隔日更新だけは延びないように頑張ります!!
シキに首を締められていたウタはそのまま投げ飛ばされたが倒れていたゴードンが根性を出して飛びついて受け止めた。
「ウタ、大丈夫かい!?」
「ゲホッ・・・何とか・・・」
首を擦るが無事そうなウタにゴードンは少しホッとなったがシキが投げてきた二代鬼徹の刃が肩に刺さった。
「あぁぁぁぁ!!!」
「ゴードン!!」
「動くな!」
二代鬼徹を抜こうとするがその前に警告されたウタは止まってシキを睨んだ。シキはゆっくりと飛んできてウタとゴードンの首を締め始めた。
「さて、エレジア最後の国王ゴードン・・・トットムジカの楽譜は何処だ?」
「・・・あれは燃やした・・・2度と現れないように・・・ウタの幸せの為に・・・」
「・・・ゴー・・・ドン・・・」
「なら、別の方法か・・・仕方ない・・・トットムジカちゃん♪♪♪・・・俺に協力してもらおうか??」
「だ、誰が・・・あんた・・・なんかに・・・」
ゴードンがトットムジカの楽譜を燃やした事にシキは少しがっかりしつつも次の方法を考えてそっちに行くためにウタにそう言ったがそんなのを聞く理由は無かった。
するとシキはゴードンの肩に刺さってる二代鬼徹をフワフワの実で操って少し深く刺した。
「ぐぁァァァ!!」
「ゴードン!!・・・止めて!!」
「なら、協力しろ!」
「・・・分かった・・・」
ウタはシキの言う事に従うしかなかった。シキはそれを聞くと2人を下ろした。そしてウタの腕に付けてるトレジャーマークを見るとそれを奪った。
「こりゃあ、ジョンのトレジャーマークか・・・」
「か、返して!!それはバギーおじさんの・・・」
「あぁ?あの赤っ鼻のだと?」
ウタの言葉にシキは今の持ち主がバギーだと知るとトレジャーマークを握りしめた。
「あのカスピエロが今の持ち主とは・・・ジョンも浮かばれねぇな・・・」
「返して・・・返せ!」
飛びかかろうとするウタをシキは地面に押さえつけた。
「返して欲しかったら、俺の計画を手伝うこったな」
シキの言葉にウタは逆らいたかったが、下手に逆らうとゴードンに危険が及ぶので逆らえずにいた。
〇〇〇
そして翌日、ライブの最終日。
この日は1番多くの人達が集まっていた。ライブ1日目と2日目が比較的平和に終わった事に加えて参加してる海賊達の多くがカタギに手を出してない事実もあり、参加してる一般市民も多かった。
麦わら大船団の面々もいてルフィ達と話をしていた。
「お前らも来てたのか!!」
「当然だやい」
「ふん、この僕が君達カップルの為に来てる事に感謝するんだな」
「あの時の宴が楽しかったからな」
「そういう事である」
「俺達はバギーズデリバリーの頃からの付き合いだしな」
「僕たちも一杯応援するれす!」
サイ、キャベンディッシュ、イデオ、オオロンブス、ハイルディン、レオがルフィと話してる中で麦わらオタクであるバルトロメオはナミたちの方にいた。
「おねげぇします!!“泥棒猫”ナミ先輩、“黒足”のサンジ先輩、“ソウルキング”ブルック先輩、“わたあめ大好き”チョッパー先輩、“海峡”のジンベエ先輩!!サインを下さい!!」
バルトロメオはドレスローザの時に貰えなかったナミ達のサインを貰うために土下座していた。その後ろにはガンビア達バルトクラブ海賊団のメンバーも同じように頭を下げていてナミ達は初めての展開に困っていた。
「え?何これ?」
「こりゃまた随分と濃いのが・・・」
「おぉ♪♪俺、やるぞ!ちょうど考えてたのがあるんだ!!」
「・・・サインなどやったことがないんじゃが?」
「ヨホホホホ!!大丈夫ですよジンベエさん!気楽に書けば良いのですから!!」
「ルフィの友達って個性的な人が多いね!!」
バルトロメオに初めて会ったナミは困惑し、サンジは頭を掻いてる中でチョッパーはいそいそと色紙を貰い、ジンベエはブルックからサインのやり方を教わってヤマトはバルトロメオ達の行動を面白く見ていた。
「ところであなたは誰だッペ?」
「僕?僕はヤマト!ワノ国でルフィ達の仲間になったんだ♪♪」
『・・・・・・ヤマト先輩、サインを下さい!!』
「え?僕もやって良いの?嬉しいなぁ!!頑張って書くよ!」
ナミ達と親しそうにしてる状況とウタの時みたいに失敗するわけにいかなかったバルトロメオは比較的優しく下手にヤマトに尋ねるとそう答えられたのでバルトクラブ海賊団全員でヤマトにも頼み込んでいた。
「はぁ、しょうがないわね・・・1人10万ベリーよ」
「いや、そんくらい無償でやってやれよ!」
「・・・安いですね、1人100万ベリーかと思って用意しておりました・・・あ、この前のルフィ先輩達の代金も勿論ご用意しておりますので!!」
「あら、中々わかってるじゃない♪♪素敵な髪型が似合ってるわ♪♪・・・訂正、1人100万ベリーよ」
「がめついわ!!」
ナミのいつもの請求にウソップはツッコミを入れたがバルトロメオ達は1人100万ベリーの用意があると言うとナミの目は完全にベリーになっていてウソップに更にツッコまれていた。
結局、この話は友達から金を借りるのが嫌なルフィによって無くなって無償で渡した。
因みにナミは自分の肩にある風車のタトゥー風にサンジは自分の名前にキスマーク、チョッパーは手形、ブルックはソウルキング時代のサインをしていて、ジンベエは『海峡のジンベエ』と達筆に書いていてヤマトは『光月おでん』だった。
サインを貰ったバルトロメオ達は漸く麦わらの一味全員のサインを貰えた事に喜んでるとバルトロメオとガンビアの話がルフィの耳に聞こえてきた。
「船長、しかしウタ様がルフィ先輩と付き合うとは驚いたな♪♪本当に船長はウタ様に無礼を働いていたのに」
「お前、オラだってあいつに色々とやられただべ」
「懐かしいな、ウォーターセブンでのブルレースとかお互いに反則しまくって共に失格になったりその後で協力して麻薬倉庫を突き止めたり・・・」
バルトロメオとガンビアの会話がウタ関係だったのでルフィはそれを聞くと少しムスッとした顔になりながらバルトロメオの方へ行った。
「わぁ!ル、ルフィ先輩!!どうしたんだべか!?」
「ロメ男・・・お前にもウタは渡さねぇかんな!」
「え?」
バルトロメオとウタがドレスローザや船で仲良さそうにしていたのを見ていたルフィはそう言ってきた。昨日のカタクリやアナナとの会話で絶対に仲直りすると決めたルフィはバルトロメオにも奪われないように何が何でも仲直りすると改めて決心したが言われてるバルトロメオは何が何だか分からずに固まっていた。だが段々とルフィの言っている事が分かると青ざめてきた。
「も、も、も、申し訳ございません!!ルフィ先輩に対して何たる不敬を!!この不始末は腹を掻っ捌いて詫びを申し上げます!!」
「おい馬鹿やめろ!」
「こいつ、ウタ関係になると誰にでも嫉妬すんだよ!」
「落ち着け!」
号泣しながら腹を持っていたナイフで斬ろうとするバルトロメオにサンジとウソップ、フランキーが全力で止めていた。
〇〇〇
カタクリとアナナは昨日から帰ってきてないブリュレを探していた。泊まりに行くと言われた時は流石のカタクリも焦りかけたが自分の身をブリュレは守れるので少し心配しつつも送ってあげた。
そして最終日である今日が来たのでライブが始まる前に合流しようとしていた。
「ブリュレお姉ちゃん居ないね」
「何処に行ったんだ?・・・やはり、行かせるべきでは・・・しかし・・・」
「お兄ちゃん心配しすぎだよ!ブリュレお姉ちゃん強いじゃん!」
「アナナ・・・だが、兄としては心配だ・・・お前もいつか分かる日が来る」
「そうなの?」
少し心配しつつもカタクリとアナナはそんな風に和やかに会話をしていた。そんな2人に近づいてくる者達がいた。ブリュレにコアラにベポにキラーの4人だった。
「アナナ!!カタクリお兄ちゃん!!」
「あ、ブリュレ・・・お、お姉ちゃん!?」
「ブリュ・・・レ!?」
ブリュレ達の事に気づいた2人は4人を見ると目玉が飛び出そうになるほど驚いた。何故ならブリュレにコアラにキラーもベポみたいに全身ウタグッズに身を包んでるだけじゃなく、ベポのような派手な電飾を装着していた。
「「何やってんの?」」
非常に珍しく混乱しまくってるカタクリとアナナは同じセリフを吐いてブリュレに尋ねるとブリュレとコアラとベポとキラーはポーズを取った。
「会員番号1番コアラ!!」
「会員番号2番ブリュレ!!」
「会員番号3番ベポ!!」
「会員番号4番キラー!!」
「「「「我らUTA親衛隊!!!!」」」」
堂々と宣言する4人とカタクリやアナナとの間に風が吹いた。それもとてつもない程の寒く、カタクリとアナナは身震いすると顔を見合わせた。
「カタクリお兄ちゃん、向こうに行こう」
「・・・そうだな」
「えぇ!?何で!?」
「折角、可愛さとカッコ良さの両方決められるポーズをしたのに!!」
「酷い!!」
「ファッファッファッ!!ノリが悪いな!!」
カタクリとアナナの心情を全く察してない4人は各々そんな事を言っていた。母親であるリンリンを倒したローと一緒にいる可能性もあって心配していたがこれを見てそれが杞憂だとカタクリは完全に確信すると大好きな家族である妹のブリュレから暫く距離を置こうとアナナと共に去った。
因みにこれを先に見ていたローは心底恥ずかしがって離れて、イワンコフは心から喜び合ってる4人に感動の涙を流して泣き崩れていた。
〇〇〇
「はぁ~、昨日は急に倒れちまったが今日こそは絶対にスクープを!!」
昨日、アナナに入れられた睡眠薬によって眠ってしまったモルガンズは折角のニュースの種になりそうなルフィとウタを見失っていたので今日という今日は死んでもビッグニュースを得ようと燃えていた。
「“ビッグニュース”モルガンズ・・・噂以上だな」
「な、お前は“冥王”シルバーズ・レイリー!!」
そんなモルガンズに近づいて来たのはレイリーとシャッキーだった。モルガンズはレイリーの登場に驚くが2年前の16点鐘の事を思い出すといつもの状態に戻った。
「そう言えばお前は16点鐘の時に麦わらと共に行動していたな・・・理由を教えろ、記事にする」
「あれは・・・まぁそろそろ時効だからいいのか?」
「あと、出来れば“赤髪”と“千両道化”のある噂についても知りたい」
モルガンズの言葉にレイリーはシャンクスとバギーでなんか噂があったか?と思いながら首を傾げてるとモルガンズは話しだした。
「“赤髪”のシャンクスが“千両道化”のバギーと付き合ってる(恋人)って噂だ」
「シャンクスとバギーが?当たり前だろ?あいつらは付き合い(兄弟)が長いからな」
「やはりそうか!!感謝するぞ!!これは良いニュースになる!!」
モルガンズの言葉にレイリーは肯定してしまった。それで大喜びしてるモルガンズにレイリーは本気で首を傾げてると後ろでシャッキーが爆笑していた。
「バギーちゃんも大変ね」
〇〇〇
一方、その頃バギーはビックトップ号のトイレに籠もっていた。
「ぐぉぉぉぉぉ!!!腹が・・・腹が・・・」
「今日も無理そうだガネ・・・」
「また怒られるな・・・」
「どうする?俺達だけでも行くか?」
「まぁ、待ってやろうか・・・どうせ、うちらが居ようが居まいが変わりないしね」
バギーの嘆きにMr.3、カバジ、モージ、アルビダはそれぞれやる気のない会話をしてリッチーはのんびり欠伸をしているとバギーが腹を擦りつつも出てきた。
「あ~、体の中のもんが全部出た・・・何でこんな事に?」
「あんたって本当に運が悪いよね」
「やかましいわ!!」
アルビダの1言にツッコミを入れたバギーはその後、無事にライブへと向かっていった。遅刻は100%決まっていたので一曲目は観客席から見ようとそっちへ向かっていった。
〇〇〇
それぞれ、多くの観客達がライブの準備をしていく中でウタは会場に上がった。ゴードンを人質に取られてるウタはシキからある事をやるように言われて新時代のマークの長手袋の裏に縫い込んでいた海楼石を外していた。
(どうしたら、どうしたら良いの!?)
顔は普段と変わってないが内心どうしたら良いのか考え続けていたが人に言ったらゴードンが死にバレてもゴードンが死に逃げようとしてもゴードンが死ぬ。
11年間、自分を大切に育ててくれたゴードンをウタは見捨てる事など考えもしなかった。
『U・T・A!U・T・A!U・T・A!U・T・A!U・T・A!U・T・A!U・T・A!U・T・A!U・T・A!U・T・A!U・T・A!U・T・A!U・T・A!U・T・A!U・T・A!U・T・A!U・T・A!U・T・A!U・T・A!』
観客のコールが続いていく中でウタはこれから起こしてしまう事に何をどうやれば良いのか分からなくなった。
(皆・・・ごめんなさい・・・絶対に何とかするから)
ウタはそうやって謝罪して皆に向かって声を出した。
『皆、UTAだよ!!今日はライブの最終日!!盛りあがって行こう!!・・・それに今日は特別なんだ!新しい曲を2曲用意してて最初に一曲、最後に一曲ずつ歌うから最後まで楽しんでね!!』
ウタはそう言うと観客は盛り上がった。まさかまさかの新曲の登場に嬉しくなり、喜んでいた。
そんな中でルフィ、カタクリ、レイリー、警備をしていたハンコックはウタに対して違和感を覚えて首を傾げていた。
「ふぅ、間に合ったみたいだね」
「早く行って警備の仕事をやるガネ」
「よっしゃこれならバレねぇ・・・たぶん・・・しっかし、ハデに盛り上がってんな!」
「ですね!!」
「ガウ!」
「あれ?バギー座長、ウタのやつトレジャーマークをしてませんよ」
「・・・・・何だと?」
モージが何気なしに双眼鏡を覗いてそう言うとバギーは双眼鏡をぶん取って自分の目で見た。そしてウタの腕にトレジャーマークが付いてないのをこの目で見ると背中に冷たい汗が流れた。
バギーはウタと出会ってトレジャーマークを貸してからとウタがライブの時にはそれをバギーズデリバリーで弟子になって大喧嘩した時以外、外してないのを誰よりも知っていた。
バギーの持ち前の悪運さからかそれとも危機に対する本能か・・・バギーは顔を青くした。
「・・・耳塞げ」
「は?」
「え?」
「ちょっと座長」
「何言ってんですか?」
「ガウ?」
バギーの呟いた一言にアルビダもMr.3もカバジもモージもリッチーも何を言ってるのか分からなくて困惑しているとバギーが思いっきり叫んだ。
「耳を塞げ!!アイツの曲を聴くな!!」
バギーはそうやって叫ぶと耳を塞いだ。それを見たアルビダ達も困惑しながら耳を塞ぐとウタは新曲の『RUN!RUN!RUN!』を歌い始めた。
「はみ出した気持ちつながらなくて♪君の手をぎゅっと握り返すよ♪一人でも僕は歩き出すから♪遠くまでずっと見つめていてね♪」
ウタが歌い始めた瞬間、観客がウタワールドに連れて行かれて眠り始めた。
「今朝からちょっと考えていた♪どうしてこんなに熱いの♪いつもよりも早足になる♪まだ見ぬ風感じたい♪」
誰一人例外はなかった。
ルフィもカタクリもレイリーもハンコックもそれだけでなく麦わらの一味、コアラ達にローやイワンコフも誰一人として曲を聴いた者達は例外なく眠った。
「いつからかそんなことばかりが離れないよ♪」
しかし、バギー達は眠らずに倒れていく観客達に合わせるように伏せた。ウタは泣きそうになりながら歌い続けた。
「はみ出した気持ちつながらなくて♪君の手をぎゅっと握り返すよ♪一人でも僕は歩き出すから♪遠くまでずっと見つめていてね♪」
それは電伝虫を通じて世界中に流された。フーシャ村、オレンジの町、シロップ村、バラティエ、ココヤシ村、ローグタウン、双子岬、サクラ王国、アラバスタ、ジャヤ、ウォーターセブン、シャボンディ諸島、魚人島、マリージョア、マリンフォード、海軍本部、ドレスローザ、万国・・・音を聴いていた者達は例外なく眠った。
曲を歌い終わったウタは会場で蹲りながら泣き始めた。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・」
ウタワールドが出来た事でそっちではまだ明るく歌えているがこれだけの大規模な事をやったウタの心は罪悪感で一杯だった。
「良くやったなトットムジカちゃん♪」
そんなウタにシキは空を飛んでやってきた。ウタはシキに思いっきりぶん殴ろうとロープを振るったがアッサリと止められた。
「おいおい、血の気が多いな」
「絶対に・・・許さない・・・」
ウタはそう睨みながら言うがシキはそれを聞くと嘲笑った。
「おいおい、やったのはお前だろ?自分のやった事を他人に押し付けるのは良くねぇな・・・」
嘲笑いながら話してくるシキをウタは睨み続けた。
「・・・でも、すぐに閉じる・・・こんだけ大勢を入れたウタワールドは長く維持できない・・・」
ウタはシキに対してそう言うと爆笑しつつ懐からピンク色の薬が入った注射器を取り出していた。
「な、何それ・・・」
「ジハハハハハハハハ!!俺がなんの対策もしてねぇと思ってたか!?ネズキノコで作った薬だ」
「い、嫌・・・止めて・・・止めてーー!!」
打たれまいとウタは暴れるがシキはウタの腕に容赦なくシーザーが作ったネズキノコの薬を打った。全てウタの体に入れられて、シキはウタを手放すとウタは打たれた所を抑えていた。
シキは座り込んでいるウタに対して笑っていると大勢の海賊達がぞろぞろと会場にやってきた。その中には黒ひげ海賊団1番船船長のジーザス・バージェスがそいつらを率いていた。
「ウィーッハハハハハハ!!!首尾は順調そうだなジジイ」
「黒ひげクソガキが・・・監視か?」
「そうだ!船長は赤髪とやってるからな!!お前にトットムジカが奪われないように監視だ・・・まだ一応同盟相手だってのを忘れんなよ?」
「ジハハハハハハハハハハ!!良いな、やっぱり海賊ってのはこうじゃねぇとな!!それよりもあの元国王の監視は大丈夫だろうな?」
「当たり前に決まってんだろ?」
シキとバージェスが緊張感を出しながらお互いに笑ってると赤髪と聴こえたウタが顔を上げた。
「赤髪・・・シャンクス・・・」
「おっ?そう言えばトットムジカは赤髪の娘だったな!!あいつは今、ウチの船長と一昨日からやり合ってるよ」
「なっ!」
「しかし、娘のライブに来ねぇとは酷え父親だなァ?」
シキとバージェスの嘲笑いにウタはシキに飛びかかったがシキはあっさりと避けてウタの首を掴み上げた。
「あんた達!!・・・あんた達のせいで!!」
「まぁそう行き急ぐな・・・ネズキノコの薬で6時間後には死ぬがそれまでトットムジカを出す為に働いて貰うぞ・・・こんだけの事をやって協力したんだからな?・・・もう“仲間”みたいなもんだろ?・・・トットムジカちゃん♪♪♪」
シキ、そしてバージェス達は黒ひげ海賊団はそうやってウタの全てを嘲笑いながらゴードンを捕まえている城へ向かう為に会場を去った。
商船も軍艦も来れない絶海の孤島と化してしまったエレジアにウタを助けられる者達は居なかったかに思われた。
「なぁ、今のって・・・」
「黒ひげ海賊団に金獅子だガネ」
「座長、早く逃げましょう!」
「ガウ!!」
「座長!!」
しかし、そんな風に眠っている観客達の中で立ち上がる者達がいた。バギー達、5人と一匹の“クロスギルド”、いやウタの歌を聴かなかった“バギー海賊団”がシキ達が会場から去った後で立ち上がった。
アルビダ、Mr.3はまさかの大物達の登場に冷や汗をかいてモージ、カバジ、リッチーはバギーに逃げようと促していた。
バギーもすぐに逃げようと背を向け始めた。
『バギーおじさん、ありがとう!!』
『おじさん最高!』
『おじさん、私もおじさんの弟子になって良かった!!』
『バギーおじさん・・・大好きだよ』
『アタシのお父さんに触れるな!!』
『・・・アタシの大切な人はアタシが守る!例えその相手が友達であっても・・・アタシは守る!』
『今のうちに逃げて!!』
バギーは逃げようとしていたが一歩踏み出すごとにウタとの思い出が溢れてきた。段々と顔が歪んていくなかでバギーは足を止めてしまった。
「座長どうしたガネ!?」
「何で止まってんだい!?」
「ガウ!」
「座長!!」
「座長!!」
アルビダ達がバギーに対してそう言ってくる。バギーも逃げたかったシキにバージェスにあんなに大勢の海賊の相手などやりたくなかった。
『本当にありがとう・・・私、おじさんしか気軽に頼れないから・・・』
しかし、ウタが慕ってくれていた事を思い出したバギーは最初に弟子になりに来た時のウタのあの人に上手く頼れなかった姿を思い出すと向き直った。
「てめぇら・・・ウタとゴードンを助けてからハデにトンズラするぞ」
「なっ!?」
「本気で言ってるガネ?」
「無理ですよ無理無理無理無理無理無理!!相手は四皇と四皇幹部ですよ!!」
「絶対に死にます!!」
「ガウ!!」
「うるせぇ!!それでもやるんだよ俺は・・・あいつの・・・頼れる“おじさん”なんだよ!!」
バギーはアルビダ達に向かってそう叫んだ。バギーもアルビダ達の言ってる事の方が正しいと誰よりも分かっていた。分かっていたがウタを見捨てる事はバギーには出来なかった。
そう叫んだバギーに最初に頷いたのはMr.3だ。
「・・・分かったガネ・・・私がいた方が鍵があっても取れるから逃げやすくなるだろう」
そして次に頷いたのはモージ、カバジだった。
「“船長”命令には逆らえねぇしな・・・」
「その代わり、助けたら全力で逃げますよ!!?宝とかに目が眩んだら置いて行きますからね!?」
最後に頷いたのはアルビダにリッチーだった。
「・・・ったく1人で操船は大変だし、それにあんたみたいなアホのブサイクとは違って美人な娘の方が助ける気持ちも上がるか・・・」
「ガウ♪♪」
バギーはそんな風になんだかんだ最後には付いてきてくれる面々に感動で泣きそうになるも泣くのはウタとゴードンを助けた後だと思って武器のマギーバルカンをガチャンと動くのを確認した後で城を指差した。
「ハデに行くぞ野郎共!!バギー海賊団のウタ救出大作戦じゃ!!!」
「「「「おう!!」」」」
「ガウ!!」
誰も彼もが寝てしまったエレジアでウタを助ける為に“バギー海賊団”の孤独な戦いが始まった。
これはバギーが“死んでも”ウタを助けようとする物語。
ウタ死亡まで・・・後6時間!!!!
はい、というわけでウタによるREDコースとはちょっと違うけど多くのキャラ達がウタワールドに行った中で始まるのはバギー海賊団VSシキ・黒ひげ同盟の戦い!!
これも初期から決めていた事などでやれて嬉しいです!!
なにせ最終章の主役はバギーなので・・・
バレットやテゾーロは恐らく次回になります!!
取り敢えず、誰も予想出来ない展開を書けるように頑張ります!!
そして今作で歌詞ありは7曲だけと宣言していた6曲目の曲は『RUN!RUN!RUN!』です。
この孤独でも進んでいく感じがピッタシだったので実は今作を書いててバギーと出会った時の『ヒカリヘ』と同じ時にこの展開を思いついていました。なので今まで出てきた6曲の中で実は3番目に決めていたのがこの曲です。
因みに『ヒカリヘ』は2番目で1番目は最後の7曲目です。
さてさて、次回もお楽しみに!!
負けるなバギー!!この後、死ぬほどボコられまくるけど生きろ!!