それではどうぞ!!
心臓の音が上がるとルフィはまた楽しくなってきて笑った。心臓がドラムのように鳴り響き髪も服も白く変身し、羽衣を纏った。
「来た!!この音♪♪」
「上等だ!!」
ギア5になれて笑ってるルフィの後頭部をカイドウは八斎戒で思いっきりぶん殴るとルフィは八斎戒の棘の形に合わせるように頭を変形させた。
「痛え~~!!!」
ルフィは一先ず足をぐるぐると回してカイドウから離れるが追撃して地面に叩きつけようと八斎戒をカイドウは振るってくる。八斎戒はそのままルフィを潰すかの勢いで振り下ろされるがルフィは咄嗟に地面をゴムにしてそれを吸収し、ゴムの弾力でボヨンと跳ねてそれから逃げた。
ペシャンコになったままのルフィだが、そのまま近くの岩に足を付けた。
「321・・・0!!」
体が戻るのと同時にカイドウに突っ込んでいくルフィ。腕をグルグルと回転させていた。
「俺を倒せる奴はこの世に存在しねぇ!!」
そう叫びながら勢いよく八斎戒を振るうカイドウ。ルフィは八斎戒を避けてそのまま拳をカイドウに叩き込んだ。頭がゴムのように伸びて深く刺さり、カイドウはそのまま倒れた。
「楽しいなカイドウ♪♪♪」
ルフィはカイドウを見て笑いながらそう言った。カイドウは白く変化したルフィに困惑しながら立つとルフィは今の攻撃に何という名前を付けようか悩んでいた。どこまでも純真無垢な子供のように陽気な姿。
カイドウは変身した事といい、動物系の能力者に良くある覚醒の際に悪魔の実に乗っ取られた可能性が出たのかと思って聞いてみた。
「1つ聞くが・・・お前、誰だ?」
「俺か?俺はモンキー・D・ルフィ!!お前を超えて海賊王になる男だ!!」
カイドウの言葉にルフィはそうハッキリと返した。全く変わってないルフィにカイドウは笑った。
「ウォロロロロ!!生意気は健在で安心したぜ麦わらぁ!!能力に心身が追いついてこその“覚醒”だ。ふざけた能力だぜ!!・・・もう随分と失った・・・お前もだろ?」
「それでも取り返さなきゃいけねぇもんがあるんだ!!」
「軍荼利龍盛軍!!」
カイドウはルフィに軍荼利龍盛軍をぶつけて八斎戒をたくさんぶつけるがルフィはすかさず拳の雨で応戦していた。そして少しカイドウを後ろに後退させるとルフィは前に出た。
「ゴムゴムの銃!!」
威力が格段に上がった銃をカイドウに向かって放って腹にめり込ませた。すぐさまカイドウは八斎戒でルフィを殴りに行ったがルフィは懐に潜り込んだ。
「ゴムゴムのバズーカ!!」
「うぉっ!?」
両手のバズーカで更に後退させて更に殴りに行くがカイドウもやられっぱなしではなく八斎戒を振るった。
「雷鳴八卦!!」
「痛え〜〜〜〜!!!!」
雷鳴八卦をルフィの顔面に叩き込むカイドウだが、ルフィは見聞色の未来視で首を伸ばしてその威力を逃していた。
「ゴムゴムの鐘!!」
飛んでくるルフィの頭にカイドウも頭で対応した。先程とは違ってルフィだけでなくカイドウも後ろに行ってしまった。カイドウの覇気が疲れて下ってるだけじゃなく、ルフィ自身の覇気も強まっていた。
思いの外威力があったのかクラクラする頭を押さえるカイドウの顔をルフィは足で挟み込んだ。
そして今度は下半身・・・特に腿あたりが筋肉ムキムキになった。
「ゴムゴムの大鎚!!」
そしてそのままカイドウを投げて地面に叩きつけた。先程も投げられて今日はよく投げられるなぁとカイドウはだんだんと楽しくなってきた。地面に倒れてるカイドウにルフィは足を上に伸ばしていた。
「ゴムゴムの斧!!」
渾身の踵落としを腹に食らったカイドウだがそのまま立ち上がって八斎戒を構えていた。ルフィはまた両腕を伸ばしていた。
「ゴムゴムの・・・!!」
「そう何回も馬鹿正直に通用すると思うな、懐風!!」
「ぐわぁ!!」
八斎戒から飛ばされた斬撃にルフィは斬られて身体を崩すとカイドウはすかさずに距離を詰めてルフィを蹴り、飛ばぬように尻尾をルフィの体に巻きつけると上から八斎戒を叩きつけた。
しかし、ルフィはまたもや地面をゴムにして衝撃を逃した。
「ゴムゴムのスタンプ!!」
威力が上がった蹴りを食らってカイドウはルフィから尻尾を放してしまい、宙に浮かび上がった。ルフィはそのままゴムになってる地面の反動を利用してカイドウに向かって飛んでいった。
「“熱息”!!」
「ゴムゴムの暴風雨!!」
カイドウから発射された熱息をルフィは暴風雨で迎え撃った。そしてルフィの暴風雨はカイドウの熱息に負ける事なく散らしながらカイドウに向かって飛んでいって大量の拳を浴びせた。
「シシシ、どうだ♪♪♪」
「ウォロロロロ♪♪砲雷八卦!!」
「ぐわぁぁぁ!!」
カイドウは再び殺戮上戸になって砲雷八卦をルフィに叩き込んだ。雷鳴八卦よりも強い威力にルフィはまた地面に叩きつけられた。勿論すぐに地面をゴムにしたりして衝撃を逃そうとするも地面は跳ねてルフィはまだ体の体勢が良くなってないのにそのままカイドウの元へ戻ってきた。
「げっ!!」
「おかえり☆“熱息”!!」
甘え上戸みたいな声を出しながらカイドウはルフィに向かって熱息を出して今度こそ直撃させた。またルフィは地面に叩きつけられた。
「ゲホゲホゲホ・・・痛ええ・・・効いたぁ」
「雷鳴八卦!!」
「うわぁぁぁぁ!!!」
立ち上がろうとするルフィにカイドウはすかさず雷鳴八卦を叩き込んでふっ飛ばした。そのまま鬼ヶ島の外まで飛ぶかと思いきやルフィは適当な岩に左手を伸ばして掴んで落ちるのを防いでいた。そして右手も同じように伸ばしてぐるぐると捻っていた。
「舐めんじゃねぇぞ酔っ払い!!ゴムゴムのロケット!!」
「雷鳴八卦!!」
かなりの速さで飛んでくるルフィを迎え撃とうとカイドウは八斎戒を振るったがルフィは眼の前に来た瞬間に八斎戒を足掛かりによりカイドウの懐へ入った。
「ゴムゴムの回転弾!!」
咄嗟に武装色で耐えたカイドウはすぐに八斎戒をルフィに叩きつけてふっ飛ばした。ふっ飛ばされたルフィはまた腕を伸ばしながら突っ込んでくる。カイドウはその鬱陶しい腕を吹き飛ばそうと八斎戒を振るうがルフィは当たる直前にその伸ばしていた右腕を左腕で掴んだ。すると右腕は左腕で掴まれた所からぐるぐると回転し始めて軌道が代わり、カイドウの八斎戒は当たらなかった。
そしてルフィはそのままその右腕をカイドウに叩きつける。
「ゴムゴムの連接鎚矛!!」
「ぐぉぉ!?」
カイドウの顔面にめり込んだ連接鎚矛はまたもやカイドウの頭をゴムみたいに伸ばして深く刺さった。
顔面を触るカイドウにルフィは果敢に攻めていった。
「ゴムゴムの銃乱打!!」
「軍荼利龍盛軍!!」
大量の拳をカイドウに向かって放つルフィ。カイドウも軍荼利龍盛軍で応戦した。そして勝ったのはカイドウだった。
「ぶべらぁ!!」
軍荼利龍盛軍を受けたルフィはふっ飛ばされそうになりつつもカイドウに手を伸ばして掴んでいた。そして息を吸って丸くなるとカイドウに向かって飛んできた。
「ゴムゴムの砲弾!!」
「ウォロロロロ♪♪輪雷上戸雷鳴八卦!!」
眼の前にやってきた玉のようなルフィをカイドウはそのまま八斎戒で笑いなら下に叩きつけた。今度は下がゴムになるのを予想してカイドウは空中に飛んだ。
案の定、ルフィは地面をゴムにしたのは良いがまたゴムの反動で空中に跳ねてしまい、その先にはカイドウがいた。
「世の中、上手く出来ている!!あのロジャーが能力者じゃなかったように!!能力が世界を制する事はない!!覇気だけが全てを凌駕する!!大威徳雷鳴八卦!!」
渾身の雷鳴八卦をカイドウはルフィに向かって放った。ルフィは頭から星が飛ぶほどクラクラしながら落ちた。
「ウォロロロロ、そろそろ決着の時か・・・お前を倒して下にいるお前の仲間も倒す、もしくは心を圧し折って従わせた後でギフターズの実地テストとして“千両道化”と戦争だ」
「・・・なおさら負けられねぇ・・・バギーはどうでも良いけど、あそこにはウタがいる・・・」
「ウォロロロ・・・トットムジカか・・・あんな禄でもねぇもんを手に入れて何をするつもりだ?」
「そんなもんに興味はねぇ!!あれのせいでウタはずっと苦しんでんだ!!俺はウタをそいつから自由にするって誓っただけだ!!」
「ウォロロロロ・・・お前にあの“赤い女”を自由にするのは無理だ・・・今まで200年間、誰もあの女を自由にする事が出来ずにトットムジカの中に囚われてるからな」
カイドウの言葉にルフィはわけが分からなくなった。どう考えてもウタは200年も生きてないし、赤髪はあるが赤いというよりも今は白の方が思い浮かびやすい。誰の事を言ってるのか分からなかった。
「誰の事を言ってんだお前!!」
「トットムジカの中にいる奴だ・・・ここでお前は死ぬから、会う機会はねぇが会ったら驚くぞ・・・俺も混乱してる」
カイドウの言葉にルフィは益々混乱しつつも今はこの戦いを終わらせる事に集中した。
「細かい話は後だ!!俺はお前に勝つ!!」
「やってみろ小僧!!」
ルフィはカイドウに向かって手を伸ばした。カイドウははまた頭突きかと思って構えるがルフィはそのままカイドウの頭の上を通過して更には空でゴロゴロと鳴ってる雷を掴んで雷雲の中へ消えて行った。
そして次に現れたのは巨人族なんか目じゃないほど巨大な武装色で硬化された拳を構えたルフィだった。ルフィはモモの助に鬼ヶ島を退けろと叫んだ。もしもこの拳が振り抜けられれば鬼ヶ島なんか粉々になる。それ程の一撃をカイドウに叩き込む気だった。
「よくわかったぜ・・・受けて立つ“火龍大炬”!!」
カイドウは龍形態になって燃え始めた。身体の全てからありえないほど熱が出て、周りの岩とかも溶かし始めていた。
「知ってるか?この国の英雄が20年前、焼かれて死んだ!!以来、この国は無法の国。お前達は20年間待たれた“英雄”だ!!お前がその手を振り下ろす事はない!!溶けて消えるからな!!」
「溶けてたまるか!!触らねぇ方法ならジジーに習ってんだ!!」
カイドウは体を燃やしながらルフィに向かって突っ込んでいき、ルフィはそんなカイドウに向かって巨大化+弾力+武装色+覇王色という渾身の一撃を振り下ろした。
「ゴムゴムの
「“昇龍 火焔八卦”!!」
ルフィの拳とカイドウの突撃は流桜のお陰で触れては無かったがそれでも互いの渾身の一撃に拮抗していた。
「お前が一体どんな世界を作れる麦わら〜!!」
「友達が腹いっぱい飯を食える世界・・・それが俺達の“新時代”だ!!!」
カイドウの世界への問にルフィは自分の目指したい世界と目指したい新時代の事を叫んで拳を振り抜いた。
カイドウはそのまま吹っ飛ばされてワノ国の地面へと刺さり、そのまま地面をドンドンと貫いていってリンリンと同じようにマグマの中に叩き落された。
ルフィはそれを見届けると力尽きて落ちていって地面に叩きつけられそうになったが下にいたヤマトが見事にそれを抱きとめた。
こうして長い一晩の長年に渡るワノ国の戦いは終わった。
〇〇〇
そしてこの事実はすぐにマリンフォードの五老星の元まで伝えられた。
「最悪の事態だ・・・四皇が2人も落ちただけではない。世界会議の悪夢に続いてグラン・テゾーロの“惨劇”さらには“冥王”とゼファーの登場で“千両道化”の暗殺失敗・・・悪夢としか言いようがない」
「全てが世界を揺るがす大事件だ。“千両道化”はその中でも重要度は低いが・・・」
「ニカも覚醒した上に地獄が続いてる・・・」
「例の歌姫はどうする?戦闘が確認された上に七武海の称号が無ければ懸賞金という手も」
「これだけの世界情勢を揺るがす自体の中でさらなる問題を曝け出すのは危険だ。既にモルガンズはシキのやった“惨劇”にご執着だ。UTAの事はこのまま抑え続けよう・・・革命の灯火の気配を感じるが今はシキだ」
五老星は話し合いながら、シキに対して敵意を露わにしていた。
〇〇〇
海軍本部では元帥の赤犬ことサカズキが頭を抑えていた。シキのやった惨劇とバギーのやってる事は流石に応えた。
「クソ、海賊共が・・・好き勝手やりおってからに」
「それだけじゃないよ〜、あの爺さんも隠居生活から帰ってきたしね」
「・・・嘗ての仲間とて情けはかけんさんなやボルサリーノ」
「分かってるよ〜」
サカズキは黄猿にそう話しあいながら、四皇のカイドウとリンリンが落とされた報告を受けてキレそうになっていた。
そしてとある一室ではガープとおつるとセンゴクが話し合っていた。
「ゼファーが敵になるとはな」
「あのバカもまだまだ健在らしいね。海楼石のあのベガパンクが作ったスマッシャーごと付けて引退したと思ってたのに・・・」
「嘗ての友とは言え、海軍の敵なら倒すべきだ・・・例えそれが親友でもな」
「お前さんは相変わらずドライじゃのう・・・わしはそこまで器用に立ち回れんわい・・・」
「確かにあんたにそんなのは無理だね。野生児」
3人は同期であり友人であるゼファーがゼットとして敵となった事実に心を痛めていた。
ルフィ、シャンクス、黒ひげ、リンリン、カイドウ、バギーの6人で行われていた海の皇帝の名を掛けた争いはグラン・テゾーロでの惨劇で世間に完全復活を宣言したシキと敗れて消えたリンリン、カイドウ。
皇帝争いはルフィ、シャンクス、黒ひげ、シキ、バギーの5人になった。
“新時代”までの道程はまだまだ遠い。
というわけでカイドウ戦が終わりました。
次回から暫くギャグと幕間編です。
まずはワノ国で宴を3日くらいさせたいですね。
この間にシキが何をやったのか(かなりヤバいことをやっでます)、ヤマトの仲間参入とキラーとベボとルフィを中心にしたギャグ回(ワノ国で死んでもやりたかった話)
そしてバギーの不幸を更新してから最終章です。
だぶん、最終章が本格的に始まるのは1月中頃になるかも知れませんがどうかよろしくお願いします。