やはりハーメルンは自分がいたクロビネガと規模が桁違い、母数がデカい分新着から流れるのが圧倒的に早いぜ……!
この惑星アシヨシの特徴として、レイオニクス達の戦場となった他の惑星よりも怪獣の種数・個体数共に多いことが挙げられる。そして特筆すべきは、放たれる時空波に引き寄せられてか、レイブラッド星人が予め用意した者だけでなく、後から宇宙や異次元からやって来た者もまた多いということだ。
レイオニクス、あるいは怪獣に詳しい者が聞けば仰天するであろう凶悪な種が続々と宇宙からやって来ていた。彼等を倒すか、あるいは獲得するか――レイオニクスの実力が試される時である。
――とある平原――
宇宙怪獣は総じて地球怪獣より強力な種が多い。中には誇張抜きで惑星を破壊した者さえいる。生命と文明を滅ぼし尽くし地表を平らにしたという意味ではない。文字通り惑星を爆破し、木端微塵にしたという意味でだ。
「アウオオオオ」
そこにいたのは、咆哮を上げる不気味な怪獣。全身が金属質と思わしき装甲で覆われており、なんと両手もまた頭部となっている異形の姿である。その姿からして、自然に生まれた生物には見えない。
「アウオオオオオオオオンン」
凶獣 ルガノーガー
かつてウルトラマンマックスと戦った宇宙怪獣の別個体。強大な力を持つ怪獣でも数少ない『惑星破壊』を成し遂げた、正真正銘の化け物である。実際、宇宙の美しい星と文明を次々と滅ぼしてきたという。
3本角の生えた肉食恐竜のような頭部だけでなく、両手まで手でなく口と目を備えた頭部となっている。胸部の対光線反射板を始め全身が甲殻と棘で覆われたその姿は、到底自然発生した生命体には思えない。
3つの口からは破壊光線、肩の角からは電撃、胸部の反射板は光線を跳ね返し、尻尾は相手に突き刺してエネルギーを吸い取る能力まである。
「フン! こんな奴もいるとはな」
極悪宇宙人 テンペラー星人(RB)
かつてM78星雲・光の国に攻め入っただけでなく、地球においてはウルトラマンタロウとウルトラ5兄弟を相手に戦ったこともある強豪種族。のちに別個体がUキラーザウルス復活を目論む宇宙人連合の1人としてウルトラマンメビウスとも戦っている他、惑星ハマーでもレイオニクスの個体が確認されている。
紫色の体躯、両手の鋏、大きな頭部に付いた大きな複眼、独特の形状のマントという姿は見た者に強い印象を与える。
策略より力押しの部分が目立つ武闘派ながら能力や技は多彩。特に必殺技の【ウルトラ兄弟必殺光線】はウルトラ戦士に絶大なダメージを与えるほど。他にクモのような姿への変身や人間への憑依、マントの間に皮膜を広げて飛行能力などを持つ。
ちなみに本個体はタロウと戦った方の個体と見た目が近く、体型が太めである。
「なかなか強そうではないか。それに何処かお前に似ているのが気に入った」
「アウオオオオ!!!!」
そんな主人の感心に嫉妬したのかは不明だが、抗議するかの如くルガノーガーは吠えた。
「分かっておる。強いのはお前の方だルガノーガー! 奴を叩きのめし、それを証明してやれぃ!!」
主人は宥めつつ戦いを命じ、凶獣は戦闘態勢に入る。
「キュオオオオオオ」
次元凶獣 カミソリデマーガ
対峙する敵は、奇しくも同じく凶獣の名を冠する異次元怪獣。時空波に呼び寄せられ、このアシヨシにやって来たと思われる。
巨大な刀のような両翼に、各所に鋭い棘や刃物が多く連なる金属質の外殻。何処か機械で出来た竜を思わせるその姿は、奇遇にもルガノーガーと同じく生物味がないながらも、高い戦闘能力と知能を誇る。
「アウオオオオオオオオオオ!!!!」
「キュオオオオオオオオオオオオ!!!!」
凶獣同士、当然相容れるはずがない。出会ってすぐ、2体は激突した。
「ガオオ!!」
「ギュオオ!!」
まずは両者共に体をぶつけ合う。どちらも金属質のボディ故か、途端に甲高い金属音が鳴り響いた。
「硬いな」
テンペラー星人が唸る。ルガノーガーは金属質の外殻故、例え岩のような体の怪獣がまともにぶつかってきても、むしろ向こうがダメージを負うほどだ。にもかかわらず、カミソリデマーガも平然としており、今度は積極的に手の刃物で攻撃してくる。
「ガオ!」
埒が明かないと見たルガノーガーは尻尾を振り上げ、その鋭い先端をそのままカミソリデマーガの頭部目がけて突き刺そうとする。
「キュオオオオ!!」
しかし、頭部からの破壊光線【デマーガバリオン】により迎撃し尻尾を跳ね飛ばす。その衝撃で思わずルガノーガーがよろけたところ、両手の刃物を合わせX字型の光線をルガノーガー目がけ叩き込んだ。
「ガオオオオオオオオオオ!!!!」
光線をまともにくらって腹部の装甲板に傷が付き、怒り狂うルガノーガー。
「小癪な! 思い知らせてやれルガノーガー!!」
このテンペラー星人はレイオニクスバトラーとして相当の実力者である。それだけに怪獣とは深くリンクしており、今相棒が受けたダメージはまだ軽微ではあったが、その痛みは彼にも伝わっていた。それだけに怒りは深く、さらに星人の殺意が増した。
「ガオオオオオオオオ!!!!」
後ずさったルガノーガーは己と主の怒りを晴らさんと、口と頭部状の両手からの熱線、さらには肩の角から電撃を放つ。
「キュオオオオオオ!!!!」
それに呼応してか、カミソリデマーガもまた先ほどのデマーガバリオン、両手のX字型光線に加え、巨大な刃物状の背びれからのカッター光線、ダメ押しとばかりに尻尾からの電撃を放った。
「うおお!?」
両者の必殺技の連弾が衝突、互いに巻き込み合い爆散し、付近一帯へ衝撃波を発生させる。テンペラー星人も巻き込まれ、吹き飛ばされかけたほどだ。
「アウオオオオオオオオオオ」
「キュオオオオオオ」
しかし、両怪獣共に極めて強固な金属質の外殻を持つため、衝撃波ぐらいでは怯みすらしない。溢れる殺意はそのままに再び肉弾戦へと移行。殴り合い、叩き合い、噛みつき合う。
「いけぃルガノーガー!! 貴様の強さはそんなものではない!!」
「ガオオ!!」
ルガノーガーの右手の顎が噛みつき、カミソリデマーガを頭上に持ち上げる。だがカミソリデマーガは持ち上げられた瞬間、刃だらけの尻尾をルガノーガーの頭にぶつけてよろけさせ脱出、着地する。
「ガオオオオ!!」
「キュオオ!?」
しかし、今度はお返しとばかりにルガノーガーは口から光線を発射。カミソリデマーガは右肩にまともに受けてしまい吹き飛ばされ、苦悶の悲鳴を上げながら転げるカミソリデマーガ。
「いけぃ!!」
好機と見たテンペラー星人は、この隙を突くよう命じる。
「アウオオオオオオオオオオ!!!!」
その瞬間、ルガノーガーの全身が閃光と炎に包まれる。
「ガオ!!!!」
凶獣 ルガノーガー(ブレイブバースト)
ブレイブバースト――レイオニクスと結びついた怪獣が発動出来る強化状態。その力は凄まじく、本来なら格上の強さの怪獣であろうと一方的に叩きのめすほどのパワーアップを果たす。
「ガオオオオアアアアアアアアアア!!!!」
ましてやルガノーガーとカミソリデマーガに元々それほど大きな力の差はない。地力に大差がないなら、後はパワーアップした方が勝つ。
「キュ……ギュアアアアアアアアアア!!!!」
ルガノーガーの大幅なパワーアップを感じ取ったのか、慌てて体勢を立て直したカミソリデマーガ。
あちらが咆哮と共に口にエネルギーを収束しているのに気づき、そうはさせまいと全身からありったけの光線を叩き込みまくる。
「無駄だ。こうなったルガノーガーは、最早何人たりとも止められぬわ!!」
テンペラー星人がそう豪語するように、先ほどはなんとか傷つけられたはずの体にも、今は最早かすり傷さえ付けられていない。
「キュオオ!!」
ならばこれ以上付き合う必要はないとばかりに、カミソリデマーガは異次元へ逃亡しようと背を向けてその場にワームホールを開く。
「逃がすな!!」
「ガオオオオオオオオオオ!!!!」
しかし、そう決断するのが僅かに遅かった。主の号令の下、十分な威力へとチャージされた破壊光線をルガノーガーは発射する。
「!!??………ギャイイイイイイイイイイイイアアアアアアアアアアアア!!??」
ワームホールに片足を踏み込んでいたところで、背中からまともに破壊光線をくらう。カミソリデマーガはワームホールに入ることなくぶっ飛ばされ、そのまま絶叫を上げながら水切り石の如く地面をバウンドする。
非常に強固な装甲に身を包む怪獣ではあるが、光線にまともに巻き込まれて地面を跳ねて全身の装甲と刃は見るも無惨に削れていく。
「ギュエエエエエエ」
1km近くもぶっ飛んだところでそこにあった小山にぶつかり、怪獣の水切りはようやく止まった。哀れ、カミソリデマーガの全身の装甲と刃は削れまくり、所々から異様な色の血が流れている。
「ギュ……ギュガガ…ガガ……」
とはいえ、全身を痙攣させつつもまだ生きているのだから大したものである。
「大したものだ! お前の攻撃をまともに受けておきながら生きておるとはな!」
空中を飛んで追いかけてきたルガノーガーから飛び降り、地面に降り立ったテンペラー星人はそう称賛する。
「うむ。殺すのは惜しいな」
「アウ!?」
とどめを刺すつもりでやって来たのに、ここで急に心変わりした主に不満を表明するルガノーガー。
「お前の全力の一撃を受けて原型が残っているどころか、まだなんとか生きている。これならば戦力として有用だ」
「アウ…」
ルガノーガーは凶獣と呼ばれるほどの破壊本能の塊であるが、主であるこのテンペラー星人には逆うつもりはない。自分もかつてはこの怪獣同様、主と殴り合いになり負けた以上、この男に従うと決めている。
そして、不満こそあるが主の言葉に思う所はなくもない。自分の攻撃をまともにくらい、生きているのは確かに強い怪獣ではある。仲間にしてもいいぐらいの価値は確かにあると認めざるをえない。
「よし、カミソリデマーガよ。ワシと共に来い!」
倒れて痙攣するカミソリデマーガの目の前に、テンペラー星人は右手の鋏に持ったバトルナイザーを翳す。
「ギュ…」
するとカミソリデマーガの体が光り輝く。そして粒子状に分解されデータ化し、テンペラーのバトルナイザーの画面に吸い込まれていった。
「これでよし。お前は今日からワシらエンペラ軍の仲間だ!」
このテンペラー星人は、かつては暗黒宇宙大皇帝エンペラ星人の軍の上級幹部であった。ウルトラマンメビウスに皇帝が敗れ、軍団が瓦解してから久しいが、それでもこのテンペラー星人は皇帝と軍の復活を夢見て戦い続けてきた。レイオニクスとなって怪獣の捕獲に勤しむのも軍の復活とその戦力増強の一環である。
「こやつも強い。お前と同じぐらいになるかもしれん」
「アウオオ」
ルガノーガーはまた不満を表明した。彼は全ての怪獣の中で自分が一番強いと思っているからだ。
「フッフッフッフ。ボヤボヤしてると、同じぐらいどころかお前よりも強くなってしまうかもしれんぞ」
そんな相棒をからかうかのようにテンペラーは笑った。
「! アウオオオオ!」
「なんだそう怒るな……いや違うか」
からかわれて相棒は怒ったのではなく、何かを警戒して吠えていた。それに気づいたテンペラーも、すぐさま目から放った特殊スペクトル光線で付近一帯を精査する。
「お前の暴れっぷりも豪快だったからな。反応した奴がおるらしい。
しかしまぁ………手駒が増えるのは歓迎だが、あの激戦の後だ。少しぐらいはお前に休憩させてやりたかった」
そう言って溜息をつく。極悪宇宙人の異名を持つ種族出身の彼ではあるが、その異名に見合わぬ、相棒の身を案じるぐらいには情がある。エンペラ星人の軍に所属していた時からそこは変わっていない。
「鬼が出るか蛇が出るか――いや、それだったらお前の方が遥かに恐ろしいがな」
相棒を見上げ、また笑う。どんな恐ろしいものや事態が待ち受けているかを分からないことを、地球の諺ではそう言うらしい。だが惑星を文字通り粉々に破壊するルガノーガーより恐ろしいものなどいるのかと問われれば、彼にはかつて忠誠を誓い憧れたエンペラ星人だけがそれに当たる。
“究極生命体”と恐れられ宇宙を何万年も支配したというレイブラッド星人も、エンペラ星人と比べれば所詮は二流、未だ成仏出来ぬ名前負けした亡霊にすぎない。
「キョアアアアアアアア」
そうしている内に、奇怪な咆哮と轟音と共に、大地が跳ね飛ばされる。
「ギョオオオオオオオオ」
フィンディッシュタイプビースト ノスフェル
長い舌と鋭い爪を持ち、生皮を剥がされ筋組織剥き出しとなったネズミのようなおぞましい姿のビースト。体の大きさを自由に変えられる能力及び体を木っ端微塵にされようが復活出来る再生能力、そして殺した人間にビースト細胞を植え付けビーストヒューマンとして蘇らせる能力を持つ。
「ゴロロロロロロロロ」
レプタイルタイプビースト リザリアスグローラー
リザリアスが進化した、直立二足歩行体型の爬虫類のビースト。爬虫類型の頭部は大型化し目も6つに増えた上、腹部には熱線を吐く第2の口が新たに発生、より禍々しい姿へと変化した。進化に伴い防御力と知能も強化されている。
「キャアアアアアアアア」
ブルームタイプビースト ラフレイア
蔓を束ねたような手足に、顔面が巨大な黄色い花となっている植物型のビースト。この花弁から発する花粉は超高熱を帯びており、物体に付着すれば瞬時に炭化させるほどで、しかも可燃性な上に水素並の質量しかないため非常に拡散しやすい。この性質故、迂闊に攻撃出来ない厄介なビーストである。
「ギチチチチチチチチ」
インセクトタイプビースト バグバズングローラー
昆虫型のビーストであるバグバズンがパワーアップしたもの。体色は赤くなり、体の各部に角が生え、両手もカマキリの鎌のように変化している。さらに体表硬度がバグバズンの3倍という、異常な強化を果たしている。
「なるほど、ここはスペースビーストの巣だったのか」
地底より現れた凶悪なスペースビーストを群れを見て、テンペラーは唸る。
「まぁ、いい。向こうからわざわざ現れてくれたのだ。これなら怪獣を探す手間が省けるというもの」
これだけの凶暴な怪獣達を前にしながら、テンペラー星人には恐れは見られない。しかし、それも当然であろう。
傍らには惑星さえ破壊する凶獣ルガノーガーという相棒がいる。ましてや、このテンペラー星人はかつてウルトラ大戦争に従軍したこともあるエンペラ軍の古参。未だ忠誠を捧げる主君であるエンペラ星人の戦いぶりを間近で見てきた。
エンペラ星人の圧倒的戦闘能力を見てきた身からすれば、相棒の戦闘能力ですら未だ物足りない。エンペラ星人の強さは目の前の化け物どもが可愛らしい小動物に思えるほどだった。
「ルガノーガー、第2ラウンドだ!!」
「アウオオオオオオオオオオ!!!!」
テンペラー星人の高揚する戦意がルガノーガーに伝わり、相棒の体が高熱と閃光に包まれる。
「ガオ!!!!」
凶獣 ルガノーガー(レイオニックバースト)
ブレイブバーストのさらに1段階上のパワーアップ形態。さらなる強化を果たしたせいか体色は赤みを帯びるが、一方で“真のレイオニクスバトル”が強制発動し、怪獣の受けたダメージもレイオニクスに跳ね返る。
しかし、その凄まじい強化ぶりは本来遥か格上の怪獣であっても互角に戦えるほどである。
「いけルガノーガー!!!! お前の強さを思い知らせてやれ!!!!」
赤みを帯びた体色へと変化したルガノーガーは、待ち受ける凶悪なスペースビースト達に向け、口に収束した破壊光線をお見舞いした。
用語解説
凶獣 ルガノーガー
かつてウルトラマンマックスと戦った怪獣の別個体。肉食恐竜のような頭部、そして両手も頭同様に顔となっており、全身金属質の外殻に胸部の反射装甲板と、自然発生した生物とは到底思えぬ、全身武器というべきボディを持つ。
性格も破壊本能の塊と言われるほどに凶暴で邪悪。ウルトラマンマックスと戦った個体はその直前に宇宙人リリカの住む惑星を爆破したが、それ以前にも数々の星を滅ぼしてきたという。このような来歴、そして破壊に特化した特性から何者かに生み出された生物兵器の可能性もあるが詳細は不明。マックスからも自分の戦った怪獣の中でも特に印象に残る強さの持ち主だったと感じられている模様。
その後地球に逃げてきたリリカを追うかの如く地球に来襲、DASHと交戦する。現れたウルトラマンマックスとも激闘を繰り広げるが、最後はギャラクシーカノンの一撃で外殻を貫かれ倒された。
この個体も同様に惑星アシヨシを破壊しかねないほどだが、主であるテンペラー星人と殺し合いになって負けたことで大人しく従っている……というか相当懐いている。
それだけでなく、主の意向を尊重するなど、この個体はそれなりの知性と配慮を見せており、凶獣という名に反してレイオニックバーストを可能とするほどの絆を結んでいる。とはいえ、主がよくするエンペラ星人の話にはウンザリしている模様。
極悪宇宙人 テンペラー星人(RB)
紫色の体表に両手の鋏、大きな頭部と複眼に独特の形状のマントが特徴の宇宙人。かつて地球侵略を企みウルトラ6兄弟と戦っただけでなく、光の国にも攻め入った種族として知られ、高い戦闘能力と多彩な超能力を持つ。
種族自体が暗黒宇宙大皇帝エンペラ星人の忠実な配下として有名だが、特に彼はかつてエンペラ星人の軍の上級幹部であり、暗黒四天王や闇の二大幹部に匹敵するほどの地位を得ていた。戦闘能力も暗黒四天王に次ぐほどで、種族の中でも最上位の強さを誇っている。
しかし、ある時エンペラ星人が地球でウルトラマンメビウスに敗死してしまい軍は瓦解、彼もまた路頭に迷うことになる。その過程でレイブラッド星人に接触されレイオニクスとなるが、元々エンペラ星人に対して強い忠誠を誓っていた彼にはレイブラッド星人の後継者の地位など端から興味はない。現在レイオニクスとして活動しているのもエンペラ星人軍復活のためで、その戦力となる強い怪獣を選抜、強化するために日々レイオニクスバトルや怪獣の捕獲を行なっている。
尚、ルガノーガーを捕まえたのはなんと自力であり、真正面から殺し合って勝利し捕獲している。よくルガノーガーにエンペラ星人の素晴らしさを説いているが、面識のない宇宙人の話をされることには相棒も辟易している様子。
ちなみに、エンペラ軍の上級幹部だけあって戦闘能力こそ相当高いが、彼には極悪宇宙人らしからぬ感情豊かな所があり、主である皇帝からもそのせいかやや軽んじられていた。冷酷非情な卑劣漢の集まりである暗黒四天王とも折り合いが悪く、相手は最高幹部なので表立って逆らいこそしなかったが、内心では相当嫌っていたようである。
一方で未だエンペラ軍に残る忠誠派の者達からは彼は慕われており、そのおかげでエンペラ軍残党は持ちこたえていると言っても過言ではない。
次元凶獣 カミソリデマーガ
突如惑星アシヨシの平野に現れた異次元怪獣。異次元の存在故に種族や性質は未だ謎に包まれているが、異次元空間で変異した熔鉄怪獣デマーガの亜種という説もある。
デマーガ同様に全身が金属質の装甲で覆われており、同じく金属で出来ていると思わしきルガノーガーの体当たりにも平然としているほど。またツルギデマーガ同様に全身が刃だらけであり、並の怪獣では肉弾戦を挑むことすら出来ない。それだけでなく全身から多彩な光線を出すことも出来、肉弾戦一辺倒ではない。さらには異次元だけでなく地中への移動能力まで備えたオールラウンダーな怪獣。
しかし、戦ったルガノーガーがテンペラー星人の手持ちであったことが運の尽き。ブレイブバーストで実力に大幅な差が出てしまい、そのままぶちのめされ敗北、テンペラー星人の手持ち怪獣となった。
尚、ルガノーガー同様にエンペラ星人の素晴らしさを主から説かれるようになったが、滅茶苦茶嫌がっている。そういう共通点があるせいか、あるいは同じ凶獣の名を冠するからか、凶暴無比なルガノーガーとの関係も良好になった。
スペースビースト
発生理由は不明の宇宙の災厄。本来はウルトラマンネクサスのいる宇宙に生息していたのだが、ブルトンの力によりこのM78宇宙へと召喚、惑星ボリスやこの惑星アシヨシにも生息している。
とにかく厄介な性質が多く、怪獣の中でも上位に入る強さの種が多いが、種族全体で情報を共有・進化する能力があるのがそれに拍車をかけている。とはいえ一応はレイオニクスにも使役可能な存在であるので、捕獲を試みるレイオニクスもいる。
また他の怪獣と違い、スペースビースト同士で徒党を組むこともある。テンペラー星人が遭遇した群れはこの山の地下一帯を縄張りとしていた。
しかし、強すぎる上に徒党を組む性質が故にスペースビーストは他の怪獣達から厄介者として見られており、地域一帯を縄張りとして支配する強力な怪獣からの攻撃を時には受けることもある模様。強力な怪獣であれば戦闘で勝利し、逆に捕食することも可能である。