性……「気」を脚に集中させて回し蹴りをして衝撃波を放った!
「くらえー!銀色の脚ィィィィ!」
その衝撃波は銀色に輝いていた。まるで刃の様な衝撃波が仮想ヴィランへ直撃すると仮想ヴィランの頭部を粉々に吹き飛ばした!仮想ヴィランは頭部を破壊されてそのまま後ろに倒れ始めた。
ミケロは一度倒れる途中の仮想ヴィランに足をつけるとものすごい速さで地面へと着地して女の子を抱っこするとそのまま跳躍、仮想ヴィランの倒れる衝撃から逃れた。
『終〜了〜!!!』
その直後試験終了のアナウンスが流れた。
怪我をした人のためにプロヒーローのリカバリーガールが怪我人を治療していく。そんな中ミケロは女の子をリカバリーガールの近くに下ろして治療を頼む。リカバリーガールに治療されるとすっかり元気になった女の子。ミケロはその場を去ろうとするが女の子に止められた。
「さっきはありがとう、すごかったよ〜!そうえば自己紹介してなかったね!
アタシは芦戸三奈!よろしくね!」
「おう!よろしくな!なら改めて自己紹介させてもらうぜ。
俺は
そうして互いに自己紹介を済ませた後、芦戸から質問攻めにされそれを捌きつつ最終的には互いに別れの挨拶をして帰路についた。
〜後日〜
ミケロは自宅で雄英から届いた封筒を開封していた。中を開くとその中には円形の機械が入っていた。手の中でいじっていると何かのボタンを押したのか映像が投影された。
『私が投影された!』
「んだぁ!?オールマイトじゃねぇか!なんで雄英のやつにオールマイトが出てくんだぁ?」
『驚いてるようだねぇ!ミケロ少年!実は私は今年から雄英の教師になることになってるのだよ!どうだい驚いたかい?』
「ナチュラルに心を読んできやがる!…だけどマジか!……こいつは楽しみだ……!」
『さて試験の結果だけど、筆記は合格だ。そして実技だがね普通に見ても85P!合格だ!だけども見ていたのは撃破Pだけにあらず!救助Pも見ていたのさ!誰かを助けたりした際にPが入るのさ!君は巨大仮想ヴィランの時に一人の少女を助けた!撃破P85!救助P50!文句なしの主席合格さ!こいよ!ここが君のヒーローアカデミアだ!』
合格の結果を聞いたミケロは下を向いた。涙を堪えてるのかと思えば違う様で
いきなり顔を上げると大声で笑い出す
「ククク……ハハハハ……ヒャーハハハハハ!!!ついになったぜ!待ちに待ったヒーローの卵!雄英の生徒によぉー!」
そうして歓喜の叫びをあげるミケロ。彼の物語はまだ始まったばかりである……この先どうなることやら