そして今回の怪獣のアイデアは不死身のケダモノ様からいただきました。
レイオニクスは戦闘能力の高い種族の方が、必ずしも適性が高いというわけではない。例えばレイやグランデといった最上級の強豪は肉体的・戦闘能力的にはむしろ脆弱な地球人やキール星人である。
確かに戦闘能力の高い種族は自力での怪獣捕獲を行えるので、戦力の確保においては有利な面は存在するが、それとレイオニクスの腕前の良し悪しは当然別。例えばメフィラス星人のようにウルトラ戦士と互角の戦闘能力と知性の持ち主でも、(個体によってはだが)レイオニクスとしてはそこまでの実力者ではないということもある。
――とある林――
ある晴れた日の朝、広葉樹に覆われた林。
そのど真ん中に着陸していた1隻の大型UFOの内部工場の中で、ロボットの改修作業が進められていた。
単なる損傷の回復や再生だけならバトルナイザーに収容してデータ修復すれば済む。しかし、内部部品のオーバーホールや武装の交換などは専用の設備を持つ工場で行わなければならない。
とはいえ、こういった手間こそあれど、ロボット怪獣の利点は部品や武装の交換で性能の向上が可能なことだ。これは生身の怪獣にはない利点である。
レイオニクスの中でロボット怪獣使いは少数派だが、そういった者達は自らも優れた機械工学技術を持ったエンジニアであることがほとんどだ。
「これでバックパックの設置とビームキャノンの移設は完了か」
改修開始から2時間経ち、機体背部へのビームキャノン搭載型バックパックへの交換が滞りなく完了した。縞々模様をしたUFOの主は改修後の機体を下から見上げ、満足気に頷く。
「ダァダァー!」
三面怪人 ダダ(RB)
別名ダダ星人とも呼ばれる、かつて初代ウルトラマンと戦った宇宙人の同種族。多彩な超能力と優れた科学力を持った種族だが、一方で戦闘能力は非常に低い。ただし、その見た目は独特の威圧感と存在感を放ち、「ダ・ダ…」と聞こえる重低音の唸り声を上げて近づく様は非常に恐ろしい。
黒いおかっぱヘアーを思わせる大きめの頭部、白い体に独特の黒い縞模様が刻まれた細身の体躯が特徴。しかし1番の特徴はその別名の通り、別人を思わせるほどに変化する3つの表情(分厚いタラコ唇だけは共通している)。これとテレポートなどを組み合わせ3体いるように見せかけているが、あくまで擬態の類なので能力の変化などはない。
壁抜け・テレポート・憑依能力・透明化能力・飛行能力など、他の宇宙人と比べても多彩な超能力を扱う。科学力・機械技術に関しても極めて優れているらしく、当時の地球文明を遥かに超える水準の能力を持った機器をいくつも持ち込んでいる。
理由は不明だが、地球には人間標本を採集しにやって来た。その過程で宇宙線研究所を占拠し、所員の何人かを縮小して採集するが、そこに向かった技官の女性とムラマツキャップを救出しに現れた初代ウルトラマンに敗れている。
本個体もまた科学技術及び各種機械技術に優れており、それを活かし複数のロボットを使役するロボット怪獣使いである。
「ビビビビー」
改修用のロボットアーム群が壁側に折り畳まれたところで、改修作業が終わったことを主人に告げるように、ロボットは目を赤く点灯させる。
「ビビー」
帝国機兵 レギオノイド ダダ・カスタマイズ
かつてベリアル銀河帝国が惑星エスメラルダから強奪した資源と技術を用いて大量生産し、アナザースペースの各地を侵略していた巨大ロボット兵で、地上戦用のαと宇宙戦用のβが存在する。帝国壊滅後にこのM78ワールドに流れ着いたその内の1機の残骸をダダ(RB)が入手し、修理を兼ねた大改造を施したものである。
V字状の頭部、ゴーグル型の目、張り出した両肩装甲は原型機と同じだが、両腕は汎用性重視の五本指のマニピュレーターへと変更された。主に地上で運用させる機体だが、両足は宇宙戦型であるβのブースターノズルを採用している。また同じくβの両腕のビームキャノンをバックパックを介して、それぞれの肩側に移設してある。
そして機体色は純白へと変更され、そこにダズル迷彩を思わせる黒い独特の縞模様が全身に施されている。頭頂部にはベリアル銀河帝国のマークに変わり、『ダダ』の字(向かって右側は反転している)に見える模様へと変えてある。
両肩のビームキャノンに加え、全身の装甲にも新たにマイクロミサイルが内蔵され、面制圧力が向上した。さらには人工知能も原型機と比較してより高度なものへと交換され、それにより格闘能力を含めた総合的な戦闘能力も飛躍的に上昇。元が量産型とは思えぬほどの劇的なパワーアップを遂げた。
「ダ・ダァー! これで改造は完了か。あとは
改造レギオノイドも自信作ではあるが、彼の主力の機体は別に存在する。しかしUFOのスペースの大きさの問題で1体ずつしか改造出来ないため、今はバトルナイザーに収容してある。
「レギオノイド! これからあいつの検査を行う。よってお前は邪魔者が来ないよう、外で警備をしろ」
「ビビビビー」
主人の命令を受けたレギオノイドは右手で敬礼する。そして歩哨に立つべく、宇宙船後部のハッチからそのまま外に歩いていった。
「よしよし。今度はお前の番ダダ」
『バトルナイザー、モンスロード!』
ダダはバトルナイザーを取り出し、新たにロボットを召喚する。こちらは改造でなく各部のチェック程度なので、すぐに終わるだろう。
「ダ・ダァー!」
早速整備スペースに立たせ、複数のセンサーで各部のチェックを開始する。
「追加装備のマッチングは良好そうダダ」
手に持ったタブレット端末のモニター画面に表示された各種の数値を見て、ダダは満足気であった。
前回この機体には追加装備を施した。その分上半身が重くなったが、元々レギオノイド以上のパワーを持つ機体故、移動や格闘戦においても支障を来さない程度の影響しかない。
また、この装備は肩の左右にサブジェネレーターをそれぞれ内蔵しており、本体のメインジェネレーターがエネルギー切れを起こしても戦闘続行を可能とする。ただし、急に出力が上昇したことでの機体に大きな負荷がかかることも考えられるので、オーバーホールをする必要はあるだろうが、それは次回以降の話である。
「装備の方は今のところはこれでいいダろう」
今のところ、これ以上の水準の追加装備を開発するつもりはない。レイブラッド星人後継者レース・セカンドステージの最中という状況が状況故に、悠長に開発していられる余裕がないというのもあるが。
とはいえ、彼はレイオニクスとしてもそれなりの実力・自信は持っている。例え装備によるこれ以上のパワーアップが無理だとしても、ライバル達と開いた差は己のレイオニクスとしての実力でカバー出来るだけの自信はあった。
「おっと、イカンイカン。各種プログラムの更新をしておかなくてはな」
各部のチェックは済んだが、プログラムのアップデートをするのは忘れていたため、ダダはタブレット端末を操作し、ロボットをスリープモードにさせる。
「ダウンロードが終わったら、レイオニクスバトルしに行くとしよう」
あとは更新プログラムのダウンロードを待つばかり。ダダは小休止しようとスペースの端にある椅子に座る。
そしてその隣にあった、工場スペースの中でもやたら目立つ巨大な冷凍庫の中に入っていたのは、脇に抱えるほどのサイズのバニラソフトクリーム。ダダはそれを取り出すと、すぐさま美味そうに舐め始めた。
「ダ・ダァー! 一仕事終えた後に摂る糖分の味は格別ダダ」
地球人ならば、あとで糖尿病になりそうで心配になるほど巨大なソフトクリーム。それを両手で抱えながら一心不乱に舐める宇宙人の姿は異様であるが、本人は幸せそうであった。
「?」
一方、主人の命令でUFOの外で警備をしていたレギオノイド。だが歩哨を始めてすぐ、昨日までは生えていなかったはずの膨大な量の蔦と赤い花々が目に入った。
「!」
向こうもレギオノイドの存在に反応したのか。なんと多数の蔦が独りでに動き出し、すぐさまレギオノイドの全身に絡みつく。
しかし、ベリアル銀河帝国の戦闘兵器であるレギオノイドにとっては、この程度なんともない。すぐに戦闘ロボットの持つ怪力で簡単に引き千切ってしまう。
「ビビビビー」
しかし、残った蔦が懲りずにレギオノイドを拘束しようとする。先ほど以上に絡みつかれるが、今度は目からの光線を浴びせて燃やす。そうして、不気味な植物の蔦は付近一帯から一掃された。
「ギギギギー!!」
だが、
自らの体の一部が焼き払われたことで怒った本体は土を跳ね飛ばし、地上に出現。そのままレギオノイドに襲いかかった。
「ん~~………ダダッ!!??」
機嫌良くソフトクリームを舐めていたダダ。しかし突如地震が起き、そのせいで体勢を崩してソフトクリームにおもいきり顔を突っ込んでしまう。
「な、何ダダ!?」
地震は今も続いている。いや、これはそもそも地震ではない。巨大な何か同士がぶつかり合っているような揺れだ。
「! 敵襲か!」
ダダは机に置いてあったリモコンを操作し、作業場のモニターにUFOの外の映像を映す。
「ビビビビー」
「ギギギギー!!」
画面に表示されたのは、レギオノイドと怪獣が取っ組み合って戦っている光景だった。
「野郎! オレ様のささやかな楽しみを邪魔するとは!
レギオノイド! 二度と生えてこないようにそいつを除草しろ!!」
顔面がソフトクリーム塗れのまま、ダダは激昂。レギオノイドに敵の抹殺命令を下した。
地上に現れた二足歩行のそれは植物には思えない。見た目は完全に動物であるが、胴体丸ごと覆い尽くすように咲いた巨大な赤い花は、一応この怪獣が植物由来の存在であるのを示していた。
「ギギギギー!!」
宇宙大怪獣 アストロモンス
かつてウルトラマンタロウと戦った怪獣の別個体。地球で初めて確認された、超獣すら超える強さを持つ『大怪獣』の一種。
元は砂漠に百年に1度だけ咲くと言われた伝説の植物『チグリスフラワー』であるが、その正体は宇宙から来た吸血植物。獲物を捕食して成長しきったところで、地中から成長体であるアストロモンスが現れる。
頭頂部と鼻先に角があり、口には鋭い牙を生やした爬虫類のような顔は、一見植物怪獣には見えない。暗い青の体色で、右手は鞭、左手は鎌になっており、長い尾を持つが、最大の特徴は胴体前面を覆い尽くす巨大で真っ赤なチグリスフラワー。これは捕食器官となっており、超獣オイルドリンカーを呑み込み、そのまま捕食してしまった。
腹部のチグリスフラワーからは、ビルをも溶かす溶解液を吐く。格闘戦も強く、終始オイルドリンカーを圧倒していた。また飛行に適した体型では全くないながらも、宇宙怪獣らしくマッハ3で空を飛ぶことが出来る。
「ビビビビー」
アストロモンスは超獣をも打倒した大怪獣であるが、このレギオノイドもまた原型機から改造を受け、さらに主人のレイオニクスパワーにより大幅なパワーアップを遂げていた。単純な戦闘能力でも負けはしない。
アストロモンスの鞭と鎌での攻撃を受けても両腕で防御し、あるいはパリングなどの格闘テクニックで捌く。さらには猛攻の隙を突いて顔面を殴り返してダメージを与え、斬りかかってきた左腕を取り、ウルトラマン顔負けの見事な一本背負いで鮮やかに地面に叩きつける。
「ギギー……」
宇宙大怪獣が怯んだところへ、先ほど換装したばかりの両肩のビームキャノンから光弾を連射。全弾命中し、ついにアストロモンスも仰向けにひっくり返って倒れて痙攣、動かなくなった。
「ビビー」
植物怪獣からの生命反応はないことを生命センサーで確認。もう用はないとばかりにレギオノイドはくるりと背を向けた。
「ギギギギー!!」
宇宙大怪獣 アストロモンス(レイオニックバースト)
しかし、レイオニクスパワーが注ぎ込まれたことで、死んでいたはずのアストロモンスが復活し起き上がる。ありえない事態に驚いたレギオノイドが再びそちらに振り返った瞬間、胴体のチグリスフラワーから強力な溶解液を吹きかける。
「!?」
表面装甲には問題なかったものの、センサーと関節部にかかったため、動作に影響が出てしまう。おまけにビームキャノンを増設していたのが仇となり、上半身に重心が寄っていたため、脆くなった脚関節では支えきれず、膝を突いてしまった。
そこへアストロモンスが追撃とばかりに、胴体のチグリスフラワーから再び溶解液を噴射。まともに浴びたレギオノイドは、今度は無事だった装甲部まで溶解し始める。
「……!!」
センサーも溶解し始めたため、視界が悪い。そのせいで反応が遅れたところで、アストロモンスの強化された攻撃が容赦なく叩きつけられる。
右手の鞭がおもいきり叩きつけられたことで、まず左肩が破損。左側のビームキャノンはあらぬ方向へ折れ曲がり、左肩から下がもげてしまう。
「ビビビビー!!」
「ギギ!?」
しかし、皮肉にもこのおかげで重量が軽くなったことでなんとか立ち上がると、右肩のビームキャノンを発射。溶けて脆くなっていた砲身は爆散したものの、一撃を受けてアストロモンスは後退する。
「ビギュウウ……ウン」
けれどもここで無理が祟り、全身にさらにダメージが波及。レギオノイドはついに機能停止してしまう。
両膝が砕けてそこから下が破損・両断してしまい、レギオノイドは前のめりに倒れてしまったのだった。
「ギギギギー!!」
勝負はついた。ところが、獰猛なアストロモンスはそれでも攻撃をやめない。
既にレイオニックバーストは解けていたが、機械の残骸を尚も執拗に踏みつけ、右手の鞭を叩きつけ、念入りに砕いていった。
「やめい」
「!」
だが、ここでようやく飼い主から制止されたため、アストロモンスはついに攻撃をやめた。しかし止めるには遅すぎ、レギオノイドは頭部だけはギリギリ面影が残っていたものの、それ以外の箇所は最早原形を留めぬほど砕かれ、文字通りスクラップと化していた。
「もうそこまでにしておけ。お前も大分無理をしたのだから、これ以上余計な体力を使う必要はない」
いきなり現れたかと思われたアストロモンスだが、事実は異なる。実際にはここを根城にしていたのは彼等の方が先で、ダダ達の方はつい昨日やって来たのである。
先に居着いたアストロモンスは地中で強化のため根付いていたところ、いきなり現れたレギオノイドに防衛反応で蔦を伸ばしたのだった。ところがレギオノイドは地上部を全て焼き払ったため、やむなくアストロモンス本体が出てくる羽目となった。
さらに計算外だったのは、レギオノイドが生物でないロボットであったことだ。バトルには勝利したものの、捕食出来ぬのでアストロモンスの成長・強化には何ら寄与しないのである。
「ダァダー!? オレ様のレギオノイドがこうもあっさりと!!
くっ……まさか溶解液を使ってくるとは…!! こんなことなら耐蝕加工もしておくんダッダ!!」
単純な戦闘能力では勝っていたにもかかわらず、まさかの溶解液を受けてレギオノイドは破壊されてしまった。この次元に流れ着いたパーツをかき集めて組み立て、さらに大改造を施して大幅に強化したにもかかわらずだ。
顔面も頭部もバニラソフトクリーム塗れでありながら、それを拭うことも忘れるほどダダは敗北にショックを受けていた。
『更新プログラムのダウンロードが完了しました』
「! ダダ!」
あとはこのままUFOがアストロモンスに蹂躙されるかと思われた。しかしここでようやく、主力の方のロボの更新プログラムのダウンロードが完了したとタブレット端末へ表示された。
「ダ・ダァー! レギオノイドの弔い合戦じゃー! いくぞ!!」
作業アーム群が壁側に収納されると共に、ロボの金色の目に光が灯る。
「了解。直ちに任務を遂行する」
レギオノイドと違い、こちらのロボは流暢な宇宙共通語で主人へと返事した。
「ダ・ダァー!!」
ハッチが開き、ダダが猛ダッシュで外へと飛び出す。
「よくも我がレギオノイドを!! 許さん!!」
ダダをわざわざ待つかのように、宇宙船の傍に佇むは憎きアストロモンス。そんな敵怪獣にダダは怒りのままに報復を宣言する。
「なかなかよく出来ていたが、所詮はガラクタよ。我がアストロモンスに敵いはせぬわ」
「ダダ……?」
突如アストロモンスの足元辺りから声が聞こえるが、誰もいない。不審に思ったダダは周りを見回すが、敵レイオニクスらしい姿は見えなかった。
「誰もいないのに声が聞こえるダダ?」
「オイ、こっちだこっち!! 無視するな!!」
「ダダ?」
アストロモンスの足元の茂みから声が聞こえるので、不思議に思ったダダがそこまで歩いて近づいていく。
「何ダ? 草から声が聞こえる………ダダッ!?」
そこには何処となく人型にも見える草の塊があった。ダダはそれをソフトクリームでベタベタした手で触って調べ、さらにはついでだからとなすりつけて落とすが、結局中には音声スピーカーらしきものは見当たらなかった。
しかしなんと、ダダに触られまくって怒ったのか、やがて草の塊がもぞもぞと動き出す。ダダはそれに仰天して腰を抜かしてしまい、それに伴い表情もBタイプへと変わってしまった。
「草なのに自分で動いダ!?」
「草じゃないわバカタレッ!!」
生物X ワイアール星人(RB)
かつてウルトラセブンと戦った宇宙人の同種族。突然変異によって惑星中が植物に覆われているというワイアール星出身の植物種族である。
全身が緑の蔦で出来た人型とでも言うべき異形の見た目をしており、顔や目鼻といった部位は確認出来ない。特殊な体液をかけることで人間を自らと同じ植物生命体へと変える能力を持ち、これで地球人達を同じ植物生命体に変えて支配しようと企んだ。あまり戦闘能力の高そうな見た目ではないが、全身から緑色の破壊光線を放って敵を攻撃することも出来る。
「ば、化け物ダダ!!」
「貴様が言えた台詞か!!!! ふざけた奴め!!
アストロモンス!! こいつにそこの鉄屑の後を追わせてやれ!!」
アイスクリームの残滓を塗られた挙げ句、化け物呼ばわりまでされたことにワイアール星人は激昂。アストロモンスに抹殺命令を下す。
「ダダァー!!??」
「ギギギギー!!」
アストロモンスの振り上げた右足が、断末魔を上げるダダ目がけて振り下ろされた。
「終わりだ」
「ギギ!?」
つまらなそうにそう吐き捨てるワイアール星人だったが、違和感に気付いたアストロモンスはすぐに右足を持ち上げる。すると、そこにあるはずのダダの死体がなかった。
「ダーッダッダッダッ!! バカめ! オレ様はテレポートが使えるのダ!」
今度は顔面がCタイプに変わったダダが、あらん限りの挑発のポーズを敵主従に取りまくる。恐怖したように見せかけて咄嗟に逃げていたとは、なかなか食えない男である。
「逃げ足だけは一丁前に速いらしい。そこをそのガラクタにも見習わせればよかったのにな」
しかし敵の挑発には乗らず、むしろ逆に、溶解液を浴びたせいで逃げられなかったレギオノイドを侮辱するワイアール星人。これを聞いたダダも挑発のポーズを即座にやめると共に、顔面がAタイプに戻る。
「そっちも口だけは一丁前らしい。普通、植物は喋らないのにな」
「貴様…!」
怒りを覚えたダダも負けじと言い返し、ワイアール星人は再び怒りと敵意を見せる。植物生命体の割にはやたら感情豊かであった。
「フッ、まぁいい。ならば次は逃げられないようにUFOごと殺してやる!」
「ギギギギー!!」
アストロモンスが胴体のチグリスフラワーからの溶解液をUFOにぶち撒けようとする。
「オイ、そろそろ出番ダダ!」
「了解」
「「!!??」」
ダダに急かされると、そう言ってハッチからひょっこり顔を覗かせる主力ロボ。
そんな彼の顔を見た途端、敵主従は仰天する。
「へっ、驚いてやがる」
「ダダ」
「ば、馬鹿な!!!! 貴様はウルトラマンゼロ!!!!
何故貴様がこの星に!!?? なんでこいつの宇宙船に乗っている!!??」
そう、ワイアール星人達が驚くのも無理はない。ダダの宇宙船から出てきたのは、あのウルトラマンの中でも若き最強戦士と知られるウルトラマンゼロ(?)。それもウルティメイトゼロの形態であった。
「ダーッダッダッダッ!! そりゃオレ様のカリスマにひれ伏したからに決まってるダろ!」
「………………」
小躍りしながら珍妙なポーズを決め、ウルトラマンゼロ?をひけらかすダダ。
しかし、初めこそ仰天したワイアール星人だったが、気持ちを落ち着けてウルトラマン?にじっと目を凝らすと、この三面怪人が大嘘をこいていたことに気がついたのだった。
「危うく騙されるところだった………何がウルトラマンゼロだ!!!!
こいつはダークロプスだろ!!!! 色まで塗り替えるとは手の込んだ真似までしやがって!!!!」
「ダ・ダァー!? もうバレちまった!!??」
「すぐバレたのは想定通りだな」
偽物だということがあっさりバレたためダダは仰天するが、ウルトラマンゼロ、いやダークロプスはそんな主人を見て呆れた様子で肩を竦めた。
「そう、オレはダークロプス。だがな、ただの量産型と思ったら痛い目を見るぜ?」
帝国猟兵 ダークロプス ダダ・カスタマイズ
かつてカイザーベリアルによって率いられた、今は亡きベリアル銀河帝国が建造・量産したロボット兵士。ウルトラマンゼロの能力・外見共に模して造られた試作機・ダークロプスゼロが元になっている。
外見はダークロプスゼロ同様、ウルトラマンゼロに瓜二つと言っていいほど似ている。体型からカラータイマーや両肩から胸にかけてのプロテクター、さらにはゼロスラッガー(より正確にはダークロプススラッガー)までゼロと同じ。明確な違いは目が単眼状になった赤いゴーグルアイだという点である。ただし、ダークロプスの体色は金と黒であり、ゼロとは全く異なる。
戦闘能力は大量生産が出来るよう試作機からある程度デチューンされ、次元間移動を可能とするディメンションコアも搭載していない。それでも宇宙警備隊の一般隊員を超えるほどの戦闘能力を誇り、ゼロの戦力の大半を再現した能力・武器も健在である。
本機体はベリアル銀河帝国滅亡後、このM78ワールドに流れ着いた機体の残骸をダダ(RB)がレギオノイド ダダ・カスタマイズ同様修理と大改造を施したもの。人工知能はより高性能なものに交換されたことで自意識を持つようになり、ただでさえ強力な戦闘能力がさらに跳ね上がった。
また両肩部及び胸部にはウルティメイトイージスを模した追加装甲、右手首にはウルティメイトゼロソードを模した長剣を装備している。そして追加装甲の両肩部にはそれぞれサブジェネレーターを搭載しており、稼働時間の大幅向上を実現した。
「先ほどのレギオノイドといい、どうやら貴様は粗大ゴミのリサイクルがお得意らしいな。
だが、悲しいかな。手間暇かけて再生したそのガラクタ2号も、1号と同じく燃えないゴミに変えてやらねばならん!!」
「ギギギギー!!」
アストロモンスが咆哮を上げ、ダークロプスに襲いかかる。
「へっ。じゃあ、リサイクルされた粗大ゴミの実力、味わってみな!」
「やっちまえダダァー!!」
ダークロプスはそう敵レイオニクスに侮蔑されたものの、怒らず冷静に大怪獣を迎え撃つ。
「ギ!?」
挨拶代わりの右手の鞭振り下ろし。しかし、ダークロプスはこれを軽々左手で受け止め、そのまま両手で鞭を掴んで投げ飛ばして地面に叩きつける。
アストロモンスは慌てて起き上がろうとするも、寸前でダークロプスに顔面を蹴り飛ばされ、転がされる。
「フン!」
ダークロプスはうつ伏せで倒れるアストロモンスの両足を両脇に抱えると、そのままジャイアントスイングで振り回し始める。自分の倍近い体重の相手ながら、平然とそれを行うロボット兵士の姿に、ワイアール星人も瞠目していた。
「うりゃ!」
頃合いと見たのか、敵怪獣を投げ飛ばすダークロプス。しかし、地面に落下するかと思われたアストロモンスは何故かふわりと浮き上がり、そのまま上空からダークロプスとダダを見下ろす。
「計算違いだったな。アストロモンスは宇宙怪獣だけあり、こう見えて空を飛べるのだ!
では、アストロモンス! こいつらに溶解液をプレゼントしてやれ!!」
「ギギギギー!!」
「ダァダァー!? やべぇ、溶かされる!!」
アストロモンスは主人からの命令で、先ほどレギオノイドを戦闘不能に追い込んだチグリスフラワーからの溶解液を空中より散布する。
「任せろ!」
ダークロプスは己と主人、そして宇宙船を守るべく広範囲のバリアを展開。これにより溶解液の直撃を防ぐ。
それでも溶解液の威力は相変わらず凄まじく、直撃こそしなかったが逸れた分が周囲にばら撒かれ、周辺の木々や地面、岩などが軒並み原形を失っていった。
「ダァダァー! なんて環境破壊野郎ダダ!」
ダダが憤慨する通り、あっという間に周囲一帯の光景は一変。最早生き物の住める環境ではなくなってしまった。
「さすがにこの暴挙は許せねえ。こんな害獣はオレが駆除してやるぜっ!」
戦闘ロボでありながら、ダークロプスも同じ感想だったらしい。右拳を握り締めながら、改めてアストロモンスの駆除を宣言する。
「生意気なポンコツめ。お前に言われるようじゃオシマイだ。
アストロモンス! さっさとこのガラクタ2号をスクラップに変えてやれ!!」
「ギギギギー!!」
巻き込まれるのを恐れたワイアール星人がテレポートで逃げ出すと共に、アストロモンスはさらに胴体から溶解液を噴射。周囲一帯は殺意の霧で包まれる。
「こんなチンケな攻撃でオレ達を丸ごと始末しようってか?」
ダークロプスの頭部から2枚のダークロプススラッガーが分離し空中に浮遊。すると、そのままプロペラのように高速回転し、溶解液の霧を周囲に飛ばしていく。
「ギギ!?」
やがて危険性のないレベルにまで霧が散ったところへ、今度は2枚の刃がこちらに飛んでくる。しかし、アストロモンスはこれを両手で難なく弾き飛ばす。
「ギギギギー!!」
そのまま空中から頭突きで突っ込もうとするアストロモンスだが……
「!!??――ギギギギャアアアアアアアア!!??」
弾き飛ばされた2枚の刃は、勢いを失うことなくそのまま飛翔。宇宙大怪獣の背後に回り込み、そのまま両肘から下を切断する。
打ち落としたと油断していたところへの不意打ちへのショック、さらには両手の武器を同時に切り落とされたことへの激痛からか、アストロモンスは凄まじい悲鳴を上げた。
「とどめだ!!!!」
空中で悶絶する宇宙大怪獣。倒すならまさに今である。
ダークロプスは腕をL字に組み、そのまま敵目がけワイドゼロショットならぬダークロプスショットを発射。
「ギギギギー!!??」
追加装甲のサブジェネレーターのエネルギーで、さらにパワーアップしたダークロプスショット。その凄まじい威力にはさしものアストロモンスも耐え切れず、直撃をくらいあえなく大爆発したのだった。
「オレに勝とうってか? 2万年早いぜ!」
「ダダァー!」
ダークロプスはゼロを彷彿とさせる台詞を吐きながら、ダークロプススラッガーを頭部に戻す。
そしてその足元では、ダダが鶴の構えに似た勝利のポーズを取っていた。
用語解説
三面怪人 ダダ(RB)
二つ名(というか自称)は“怒れる三面社畜”。かつて初代ウルトラマンと戦った宇宙人の同種族。数々の超能力と高い科学技術を持った種族として知られるが、一方で戦闘能力は凶悪宇宙人の中ではかなり低い。
ただし、ウルトラ大戦争時代にはエンペラ軍に所属し、ウルトラマン達と直接戦っていた者も存在している。一方で、ベリアル銀河帝国残党と敵対、レギオノイドを奪い取った個体も確認されている。
また、強豪レイオニクスである個体(今回とは別人)や惑星モーン・スターでバトルナイザーを奪おうとした個体(レイオニクスではない)も確認されている。特に後者はレイオニクスではないにもかかわらず、複数のEX怪獣やネオカオスダークネスといった最強怪獣を率いていた。
白地に独特の黒い縞模様の入った細身の体躯に、おかっぱ頭を思わせる黒一色の頭部、そして3種類に変化する表情(分厚いタラコ唇は共通)が特徴の顔を持つ。
別名の通り3通りの表情を駆使し、テレポートと併用して複数人いるように見せかけていたが、単なる擬態の類で戦闘能力などが変化するわけではない。ただし、初見の者には「ダ・ダ…」と聞こえる重低音の唸り声、独特の威圧感と不気味さと相まって極大の恐怖を与える。
超能力に関しては地球にやって来た侵略者の中でも際立って秀でており、憑依・テレポート・壁抜け・飛行・透明化などを使いこなす。科学技術もまた当時の地球文明を遥かに凌駕しており、人間を縮小化させるミクロ化器や小型エレクトロニクス動力機などを持ち込んでいる。
ただし前述の通り戦闘能力はかなり低く、当初こそ超能力と持ち込んだ機器の力で宇宙線研究所を掌握したが、そこに侵入してきた人間達は最後まで捕らえられず、ウルトラマンにも全く歯が立たなかった。
ちなみに意外なことに、美的感覚自体は地球人に極めて近い感性を持ち、人間標本採集の際に容姿に優れた女子大生だけを重点的に狙いさらった個体もいる。
初めて地球に現れた個体は(地球侵略のための事前研究のためかは不明だが)ミクロ化器で人間標本を採集するため、宇宙線研究所を占拠した。そこから逃げ出した所員の知らせでムラマツキャップがやって来るがバス事故などを起こして妨害するも結局辿り着かれてしまう。同じくやって来た女性技官を襲うが、抵抗されて逃げられたところでウルトラマンも到着したため迎え撃つも叩きのめされる。最期は透明化して逃げたところをスペシウム光線で撃墜された。
尚、この時ダダ上司なる別個体が通信機の画面越しに現れ人間標本採集を強行させるが、部下(ダダ271号)に泣きつかれても任務完遂を命ずるばかりで終始相手にしていなかった。そのため、ダダ星はブラック企業じみた冷酷な体質の組織体系であると言われている。
本個体はそんなダダ星のブラック企業じみた環境でこき使われるのが嫌で逃げ出した。元々機械いじりが非常に得意で、本人もそういった適性を生かした職に就きたいと考えていたが、上層部はそんな彼の意思と適性を無視して271号同様工作員として他の星に派遣された。しかし元々性格的にドジでお調子者、おまけに配属ガチャ失敗で仕事へのやる気もなかったため、送り込まれた星で失態を繰り返した。
そしてそんな彼に無茶な仕事を押し付ける上司のダダ893号の毎度の叱責に嫌気が差し、ある時ついに任務を放棄して逃亡してしまう。その後あてもなく星から星への逃亡生活を続けるが、その過程でレイブラッド星人の接触があり、そこでレイオニクスとなった。
ダダ星工作員時代は組織の超お荷物的存在であったが、意外にレイオニクス適性は高く、そちらでは才能を発揮して惑星アシヨシのレイブラッド星人後継者レースではセカンドステージまで生き残る。また、レイオニクスでは少数派のロボット怪獣使いであり、レギオノイドとダークロプスをそれぞれオリジナル改造を施して大幅強化して使役している。
レイブラッド星人の後継者になった時の願いは、全宇宙の支配者及びダダ星の政治制度の全面改革、そしてダダ星上層部全員の粛清・処刑。
ちなみにかつての上司のダダ893号を恨み骨髄に達するというほどに憎悪しており、その恨みつらみを『ダダノート』に書きまくっている。どういう拷問をしてから処刑するかといった極めて陰湿な内容や、(ダダという種族の美的感覚では)嫁はブサイクで息子が全員馬鹿といったしょうもない悪口まで記してある。
それと極度の甘党(特に地球のソフトクリームが大好き)だが、そうなったのは任務のストレスからの逃避が原因だったとのこと。さらなる余談であるが、工作員時代のトラウマから他者の下につくのを極端に嫌がっており、全宇宙の支配者になりたがっているのはその裏返し(=頂点なので誰かの下につくことはない)である。
帝国機兵 レギオノイド ダダ・カスタマイズ
ベリアル銀河帝国に製造されていたロボット兵士で、惑星エスメラルダから奪い取った技術と資源によって開発された。ベリアルの尖兵として、アナザースペースの各惑星を蹂躙・侵略していた。地上戦用のαと宇宙戦用のβ、他に小隊長機のネグロといったいくつかのバリエーションが存在する。
ウルトラマンゼロ及びウルティメイトフォースゼロによって帝国を滅ぼされた後の現在も相当数が残存。帝国残党によって運用されることもあり、ゼロ達も未だそれらの機体と戦っている。
一方でビートスターにコピー、その後量産されたりした他、残存数の膨大さ故にアナザースペースから別次元に流れ着くこともあるらしく、別の悪の勢力によって利用されることも多い模様。ダダ(RB)もその内の1人であるが、彼の場合はあくまで壊れた機体の残骸やパーツをかき集めて利用しただけにすぎないらしい。
V字状の頭頂部やゴーグル状の目、左右に張り出した肩の装甲が特徴。地上戦用のαは両腕がドリル状になったダブルドリルアームと足に自走用ローラー、宇宙戦用のβは両腕がビームキャノンで足がブースターノズルとなっている。
一方、ダダ・カスタマイズは両腕が五本指のマニピュレーターに換装され、攻撃力の低下と引き換えに汎用性・格闘性能を上げている。さらにはβのビームキャノンをバックパックを介して両肩部に移設することで、砲撃能力も極力下げないよう配慮されている。さらには装甲内に多数のマイクロミサイルが新たに内蔵され、面制圧力が向上した。
塗装も白地に独特の黒い縞模様と、ダズル迷彩を思わせるカラーリングへと変更された。頭頂部にはダダの字(向かって右側は反転している)に見える特徴的なマーキングが施されている。
本機体はベリアル銀河帝国壊滅後、このM78スペースに流れ着いた機体の残骸やパーツをダダ(RB)がかき集め、組み立て直したもの。その過程で修理を兼ねて大改造を施してあり、原型機から大幅に性能が向上している。人工知能もより高性能なものに交換され、原型機と違いある程度自意識がある。ただし、ダークロプスと違い、発声機能はない様子。
ダダの配下として、ダークロプスと共に惑星アシヨシでのレイオニクスバトルを勝ち抜いてきた。今回、アストロモンスと出くわし、緒戦ではその格闘能力及び砲撃能力で圧倒。戦闘能力では完全に上回っていたが、生命反応が停止後に復活したアストロモンスに隙を突かれて反撃され、装甲が耐蝕性には優れていないという弱点により溶解液でモロに溶かされてしまう。それでも砲撃で一矢報いるが、これが原因で自壊、アストロモンスに徹底的に破壊されてしまった。
ダークロプスより戦闘能力は劣るとはいえ、それでもダダが丹精込めて作り上げた自信作ではあり、その敗北・大破は主人を激怒させている。
宇宙大怪獣 アストロモンス
かつてウルトラマンタロウが戦った宇宙怪獣の別個体。地球で初めて確認された、超獣をも超える強さを誇る“大怪獣”の一種であり、そしてウルトラマンタロウが初めて戦った怪獣でもある。
百年に1度砂漠に咲くと言われるチグリスフラワーが成長したもの。チグリスフラワー自体太古の昔に宇宙からやって来た吸血植物で、近づいた獲物を蔦を伸ばし片っ端から吸血、成長しきったところでアストロモンスが地下から現れる。本体は地下の根の方のようだが、地上部の方の増殖率も半端でなく、赤い花は花粉を撒き散らしながら猛烈な勢いで繁茂していく。
植物怪獣であるが、四肢を持ち、顔も爬虫類のよう。ごつごつした青黒い体表、頭頂部にある前向きの角と鼻先の短い角、右手の鞭と左手の鎌、尻尾が特徴。そして1番の特徴は胴体前面を覆い尽くす巨大なチグリスフラワーであり、ここから溶解液を放つ。また、ここは捕食器官でもあり、交戦した超獣オイルドリンカーを丸ごと呑み込んで喰ってしまった。宇宙大怪獣なだけあり、飛行には全く適していない体型ながらマッハ3で空を飛ぶことが可能。
正体を知らない東光太郎(この時はウルトラマンタロウとまだ融合していない)によって埋立地に植えられたが猛烈な勢いで増殖。光太郎の飼っていた犬などを襲い成長し、やがてZATのラビットパンダまで襲うも電気ショックで撃退される。翌日ZATにスーパーナパームで焼き払われるも地下部は生存、超獣オイルドリンカーとの交戦時に現れ呑み込んで姿を消す。その数日後にZAT本部を襲うが現れたウルトラマンタロウによってストリウム光線でついに倒された。
本個体はワイアール星人(RB)の使役怪獣であり、ダダ(RB)がやって来た林一帯に根付いて力を溜めていた。その後ダダが歩哨に立たせたレギオノイドに地上部を焼き払われるも本体は無事だったため、そのまま交戦する。戦闘能力では完全に劣っており、1度死亡にまで追い込まれるが、レイオニックバーストによって復活、溶解液によって逆転勝利する。
非常に凶暴であり、動けなくなったレギオノイドに執拗に攻撃を加え徹底的に破壊している。また周囲の環境も気にせず溶解液を撒きまくるなど、ダダが「環境破壊野郎」と罵るほどに迷惑な戦い方をする。しかし、この戦い方がダークロプスの怒りを買い、害獣として駆除されてしまった。
ワイアール星人に命令されるまでもなく、今まで倒した怪獣・レイオニクスは全て捕食した。このように貪食の怪獣であるが、さすがに機械であるレギオノイドは捕食出来なかった模様。
生物X ワイアール星人(RB)
二つ名は“
全身が緑の蔦や草で出来た怪物というような姿だが手足はある。見た目に似合わず科学力の発達した種族で、チルソナイト808という母星に固有の超重量金属や電子頭脳を用いて誘拐した宇宙ステーションの隊員の姿に完璧に擬態している。また、意外なことに植物生命体ながら火には強いらしく、擬態した姿ながらタバコを吸っていた。それと全身から緑色の破壊光線を発射可能。
先述の隊員の姿に化けて地球に潜伏し、夜は正体を現して出くわした不幸な犠牲者に特殊な体液を噴射、自分と同じ姿へと変えていた。だがやがてモロボシ・ダン=ウルトラセブンに正体がバレてしまい巨大化するも、セブンのアイスラッガーで真っ二つにされ、エメリウム光線で焼却された。
本個体はレイオニクスであり、それも惑星アシヨシでのレイブラッド星人後継者レース・セカンドステージに到達するほどの腕前である。植物生命体らしく同じ植物怪獣のアストロモンスを使役しており、その強化のため縄張りのこの地に根付かせていたところ、そこへダダ(RB)がやって来たため交戦する。
正体を表した後は終始無言だった地球に現れた個体と違い、喜怒哀楽が激しくよく喋る。また、ダダからは非常に扱いが悪く、最初は背の高い草か何かだと思われてレイオニクスだと気づかれない、手についたアイスクリームのベタベタをなすりつけられるなど散々である。
帝国猟兵 ダークロプス ダダ・カスタマイズ
レギオノイドと同じくベリアル銀河帝国によって開発された戦闘ロボット。ウルトラマンベリアルの憎き怨敵であるウルトラマンゼロを模して造られた試作機・ダークロプスゼロを元に造られた。
大量生産出来るようにするため試作機から幾分デチューンされているが、それでもその戦闘能力は宇宙警備隊の一般隊員クラスを凌ぎ、エメリウムスラッシュ程度では破壊も出来ない。
そしてこれほどの性能の機体をカイザーベリアルは大量生産させており、光の国を滅ぼすべく送り込んだ先発隊ですら百万機という途方もない数であった。ウルトラマンキングや宇宙警備隊の奮戦でどうにか撃退したが、帝国壊滅後の現在でもレギオノイド同様残存機を帝国残党が運用しているらしく、アナザースペース各地で今もゼロ達と戦っている。また、ダダ(RB)のように他の悪の勢力に利用されることもある模様。
見た目はダークロプスゼロと同じく、元となったウルトラマンゼロに酷似しているが、原型機と違い、指先が螺旋状の鋭い爪になっている。またカラータイマー部にはディメンションコアでなく、エメラル鉱石を搭載したシステムコアとなっており、次元間移動を行う機能はない。ダークロプスゼロと同じく目は赤いゴーグル状のモノアイとなっているが、体色を除けば違いはウルトラマンゼロとの違いはこの程度。そのため、アナザースペースでゼロはダークロプスと何度も見間違われる羽目となっている。
本機体はM78ワールドに流れ着いた残骸をダダ(RB)が入手し、修理も兼ねて大改造を施したもの。レギオノイドと同じく体色をダズル迷彩調に変えられており、(偽物であるが)見た目は極めて珍しい『白黒のウルトラマン』である。ただし、レギオノイドと違い銀色の部分はそのままで、原型機で金と黒だった所だけを塗り替えている。
システムコアも別次元の宇宙の物質であるエメラル鉱石の継続的な入手が困難であることから、中身をウルトラマン達と同質の力を持つというスペシウム石に交換されている。しかしこのせいで原型機ではマイナスエネルギーを発生させていたのがプラスエネルギーに変わってしまい、その影響でモノアイの色もウルトラマンゼロ同様の金色へと変化した。そのため、原型機より印象はさらにゼロに近い。
より高性能な人工知能に交換されており、そのせいで原型機と違い明確な自意識を持つ。それにより知的生命体同様の洗練された自我・思考を見せると共に、戦闘能力自体もダークロプスゼロを上回るほどである。ただし、偽物でありながら言動・行動は何処かウルトラマンゼロを彷彿とさせるものも多く、邪悪さは感じられない。
今回装備された追加装甲はウルティメイトイージスとウルティメイトゼロソードを模したもの。当然形状だけそっくりなだけであちらのような超常的な力は持たない。とはいえ非常に頑強な金属で出来ており、両肩部には同じくスペシウム石を動力源とするサブジェネレーターを搭載することで、ダークロプスの稼働時間の大幅延長及び出力上昇には役立っている。
今回、レギオノイドが倒されたところで更新プログラムのダウンロードが終わり出撃。レギオノイドを上回る強さを誇るダークロプスがさらに強化された機体なだけあり、敵のアストロモンスを圧倒、ほとんど苦戦せず倒してしまった。