“軌跡”的な世界   作:怪獣馬鹿

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1日2話投稿は久しぶりです。
前回は待たせてしまいましたが今回はすんなりと書けました。

次回も恐らく明日中には出来そうです。
それではどうぞ。


Departure

シキがあれだけ暴れた事に関してスキヤキとヤマトはルフィ、ロー、キッド、ゾロ、キラーだけではなく麦わらの一味、ハートの海賊団、キッド海賊団の面々に加えて赤鞘侍達にお玉、モモの助や日和も呼んで話した。モモの助や日和には傳ジローを介して紹介されて肉親が生きてる事に喜ばれたが生憎とそれに対して感動する余裕は無かった。

 

「誠に申し訳ない!!この国の恩人であるお主達の手を煩わせて本当に申し訳ない!!」

「もう良いってんだろうがジジイ!!」

「ファッファッファ!!キッドの言うとおりだ気にする必要はない。それに海賊である俺達に頭なんか下げるな。むず痒い」

「同感だ。それにアイツは四皇。俺達にとっても戦う事自体にメリットがあった」

「つーわけだ気にすんな」

「そうだぞおっさん」

 

キッドを始めとした面々がそれぞれ気にしてない事を言うとスキヤキは余計に申し訳なくなってきたがこれ以上は侮辱に当たると分かると最後にもう一度だけ頭を下げて顔を上げた。

 

「それでシキが奪ったのがえっとなんて刀なんだっけ?」

「大業物21工の2本、おでんのもう1本の愛刀天羽々斬と妖刀二代鬼徹だ」

 

ウソップの言葉にスキヤキが答えるとルフィは首を傾げた。

 

「あれ?何か聞いた事があるような無いような」

「貴様!!借りてた物を返さなかったばかりか名前すら忘れるとは!!」

「スキヤキ様、暫時暫時でごさる!!」

 

二代鬼徹をほぼ盗んだ感じで借りてたルフィがそれに関してすっかり忘れていた事に流石のスキヤキもキレた。錦えもんやお菊や雷ぞうがスキヤキを羽交い締めして止めていた。

 

「あれ?そうだったかわりぃわりぃ!」

 

ルフィのその言葉に余計にブチのめしたくなったスキヤキは暫く暴れるつもりだったが流石に色々と不味かったのかナミが鉄拳制裁をして沈めた。

ハートの海賊団とキッド海賊団はその姿にドン引きしつつも話を続けた。

 

「しかし、そのおでんの愛刀はよく分からねぇが二代鬼徹は海外でも有名な剣の1つだ」

「殺戮屋知ってたのか?」

「多少しか知らねぇ、ロロノアお前はどうだ?」

「・・・悪いが俺もそこまで良く知らねぇ。大業物で妖刀ってのだけは知ってる」

「俺も似たような感じだ」

 

キラー、ロー、ゾロは二代鬼徹の情報を交換するも一般的な知識以外あまり無かった。それはスキヤキも同じで妖刀ゆえに持ちたくなかったのも事実で二代鬼徹に関しては不明な点が多かっただが、天羽々斬は自分で作った傑作と言う事もあって全て話した。

 

「・・・ようはシキが刀を2本持っただけだろ?それそんなに強えのか?」

「お前はまた・・・だが気負い過ぎてもしょうがねぇのは事実だ」

「麦わら屋達の言う通りだ」

「ハッ!ようはオールドが大層なもんを持っただけだ!!」

「確かにそれくらいの認識で充分だろ」

 

ルフィ達の言葉にスキヤキだけでなく赤様侍達の面々も啞然となるがすぐに笑った。討ち入りの時に確りと分かっていた筈だがやはり何処かからか信じたくなるその豪胆な姿は惚れ惚れする程だった。

 

「刀は僕に任せて必ず取り戻してみせるよ!!」

「うむ・・・かたじけない」

 

ヤマトは2本の刀を取り戻すことをスキヤキに言うと頭を下げられた。そんな風に会話をしている2人にルフィは黙って見ていた。

 

 

 

 

〇〇〇

その夜、ヤマトは小舟を使って海岸からワノ国を出ようとしていた。

 

「よし!おでんの航海日誌だと何回も失敗してるってあるけど錦えもん達は出来てるし、僕はおでんだ!たぶん何とかなる!!・・・それにルフィ達にあんな事を言った手前、船に乗せては都合が良すぎるし」

 

ヤマトは緑牛が昨日襲撃したすぐ後にまだルフィ達の船には乗れないと言った手前、ルフィ達とは違う船でワノ国を出るつもりだった。

 

「別に俺、そんなの気にしてないぞ」

「えぇ~?でもそんなコウモリみたい・・・な!?いつの間に居たの!?」

 

知らない間に近くにいたルフィにヤマトは驚いた。また周りにはゾロ、サンジ、ジンベエとヤマトが残ると言った時のメンバーがいた。

 

「さっきから居たぞ。それよりさヤマト!もう仲間なんだからサニー号に来いよ」

「え?でも僕はシキから刀を奪い返したらワノ国に戻ってくるつもりだよ。そんな中途半端な感じで乗れないよ、それに心配しながら冒険なんて出来ないだろ僕もキミも」

「そりゃそうだな。けど1人は寂しいぞ」

「そりゃわかってるけど」

 

ルフィとヤマトの会話は平行線に入りかけていた。ルフィとしてはもう既にヤマトは仲間なのでサニー号に乗って良い、ヤマトとしては色々と中途半端な感じになるので嫌であり、会話は上手く交わらなかった。

 

「少しいいか?」

 

見かねたジンベエが2人の間に入った。

 

「ヤマト、お前さんは先日の緑牛の時にルフィにこの国がほっとけなくて暫くは乗れないと言った手前、1人で出ようとしたようじゃが刀を2本シキから奪い返すのもこの国の為で先日言った意志は変わっとらんぞ」

「それはそうだけど」

「ヤマトちゃん、諦めな。ルフィはこうなると何が何でも船に乗せてくるぞ」

「そう云うことだ」

 

サンジにゾロもルフィの味方としてヤマトを諭す側になるとヤマトは小舟に乗せていた荷物を持ってルフィの目をちゃんと見た。この感じはエースと戦った時と一緒だったからヤマトもちゃんと向き合った。

 

「ルフィ、先日は乗らないとか言ってたけど・・・僕を船に乗せて下さい!!」

 

ヤマトはルフィにそう言って頭を下げた。乗らないと言った手前、色々とルフィ達は乗っていいと言っていたが流石にヤマトもそれなりの事をしないと納得出来なかったので頭を下げた。

 

「おう!よろしくなヤマト!」

「ヤマトちゃ〜ん!!よろしくね〜♪♪」

「よろしくじゃ!」

「それじゃ、サニー号にさっさと戻るぞ。船出の準備もあるしな」

 

ゾロはそう言うと1人先に歩き始めたがそれはサニー号がある所へ向かう道ではなかった。

 

「おい、ゾロ。そっちにサニーはねぇぞ」

「ジンベエにヤマトちゃん。よく覚えておいてくれ。アレがウチの悩みの種の1つだ。あいつの方向音痴はとんでもねぇからあいつを先頭にさせたり、目を離すと無駄な労力が使わされる」

「「なるほど」」

 

サンジは入りたてのジンベエとヤマトにゾロの方向音痴の事を言うと2人は目の前で実際に起きている事もあってすぐに納得した。

 

「覚えとけよぐるぐる眉毛・・・いつか真っ二つにしてやる」

 

ゾロはボロクソに言ってるサンジをいつかたたっ斬るといつものノリをやりながらルフィらの方に戻ってきた。

 

 

 

 

 

〇〇〇

そして翌日、ルフィらだけじゃなく他の2つの海賊団もほぼ同じタイミングで出航しようとしたその時、黙って出ようとした事に起こったモモの助が錦えもんを連れてルフィに突撃した。

そして泣き始めた。

モモの助からしてみれば父親であるおでんが数ヶ月前に死んで仲間たちと離れ離れになってから心細かった所を助けてくれて船に乗せてくれた恩人であり、どんな時でも真正面から向き合ってくれた兄のような存在だった。

ルフィは泣きついてくるモモの助に自分の旗を渡した。そして仲間である事を伝えていつか海賊をやりたくなったら乗せると言って別れた。

そしてモモの助は父である光月おでんを超える事を誓った。

 

 

そんなわけで無事にワノ国を出航した3つの海賊団。

ルフィはナミに進路を聞いていた。

 

「それじゃ“白舞”へ、そこに正規の港があってリフトで船を降ろせるって」

 

行きに比べて安全な道を選べる事に安堵する面々もいる中で隣を通っていたキッドがそれを聞いて笑った。

 

「あー・・・お前らは正規のルートを使うのか安全だからな」

「「!!!」」

「まぁ、格下のお前らにはお似合いだぜ」

「「安全・・・」」

 

何時も通りかキッドは2年前のシャボンディの人間屋でルフィとローを挑発した時みたいにまた煽った。当然、ルフィとローもまた頭に来た。

 

「ジンベエ、舵を代われ」

「ハクガン、代われ」

「いやいやルフィ!!安全でいいんだよのるなよ!!?」

「え!?キャプテン何その表情!!良いんだよ正規の港で!!」

 

ルフィとローは互いに操舵手から舵を取って自分で動かし始めた。するとキッドも負けじ魂を出してか自分で動かし始めた。

 

「決めた!!」

「「あん!?」」

「あの滝で降りなかった奴、格下!!」

「「上等だ!!」」

 

ルフィの挑発に乗ったローとキッド。

こうして3つの海賊団はワノ国の滝から落ちた。

 

 

 

 

〇〇〇

・・・1時間後。

無事に滝から落ちて他の2つの海賊団とも出る前に航路を分けていたので分かれた。

そしてルフィはナミからボコボコにされて海楼石の檻に閉じ込められていた。

 

「あんたは本当に船長失格よ!!もうちょっとで死ぬかも知れなかったのよ!!」

「ずびばぜん」

「ワハハハハ、まぁ皆無事だったんじゃ」

「そうだよ、それに結構楽しかったし」

「ジンベエにヤマト!!ルフィを甘やかさない!!」

「うおっ!?」

「覇王色!?」

 

ルフィに対して怒りが止まってないナミ。ジンベエにヤマトは落ち着くように言うがナミが止まらずに叱った。他の面々は慣れているのかルフィがボロボロでも全く気にしてなかった。

 

そんな中でロビンがニュース・クーから新聞を貰っていた。

 

「あら?私達の新しい手配書」

「見せてくれロビンちゃ〜ん!!」

 

サンジは飛びかかるように手配書を見せてもらおうとロビンの所に行くと手配書は風で飛ばされた。そして各々がそれぞれ拾って自分の奴と交換しあった。

 

「上がってるかな?」

【船医 綿あめ大好きチョッパー 1000ベリー】

「おいー上がったけど!!!」

 

【航海士 泥棒猫ナミ 3億6600万ベリー】

「キャァァァ!!億!?もはや欲しい!!」

 

【音楽家 ソウルキングブルック 3億8300万ベリー】

「ヨホホホ〜♪YEAH〜♪♪♪」

 

【船大工 鉄人フランキー 3億9400万ベリー】(しかし、何故かサニー号の写真だった)

「ふざけんなぁ俺はァ〜〜〜〜!!!???」

 

【狙撃手 ゴッドウソップ 5億ベリー】

「おわー!!!もーいい!!これ以上はもういい!!」

 

【考古学者 悪魔の子ニコ・ロビン 9億3000万ベリー】

「元気出してチョッパー」

「おお、綿あめ!」

 

【コック 黒足のサンジ 10億3200万ベリー】

【操舵手 海峡のジンベエ 11億ベリー】

【剣豪 海賊狩りのゾロ 11億1100万ベリー】

 

「なぜ、俺があいつの下に・・・!!!」

「大丈夫かサンジ、どうした?」

「そうかジンベエ、てめぇもか・・・」

「気にすんな4位の奴なんてな、ははは」

「誰が4位じゃコラァ!!」

「2位に逆らうな!!」

 

各々がそれぞれ感想を言っていく中でヤマトはルフィの手配書を改めて見たのでそれを見せに行った。

 

「ほら見てルフィのもあるよ」

 

【船長 麦わらのルフィ 30億ベリー】

「ヤマト〜、こっから出してくれ〜、ハラヘッタ〜」

「ヤマト!!ルフィを出したら絶対に許さないからね!!」

 

ルフィの頼みなのでヤマトは出そうかと迷ったがナミが怖いので止めた。瞬時にこの船のヒエラルキーを理解したヤマトだった。

 

 

 

〇〇〇

一方クロスギルドではバギーが自分の手配書を見て叫んでいた。

 

【千両道化のバギー 31億8900万ベリー】

「いやぁァァァ!!なんでこんなになってんだ!?」

 

【サー・クロコダイル 19億6500万ベリー】

「当然だろ、一応紛いなりにも俺達は大変不名誉かつ地獄のような気分だがウチのトップだしな」

 

【鷹の目のミホーク 35億9000万ベリー】

「嫌なら自首でもするんだな」

 

【海賊女帝ボア・ハンコック 16億5900万ベリー】

「それは良いアイデアじゃな♪♪♪少なくとも酒が更に美味になる♪♪」

 

喚くバギーに運が最近全くなくバギーの手下扱いだと世間から認知されて今や立派な酒飲み仲間と化したクロコダイルとミホークとハンコックは容赦なく酒を飲んでつまみを食べながらバギーにそう言った。

最早、クロコダイルもミホークも当初の隠れ蓑云々の話を完全に忘れていた。それ程ストレスが溜まっていた。

 

「うん、俺・・・自首して心を入れ替えてたまるかってんだ!!俺様はまだまだこれなんだ!!こんな所でへこたれてたまるか!!」

「「「チッ」」」

 

めげないバギーに3人はこれまた息ピッタリに舌打ちした。

 

「あいつも大変だなぁ」

「ほんと、奇跡の星の元で生まれたのかしら?」

「不幸の星の元かも知れニュぞ」

 

レイリーとシャッキー、そしてニョン婆は色々と頓珍漢な状況を見ながらのんびりしていたがレイリーはバギーにある事を言った。

 

「バギー、ハンコック。そろそろ時間だから行くぞ」

「おぉ、もうそんな時間でしたっけ!?行きましょ行きましょ!!」

「嫌じゃ!!あの女をエレジアに送った後でそこの警備なぞ死んでも嫌じゃ!!ルフィも来る筈・・・こんな薄汚れて穢れて醜女になってしまった姿を見られたら妾は本当に生きてゆけぬ!!」

 

ウタをエレジアに送って尚且つそのままエレジアの警備をする事になったのでそこの警備責任者としてバギーと後、体よくクロコダイルから追い出されたMr.3、カバジ、モージ、リッチー、アルビダを始めとした初期のバギー海賊団はハンコックの九蛇の船と共にエレジアへ行く事になったがハンコックはまたごね出した。しかし、流石に慣れてきたのかサンダーソニアとマリーゴールドの2人に無理やり乗せられた。

そしてレイリーとシャッキーもウタのライブを生で見たいのもあって一緒に行くことになった。

 

ウタは部屋でエレジアに行く準備をしていた。

隣ではペローナが同じように荷物を纏めていた。

ペローナはペローナで育ての親であるモリアが生きていたというのが新聞で載っていたのでモリア探しに行くのだ。

 

「ペローナ・・・その頑張ってね!!」

「ウタ、お前もな!!私は当日に直接行けねぇけどちゃんと見るからな!」

「ありがとう!!」

 

ウタとペローナはそんな風に約束をして分かれた。

そしてウタはビックトップ号に乗ってバギーの近くにやってきた。レイリーはそれを後ろから見ていた。

 

「いよいよだなウタ」

「うん・・・バギーおじさん・・・」

「なんだ?」

「・・・シャンクスは来てくれるよね・・・」

「・・・そうだな・・・12年も会わなかったし、前向き過ぎる悪い癖だして俺にもお前にも迷惑をかけるダメダメ親父だからなぁ・・・」

 

バギーの容赦のない言葉にウタは本当に来てくれるのか心配になり、レイリーはバギーに対して少し呆れ始めていた。

 

「けどよ・・・あいつは来る!!」

「おじさん」

「というか、俺様を散々と顎でこき使いやがってこれで来なかった場合はお前がアイツをやる前には俺がやる!!」

「ふっ・・・アハハハハハハ!!なにそれ!!」

「笑うなよ!!俺様は本気だぞ!!第一お前だって会ったら“アレ”をやる気だろ?」

「勿論!!無人島でおじさんと遭難した時から決めてたからね!!」

「そっちも頑張れよ!!骨は拾ってやる!!」

 

バギーとウタはそんな風に仲良く話していた。レイリーはそれを見て笑った後で船室に入っていった。

 

(本当に大きくなったなバギー・・・さて、シャンクスはどうかな?)

 

成長したバギーにレイリーはそんな事を思いながらもシャンクスにまた会えるのを楽しみにしていた。

 

(ウタちゃんとバギーに対して酷すぎるからな・・・拳骨一発は覚悟しとけよ・・・)

 

そして説教する気まんまんだった。

 

 

 

 

 

 

「うっ、なんか今酷い寒気が・・・気の所為か?」

 

シャンクスはレイリーのそんな気配を感じ取ったの寒気を感じた。しかし、持ち前の前向きさで気の所為と断じると気にしなくなった。






















というわけでヤマト、最終章に本格参戦です!!
そして懸賞金周りも殆ど終わりました!!
次回はルフィら、エレジアへゴーの回となり、最後の幕間になります。
最終章に登場するキャラ、全員大集合の回になると思うのでお楽しみに!!
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