ちょっとクズな直哉くん   作:いかのシオカラ

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ちょっとした番外編

 

-直哉くんとアルバイト-

 

家入さんの知り合いのバイトに入ることになりました。

他人事とかそういうのではなく、先日酔った時に約束を取り付けてしまっていた。

べろべろで判断力も最底辺まで減退していたので仕方がない。

話しによれば乙骨くんたちも一緒とのことなので、気楽にやろう。

更衣室で衣服を着替え、途中で合流した4人と一緒に説明を受ける。

 

「接客は丁寧にやってくれれば細かいところはいいよー。よろしくねー」

 

店長は用事があるとのことなので、とっとと店を出て行ってしまった。

制服姿に着替えたパンダが話しかけてくる。

 

「...つーかなんで直哉がバイトなんてやってんだよ。一級だしだいぶ稼いでんだろ?」

 

「いやー、酔ってるときに家入さんから店手伝えいう電話きてね。二つ返事で受けてもうてん」

 

「意外ですね。あんまりお酒飲んでるイメージないです」

 

「いや、こいつ案外ストレス発散で飲むぞ。特にフラれた時とか。もしかして今回も」

 

「やめて真希ちゃん。ほんまに痛いから」

 

「高菜ー」

 

「そうだぞ真希。直哉は...その...あれだし」

 

「あれってなんやねん!せめてフォローせえや!」

 

「まあまあ」

 

店の入り口につけられら鈴がカラカラと音を立てる。

 

「いらっしゃい」

 

「ラッシャアセエエ!!!!」

 

「ラーメン屋か!」

 

「お、歌姫」

 

「なんであんたらがここに、って直哉くん!?」

 

「あい、どうも。先輩、何をお探しですか」

 

「ちょ、ちょっと待ってね!」

 

歌姫先輩が急いで店の外に出ていき、少ししたかと思えば戻ってきた。

 

「ど、どうも」

 

「今なんで出てったんだ」

 

「よく見ろ、前髪が若干整ったぞ」

 

「ようわかったな」

 

「そ、それで、直哉くんたちはどうして、ここに?」

 

「実はかくかくしかじか」

 

「へー、やっぱビットコインって買ったほうがいいのね」

 

「どんな会話したら、そういう返しなるんですか!」

 

「歌姫先生は?」

 

「せっかく東京来たからね。硝子にもらったクーポン使っちゃおうと思って」

 

「東京には任務で来はったんですか?」

 

「そう」

 

「お疲れ様です」

 

「お疲れ様です、ほんま」

 

「いい子ね、キミたち...」

 

 

-直哉と閑話-

 

「五条くん、カメラに向かってポーズ決めて。何してんの?」

 

「ん?ファンサ。直哉もやる?」

 

「やるか!?」

 

 

-直哉くんとアルバイト-

 

化粧品の棚を凝視する歌姫先輩

 

「歌姫ー。こんなちまちま何個も買わずに高くていいやつ一個買ったほうがよくないか?」

 

「女のスキンケア舐めんなよ」

 

カゴに入れていた美容オイル5800円を手に取り

 

「例えばこれ。若いころは美容オイルとかベタつくしいらなくない(笑)って思ってたけど、これが最近は肌になじむの。加齢と含水率は反比例すんのよ...」

 

「ミイラも同じ」

 

「そこ同じにすな!」

 

「あとこれだけは覚えときなさい...」

 

続くんかい

 

「年齢はデコルテに出る」

 

「デコルテって?」

 

「知らねーのか。ラピュタに出てくるあれだ」

 

「それはゴリアテや、一文字しかあっとらん!せやなくて首から胸元までのこと。でも歌姫先輩、いうほど30越えてるようには見えませんよ」

 

「え”、ほんと!?よーし、この店で一番高いやつよこしなさい!タワーすっぞ!」

 

「できるか!つーかホストじゃねえか!」

 

「そんなことより鱧の湯引きの話をしよう」

 

「ここコスメショップだよな?」

 

「最近この子ら、料理にハマっとるんですよ。僕も作ったり食べさしてもらったりしてます」

 

「な、手料理!うらやま...じゃなくて、料理できるの?」

 

「僕もこの子らも結構できますよ。少なくとも魚捌くぐらいやったら」

 

歌姫先輩がスマホで通話をしだす

 

「硝子?あれ届いた?...そーそーふるさと納税の!ノリで頼んでたけどどうしようって言ってたやつ。直哉くんたち捌けるって...マジマジ!」

 

先輩が通話を終了させ、こちらに視線を向ける

 

「今夜はクエよ」

 

「知らねーよ」

 

「あれ?もしかして捌くこと前提に話してました?」

 

「大丈夫!料理と洗い物だけしてくれればいいから!」

 

「全部やないですか!」

 

「じゃ、私は酒とか買って帰るから!今夜は硝子のとこ集合ね!何飲む!」

 

「「「コーラ」」」

 

「ビールで」

 

「おっけい!なんか食いたいもんあったら硝子に連絡しといて!直哉くんはともかく、アンタらはどうせ安時給でしょ、奢るわよ!」

 

「そういえば俺たちの時給っていくらだ?」

 

パンダが店長と通話しだす。

この空間、いよいよ収拾つかなくなってきたな。

 

「あ、店長俺たちの時給って...そう、600円...」

 

「おい最低賃金」(2017は958円)

 

「世知辛いぜえ」

 

「おかか」

 

「...バイト終わったらデパート行こか。僕が好きなもんなんでも買うたる」

 

「しゃけー!」

 

「マジで!さすが直哉、顔と金だけは持ってんな!」

 

「ぶっ飛ばすぞパンダ。それで、結局だれがクエ捌くん?」

 

視線が一斉に僕のほうに向く

 

「なんですか?」

 

「前にみんなでクエ鍋の動画見たんだよ。それで直哉魚捌けるし鍋得意だし、作ってもらおうぜって」

 

「...明日労基いこかな」

 

今夜はクエ鍋でした。

 




直哉が魚を捌けるのは、料理男子はモテるとのことなので練習しました。
とくに効果はありませんでした。

-評価-

硝子 3
「いい子。割といろいろ助かってる」

歌姫 5
「直哉くん、彼女と別れたんだって?」
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