少し短いですがキリがよかったのでそれではどうぞ!!
ルフィ達の攻撃であっけなく海にぶっ飛ばされたクラゲ海賊団達は根性をみせたのかまた上がってきた。
「しぶてぇな」
「何度でも落とす」
「よし、今度は彼方まで蹴り飛ばしてやる」
ルフィ、ゾロ、サンジを始めとした面々が思い思いにそれぞれ言っていく中で突然とピンク色の矢が飛んできた。
「
「あぁ!ハンコック!!」
「ムッ!」
警備担当のハンコックは虜の矢を放ってクラゲ海賊団の船員を何名か石にした。ハンコックの登場にルフィが笑顔になるとウタはハンコックに対して嫉妬の目を向けた。恋人になってもハンコックは恋のライバルだった。
「久しぶりじゃルフィ!!会いたかったぞ!!」
笑顔でルフィに応えるハンコックはそのままドヤ顔をウタに向けた。ウタはそれにカチンとなるとルフィの腕にしがみついた。
「ん?どうしたウタ?」
「別に〜、見せつけてるだけ」
「こ、この小娘が・・・」
ウタとハンコックの視線がバチバチと火花を散らしていた。周りの麦わらの一味は恐ろしい女の戦いが始まろうとしている事に少し引いていた。
ヤマトとチョッパーなんて恐ろしさのあまり抱き合っていた。
「ヤマト、俺怖え〜」
「うん、僕も怖い・・・」
そんな事を露知らず、ウタとハンコックが火花を散らしてる最中に残っていたクラゲ海賊団の面々が襲いかかろうとしていた。麦わらの一味は軽く対処しようとするが観客席からやってきたカタクリが脚を餅にして残りのクラゲ海賊団を拘束した。
「あ、カタクリ!」
「ムッ!!」
カタクリの登場にウタが笑顔で言うと今度はルフィがやってきたカタクリに対して威嚇の籠もった目を向けた。
「久しぶりだなウタ」
「うん、久しぶりだね」
気軽に応えるカタクリ。ルフィはカタクリに対して目を睨ませながらウタを抱き締めた。激戦を繰り広げてルフィに敗れたとはいえ、カタクリもまだウタが好きだった。そんな中で見せつけるようにウタを抱きしめてるルフィをカタクリは睨み、こちらでもバチバチと火花が飛んでいた。
こうしてウタはハンコックとルフィはカタクリと火花を散らしてるよく分からない光景が出来上がった。
「うおい!?何だあの面白い光景はスクープだスクープ!!まさか麦わらと将星の三角関係だけじゃなくUTAと海賊女帝も三角関係だったとは!!」
モルガンズは早速手に入った新しい情報で既に喜んでいた。
『あれが海賊女帝・・・綺麗だなぁ』
『あの大きい方が三角関係の将星なのか?』
『というかウタと海賊女帝ってそう言う関係なの!?』
観客達が思い思いの事を言っていくがルフィ達はそんな事、気にも止めてなかった。
「ルフィ、そなた達の手を煩わせてしまって申し訳ない。此度の不届き者達は妾達が処理をしておく。すまなかったな」
「別に気にしてねぇぞ俺は。それより助けてくれてありがとうな!」
「はぁ~んルフィ!!やはりそなたは素敵な男じゃ!!」
(ムカッ!!)
目の前で抱き着いてるのにウタなんか気にせずにメロメロになってるハンコックにウタは我慢できなくなった。ここ数日間、やけに気分が変わりやすくて少し不安定だったのもあってウタはルフィの目の下の傷を撫でた。
するとルフィは笑ってウタにキスをした。
『なぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』
観客や麦わらの一味がルフィとウタのキスに騒然となった。モルガンズなんてシャッターを切って切って切りまくっていた。
キスが終わるとルフィとウタは互いに笑顔を向けて間にはピンク色の空気が流れていた。
そしてハンコックはというと石になる程固まっていて、カタクリも心にかなりのダメージを負った。
「よし、皆!!ライブを続けるよ!!」
「って出来るか、色ボケカップル!!」
キスして元気百倍になったウタはライブを続けようとするがナミによってルフィ共々怒られた。
「ガハッ!」
「グボガッ!」
一方、会場の裏ではそんな光景を見ていたゴードンとバギーが仲良く血反吐を吐いていた。
「うぅ、何のこれしきウタの幸せなのだ喜ばねば・・・しかし、何だこの悲しみは!?」
「派手にやりやがってあのクソゴムが・・・やはり許さん!!」
「バギー君、ウタが彼を好きだと言うのは知っているが私はどうも不安な感覚もある。手を貸してくれないか?」
「別れさせるのか!?だったら手を貸すぜ!!」
「いや、単純に彼の人となりを知りたい」
ゴードンの言葉にバギーはルフィを精一杯貶しまくりたかった。しかし、そうやった場合、ウタに嫌われるのは目に見えていた。バギーは非常に癪だと思いながらもゴードンと握手をして協力する事にした。
〇〇〇
あの後、ナミに怒られた後でライブは続けられた。
《私は最強》《逆光》《ウタカタララバイ》《世界のつづき》《風のたより》《ヒカリへ》《Believe》《怒りをくれよ》《Shining ray 》《fanfare》などを歌い続けて昼になったので一旦、休憩となった。
「ルフィ、皆!楽しんでる!?」
ウタはロープを使ってルフィ達がいる所まで来て尋ねるとルフィは大好きな肉を頬張って笑顔を向けていた。
「おう、はのひいほ!!」
口に肉を大量に入れてるので何を言ってるのか第三者には分かりにくいがウタには分かった。そんな風に朗らかな雰囲気が出てる最中でウタはここで初めてヤマトと対面した。
「こんにちは!!僕はヤマト、おでんになる者だよ!!君の歌って凄いんだね!!聴いてて凄い勇気を貰ったよ!!」
笑顔で捲し立てるように話しかけるヤマトにウタは驚いて困惑していた。
「え、えっと・・・よろしくねヤマト!!アタシはウタ・・・ルフィの恋人だよ!」
「よろしくね!!」
笑顔で挨拶をしたウタとヤマト。ルフィは早く仲良くなって良かったと思いながら肉を食べてるとヤマトと話し終えたウタが後ろにやってきた。
そしてルフィを後ろから抱き締めると耳元に口を持ってきて呟いた。
「・・・ホカノオンナノニオイガスル・・・ルフィ・・・ドウイウコト?」
ウタの言葉にルフィは一気に血の気が無くなった。ワノ国で感じていた寒気の正体が分かったからだ。少し恐ろしさを感じて震えてるルフィに対して他の一味はまたイチャついてるとしか思ってなかったがここで2人の関係を今日は初めて見たヤマトが近づいてきてルフィに話しかけた。
「ルフィ、どうしたんだい?」
「いや、ちょっと寒気が・・・」
「またか?後で一緒にお風呂でも入ろう」
『あっ』
ヤマトはワノ国でルフィを誘った時みたいにそう言うと一味の『あっ』という声が重なった。ウタはルフィの浮気相手が誰か分かるとギギギと音を立てながら、笑顔をヤマトに向けた。
「ヘェ〜、ヤマトハルフィトオフロニハイッタンダ・・・ケド、キョウハア・タ・シトハイルカラダイジョウブダヨ・・・」
「そうかい?・・・そうだよね。おでんだってトキと入ってるお風呂は最高だったって書いてあったし、恋人同士の邪魔をしちゃいけないし・・・ゴメンね」
ヤマトはおでんになるというのを除けば比較的大人の方だった。おでんの航海日誌でトキとの夫婦生活もちゃんと書かれていた事もあってヤマトはそこら辺は割りと確りしていた。
ヤマトがあっさりと引いてくれた事もあってウタの中でヤマトがルフィの恋敵から仲間にシフトチェンジした。ウタは落ち着きを取り戻してルフィにもう一回言った。
「ルフィ、というわけだから今日は絶対に一緒にお風呂に入ってよ。いいよね?」
「分かった・・・分かった!」
冷や汗をかきながらもそう言ってくれるルフィに嬉しくなったウタはルフィから離れた。
以前よりも更に重くなってるウタにナミがルフィに聴こえないように耳打ちする感じで話しかけに来た。
「ウタ、あんた大丈夫?なんか前に比べて更に愛情が凄くなってない?」
「ナミ・・・それが最近なんだか疲れやすいし、気分が変わりやすくて・・・ルフィの事を考えたりすると落ち着くから・・・」
ウタは端的にそうナミに言った。
最近は何故か分からないが疲れやすく、熱っぽい感じが続く時もあり、胸も張って痛い時があった。オマケに気分も変わりやすく、わけも無いのにイライラしたりとしててウタは少し情緒不安定になっていたのでルフィで安定しようとしていたのだ。
「そう、体調には気をつけなさいよ」
「うん」
ナミは優しくそう言うとウタも体調には気をつけようと思いながらステージへ戻って行った。
観客席ではモルガンズがメモの手を走らせまくっているとモルガンズは少しだけガヤを出したくなってきた。ルフィとウタの下世話な話も大変興味があるがそれよりも気になったのが父親の件だった。12年間もほったらかしにした千両道化、しかし2人の父娘関係は良好と云うのが世間の認識だった。モルガンズはビッグニュース大好きでそこら辺はぶっちゃけると外道。なのでモルガンズは皆に笑顔を向けてるウタに野次を飛ばした。
「歌姫UTA、父親の千両道化は居るのか!?」
モルガンズは大声でそう言うとガヤガヤと野次馬の話題もそれになってきた。
『居るのか、元王下七武海が!?』
『四皇に勝った男が居るの!?』
『世界を混乱に落とした極悪人が居るのか!?』
『クロスギルドのトップがいるのか!?』
『教えてUTA!!』
ウタは観客達が自分とバギーとの関係を聴きたいと言ってくると説明しようかと思ったが実際に会場の裏に居るのを知っていたのもあってステージから降りてバギーを呼びに行った。
少しするのウタはバギーを引っ張ってステージにやってきた。
「お父さん、お願い皆に説明して上げて!!」
「ふざけんな!!俺様は警備で忙しいのに何で呼ばれなきゃいけねぇんだよ!!」
「だからそれも込みで・・・」
「お前の考えなしの行動が全ての原因だろうが!!自分のケツは自分で拭け!!」
「良いじゃん、かわいい娘の頼みなんだから!!」
「自分で言うな!!」
早速、ウタとバギーは言い争いをしながらやってきて観客達は仲の良さそうな父娘だなと思った。
『凄い仲良さそうだね』
『あれは完全に父娘だな』
『普通に叱ってる親父と怒られてる娘だよな?』
『千両道化のバギーの本当の姿があれか・・・』
「チッ、なんかキナ臭いとは思うがやはりウタと千両道化は父娘か・・・」
野次が勝手な事を言いまくり始めていた。それだけならまだしも段々と調子に乗り始めてきた。
『おい、父親だったら娘の言う事聞いてやれ』
『そうよ、大人げない』
などとバギーに対しての野次が飛び始めてきた中で遂に1年間、ウタとシャンクスのせいでストレスが溜まりまくっていたバギーの堪忍袋の緒が完全に切れた。
バギーはマイクを持って大声で会場に居る者全員に届くように叫んだ。
「うるせぇ!!派手バカ共が俺はコイツの父親じゃねぇ!!コイツの父親は“赤髪”のシャンクスだ!!」
「あっ・・・」
キレたバギーが息を切らす程大声でそう叫ぶと会場は一瞬静かになった。多くの観客にとっては新しい事実、そして事情を知っていたルフィは1人当たり前だと頷いていた。
『えぇぇぇぇぇぇぇ〜〜〜〜!!???』
会場の殆どの客達の叫び声が1つになった。バギーはここで漸く自分が何をカミングアウトしたのか気づいた。世間では歌姫の父親はバギーであるとウタ本人が公言していた上にバギーはシャンクスとやった決闘のお陰で赤髪海賊団と仲が悪いと云うのが世間からの認知だった。そんな世間の常識が根本から変わるほどの大暴露をバギーはやってしまった。
「やべっ・・・トンズラを・・・」
バギーは観客達が混乱してる最中に逃げようとしたがウタに腕を抱き締められて止められていた。しかも海楼石を触れられていて力が入りにくかった。
「ウ、ウタ・・・離しやがれ・・・」
「やだ!!人の少し悩ましい問題を暴露しておいて逃げるなんて許さない!!」
「俺様は悪くねぇだろ!?」
「どこが!?この混乱はおじさんのせいでしょ!?ミノムシみたいな小さい器なんだから!!」
「誰が小さい器だゴラァ!!」
ウタに小さい器と言われたバギーは頭にきてウタの頬を引っ張った。するとウタもバギーの頬を引っ張って2人は非常にみっともない喧嘩を始めた。
モルガンズは頭が混乱していた。
確かにバギーとウタの父娘関係はキナ臭いと思っていたがまさかこんな特大のニュースがバギー本人の口から出るとは思ってなかった。
「ビッグニュースだ・・・ここ数ヶ月で1番のビッグニュースだ!!・・・赤髪とUTAが父娘関係なら、“赤千の決闘”は世界を騙した“狂言”になる・・・あの野郎、世界中の全てを騙しやがった!!」
モルガンズはそう断言した。
赤千の決闘と呼ばれるバギーとシャンクスの起こした決闘は世間では借金のせいだとか色々と言われていたが実際の真実は分からないというのが世間の本音だった。
しかし、バギーとシャンクスの“両方の娘”であるウタの存在によってモルガンズの中であれは四皇の娘である事を隠す為のフェイク的な行為だったとモルガンズは勘違いを起こした。素性の知らない歌姫というウタの特異性のピースを埋めるような感じでバギーの娘だと認知されていたのも大きかった。
こうして、単純にシャンクスにウタ関係で説教をしただけなのにバギーは“世界を騙した男”として認知されてしまった。
というわけでウタがシャンクスの娘であるとバギーが暴露しちゃいました・・・バギー、本当に色々と頑張ってストレス溜まってたもんね・・・
そしてウタはヤマトと初対面・・・ルフィとのお風呂回はいつやろうかな?デート回もやりてぇし・・・
まだまだ始まったばかりの最終章・・・ゆっくりかつ盛りまくりながらやるのでよろしくお願いします。
今話の曲は『Break into the Light~約束の帽子~』とThe Ranawaysの『Cherry Bomb』です。
ルフィの預かってる帽子の持ち主であるシャンクスと特大級の爆弾にあやかってみました。
さてと次回はどの曲にしようかな?
とりあえず次回は準主役級の彼らを中心にしてやりたかった事をやりてぇな・・・たぶん、見たら皆さん爆笑すると思いますが・・・