アグネスタキオンは、トレーナーの疲労を回復させようと新薬を開発するが……。

他ウマ娘との交流小説は自サイトにもあります。
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 アグネスタキオンがあまりにも可愛いので、トレーナー君といちゃいちゃさせてみました。”注” 一部描写をカットしておりますが、内容には問題ありません。


「蜜月記〜アグネスタキオンと秘め事〜」

 

 

「タキオン……!タキオン!」

 

 

「だ、駄目だトレーナー君!と、隣の部屋にはカフェが寝ているんだぞ。」

 

 

「はぁ……はぁ……済まない。……くそっ!タキオン!逃げて……くれ。」

 

 

 トレーナーは、徐々にタキオンと距離を積める。タキオンの瞳を見た。吸い込まれそうな赤い瞳だ。

 

「はぁー……!はぁー……。」

 

 トレーナーは壁に手をつき、タキオンの逃げ場を無くした。彼の目は、何かに取り憑かれた様に、虚で、怖かった。

 

(まさかこんな事態に陥るとは……。)

 

 タキオンは、数時間前の自分の行動を悔いた。

 

 

♢ ♢ ♢

 

 

 

 数時間前。アグネスタキオンとトレーナーは彼女の私室にいた。

 

 

「また新薬の実験かい。精が出るね。」

 

 線の細いトレーナー「守元 大」(モルモト ダイ)がタキオンに問う。 

 

「ああ……そうさ!また私の新しい薬が出来たのさぁ!ささ。早速飲んでくれたまえ!モルモット君!」

 

 白衣を着たウマ娘。アグネスタキオンは得意げな表情で新薬が入ったフラスコをトレーナーに渡した。

 

 

「はいはい……また身体が光るとかやめてくれよ。」

 

 トレーナーは、嫌がるそぶりも見せずに新薬を飲み干す。

 

「どうだいどうだい?モルモット君?何か変化はあるかい?」

 

 アグネスタキオンが興味津々にトレーナーに近づいた。と、同時にトレーナーの様子がどこかおかしい事に気づく。

 

「がっ……タキオ……ン。駄目だ。僕に……近づ……くな。」

 

「モ……モルモット君!?一体どうしたんだ?」

 

 トレーナーの様子がおかしい。

 

「……駄目だ!今すぐ離れろ!向こうに行くんだ!」

 

 強い口調で、トレーナーは叫んだ。

 

「なっ……!そんな事が出来るものか!今、君の症状を探る!もう少し耐えてくれたまえ!」

 

 トレーナーの顔が赤い。呼吸もぜいぜいと荒くなっている。明らかに様子がおかしい。タキオンは焦りながらも診察を実行した。

 

(馬鹿な!マウスに投与した時も何も異常は起こらなかったはずだ!ただの栄養剤だ。……何故こんな症状が出る。副作用か?)

 

「モルモット君!少し脈を見るぞ!」

 

(……おかしい。脈拍数は確かに上がっている。だが彼に熱は無い。交感神経の活発、脈拍の増加。興奮しているみたいじゃないか。これではまるで”発情期”……っ!?)

 

 そこまで気付いたタキオンだが、遅かった。

トレーナーに力強く体を掴まれる。

 

「はぁ……はぁ……タキオン。だから離れろと言った。僕は……くっ!」

 

 トレーナーの息が、荒い。何かに興奮している。何に?という疑問が浮かぶと同時に、アグネスタキオンは自身が置かれている状況を咄嗟に理解した。

 

「も、モルモット……君?」

 

 離れようとしたが、遅い。彼女の身体がトレーナーにガッチリと抑えられている。なんという力だ。ウマ娘の力でも振り解く事が出来ない。

 

「済まない……タキオン……いや駄目だ!こんな薬なんかで!……くそっ。逃げてくれ。」

 

 アグネスタキオンは、背中越しに硬い物が当たるのを感じた。同時に拘束が少しだけ、和らぐ。

 

(……ッ!?モルモット君!?)

 

 間違い無い。彼は発情している。自身でも抗えないほどの強い衝動が彼を支配しているに違いなかった。しかし何故。そんな疑問は、今この状況を抜けてからだとタキオンは判断し、白衣を脱ごうとした。力も緩んでいる。彼が掴んでいる白衣を脱げば、逃げられるかも知れない。

 

「タキオン……!タキオ……ン……ッ!!」

 

 首筋に熱い息があたる。自分を求める声に熱がこもっている。心が、ちくりと痛んだ。その声は、助けを求める幼子の様に聞こえたからだ。

 

(私……私のせいだな。モルモット君がこうなったのも。逃げるのは……違うな。)

 

 アグネスタキオンはトレーナーの事が可哀想になった。元はと言えば自分のせいなのだ。あんな薬さえ渡さなければ。逃げろ。と言ってくれた時に逃げさえすれば。しかも彼は今、必死に理性で己自身を抑えている。情欲に抗っている。彼をそんな状態にした非は自分にある。だから無理矢理にでも襲ってもいいはずなのに。薬のせいだから仕方なかった、で済ませても良いはずなのに。彼はそれをしない。何という、思いやり。タキオンを傷つけまいとする強い決意だ。

 

 

(全く……君は。)

 

 

 タキオンは、その天才的な頭脳で持って思考した。どんな時でも自分に優しくしてくれたトレーナー。怪しい実験に付き合ってくれたトレーナー。そして、強い性衝動に襲われながらも、自分を逃がそうとした彼の気遣いに、深い敬意と感謝を示した。

 

「モルモット君。」

 

 アグネスタキオンは、トレーナーの方に向き直った。

 

 

「……好きにしたまえ。」

 

 

 目を閉じ、覚悟を決めた。

 

 

 

♢ ♢ ♢

 

 

 

(うう……ん。)

 

 

 アグネスタキオンは、目を覚ました。ベッドの横にある時計を見る。時刻は午前3時。まさかこんなに寝ていたとは。体力を消耗したからだろうか。ふと、タキオンは頭に柔らかさを感じた。隣を見る。隣には、トレーナーがタキオンに腕枕をしながら、寝ていた。幸せそうな寝顔だった。

 

(トレーナー……君。)

 

 タキオンは、幸せだった。はじまりは薬のせいだったかも知れない。だが、結果として自分とトレーナーは愛し合う事が出来た。

 

(ある意味、実験は成功だな。)

 

 タキオンは暫くトレーナーの寝顔を眺めた後、眠りについた。今日もトレーニングがあるのだ。そして、その時には大好きな彼も一緒なのだ。タキオンは、幸福感に包まれながら、眠りへと落ちていった。

 

 

 


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