それと、作中の舞台である惑星アシヨシには地名がないため、とある~~で毎回表示されてますが、同じ場所だと説明がない限りは荒野とか山脈とかがまた出ても前回とは地域自体が異なります。
登場怪獣の一部はkitto-様原案のものをアレンジしました。
――惑星アシヨシの衛星軌道に停泊中の宇宙船――
「これが例の怪獣の暴れている映像です」
『ほほう、これがそうか。それにしてもよく撮れたものだねェ』
惑星アシヨシの衛星軌道に、一隻の宇宙船が漂っていた。そのコクピット内にて、モニター越しに宇宙人同士が会話を行なっていた。
「私には見覚えのない怪獣でしてねぇ」
『だから私にこの映像を送ってきたわけか』
「私と違って貴方は別次元の怪獣にも詳しいでしょ?」
知略遊撃宇宙人 エンディール星人(RB)
かつてウルトラ大戦争にも従軍し、ウルトラ戦士達と戦いを繰り広げたエンペラ軍の残党にして、暗黒四天王に次ぐ『闇の二大幹部』と呼ばれた宇宙人の同族。
頭部のほぼ全てを占める巨大な単眼に、やや華奢だが全身に棘を生やした体を持つ。別名の通りの策謀家の種族であり、単眼から放つ電撃光線や棘に帯びた毒を武器とする。
彼もエンペラ軍の上級幹部だった同族同様、かつてエンペラ軍に仕えていたが、軍壊滅後は宇宙の悪の勢力を渡り歩き、今はレイオニクスとなってこの惑星アシヨシでのレイオニクスバトルに臨んでいる。
『まぁね』
「もちろん、
『ほう。それでは、何をいただけるのかな?』
「これでは如何ですか?」
エンディール星人は右掌に、禍々しい黒い金属片を出現させる。
『おぉ、これはぁぁ……!』
モニター先の交信相手も、エンディールの持つその金属の存在には大いに驚いたようだった。
「あくまでサンプル程度の量ですが」
今回は怪獣の取引ではない。だからこれで十分だろう――とエンディール星人は考えていた。
『よろしい。取引成立だ』
そしてこの宇宙人の読み通り、相手は取引に応じた。
「早速転送しますよ」
報酬は前払いである。エンディールはコクピットにある転送装置に金属片を置き、早速相手に転送する。
「届きましたか?」
『ああ』
「では、情報の方をお願いいたしますよ」
『うむ。私の見る限り、あのゴモラに似た怪獣は恐らく奴に違いない』
「ヤツとは?」
『それは――』
交信先の相手は送られた映像から得られた確信と推測、その両方を余すところなくエンディール星人に伝えたのだった。
「なるほど………数多の星団からあらゆる生物の魂を貪り尽くし死を広げた伝説の怪獣。
そんな化け物もわざわざやって来るとは。この惑星アシヨシの魔境ぶりにはほとほと呆れさせられますね」
情報提供が終わると、足組みしながら操縦席に座るエンディールはため息をつく。
『今回は前にウルトラマンダイナと闘った奴よりさらに強い。恐らくは宿った器の差だろう』
「まったく、面倒な事態になりましたよ」
エンディール星人はそう言って天を仰ぎ、宇宙船の天井を見つめた。
『で、どうするつもりだ? 今の君の持つ戦力で奴は倒せるのか?』
「愚問ですね」
エンディールは操縦席の機器を操作し、交信相手へ新たに映像データを送った。
『おぉっ、これはぁぁ……!!』
先ほど以上に相手は驚いた。
「この私の生涯最高の自信作です」
『なるほど、さっきの金属片はこいつの欠片か!』
「負けませんよ。例え誰であろうとこいつならね」
こう断言する通り、エンディール星人には絶対の自信があった。
「あぁ、そうだ。敵の正体が大体掴めた以上、もう1つ欲しい物が出来ました」
『ほう、追加注文か。一体何かね?』
「プラズマエネルギーの発生装置です。出来るだけ高出力で、かつ私個人で扱えるぐらい小さいサイズの物をお願いします」
『なるほど。生物の持つプラズマエネルギーは奴の好物だものな』
「そして、恐らくはそのエネルギーが高い者を優先して狙う可能性が高い。奴がかえって強力な怪獣ほど優先して狙っていたのは疑問でしたが、多分そんな気がするんですよ」
エンディール星人はこのように推測していた。
『ところで、君はあの怪獣を捕まえて戦力にするつもりなのか?』
ここまでしっかり準備をするのだから、恐らくはそのつもりなのだろうが、彼は取引相手に対しあえて尋ねた。
「厄介な怪獣ですが、あの殺傷力は魅力ではあります。出来るなら捕まえたいですね」
予想通り、エンディール星人の目的は当然駆除ではなく捕獲であった。無論、それはあくまで理想の展開の場合であって、予期せぬ事態の発声によって諦めなければならない状況もまた想定してはいるが。
『レイオニクスなら同じことを皆考えていると思うぞ』
「愚問ですね。いくら横槍が来ようが全てへし折るのが私の流儀ですよ」
そうエンディール星人が断言する通り、彼の戦力にはそれが可能である。
――とある荒野――
惑星アシヨシに限らず、レイオニクス同士が出会えば、レイオニクスバトルが始まる。
『クソッ、何をやってるんだパンドン!!』
幽霊怪人 ゴース星人(RB)
母星は通常の方法では観測出来ないというゴース星の出身の、かつてウルトラセブンが戦った宇宙人の同族。自身の戦闘能力は高くない一方、高い科学力を持った種族として知られる。
ちなみに幽霊怪人の別名の通り、地球型の環境ではその姿は半透明に透けて見えるのが最大の特徴である。
『ああ、違う! 攻撃するのはそこじゃない!』
また身体構造上、独特な甲高さの自分達の言語のみしか話すことが出来ない。それ故他種族との会話の際は通訳を通すか、所持した発声装置からの翻訳音声で会話する。
しかし、首からぶら下げたネックレス型の発声装置から今発せられていたのはヒステリックな声ばかりだった。
「ガガー!」
双頭怪獣 改造パンドン
ゴース星人の使役怪獣で、同族はかつて同じくウルトラセブンと死闘を繰り広げた。真っ赤な体で太い首の上には鳥にも似たクチバシのある双頭を持ち、口からは火炎を吐く。また、鈍重で不器用そうな見た目に反し、セブンのアイスラッガーを受け止めるほどの反応速度も持つ。
この個体は左腕が複数の武器を搭載した義手であるキャノンアームに改造されている。砲弾及び光線の両方を撃つことが出来、チャージに多少の時間こそかかるが、セブンのワイドショットと同等の威力を持つチャージショットを撃つことも可能である。
「………………」
しかし、その強力に思えた改造パンドンだが、目の前の敵には何らダメージを与えられていなかった。確かに攻撃自体は直撃しており、時には頭部や胸部といった急所にも連射した砲弾が命中している。にもかかわらず、敵は平然としているのである。
「ガガッ!?」
砲撃が全然効かないので、パンドンは今度は義手をビームモードに切り替えた。しかし結果は全く変わらない。それどころか、ビームを連射している内にどんどん増していく反動を制御しきれず、やがて後ろにひっくり返ってこけてしまう。
『何やってるんだバカッ!! ボクにこれ以上恥をかかせるな!! この役立たず!!!!』
醜態を晒すパンドンに、ゴース星人は激怒し、発声装置から怒りの音声を発する。
しかし彼も彼で、強敵相手に対し作戦も判断も全部パンドンに丸投げして何ら指示を下してはおらず、ただ怒鳴りつけるばかりであった。
「確かに攻撃力はなかなかだ。だが、そこに重点を置き過ぎてバランスが良くないな。
それにパンドンにはその左腕は重すぎる。おまけに攻撃時の強い反動も制御しきれていない。
けれども、そんなことは些細なことだ――なにせ一番の問題は、飼い主がとんだ無能だということだからな!」
地獄星人 スーパーヒッポリト星人(RB)
かつてウルトラマンエースやウルトラマンメビウスと死闘を繰り広げた宇宙人の同族。見た目はTACに初見では超獣と間違えられるほどに化け物じみており、ゴース星人がまだ地球人との共通点があるように見えるほどである。
母星は宇宙でも屈指の過酷でまさに地獄のような環境であり、そこで育った自分達を「宇宙で一番強い生き物」と自称する。とはいえ、それは全くの嘘というわけではなく、疲労困憊とはいえあのウルトラの父を死に追いやったほどだ。
彼はそんなヒッポリト星人達の中でもさらに別格、まさに最強クラスであり、それは強大な怪獣達を自らの手で捕獲していることからも明らかである。
「そう思わんか? ザイゴーグ」
「ガハハハハハハハハ!!!!」
閻魔獣 ザイゴーグ
毒々しい赤の前面と蒼の後面に染められた体躯に、頭部にある三対の複眼とさらに連なる無数の目、刃状の頭部の双角、モーニングスターにも似た棘だらけの右手、槍状の尻尾、多数の剣山状の背鰭を備えた、攻撃的かつ不気味な姿の怪獣。
そして特筆すべきは異常な戦闘能力の高さ。ただでさえ怪力なのに加え、並の攻撃を受け付けない異常な防御力も持つ。さらには飛び道具自体も豊富である。
『貴様ァァァァァァァァ!!!! 殺してやるゥゥゥゥゥゥ!!!!』
「ガハハハハハハハハ!!!!」
『嗤うんじゃなァァァァァァァァいいいい!!!!』
「一応補足しておくが、これはこいつの鳴き声だ。別に嗤っては――いや、いるか」
長い黒髪を掻き毟って醜く喚き散らすゴース星人に対し、スーパーヒッポリト星人は余裕綽々、汗一滴かいていない。
同じく怪獣の方もザイゴーグはこれだけ多数の攻撃を撃ち込まれていても平然としているのに対し、改造パンドンの方は肩で息をしており疲労が目に見えていた。
「これ以上やっても無駄だろう。そろそろ降伏してはどうだ?
何、そのバトルナイザーを渡せば命だけは助けてやろう」
これ以上の闘いは無益と判断し、スーパーヒッポリト星人はゴース星人に降伏を勧めた。
もっとも、命を助けるという提案自体は彼の慈悲からではない。こんな無能を逃がしたところで今後再び脅威になるとも思えないため、わざわざ殺す価値もないと判断したからである。
「君もどうかね? この男に殉じて死ぬのもどうかと私は思うが…」
スーパーヒッポリト星人はパンドンの方にも尋ねた。
「ガガー………………!」
すると、パンドンは一旦攻撃をやめ、悩むような反応を見せた。
(なるほど。無能は怪獣との良好な関係も築けないというわけか)
悩むようなその態度に、ヒッポリトはかえって得心が行った。
恐らく、このパンドンは飼い主にこき使われており、レイオニクスバトルを通じて信頼関係を得るどころか、逆に恨みすらあるように見えた。左腕を改造して義手を取り付けたことも恐らく無理矢理やられたのであって、パンドンは納得していないだろう。
先ほどのバトルでも主人はただ喚き散らすだけの所を見れば、むしろこの主従はよく今まで生き残ってこれたと思える。
「私は奴のように理不尽な扱いはせん。どうかね? 私の元に来ないか?」
「………………」
ヒッポリトの勧誘に対し、パンドンには相変わらず迷いが見えた。しかし、あと一歩が踏み出せない。これこそがレイオニクスと怪獣の主従関係の悲しさというところであろう。
『お前、ボクを裏切る気か!? ボクがいたおかげで今まで生きてこれたんだぞ!! 面倒を見てもらった恩義があるだろうが!!』
「黙っていろカス!!!! 私はパンドンと話をしているのだ!!!!」
「ガアアアアアアアア!!!!」
『ヒィッ!!??』
パンドンが裏切らないよう引き留めようとしたところ、スーパーヒッポリト星人に一喝され、さらにはザイゴーグにも威嚇され悲鳴を上げて縮み上がるゴース星人。
所詮はただレイオニクスになっただけの無能な三流と、自らこの化け物を捕まえた強者では胆力も覚悟も違った。
「ハァ~~………………」
飼い主の怯えぶりを見て、パンドンも心底呆れているようであった。右手で右の顔を、左手で左の顔を押さえている。
「見ろ、パンドンの態度を。お前に対して少しでも忠誠や親愛を抱いている素振りか、あれが?」
『なに………!』
「お前の彼に対する今までの扱いが目に見えるかのようだ」
ヒッポリトはゴース星人に対する慈悲こそなかったが、パンドンに対しては哀れみを抱き始めていた。
「このままバトルを続けたところで、お前もパンドンも死ぬだけだぞ。チームワークもない弱小コンビが、私とザイゴーグに敵うと思うのか?」
「ウガハハハハハハ」
絶対的な確信をもって、ヒッポリトはこう断言する。ザイゴーグもそれを肯定するかの如く、首を上下させながら高笑いを上げる。
『クソがぁッ!』
髪を掻き毟りながら、ゴース星人は絶叫する。そこには幽霊怪人と呼ばれた不気味さなど何もなく、ただ己の手に余る事態に怒り狂うだけの、狭量な敗北者の姿がそこにあった。
「もう一度だけ言ってやる。降伏せよ」
『殺れパンドン!!』
しかしゴース星人は懲りず、明らかに無理な命令をパンドンに下す。
「アガガー!」
レイオニクスの使役怪獣である以上、主人からの命令は無視出来ない。パンドンは本当に仕方なくそれに応え、左腕のキャノンアームにエネルギーをチャージし、大威力の光線を放とうとする。
「……馬鹿め」
愚挙に心底呆れ果てるスーパーヒッポリト星人。そして、ザイゴーグの方も棒立ちである。
「ザイゴーグ、怪獣の方は殺すなよ。生かして捕まえて戦力にしたいからな」
「ガ」
ザイゴーグは頷いた。あちらのコンビとは違い、簡単な命令でもザイゴーグは主人の意思を汲むことが出来る。
『撃てぇ!!!!』
「ガガー!」
号令と共に、パンドンはザイゴーグ――でなくスーパーヒッポリト星人目がけチャージショットを撃とうとする。
「狙いは私か」
自らに砲口を向けられるも、スーパーヒッポリト星人は冷静であり、全く取り乱さなかった。
「ガハハハハ!!」
何故ならザイゴーグが助けてくれると信じていたからである。その信頼に応えるかのように、すんでのところでパンドンのキャノンアームにザイゴーグの胸から放たれた火炎弾が命中。そのせいで狙いが逸れてしまう。
「ほう、えらく頑丈だな。余計な装備だと思っていたが、そこだけは褒められるか…」
光線も明後日の方向に飛んでいき、やがて爆散する。しかし、キャノンアームはザイゴーグの攻撃が当たるも壊れるどころか、まだ機能停止もしていない。そこだけはヒッポリトの予想以上だったらしく、素直に感心した。
「アガガー……」
チャージショットの反動とザイゴーグの火炎弾を義手に受けたせいで、パンドンはまたひっくり返ってしまう。しかも、その時に腰を地面に打ち付けたらしく、痛みで悶絶している。
『………!』
今の状況は絶望的であった。パンドンは使い物にならない上、相手の怪獣はほぼノーダメージ。このままでは自分に死の運命が待ち受けているのは明白である。
『わ、分かった! バトルナイザーとパンドンは渡す! だっ、だから命だけは助けてくれ!!』
「助けると言ったのは、先ほどの最後の降伏勧告の時までだ。それを破って尚、まだ命を助けてもらおうなどとは虫が良すぎるとは思わないのか?」
『!?』
「パンドンはもらうが、お前は殺す。当然だろう?」
「ガハハハハハハハハ」
今更都合良く助命を願ったところでもう遅い。ザイゴーグはゴース星人を殺そうと前に進み出る。
「アガガー……」
『パンドン!?』
しかし、ここでよろよろと起き上がったパンドンはそのまま土下座した。
『お前…』
「また気が変わった。パンドンに感謝するのだな。
バトルナイザーを置いて、さっさと消え失せろ!」
最初で最後の忠誠を見せたパンドンに免じ、スーパーヒッポリト星人はゴース星人にそう言い放った。
『クソォーッッ!!』
土下座を続けるパンドンに様々な複雑な感情を噴出させながら後ずさったゴース星人だが、葛藤の末にバトルナイザーを置くと、すぐに背を向けて走り出した。
『クソッ! クソクソクソクソクソクソクソ――――――あっ』
しかし、そこで突如空から迫る影。それはゴース星人の行く手を阻むかのように、眼前に着地する。
『あ、あ』
『キュルルルルルルルルルル』
「あっ」
すぐさま角から放つ振動波がゴース星人に命中。幽霊怪人は半透明だった全身をドス黒く染めて絶命した。
「何だ、お前は?」
『キュルルルルルルルルルル』
当然ながら現れた怪獣は答えるはずもない。
「……ああ、なるほど。お前が今噂の怪獣か」
だが、ゴモラに似たその姿形から、ヒッポリトはこの怪獣が今レイオニクス間で話題の存在だと気がついた。
「ザイゴーグ」
「ガハハハハハハハハ!!」
この怪獣が何者なのかは知らない。だが、その禍々しい妖気はパンドンなどよりも余程警戒するに値する。
「奴は危険だ。徹底的に叩きのめして構わん」
ザイゴーグに徹底的に叩きのめされれば、まず助からない。つまり、殺していいという意味だ。
歴戦のレイオニクスとしての勘で、捕獲よりも駆除した方が良いという結論にすぐ至ったのだ。
「ガハハハハハハハハ!!!!」
主人の許しが出たザイゴーグは、地響きを上げながら突進する。
『キュルルルルルルルルルル』
「!?」
しかし再び怪獣の角からの振動波が放たれ、ザイゴーグは慌てて口からマグマ状の光線を放って相殺する。
「!? 何!?」
ザイゴーグは普段そういう真似をしないため、ヒッポリトは驚いた。そもそも大抵の攻撃は防御すらせずに平然と受け止める奴である。
(ザイゴーグでもまともに受けられないとは、ただの攻撃ではないな)
ザイゴーグの反応が慌てていたことから、それがくらったら終わりの非常に危険な攻撃だとヒッポリトには分かった。
『キュルルルルルルルルルル』
「!?」
「増えた!? 一体何なのだ、こいつは!?」
ザイゴーグが怯んだところで、怪獣はなんと合わせ鏡の鏡像の如く何十体にも分身する。これにはさすがに主従共に驚いた。
「ガハハハハハハハハ!!」
当初こそ驚いたが、ザイゴーグは口から光線を照射。そのまま分身を薙ぎ払う。
「幻影だったか! 驚かせやがって!」
ザイゴーグの光線が当たったそばから消えていくことから、ガッツ星人のような実体を持った分身でなく、単なる幻影をばら撒くタイプの分身だとわかった。だとすれば怖くはない。
「あれが本体だ!」
幻影が消えたところで残った1体を見つけ、今度こそ本体にザイゴーグは光線を叩き込む。
「あっ!?」
しかし、当たる直前に怪獣は粒子化。そのまま粒子が素早く移動し、ザイゴーグの背後で実体化する。
「ガ!」
即座に棘棍棒状の右手でバックハンドブローを繰り出すも当たらず、怪獣の姿もまた掻き消える。
「なんて奴だ……! ザイゴーグを翻弄するとは…!」
その事実にはヒッポリトも驚くしかない。
(疲労させたところで殺す気か)
歴戦のレイオニクス故、ヒッポリトには怪獣の目論みが透けて見えた。
「ガガー!」
『キュル!?』
敵の幻影戦法に翻弄されていたザイゴーグ。そしてザイゴーグの背後に再び怪獣は現れたが――そこで今度は逆に彼の方が攻撃をくらう。
倒れていたパンドンが、主人の仇を討つとばかりに口から爆炎を放ち、怪獣の背中に命中させたのだ。
「ほう、今度は私達がお前に助けられたか」
怪獣は驚いて振り返る。大したダメージにこそならなかったが、このように怪獣の注意を引き付けることは出来た。
「ガハハハハハハハハ!!!!」
その隙にザイゴーグは口からの光線、胸からの火炎弾の連撃、そして背中の棘を一斉に発射した。
『キュル!』
しかし、怪獣はその場で再び粒子化して躱してしまう。
『キュルルルル』
「ガアア!」
「これでは埒が明かんな」
主従は共に苛立ちを隠せない。とはいえ、ザイゴーグ自慢の攻撃の数々もこうも見事に躱されてしまっている。パンドンの助太刀による隙作りも一度限りで、次は通用しないだろう。
「あっ!」
しかし、怪獣の方もこれ以上は彼等と関わっても益がないと考えたのか。粒子化したまま空に舞い上がると、あっという間に見えないほど遠くへと逃げてしまった。
「チッ、逃げられてしまったか」
「ガハハ」
「御苦労だったな、ザイゴーグ。もう戻っていいぞ」
連戦が終わったため、ヒッポリトはネオバトルナイザーを掲げ、ザイゴーグを回収する。
「生かして帰してやったのに、無駄になってしまったな」
「ガガー……」
黒くなったゴース星人の死体を見下ろすヒッポリトとパンドン。
「パンドンよ、私と共に来い。お前の力も私の元でなら存分に活かせよう」
「ガガー」
主人も死んだ以上、パンドンを縛るものはもう無い。ヒッポリトの申し出を承諾し、パンドンはネオバトルナイザーに回収されたのだった。
――とある山脈地帯――
この山脈地帯ではかつて再生怪獣ライブキングがエリアボスを務めていた。しかし、ある時現れたゴモラに似た怪獣によって付近一帯に生息する野生動物・怪獣共に瞬く間に皆殺しにされた挙げ句、ライブキングも恐怖の余り逃走するも、その努力も虚しく殺されてしまった。
ここに生き残っているのは件の怪獣が餌として摂取するには小さすぎて非効率的な虫や小動物程度。それらも以前より生気がなく、警戒心も極度に強くなっていた。
「フーム、これを地面に刺してと…」
そんな地にエンディール星人はわざわざやって来た。小川の流れる川辺でしゃがみながら、砂地に刺した傘型の電気スタンドにも似た機械をいじっている。
「スイッチを入れてっと……」
機械のスイッチをONにすると、機械は甲高い作動音を静かな森の中に轟かせ、全体が規則的に明滅する。
「………………」
あとは待つだけである。正直この装置が本当に効いているのかは彼自身もあまり実感はないが、あの“怪獣バイヤー”から購入した商品であるから、まあ間違いはないはずだろう。
「果報は寝て待てと言いますから、来るまでは寝てますかね……」
エンディール星人は川原にある一際大きな岩の上に乗り、ごろりと横になる。
「ごががああああああ!!!!」
そしてすぐ、切れ者らしくない爆音のいびきをかきながらエンディール星人は寝てしまった。
『キュルルルルルルルルルル』
そうしてエンディール星人が装置を作動させてから4時間ほどが経ち、空が段々オレンジ色に染まりだした頃。足のバーニアから爆炎を噴き出しながら、やがてそれはやって来た。
「おっ! 来ましたねぇ~!」
その頃にはエンディールは既に目が覚めており、岩の上に腰掛けながらいつ来るとも分からぬ相手をひたすら待ち続けていたが、目当ての怪獣がついに現れたことで喜びを露わにする。
『キュル?』
ゴモラもどきは着地するも、困惑した様子で辺りを見回す。プラズマエネルギー反応があったにもかかわらず、何故かそれらしき存在は何処にもいないからだ。
『?』
やがて、足元にある光る物体に気づく。かがんで何なのか調べようとするが――
『バトルナイザー、モンスロード!』
『!!』
そこで、近くから聞こえる電子音声に反応する。
『オオー!』
『キュルルルルルル!!』
エンディール星人が自分のバトルナイザーから召喚したのは、漆黒の外装を持った巨大なロボット怪獣だった。
『ギュガ!?』
登場早々、ロボットはゴモラもどきをその右の剛腕で殴り倒す。
『オオー!』
暗黒魔兇機 レゾリウム
エンディール星人(RB)が切り札として用意したロボット怪獣。かつて所属していた悪の組織へのコネを利用し、造り上げた最高傑作。
素体となったのはエンペラ軍の要塞ロボット・ビームミサイルキングであるが、原型機とは完全に別物と呼べるほどの大改造を施してある。何より特徴的なのがその外見であり、ビームミサイルキングとは似ても似つかぬどころか、むしろその姿はあの暗黒魔鎧装アーマードダークネスを思い起こさせるものであった。
『キュルルルルルルルルルル』
ゴモラもどきは角から超振動波を放つ。しかしロボットは右手の発射口からの破壊光線で迎撃、相殺する。
「貴方のその攻撃は対生物特化。非生物であるロボットには通じませんよね?」
岩に腰掛けながら、エンディール星人は闘いを見物していた。
『キュルルルルルル』
「おっと」
そんな彼に、ゴモラもどきは右手指先から小型ミサイルを発射する。しかし、エンディール星人はその時既にテレポートで離脱しており、腰掛けていた岩を破壊するだけだった。
「レゾリウム、あとは任せましたよ」
『オオー!』
姿を消した主人の命令に返答するように、ロボットは唸り声を上げた。
『ギュルルルル!』
目の前に立ちはだかるロボットを非常に苛立った様子で睨みつけるゴモラもどき。しかし、それも無理もない話だろう。
『オオー!』
この漆黒のロボットからは、ゴモラもどきが好む生物の持つプラズマエネルギー…“魂”とは真逆の力が迸っているからだ。
『ギュルル!』
時折ロボットの周囲に紫電として現れるそれは、アンチプラズマエネルギーの一種にして、光の戦士であるウルトラマン達の肉体を分解する効果を持つ。
その名はレゾリューム――かつてエンディール星人の主だった、暗黒宇宙大皇帝エンペラ星人の持つ力を再現させたものである。
『ギュルルララララララ!』
本来ならば、もうこの場に留まっている意味はないが、ゴモラもどきはあえて留まり目の前の敵を倒すことに決めた。
この敵の持つエネルギーが、“器”の中にある自分の本体を滅ぼしうる力だと認めたからだ。
『オオー!』
唸り声を上げるロボットとゴモラもどきは手四つで組み合う。そんな中、このロボットの放つ力は、いつしかゴモラもどきの目に違う姿を映し出していた。
『フハハハハハハ……』
ゴモラもどきの目に映っていたのは、漆黒のマントを翻し、高笑いを上げる暗黒宇宙大皇帝の姿だった。
用語解説
知略遊撃宇宙人 エンディール星人(RB)
頭部のほぼ全面を占める単眼に、全身に多数の鋭い毒棘が生えた姿が特徴の宇宙人。その別名通り策謀家の種族だが、目から放つ電撃ボールや光線、さらには全身の毒棘による攻撃など、戦闘能力自体も低くはない。
サロメ星人(RB)と同じく、レイオニクスの中では少数派のロボット怪獣使い。後述する己の持つ複数の悪の軍団とのコネクションを利用し機体や改造パーツの調達が用意であることと、生身の怪獣より簡単にパワーアップや改造、本来致命的な損傷でも修理が可能であること、何より機械は感情に左右されることもなく自分を絶対に裏切らないことからロボット怪獣を好んでいる。あと、睡眠時には異常にいびきがうるさいタイプでもある。
同族にはかつてエンペラ軍残党においてジオルゴンと共に『闇の二大幹部』として恐れられた個体がおり、そしてレイオニクスである彼もまた同様にかつてはエンペラ軍に仕えていた。しかしエンペラ星人及び幹部だった同族がウルトラマンメビウスに倒されて以降は軍を離れグア軍団、さらにはその後ベリアル銀河帝国へと所属を変える。だがグア三軍神及びウルトラマンベリアルも結局はウルトラ戦士達に倒されて組織は瓦解。流浪の身となった彼はその後色々あってレイオニクスとなり、この惑星アシヨシでのレイオニクスバトルに臨んでいる。
このように複雑な背景の持ち主ではあるが、本人は知性的な面こそ確かにあるものの、本質的には同種どころか地球人基準で見ても怠け者な性格。
そもそもエンペラ軍に属していたのもその権威と恐怖を盾にやりたい放題出来て己の利益も存分に得られるからで、エンペラ星人に対しても忠誠心など全くない。皇帝が滅ぼされて軍団が落ち目になった瞬間即座にグア軍団、その後ベリアル銀河帝国に鞍替えしたのも、単に彼がその時点で最も利益を上げられる組織だと見込んで寄生していただけ。他2つも落ち目になった瞬間即座に見捨てている。
一方でこれだけ不誠実・不義理なことをしでかしておきながら、次の就職先がすぐ見つかる程には優秀であり、各組織で前線指揮官として働きつつ、組織内で人脈を築いてきた。とはいえ、本人は『利益以上に気苦労が増えるだけで割に合わない』として出世すること自体は望んでおらず、上級戦闘員程度の地位が一番望ましいとしている。
己が闇の側でしか生きられない者であるという自覚はあるが、自分が所属した悪の軍団は結局全てウルトラ戦士達に滅ぼされたことから、「最後は
一方でウルトラマン以外に対しては恐怖心や警戒心が鈍化しているのか、組織が落ち目になった瞬間平然と裏切ることを繰り返してきた。おまけに組織崩壊のどさくさに紛れ、火事場泥棒的にかなりの資産や物資まで持ち逃げまでしていっている。そのため、エンペラ・グア・ベリアルの各残党にはコネがあると同時に凄まじい恨みを買っており、最優先の抹殺対象とされている。
エンペラ軍の元上級幹部にして現在も軍の再建及びエンペラ星人の復活を目指して戦うテンペラー星人(RB)からも命を狙われているが、一方で彼はエンディール星人(RB)がこの惑星アシヨシでレイオニクスとして戦っていることを知らなかったりする。
地獄星人 スーパーヒッポリト星人(RB)
ヒッポリト星のレイオニクス。出身は宇宙でも屈指の地獄のような環境のヒッポリト星で、そこで育った自分達を「宇宙で一番強い生き物」と自称する。
同族はかつてウルトラマンエースやウルトラマンメビウスと戦っている。特にウルトラマンエース戦では加勢に来たウルトラ兄弟をヒッポリトカプセルであっさり無力化し、ウルトラの父まで死に追いやった。
見た目は真っ赤な体に頭に生えた短い触手や象のような鼻or口?、3本の尻尾など、初見ではTACに超獣と間違えられたほどに化け物じみている。
このヒッポリト星人は種族の中でも最強クラスの個体で、かつレイオニクスとしてもこの惑星アシヨシでのレイブラッド星人後継者レースでの優勝候補の一角となっている。バトルナイザーもネオバトルナイザーに進化しており、手持ちがザイゴーグだけでなくゴルドラス、エンマーゴ、ベロクロンと最強クラスの怪獣を複数使役している。
このM78宇宙だけでなく全てのマルチバースを支配するという壮大な野望を抱いており、そのためにレイブラッド星人の力を得て、エンペラ星人やウルトラマンベリアルをも超える最強の存在に進化しようとしている。しかしその目標とする邪悪な彼等と比べると、何処か冷酷な悪に徹しきれない一面を持ち、それはパンドンの土下座による命乞いを受け、ゴース星人(RB)を結局殺さずに帰してやった点に現れている。
閻魔獣 ザイゴーグ
この世を地獄に変えると言われている怪獣で、並の怪獣とは一線を画す戦闘能力を持つ。3対の目の後ろにさらに無数の目が連なり、全身の部位が極めて攻撃的に発達しているなど、その姿は不気味かつ攻撃的である。さらには光線自体も非常に強力で、胸部からは触手を放つことが出来、背中の棘は高速誘導弾にもなる。おまけに怪獣の生成能力まで備えるなど、自然発生した生物とは思えない点が多いが、詳細は不明。
また感情を持たない――はずだが、スーパーヒッポリト星人とは絆を育んでいるなど、本個体はその特徴に当てはまらなかったりもする。
本個体はかつてヒッポリト星で暴れていたところを、スーパーヒッポリト星人が命懸けで捕獲した。その際はヒッポリトタールで固めて捕らえたのだが、並の怪獣やウルトラ戦士に使用する量の軽く10倍以上のタールを使用したという。
惑星アシヨシにおけるゴース星人及び改造パンドンとのレイオニクスバトルではほとんど棒立ちだったにもかかわらず全くダメージを受けておらず、攻撃していた改造パンドンの方が疲弊している有様であった。しかし乱入してきたメカゴモラとの闘いでは逆に有効打を与えることは出来ておらず、光線を撃たれた際には慌てて防いでいたことから、異常な戦闘能力を持つ彼でもさすがに魂を奪われれば即死するらしい。
幽霊怪人 ゴース星人(RB)
かつてウルトラセブンが地球で最後に戦った宇宙人の同族。母星は通常の方法では観測出来ないと言われ『幽霊惑星』の異名を持ち、そこの住人である彼等もまた(地球の大気の影響ではあるが)半透明の幽霊のような姿をしている。戦闘能力は高くないが極めて高度な科学力を持った種族として知られるが、それ以上に地球侵略に来た宇宙人の中でも最大の被害を出したことで悪名高い。
しかしながら、本個体はその悪名には到底及ばないような小物であり、愚かなのにプライドだけ高いその性格から同族達からも軽んじられていた。家柄自体は種族の中でもそれなりの名門で、同時にかなりの資産家であり、普通に生きていくだけなら何不自由なくずっと暮らしていけただろう。だが、レイブラッド星人の後継者となって全宇宙を支配するという身の程知らずの野心を抱いてしまったのが運の尽き。
両親にねだってパンドンを購入し、喜び勇んで惑星アシヨシに向かったが、よりによってレイオニクスの中でも優勝候補の1人であるスーパーヒッポリト星人に出くわしてしまった。敵の使役する閻魔獣ザイゴーグには改造パンドンの攻撃が全く通用せず、結局命惜しさに全てを捨てて逃げ出すことになる。しかし、その後すぐにメカゴモラに襲撃され、短い人生を終わらせた。
ちなみに、レイブラッド星人からの接触によるものではなく、遺伝子改造手術によりレイブラッドの遺伝子を後天的に植え付けた人工レイオニクスである。そのためレイブラッド星人も彼の存在を知らない。
手術自体は成功しており、“理論上の”レイオニクスパワー自体も天然のレイオニクスと同様。だが、そもそもレイオニクスとしての実力が低すぎるせいで、パンドンにレイオニクスパワーは一切与えられていない。そのためパンドンは他のレイオニクスの使役怪獣と違い、地力のみで闘う羽目になっている。
双頭怪獣 改造パンドン
全身真っ赤な体に、胴体と同じ太さの首に載った鳥に似たクチバシの付いた双頭が特徴の怪獣。かつてウルトラセブンが最後に闘ったゴース星人の使役していたものの別個体で、その時の個体同様に左腕を義手に改造されている。ちなみに、ゴース星人(RB)が両親にごねてゴース星のパンドン養殖場から購入してもらったもので、レイオニクスバトル用に育成・選抜された戦闘能力の優れた個体。
義手【キャノンアーム】は先端部が上下2本づつの配置のクローアームに、砲弾と光線の2連装の砲口、左側側面部に3連装マイクロミサイルポッドという構成になっている。また材質はキングジョーと同じ、極めて硬度・強度の高いペダニウム合金製で、ザイゴーグの火炎弾をくらっても大した損傷はなかったほどで、その頑丈さから盾として使うことも可能。これもわざわざペダン星の武器製造会社に依頼してオーダーメイドで造ってもらったのだが、この義手自体が総重量7,000tとかなり重いため、そもそもパンドンの身体能力では扱いきれていない。
また、付けられた経緯も以前のレイオニクスバトルでの主人の無茶な指示による大怪我が元であり、しかも本人の意思は無視して左腕を無理矢理改造された。それ故、パンドンは主人を大いに恨んでいる。
ゴース星人(RB)との相性ははっきり言ってかなり悪く、いつも大した指示も出すことなくわめいてばかりの彼を心底見下している。一方でスーパーヒッポリト星人に勧誘されて迷いはしたものの、最後まで主人を裏切らずに従った。その点をヒッポリトから高く評価され、戦力として迎え入れられた。
暗黒魔兇機 レゾリウム
エンディール星人(RB)がビームミサイルキングを素体として造り上げたロボット怪獣。漆黒の外装は質感を始め、どことなくあのエンペラ星人の鎧である暗黒魔鎧装アーマードダークネスに似た姿を持つ。それもそのはずで、外装にはなんとアーマードダークネスと同じ素材が用いられ、さらには装甲厚も上回っているからであり、異常な防御力を誇る。
ちなみに元のビームミサイルキングのまま用いなかったのは、それ以上の高性能を求めたためで、攻撃力と防御力は健在どころかさらにパワーアップしている。
胸部にはなんとエンペラ星人と同じレゾリュームエネルギーを生み出すコアが内蔵されており、発射されるビームはなんとレゾリューム光線となっている。またコアには無双鉄神インペライザーの物からさらに性能を向上させた再生装置も内蔵されており、機体をバラバラに破壊されてもすぐさま再生が可能。
しかし一番向上したのは運動性能であり、10万tを超す巨体でありながら、今までのロボット怪獣では考えられなかったほどの機敏かつ精密な動作を可能としている。またメカゴモラと手四つで組み合えるほどのパワーも持つ。
これほどの異常な戦闘能力を持つのは、エンディール星人(RB)がそもそも『ウルトラ戦士を超える戦闘能力』を求めていたのもある。ウルトラマンに対する恐怖心が、ウルトラ戦士を超える力を持った存在を求めたのは自然なことであった。