そして今回からスフィアが惑星アシヨシに侵攻してきたのに伴い、スフィア合成獣が出るようになります。
それと今回登場する怪獣とレイオニクスは翔 長月様の投稿案を元にしております。
そしてついにお披露目されるオリキャラレイオニクスの女ですが、見た目も格好も戦場のヴァルキュリア4に出てくるクライマリア・レヴィンをまんまイメージしていただければ完璧です。CVも同じくゆかな女史で脳内再生してください。
スフィアの使徒
連日各所で繰り広げられる激しいレイオニクスバトルもセカンドステージを経て、この惑星アシヨシに残るレイオニクス達の数も大分絞り込まれつつある。弱者、そして運のない者は淘汰され、熾烈な戦いの果てに生き残ったのは、いずれも腕におぼえある強者ばかり。
そうして、ひしめく強者達がさらに喰い合うサードステージが始まろうとしている。レイブラッド星人の
ところが、ここで思わぬ横槍が入ってきた。惑星アシヨシに突如飛来した無数の煌めく物体“スフィア”。彼等が何らかの意図で、レイオニクスバトル真っ只中のこの惑星にやって来たかは分からない。
しかし、彼等の存在がこの蠱毒の惑星の各所で行われる戦いに一波乱起こすことには間違いない。果たして、彼等がここにやって来たのかは偶然か否か――
――とある荒野――
レイオニクスバトルがサードステージに突入したといっても、やることは結局ファースト・セカンドと同じである。戦力になりそうな怪獣がいれば捕まえ、敵レイオニクスは撃破する。ただそれだけだ。
そして今日もまた、ある荒野でレイオニクス同士の熾烈な争いが繰り広げられていた。
「キュイイー!!」
「フワンフワンフワンフワン……」
硬質な翼を持った宇宙怪獣が両肩の穴から光弾を連射するが、相手の戦闘ロボットは機体を4つに分離、光弾を躱す。逆に4つのパーツが強力な光線を放つが、こちらの怪獣も戦闘機以上の機動力で軽々躱してみせる。
一進一退の攻防を両者見せるが、攻・防・速共に実力は伯仲しているのか。未だ互いに傷を負うには至っていない。
「キュイイー!!」
宇宙有翼怪獣 アリゲラ
かつてウルトラマンメビウスと戦った宇宙怪獣の別個体。宇宙怪獣の中でも飛行能力に特化した種で、さらには水中でも同じ速度で移動出来るという、怪獣の中でも随一の機動力と活動範囲を誇る。
体色は赤と青が入り混じった派手なもの。一対の長い触角、横に伸びる一対の短めの安定翼(と思われる部位)、二股に分かれた細い下顎を持つ頭部には目がない。その代わりとして両肩に存在するパルス孔から超音波を放つエコーロケーションで周囲を把握しており、さらにはこの穴からは電磁ビームを放って攻撃も出来る。
両腕は翼となっていて掌などはないが、内側にスパイクが生えている武器も兼ねた部位となっており、すれ違いさまに相手を切り裂く。先端がクロー状になった長い尻尾からも電磁ビームを放つことが出来るなど、攻撃面でも強力な怪獣である。
「やるな! 私のアリゲラにここまで食い下がるとは!」
高速宇宙人 スラン星人(RB)
かつてウルトラマンマックスと戦った宇宙人の同種族。その別名の通り高速移動を得意とする宇宙人であり、自動車を軽く上回る速度で走るどころか、あまりの移動速度故に残像を発生させ、それを利用した分身で敵を翻弄する。
光沢を持った紫と黒の体色で、頭頂部の発光体と一対の触角、光る眼を持ち、顔の印象はエビなどの甲殻類や昆虫を思わせる。鎧を纏ったような胴体に、腕には鋭いブレードが付いており、伸縮させることが出来る。高速移動能力が一番の特徴だが、他にも手からの怪光線や反重力光線・バリアなど、数々の超能力を操る芸達者な宇宙人である。
「へっ。そっちも攻撃を全部躱すとはやるじゃない」
「フワンフワンフワンフワン……」
スラン星人&アリゲラコンビに対するは、特徴的なヘルメットを被った地球人型宇宙人。そして彼が従えるのは、ある意味このM78ワールドで最も有名な戦闘ロボットである。
「だが、それもここまでだ。ペダン星の宇宙一の超科学力の結晶たるキングジョーの強さを見せてやるぞ!!」
策略宇宙人 ペダン星人(RB)
かつてウルトラセブンが戦った宇宙ロボットキングジョーを地球に送り込んだ宇宙人の同種族。生物はいないとされた暗黒の星・第8銀河系ペダン星の住人にして、その科学力は宇宙最高峰とされる種族である。
本個体は180cmと長身であり、ヘルメットのバイザーの下の顔はなかなかダンディな色男であるが、全宇宙の支配を目論むという凶悪さはかつての同胞達と変わらない。
「グワァシ、グワァシ……」
宇宙ロボット キングジョースカーレットカスタム
かつてウルトラセブンと戦った宇宙ロボットキングジョーの指揮官用機のカスタムモデル。元々指揮官用の上位機種であるが、ペダン星人(RB)によってさらなる改造を施され性能を強化されている。砲撃戦型のキングジョーブラックに対し、こちらは近接戦重視の機体である。
見た目はキングジョーと変わらないが、機体全体を名前の通り赤く塗り替えられている。背中には原型機より大型のエネルギータンクを背負い、右腕は長大な
「一体いつの話をしている? キングジョーが最強のロボットだというのは最早幻想なのだ!! そいつは今やもう時代遅れの空飛ぶ鉄屑にすぎん!!
アリゲラ! そのことを嫌というほど思い知らせてやれ!!」
宇宙一の超科学力で造られたキングジョースカーレットを誇るペダン星人に対し、スラン星人はそんなものはとうの昔に過ぎ去った幻想だと吐き捨てる。
事実、かつてウルトラセブンを圧倒したキングジョーではあるが、最強の怪獣と言われた宇宙恐竜ゼットン同様、今では対処法がウルトラマン達によって確立されている。スラン星人はウルトラマンではないが、自分のアリゲラはウルトラ戦士にすら勝ると自負しているため、キングジョーにも負けない自信があった。
「キュイイー!!」
主の自信の根拠を見せるかの如く、アリゲラは複雑な回避飛行を取るキングジョーのパーツの内、特に大きめである胴体パーツに狙いを絞り、襲いかかる。
「……!」
アリゲラは人の乗る戦闘機では不可能な複雑な軌道で胴体パーツの周りを飛び回り、両肩のパルス孔の光弾を連射。胴体パーツはそれらを掻い潜りながら、右手のランスから電撃を飛ばして反撃するが、これもアリゲラの飛行能力の前には全く通用せず、全て躱されてしまう。
他の3つのパーツも胴体部を救うべく光線を放って援護するも、アリゲラは常に他のパーツに攻撃が誤射しかねない絶妙な位置を確保しており、そのせいで各パーツの連携は上手くいかなかった。
「どうした? ペダン星の誇る宇宙一の超科学力とやらはこの程度か?」
先ほど偉そうにそう宣っておきながらアリゲラに苦戦していることを、スラン星人はせせら笑った。
「これじゃ、もうそろそろ決着がつきそうだな!」
「……!」
飛び回るアリゲラに翻弄されていたキングジョーだったが、やがて胴体部がアリゲラの尻尾からの追跡光弾に被弾、ついに撃墜されてしまう。地上に叩き落された各部はすぐさま合体するも、その瞬間動きが硬直した隙を突き、水平に突っ込んできたアリゲラはすれ違いさまに右の翼で胴体と腰部の接合部を切り裂いた。
「なに!?」
「キングジョーは合体時に一瞬の隙があること。そして各部の接合部が弱点であることは有名なんだよ!」
スラン星人がそう叫ぶ通り、キングジョーの斬られた接合部は漏電を起こしている。
「アリゲラ! 一気にたたみかけろ!」
「キュイイー!!」
不調を起こしたキングジョーに、アリゲラは飛行しながらパルス孔から光弾を連射。それらが負傷部位に命中し、キングジョーは膝を突いてしまう。
「おっと! まだ動けるのか!」
再びアリゲラが翼を叩きつけて切り裂こうとするが、キングジョーはすんでのところで右手の槍で受け止め、逆に押し返して跳ね飛ばす。さすがにウルトラセブンを圧倒した機体の上位機種がさらに強化されただけあり、単純な膂力ではアリゲラを上回っていた。
「これぐらいちょうどいいハンデだ」
「ハッ。ペダン星人にはジョークのセンスは無いようだな」
ペダン星人は動揺は見せず、気丈にそう言い放つ。もっとも、スラン星人にはそれが単なる負け惜しみだと分かっており、鼻で笑った。
「その鉄屑をスクラップにしたら、君にもその後を追わせてあげよう」
「こんな引っかき傷を負わせたぐらいで、俺のキングジョーに勝ったつもりか?」
「……君はひねくれ者なんだな。死にたいのなら死にたいとはっきり言ったらどうだね!!」
「キュイイー!!」
空中よりアリゲラは地上のキングジョー目がけて光弾を連射し爆撃。とどめを刺そうとする。
「クソッ! 最後まで油断してはくれんか!」
ペダン星人は一向に近寄ってこない敵怪獣に苛立ちを見せる。
スラン星人は最後まで油断せず、アリゲラに有利な空中から爆撃を行わせた。アリゲラは接近戦にも強いが、それでも自身を上回るスカーレットカスタムのランスと防御力を警戒したのだろう。キングジョーの高性能がかえって仇になった。
「チッ! やはり硬いな!」
とはいえスラン星人が唸る通り、合体時のキングジョーはウルトラセブンのアイスラッガーが通じないほどの装甲硬度を持つ。ましてや、このキングジョースカーレットカスタムはそれから数千年経った時代の上位機種。理論上では、鍛え上げてパワーアップした今のセブンのワイドショットをまともに受けても通用しないほどなのだから、アリゲラの爆撃にも普通に耐えていた。
「そんな
「なにィ!!」
「それにアリゲラにそこまでのスタミナなんかないだろう。そいつが疲れて動けなくなったところでぶっ殺してやる!」
それほどまでにキングジョーの防御力に自信があるのか。ペダン星人は攻撃を続けるよう敵を挑発する。
「貴様は死にたがりだったな。だったらお望み通り、すぐに殺してやるぞ!!」
ペダン星人の発言が癇に障り、スラン星人は主従丸ごと今すぐ抹殺することに決めた。
「アリゲラ!! 奴等をぶった斬れ!!!!」
「キュイイー!」
(かかった!)
怒り心頭のスラン星人とは対照的に、ヘルメットの下のペダン星人の顔はほくそ笑んでいた。高速宇宙人とはいうが、キレやすさもまた高速だというところか。狙い通りにいったが、それを態度に出さず、ペダン星人はキングジョーに指示を出す。
「……ギュイイ!!??」
「な!?」
アリゲラがこちらに飛んできた瞬間、突如アリゲラは外界が認識出来なくなった。そして平衡感覚を失い、地面になす術もなく墜落してしまったのである。
実はこの時、スカーレットカスタムは地面に右手の槍を突き刺していたのだが、そこから大量の電磁パルスを放出していた。外界の認識をパルス孔からの超音波でのエコーロケーションに頼るアリゲラだが、大量の電磁波と超音波を至近距離で浴びてしまい、感覚が狂ってしまったのである。
「これは至近距離じゃないと使えないやり方でな。ヒヤッとしたぜ…」
「貴様何をした!?」
緊張の糸が切れたのか、地面にへたりこむペダン星人。だがそれでも、のたうち立ち上がれぬアリゲラに比べればマシであろう。
驚愕したスラン星人は敵に問うが、答える義理はないとばかりにペダン星人は無視した。
「さて、
アリゲラ最大の武器である圧倒的な機動力を封じられれば、最早なす術はない。機動力では劣るスカーレットカスタムといえど、今ならアリゲラを容易く仕留められる。
「どうしたアリゲラ!? 何故動けん!?」
狼狽するスラン星人の言葉も今の混乱したアリゲラには届きはしない。
「キングジョー! そいつをぶち殺せ!」
「グワァシグワァシ……」
キングジョーは右手の槍を振り上げる。
「させるかァー!!」
アリゲラがとどめを今刺されそうかという時、スラン星人は奥の手を開放する。
「キュイイー!!」
宇宙有翼怪獣 アリゲラ(レイオニックバースト)
スラン星人からレイオニクスパワーを流し込まれ、アリゲラは体調を取り戻し復活。背中の噴出孔から爆炎を噴射しながら起き上がり、左の翼で槍を受け止めた。
「チィッ! 復活しやがった!」
「勝負はここからだ!!!!」
そうして、第2ラウンドは始まるかと思われた。だが、勝負は逆にここで水入りとなる。
「アァ!?」
「何だ、これは……っ!!」
ペダン星人もスラン星人も呆然とした様子で空を見上げている。
空の色がオーロラのように変わったかと思ったが違った。虹色に輝く歪な形の大きな球体――それらが空に多数現れる。
「スフィア!? 何故この星に奴等が!?」
「スフィアだと!? ウルトラマンダイナに滅ぼされたんじゃないのか!!??」
バトルナイザーに表示されたデータを見て、そのありえない結果にペダン星人は驚愕する。スラン星人もまた、かつて滅ぼされたはずのスフィアの出現には驚きを隠せなかった。
「キュイイー!!」
「グワァシグワァシ……」
白い双胴型の大きな球体『キングスフィア』が、今度はそれよりは大分小さな緑色の光を帯びた球体『スフィアソルジャー』を大量に吐き出す。スフィアソルジャーは各所に散っていくが、その内のグループの1つがレイオニクス達に気づいたらしく、こちらへ向かってくる。
それを見たアリゲラもキングジョーも、最早レイオニクスバトルを続ける気はなかった。互いに主人を守るため、飛来するスフィアにパルス孔から光弾を、装甲の各部から光線を連射し、撃墜していく。
「オイ、勝負は一旦お預けだ! こいつらに邪魔されちゃ、それどころじゃない!」
「承知した! 勝負は後日!」
ペダン星人からの突然の休戦の申し出だが、スラン星人はすんなり受け入れた。確かに、
こうして両レイオニクス・両怪獣は互いに協力こそしないながらも、それぞれが邪魔をせずにスフィアソルジャーの撃退に専念する。今度ばかりはレイオニクスバトルではないので、近づいてくるスフィアにペダン星人も光線銃での銃撃を、スラン星人も手からの怪光線を放ち、己の怪獣の支援を行う。
「!」
「何だ?」
攻撃をくらう度、甲高い断末魔を上げながらスフィアソルジャーは爆散していく。そうしてグループ全体の半数が失われたところで、両レイオニクスの実力を前に散発的な攻撃では無理だと悟ったのか、スフィアソルジャーは接近をやめた。
代わりにキングスフィアの1体が彼等の頭上までやって来ると、真下に黄緑色の光を照射する。同時にキングスフィアは
「女…?」
「それにエラい美人だ。だが、只者じゃなさそうだ」
現れた女は閉じていた目を見開き、じっとこちらを見やる。しかし、彼女の纏う危険な雰囲気を両者はすぐさま感じ取り、警戒は怠らなかった。
「全てを、一つに……」
見た目での一番の特徴は、ウェーブのかかった、やや薄紫の混じる
目は青く、そして時折妖しい光を帯びている。また、その雪のように白い肌はシミ一つ無い。
「宇宙の全てを、一つに……」
鼻筋の通った顔は極めて美しいが、同時にスタイルも抜群であり、そのかなり豊満な胸にまずペダン星人は目を奪われたほどである。それを強調するかのように、胸も大分露わになった紫色のボディコンワンピースを着ており、その上から黒の軍用コートに似た上着を羽織っている。
「残念だが、ナンパする気は起きんな……」
しかし、そこまではヒューマノイドらしさがあるものの、ペダン星人が美貌に目がくらみながらも即座に踏み止まった。何故なら、彼女の両脚は確かに魅力的な生足を晒しているものの、末端は靴やブーツでなく、スフィア細胞から出来ていると思しき結晶状のものとなっていた。そして、左腕もまた同じくスフィアの結晶で出来た甲虫の太い腕を思わせる異形のものだったからである。
「お前は何者だ。スフィアの関係者か?」
一方、エイリアンタイプの宇宙人であるスラン星人には、彼女の妖しい美貌も意味はない。あくまで目につくのはヒューマノイドタイプの知的生命体でありながら、体の一部が異形のものであるということだけだ。
当然、彼にとってはただの不気味な女でしかなく、そう尋ねる姿と言葉に一切の油断はない。
「………………」
「「ッッ!!」」
冷たい笑みを浮かべながらも、彼女は異形の左前腕の外側を彼等に向ける。すると、そこにある甲殻の窪みにバトルナイザーがはめ込まれているのが目に入った。しかし、これもスフィア細胞の侵食が及んでいるらしく、機械端末は所々白い根のようなものに覆われている。
「貴様もレイオニクスか…!」
「興味深いな。一戦所望する!」
目の前の女がレイオニクスだと分かった途端、スラン星人の闘志は燃え上がった。
レイオニックバーストは既に解けてはいたものの、その間アリゲラはレイオニクスパワーにより、スフィアの迎撃を行いつつもある程度体力の回復を図っていたため、今すぐ戦える。
「アリゲラ!」
「キュイイー!」
主の命に応え、アリゲラは再び大地に降り立った。
「……遊んでおいで」
『ジー、ザザ……バトル…ナイザー、モンス…ロード……』
壊れているのか、女のバトルナイザーは他のものと違い音声が途切れがちで、さらにはくぐもった低い声である。しかし召喚機能はしっかり残されているらしく、そこから2つの光が放たれ、実体化する。
「キシャアアオオオオオオ!!!!」
古代合成獣 スフィアゴモラ
「ピギャアアオオオオオオ!!!!」
どくろ合成獣 スフィアレッドキング
ゴモラとレッドキングの一個体がスフィアに取り憑かれ融合し、スフィア合成獣化したもの。
大まかな姿は同じだが、体の各所からスフィア結晶が背びれや角の如く突き出ており、目も白濁し瞳がなくなった。また体色はスフィアゴモラは灰白色、スフィアレッドキングは真紅へと変化し、体型もまたより太く強靭になった。
「ゴモラにレッドキング!? いや、違う…」
「こいつらはスフィア合成獣か! それを操る貴様は一体!?」
両者が驚くのも束の間、スフィアゴモラはアリゲラに、スフィアレッドキングはキングジョースカーレットカスタムに襲いかかった。
「キュイイー!!」
「ナメるなよ!! 私のアリゲラは例えウルトラマンマックスであろうと倒せる怪獣だ!
たかがスフィアが取り憑いただけの怪獣に後れなど取るものか!!!!」
「こっちも同じだ!! 例え相手がウルトラセブンだろうと難なく倒してみせる!!
たかがDランク怪獣のレッドキングごときが俺のキングジョーに勝てると思うな!!!!」
スラン星人が怒りのままにそう豪語する通り、スフィアゴモラをアリゲラは圧倒的なスピードで翻弄し、攻撃の一切を寄せ付けない。さらにはパルス孔と尻尾から光弾を連射し、ゴモラを一方的に攻撃する。
同じくペダン星人がそう豪語するキングジョースカーレットカスタムもまた、殴りかかるスフィアレッドキングを逆に槍の一撃で切り倒し、寄せ付けなかった。
「キシャアアオオオオオオ!!!!」
「な!?」
だが、ここでゴモラは全身から【スフィア超振動波】を放出。先ほどと同じく超音波をまともに浴びてしまい、アリゲラは突如行動不能となって墜落してしまう。この結果にはスラン星人も驚愕するしかなかった。
「ピギャアアオオオオオオ!!!!」
「うお!?」
その圧倒的性能をもってレッドキングを格闘で押していたキングジョーだったが、右前蹴りで突き飛ばされたところで、突如レッドキングは全身から電磁パルスを帯びた衝撃波を放つ。自分の放つ電磁パルスを遥かに上回る威力に、キングジョーは内部の電子部品に大ダメージを受け、即座にダウンしてしまう。予期せぬ事態にペダン星人も固まってしまった。
「全てを、一つに……」
女が笑みを浮かべながら両手を広げると、再びキングスフィアからスフィアソルジャーが大量に放出され、怪獣とロボットに群がろうとする。
「「戻れ!!」」
しかし、歴戦のレイオニクスだけあり、両者は逃走を即断。スフィアに取り憑かれる前に使役怪獣を回収に成功した。
「勝負は後日! また会おう!」
「ああ、忘れるなよ!」
スラン星人は最後にそう言うと、その圧倒的スピードであっという間にその場から逃走してしまう。ペダン星人も相手がいなくなった以上用はないとばかりに、腰に帯びた携帯転送装置を使い、その場からテレポートで消えてしまった。
「………ふぅ、残念」
女は敵に逃げられてしまったことを残念に思い、ため息をついた。
「戻りなさい………」
「キシャアアオオオオオオ」
「ピギャアアオオオオオオ」
そのままスフィアゴモラとスフィアレッドキングは、女の左腕のバトルナイザーに戻される。
直後、女の真上に移動したキングスフィアは再び真下に緑色の光線を照射し、女はその中をふわりと昇りながら、再びキングスフィアと同化。生き残りのスフィアソルジャー達と何処かへと飛び去っていった。
その日を境に、惑星アシヨシの各所にスフィアが現れるようになった。
あるものは岩などと同化しスフィア合成獣と化し、またあるものは生死を問わず怪獣やその一部と同化し、これもまたスフィア合成獣となる。
さらには惑星の各所にスフィアザウルスが現れ、その巨大な両手から根のようなものを伸ばし、惑星のエネルギーを吸収し始めた。これに何の意図があるのかは分からないが、不吉な予感をレイオニクスや怪獣達は感じていたのだった。
「ギィィィィィィギャオオオオオオ」
「やれ、Rキラーザウルス」
10体のスフィアザウルスが集団で前足から根を張っていたところに、主人の命を受けて巨大超獣が襲いかかる。
まず1匹が下半身の鋏に挟まれ、真っ二つに切断される。2匹目は尻尾で刺し貫かれ、そのまま絶命する。残りも脚で踏み潰され、触手に刺し貫かれ、あるいは光線を撃たれて爆散し、徹底的に駆除された。
「この星から放たれた時空波が、こんな連中まで呼び寄せてしまうとはな」
続けてスフィアソルジャーが主従に襲いかかるも、光線と生体ミサイルの嵐がすぐさま迎え撃ち、まとめて滅ぼし尽くす。スフィアザウルス襲撃からソルジャー全滅まで5分もかからなかったものの、害虫の群れの如き数が現れたのを心底鬱陶しく思い、ペルフェクト星人は苦々しげにその美しい顔を歪ませている。
「ふぅ……サードステージは、あまりスムーズにはいかないかな」
この惑星でのレイオニクスバトルの責任者として、今後のバトルに多大な障害が起きるのを予感し、ペルフェクト星人は目を瞑ってため息をついたのだった。
用語解説
宇宙有翼怪獣 アリゲラ
かつてウルトラマンメビウスと戦った宇宙怪獣の別個体。当時の個体はエンペラ星人一味のし掛けた装置から発せられた時空波に呼び寄せられ、地球にやって来た。
飛行能力・機動力に特化した進化を遂げた怪獣で、戦闘機を上回るほどの圧倒的飛行能力を誇る。また同じ速度で水中も同じく航行可能であり、惑星ボリスの海底では群れで生息していたなど、活動範囲・適応力に関しても怪獣随一の広さを誇る。
赤と青の混ざった体色で、二股に分かれた下顎と側面に一対の安定翼(と思われる部位)、上に伸びる一対の触角を持った頭部にはなんと目がない。しかし、両肩のパルス孔から超音波を放つエコーロケーション(反響定位)により周囲の様子を把握しており、目がなくともダイナミックな挙動を可能としている。両腕は強靭かつ硬い翼となっており、内側にスパイクを備える他、すれ違いさまに斬りつけ攻撃をするなど、高い飛行能力を生みながらも武器としても使える。背中には噴出孔があり、そこから爆炎を噴出して推進力を生み出している。
柔軟かつ先端がクロー状になった長い尻尾は、先端から追尾光弾を出して敵を攻撃可能。パルス孔からの光弾を合わせ、高所からの一方的な爆撃や接近しながらの牽制など、遠距離に関しても隙のない怪獣である。
地球に現れた個体はGUYSすら振り切るほどの圧倒的機動力で翻弄、メビウスも翼の一撃で負傷させた。GUYS JAPANとGUYSオーシャンの連携の前でも互角に戦ったが、激戦の果てにメビウスに低空飛行の勢いを逆用され、メビュームブレードで真っ二つに切り裂かれて敗れた。
惑星ボリスにも群れが生息していたが、スペースペンドラゴンをエコーロケーションで発見されそうになるが、オキ隊員に超音波をかき乱され、その場から去っている。惑星ハマーではテンペラー星人(RB)(この星の個体とは別人)の使役怪獣だったが、巨大化すらしなかったアーマードメフィラスにダークネスブロードから飛ばした斬撃により一撃で死亡した。
本個体はスラン星人(RB)に使役されている。彼は機動力に長けた怪獣を好んでいるため関係は良好で、ヘイレンと共にこの惑星でのレイブラッド星人後継者レース・サードステージまで到達した。
非常に強力な個体であり、超獣さえ軽く倒すキングジョースカーレットカスタムをも翻弄するほどの圧倒的機動性と強さを見せた。スラン星人の的確な指示も相まり、攻撃力と防御力で相手に劣りながらも常に優位に立っている。敵の奥の手である電磁パルス攻撃で一時行動不能になるもレイオニックバーストで持ち直したところで突如のスフィアの襲撃と謎の女とのレイオニクスバトルとなる。
敵の繰り出したスフィアゴモラと戦闘になりこちらも一旦は翻弄するも、スフィア超振動波でエコーロケーションを乱されてしまい再び行動不能となってしまう。しかし、主人が撤退を即断し、素早くバトルナイザーに回収されたため、命を拾うことになった。
高速宇宙人 スラン星人(RB)
二つ名は“マッハウインド”。かつてウルトラマンマックスと戦った宇宙人の同種族。その名の通り高速移動を得意とする宇宙人であり、その速度は防衛チームの自動車の最高速を軽く振り切り、弾丸を軽く躱し、残像すら生み出すほど。また壁走りや天井への張り付きも可能とする。
体色は光沢のある黒と紫。昆虫型の宇宙人であり、顔立ちはエビや昆虫を思わせる。
頭頂部の発光体(会話の際に点滅する)、光る目、金属鎧を纏ったような上半身、胸部の発光体、鋭いブレード状の両腕(伸縮可能)が特徴。高速移動能力だけでなく、両腕での斬りつけ攻撃や、地球人への擬態能力、手からの反重力光線や怪光線、バリアなど、多彩な超能力も持つ芸達者な種族である。
マックスと戦った者は地球人の環境破壊を口実に、地球は自分達が支配した方がいいと嘯き侵略を行なった。しかし、実際には平然と周囲を破壊していたため、それらは単なる地球侵略のための口実であったと思われる。
野球スタジアムに円盤を同化させて潜伏、自分も警備員に化ける。そして調査にやって来たトウマ・カイト=ウルトラマンマックス達を捕らえ、円盤で攻撃を開始する。しかし円盤をDASHに破壊された挙げ句、隊員達にも脱出されマックスと戦闘になる。“最強最速”と謳われるマックスを翻弄するほどの速度とそれを利用した分身能力で翻弄するが、マクシウムソードで分身を潰され、背後に現れた本体もマクシウムカノンで倒された。
本個体は他のレイオニクス同様、全宇宙の支配を目論み、この惑星アシヨシでのレイオニクスバトルに参加した。己と同じくスピードに優れた怪獣を好み、今回召喚したアリゲラの他にヘイレンとホロボロスを使役している。どの怪獣も極めて強力な個体であり、サードステージに進出しても負けなしであったほどである。事実、アリゲラは超獣さえ上回る強さを誇るキングジョースカーレットカスタムを終始圧倒し、奥の手がなければそのまま勝利していたほどであった。
ただし、彼自身は普段は余裕ぶっているものの、実際には好戦的過ぎる上に割と短気な面があり、敵の挑発に乗りやすかったりする。また怪獣を信頼するあまり、ピンチになってもなかなか交代させない悪癖があり、今回レイオニックバーストを発動させなければアリゲラは危うく殺されていたところであった。
ペダン星人(RB)とのレイオニクスバトルは終始優位に進めるも、向こうの奥の手を開放され、一転敗れかかる。しかしスフィアの乱入で有耶無耶になってしまったが、現れた女がレイオニクスだと知るやいなや即座に交戦を望んだ。だが、敵のスフィアゴモラにアリゲラはあっさり負けてしまうも、回収に成功。撤退を即断し、そのまま自分の高速移動能力で走って逃げてしまった。とはいえ、ペダン星人とのレイオニクスバトルの決着をつけることは望んでおり、後日の再戦を誓っている。
策略宇宙人 ペダン星人(RB)
二つ名は“宇宙一の超科学力”。かつてキングジョーを地球に送り込んだ宇宙人の同種族であり、また種族自体がレイオニクスバトルに関しても浅からぬ因縁を持つ。
母星のペダン星は第8銀河系にある暗黒の星であり、生物は生息していないと地球側には思われていた。当時地球防衛軍が観測ロケットをペダン星に飛ばしていたのだが、これを侵略行為と勘違いし、その報復のために先遣隊がキングジョーを伴い地球へ侵入。要人暗殺や破壊活動を行なうと共にある個体がある女科学者に化けて地球防衛軍を欺いている。
ウルトラセブン=モロボシ・ダンともこの化けた姿で交渉し、一旦手を引くことを約束するも、すぐに翻意しキングジョーを神戸港に送り込む。2度目の戦いでもセブンを圧倒するも、キングジョーは新兵器のライトンR30爆弾で破壊されてしまい、中から先遣隊の円盤が逃走するもこれもセブンにワイドショットで撃墜された。遅れてやって来た主力部隊も先遣隊からの上申を受け撤退している。
そしてウルトラマンメビウスが地球を去ってから数千年が過ぎた宇宙開拓時代。四次元怪獣ブルトンによって怪獣無法惑星と化した惑星ボリスに、そのさらに未来の時代からキングジョーブラックを送り込み、レイのゴモラやケイトのゼットンと交戦している。さらに惑星ハマーにもレイオニクスハンターの大部隊を送り込み、多くのレイオニクスを抹殺している。しかし紆余曲折あって幹部のダイルは裏切ってスペースペンドラゴン一行に協力し、キングジョーブラック軍団もゴモラに倒され、生き残りは元の時代に撤退している。
未来の時代において、ナックル星人と星間戦争を繰り広げていたが、あるレイオニクスを騙して戦争に加担させた結果、戦いの果てに母星は消滅してしまう。その復讐のため、彼等は過去の時代にやって来たようだ。
本個体はハンターではなくレイオニクスそのものとして、この惑星アシヨシでのレイオニクスバトルに参加している。尚、ダイルやハーラン司令などと違い、
元々他のレイオニクス同様、全宇宙支配の野心を持ち、そこにつけ込まれてレイブラッド星人に唆されレイオニクスとなったらしい。しかし、素の性格は粗野ではあるが、凶悪というほどではなく、ペダン星の宇宙一の超科学力を誇りに思っている。ちなみにヘルメットの下はなかなかダンディな色男であり、本人曰くペダン星人の女性にはモテモテだとのこと。割と女好きでもあるのか、突如現れた女の美貌にも一瞬靡きかけたが、彼女のスフィア化した部位を見てすぐに踏み止まっている。
スラン星人(RB)とのレイオニクスバトルではキングジョースカーレットカスタムの性能をもってしても終始押され気味ではあった。それでもアリゲラの弱点を突き、逆転しかけるもスフィアの登場で有耶無耶になってしまった。スフィアレッドキングとの戦いの果てにキングジョーは内部機器をやられてダウンするが、即座にバトルナイザーに回収。スラン星人より若干遅れて戦線離脱した。
他に戦力としてキングジョーブラックカスタムを使役する。尚、この機体は以前星人ブニョ(RB)の使役するハングラーに噛みつかれたので追跡したが、途中で見失って撤退している。
宇宙ロボット キングジョースカーレットカスタム
かつてウルトラセブンと戦ったキングジョーの指揮官用カスタムモデル。そのため、通常のものより性能は上だが、ペダン星人(RB)によりさらなる改造を施され、さらに性能が向上している。砲撃戦型のキングジョーブラックに対し、こちらは格闘戦重視のカスタマイズである。
見た目は通常のキングジョー同様だが、カラーリングは赤に変更され、右腕を
ウルトラセブンと戦った数千年後に建造された機体のため、装甲硬度は以前の機体よりさらに向上し、理論上では現在の鍛え直したセブンのワイドショットにすら真正面から耐える。しかし、合体時に隙が若干生まれるのと、接合部が若干装甲が薄いという弱点は原型機から変わっておらず、そこをアリゲラに突かれて苦戦することとなる。しかし、槍の先端から電磁パルスを放つ隠し玉があり、これで逆転した。
その後突如スフィアに襲撃されバトルは有耶無耶となり、そのままスフィアレッドキングと戦うも、敵からの電磁パルス衝撃波をくらいダウンしてしまう。しかし間一髪で回収は間に合い、そのまま主人共々逃走に成功した。
宇宙浮遊物体 スフィア
かつてネオフロンティアスペースにおいて、ウルトラマンダイナに敗れた宇宙球体スフィアの残党が別次元の宇宙に逃げ込み、勢力を再編・進化したもの。母体となる暗黒惑星グランスフィアを失いはしたが、長い時間をかけてかつて以上の勢力となり、またグランスフィアに代わる“マザー”なる個体を生み出したという噂もある。
ネオフロンティアスペースからは撤退したようだが、その代わり各次元に侵攻を開始した。進化に伴い能力が強化されており、以前は別の物質や生物と融合しなければ生み出せなかったスフィア合成獣を、多数のスフィアソルジャーが融合することで彼等単独で生み出せるようになった。
人間を始めとする知的生命体にも積極的に融合・同化するようになり、その力は異次元人ヤプールですら融合されればなす術もないほどである。しかし、単体の力はそこまででもなく、アサルトライフルの掃射程度で倒れる。しかし空を埋め尽くすほどの数の暴力で迫るため、きりがない。
以前と違い、母艦となる巨大なタイプ『巨大宇宙球体 キングスフィア』と、そこから放出される尖兵で小さめのタイプ『精強宇宙球体 スフィアソルジャー』が確認されている。スフィアソルジャーが無生物や怪獣など融合し、スフィア合成獣を生み出しており、現在惑星アシヨシでの急速な被害の拡大が懸念されている。
何故よりによってレイブラッド星人が支配し、他にも多数のレイオニクスや怪獣がひしめくこの惑星アシヨシを襲撃したのかは不明だが、この惑星からの時空波を辿ってきたことは間違いないとされる。また、スフィアと共に活動する謎の女性レイオニクスが確認されているが、詳細不明。
スフィア合成獣
スフィアが岩などの物質、あるいは怪獣(生死を問わず)などと融合して誕生する怪獣。怪獣に融合した場合は元の個体より強力になるが、実態はスフィアの操り人形であり、元の怪獣の自我は消滅している。ただし、怪獣によっては融合直後は僅かに自我が残っていることもあるらしく、余計に悲劇性を高めている。
以前は無機物と融合しスフィア合成獣と化す例が多く、生物と融合した例はネオガイガレードのみであった。しかし、今回の惑星アシヨシでの侵攻に際し、多くの怪獣との融合例が確認されている。また、ゴモラやレッドキングといった肉弾戦主体の怪獣が融合された場合でも、新たに飛び道具や範囲攻撃を習得しているなど、強化度合が著しい。
スフィアソルジャー同士の融合でも、スフィアザウルスという新種のスフィア合成獣が発見・確認されている。しかもかなりの個体数が生み出されているらしく、現在ペルフェクト星人が駆除を行なっているが、あまりの数故に追いついていない。