私、これを書けて燃えてきたのでそれが伝わる事を祈ります!!
バレットに潰されたルフィはある事を思い出していた。沢山あるウタとの思い出の中で転機になった物をルフィは走馬灯のように思い出していた。
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その日のルフィはウキウキとしていた。
「マキノ!シャンクス達が帰ってきたぞ!!」
「分かったわ、私も準備しなくちゃね♪」
港からシャンクス達の乗っている船レッドフォース号が見えたルフィは喜びながら皆にその事を言いまくっていて自分は港で待った。やがて船が港に着くとルフィは大声で船にいる者を呼んだ。
「お~い、シャンクス〜!!また冒険の話をしてくれ〜!!」
「待ってろルフィ・・・船旅で疲れてるからな少し待ってくれ」
「え〜??」
結構な船旅をしていても友達のルフィに明るくそう答えるシャンクス。ルフィはシャンクスの言葉に口を尖らせて頬を膨らませた。
「シャンクスは疲れてるんだからちょっとは我慢しなさいよ」
シャンクスを気遣ってルフィを嗜める声が聴こえてきた。ルフィはその声を聞くと少し嫌な顔をしつつも顔を上げると船の縁の上にウタが堂々と立っていた。
「何だよウタ〜・・・良いじゃねぇかよ」
「良くは無いわよ。休むのも大事な事なんだしシャンクスを更に疲れさせないでよね!」
「ウタは優しいな〜、というわけでルフィ・・・俺達は少し休む」
「どうせマキノの店で騒ぐだけじゃねぇか!」
「当たりだ♪♪お前の相手はその後だ♪♪♪」
シャンクスはそうやって笑いながら他の仲間達と共にマキノの店に向かっていく中でルフィはその後ろ姿をむくれつつも見ていた。そんなルフィにウタは近づいてきた。
「ほら、アンタの相手はアタシがしてあげるから」
「んだよそれ。ま、ウタでいっか」
「それ、どういう意味よ!!・・・全くアンタって奴は・・・それよりもさ、これどう?」
ルフィはウタに言われて見るとウタはくるくるとその場で回っていた。ルフィは何をやってるのか分からずに首を傾げた。
「服が変わった事にも分かんないわけ!?」
「ん?あっ、本当だな!!」
そうウタの服がいつもの黄色い服ではなく、少し高そうな白い服に指にはブカブカのピンク色の宝石が付いた指輪を付けていた。
ウタは見せびらかす為に色々とやったのに全くルフィが気づかなかった事に少し呆れた。
「ふふ、良いでしょ?シャンクスに買ってもらったんだ♪♪それに見て!」
「ん?」
「これ、シャンクス達と探検した島で見つけたんだ。それで綺麗だったからシャンクスに付けて貰ったの♪♪」
頬を赤らましてうっとりと嬉しそうに話すウタ。ルフィは別にそっちの方はどうでも良かったが探検したという部分にワクワクしてきた。
「探検♪♪♪♪♪」
「はぁ〜・・・お子ちゃまのルフィには早かったか」
「何だと!?ウタだって変わりねぇじゃねぇか!!」
「アタシはアンタより2歳も上よ!!」
ルフィはウタと言い争いを始めて睨み合うといつもの勝負で決着を付けようと決めた。
「よし、ウタ!!勝負しようぜ!!」
「あ~、今日はダメ」
「え〜〜〜、何でだよ!!」
「だって折角の可愛い服を着てるのに汚したくないもん」
ウタの理由は普通だった。折角の可愛い服に憧れのシャンクスから貰った指輪などもあって乗り気じゃなかった。
「厶〜〜〜〜」
シャンクスからも後回しにされてウタからも相手にされないルフィは折角の楽しい気分が台無しにされたと思い、すね始めた。流石に眼の前でそんなのを見せられたウタは少し罪悪感を覚えているとある事を決めた。
「もう、しょうがないんだから・・・だったら今日はライブじゃなくてアンタだけに特別に歌を聞かせてあげる!」
「ホントか!?」
「勿論、その代わりこの前の風車以外のステージを用意しなさいよ!」
「えっ・・・だったら、ウタ。俺この前良い洞穴を見つけたんだ!!そこで聴かせてくれよ!」
「ほ、洞穴って・・・しょうがないな〜、その代わり服は本当に汚したくないからね!!」
「分かった!!」
ルフィはそうやって案内しようと走っていくと何時もよりも遅いウタにその場で飛びながら急かした。
「ウタ〜、遅いぞ〜!!」
「服を汚したくないって言ったばかりでしょ!?」
早くウタの曲を聴きたいし、ウタに探検の事を詳しく知りたいルフィは子供らしくより急かしていくがウタは相変わらず少しゆっくりしていた。
そんな風に少し落ち着きのないルフィに宴会を始めていたシャンクス、ベックマン、それにマキノが店の中から見つけたのか少しだけ出てルフィに優しい顔を向けた。
「おい、ルフィ。何処に行くんだ?」
「シャンクス、これからウタが歌ってくれるって言うからこの前見つけた俺の秘密基地で歌って貰うんだ♪♪」
「あらあら♪♪」
「ルフィ、意外にやるな」
「そうか♪♪ウチの音楽家のステージを独り占めとは贅沢だな♪」
ルフィの言葉にマキノ、ベックマン、シャンクスは各々の反応をしていくとウタが少し遅れつつもやってきた。
「遅いぞ」
「だから汚したくないって言ったでしょ!?」
「汚れたら洗えば良いじゃねぇか!」
「アンタの服と一緒にしないでよね!」
また、言い争いを始めるルフィとウタ。シャンクス達はまたかと思いつつもそんな2人を微笑ましく思っていた。
「こらこら、お前ら。喧嘩は止めろ」
「ウタちゃん。着替えてから行ったほうが良いんじゃない?」
「それに指輪もこっちに置いていった方が良いと思うぞ」
流石にこれ以上長くさせてると終わらなそうだったのでそれとなく色々と言っていくとルフィと言い争いをしていたウタは自分の格好や指輪に関して色々と悩むが折角歌うならいつもとは違う格好で歌いたいし、指輪も離したくなかった。
「う~ん、折角だしもうちょい着ていたい!」
「汚れても知らねぇぞ」
「汚さないよ〜」
ベックマンがもしもの事を言ってもまだまだ幼いウタはそう言って服を着替えず指輪も付けたままルフィと共に行った。
「二人共〜、暗くなる前に帰ってきなさ〜い!」
「そうだぞ、同衾したら洒落にならんからな」
「馬鹿だなベック、そうなるわけねぇだろ?ルフィとウタだぞ?」
ベックマンの茶化しにシャンクスは笑っていた。ベックマンはそれを聞きつつも案外なるのでは?と少しだけ思っていた。
「ウタ、ドウキンって何だ?」
「さぁ?ベックマンの言葉って偶に分かんないから」
まだ幼い2人はベックマンの言葉の意味を分かってなかった。
●●●
2人はそのまま歩いて山の中に入って暫く進むとウタの足が止まった。何故なら眼の前には吊り橋があったからだ。
「え?ここを行くの?」
「おう!」
元気よく答えるルフィにウタは絶対に指輪を落とさないように握りしめていた。
「ん?ウタ、もしかして怖えのか?」
「はぁ?そんなわけ無いでしょ!!こんな橋くらい余裕よ!!」
当時は幼くまだまだそう言った事に鈍かったルフィはウタが怯えてるように見えた。堂々と橋を歩き始めるルフィ。ウタは絶対に指輪を落とさないように力強く握り締めながらも歩いていくと前を歩いていたルフィはいつも歳上だと誂ってくるウタに少しだけ優越感を覚えてしまい、橋の上でジャンプしてわざと吊り橋を揺らした。
「どうしたウタ?やっぱ怖えのか??」
「あ、馬鹿!揺らすな!!危ないじゃない!!」
からかい半分で1回だけのつもりだったがそんなすぐに吊り橋の揺れが収まる訳もなく暫く揺れてるとウタは揺れに堪えきれず、その場に膝を付いてしまった。
「ウタ!」
「馬鹿ルフィ!!こっちに来るな!!」
ルフィは流石に心配したのかウタの方へ向かっていくがドンドンと走ってきたせいで更に揺れてしまう吊り橋。
「わ、あっ!?・・・あぁぁぁぁぁー!!」
その揺れのせいでギュッと握りしめていた指輪をウタは手放してしまい、指輪はそのまま谷の下にある川に落ちていった。
「ウタ、大丈夫か!?」
折角のシャンクスに貰った大事な指輪なのにそれを落としてしまった事に対してウタはその原因であるルフィを思いっきり睨んだ。ウタに睨まれたルフィはそれに落ちていった指輪も見えた事もあって何も言えなくなるとウタは容赦なくルフィの顔面にビンタした。
「ルフィの馬鹿!!」
「痛え〜!!」
「揺らすなって言ったのに信じらんない!!大事な指輪だったのに・・・もうあんたなんか大嫌い!!二度とアタシにもシャンクスにも近づくな!!」
ウタは少し涙目になりながら汚れようが汚れまいが関係なく走ってルフィのいる所から去った。ルフィもビンタされた頬を擦ってると下にある谷川を見た。
●●●
「おい、ウタ。いい加減に機嫌を直せ」
「やだ!!」
怒り心頭のウタはその後、マキノの店にやってきてパンケーキを食べていた。色々とルフィの事に関してぶつくさ言ってるウタにシャンクスが機嫌を直すように言ってもまだ幼いウタは直す気なんてなかった。
「だから、指輪は置いていった方が良いって言ったんだ」
「うっ、だ、だって折角シャンクスが付けてくれた指輪だったし!」
隣で聞いていたベックマンに指摘されるとウタも少し罰が悪くなったのか言葉が濁った。
「まぁまぁ・・・ウタちゃん、ルフィがごめんね。船長さん達の帰りを首を長くして待っていたから嬉しくてね」
「ムッ、うぅ~」
マキノにそう言われるとウタはそれはそれで少し嬉しさも微妙に感じつつもやっぱり怒りが収まらないので不貞腐れてジュースを飲見始めるとマキノがどんよりしてきた空を少し心配そうに見ていた。
「一雨、来そうですね」
「折角帰ってきたのに・・・まぁ、店の中じゃ関係ねぇか、おいお前ら!!もっと飲め!!」
『オォォォォォォ〜〜〜〜!!!』
騒ぎ立ててる赤髪海賊団にウタもそれを見て楽しそうにしている中で雨が振り始めた。暫くの間はウタも全く気にしてなかったのに段々と強くなってくる雨と共に雷が落ちた。
「キャッ!」
「おいおい、ウタ。ただの雷だ心配ねぇ」
「こ、怖がってない!!ちょっとビックリしただけよ!!」
雷に怖がるウタにシャンクスがからかうとウタは反論しつつも赤髪海賊団のいる酒場が暖かくて心地良かった。そんな中で村長が雨でびしょ濡れになりながら酒場にやってきた。
「村長さん、どうしたの?
「マキノ!!ルフィを見たか!?」
「え?・・・ここには居ないけど?」
「何処にも見当たらんのじゃ!!」
村長の言葉を聞いて赤髪海賊団の騒ぎは静かになった。そこからは友達であるルフィを探すために赤髪海賊団やフーシャ村の大人達も総動員で探し始めてウタは危ないのでマキノの店で1人留守番になった。
「馬鹿ルフィ・・・シャンクス達に迷惑掛けて・・・」
帰ってきてないルフィにそう悪態をつくとまたゴロゴロと雷が鳴ってウタは蹲った。
「キャッ!!・・・もう、シャンクスもアタシを1人にして!!・・・ルフィも同じなのかな・・・」
1人になって怖い雷が鳴って心細さを感じてるウタはルフィも同じような気持ちなのかと思い始めると外を見た。雨はどんどん強くなってきて下手な声なんて届きそうに無いほどに煩かった。
「ルフィ・・・まさか!?」
ウタはルフィの身を心配し始めるとひょっとしたらと思ってそのままカッパを着てマキノの店から飛び出した。懸命に走って行って山の中に入ってさっきの吊り橋の所まで走った。
グラグラと暴風で揺れまくっている吊り橋が見えている中でウタは向こう岸の谷から登ってくるルフィを見つけた。
「ルフィ!!」
ウタは大声で呼ぶとルフィはその声に気づいたのかウタの方を見て安心したのか泣き始めた。
「ウ、ウタ〜!!た、助けてくれ〜!!」
「ま、待っててすぐにシャンクス達を呼んで・・・」
「うわっ!!?」
ウタはすぐにシャンクス達を呼ぼうと一先ずその場から去ろうとした。だが雨に晒されて滑るのかルフィはズルっと足を滑らせてるのをウタは目撃した。
「ルフィ・・・今行くよ!!」
するとウタは全力で暴風で揺れ動いている吊り橋の上を走った。危ないなんて物じゃない命の危険もある中でウタはルフィを助けるためにまず、対岸へ走った。揺れてる吊り橋の上で転んで汚れてもウタは気にせずに対岸まで走った。
そして着くとすぐにウタは辺りを見回した。自分が降りて助けに行こうとしても命綱無しじゃ共に死んでしまうかも知れない。ウタは懸命に何か無いか探してると長い蔦を見つけた。ビシビシと引っ張って少し丈夫であると確認すると谷に1番近くて自分の腕を回しても届かない程に大きい木に巻き付けて自分の身体にも巻き付けた。
「ルフィ、頑張って!!」
ウタはそう叫びながら崖を降り始めた。
「ウ、ウタ〜!!」
大泣きしながら手を必死で伸ばすルフィ。ウタは頑張って蔦が切れないようにゆっくりと近づいて手を伸ばし、ルフィの伸ばして手を掴んだ。
「よし、掴んだよ!!」
「うぅ・・・」
「泣くのは後!アタシだけじゃ登れないんだからアンタも頑張って!!」
「うん、分かった!!」
ルフィはウタの体に抱き着きつつも2人で一緒に崖を登り始めた。暴風に曝されて何回も滑るが絶対に離さないと固く掴み合って登って、軈て無事に登り切れた。
お互いに精神も疲れてドロドロになろうが構わずにその場に倒れて息を整えて2人は体を起こすとウタはルフィにまたビンタした。
「この馬鹿!!こんな雨の中で何やってたの!!どれだけ心配したと思ってんの!?」
「ご、ごめんなさい〜!」
泣きながらウタはルフィに怒った。ルフィもウタに怒られてしょんぼりしてると雷がゴロゴロと鳴った。
「「ひゃっ!!」」
ウタとルフィはそれに驚くと顔を合わせて先に戻ろうと吊り橋を渡ろうとした。所が暴風に耐えきれなくなった吊り橋の縄が切れて吊り橋は落ちていった。
「そ、そんな〜!!」
「ウタ、こっちだ!!」
「うわっ、ル、ルフィ!?」
帰る道を失ったウタはショックに嘆いているとルフィがウタの手を引っ張って走り始めた。突然の事に驚いてるウタを気にせずにルフィは走っていくと軈て洞穴が見えてきて2人はその中に入った。
走った事でまた疲れて2人は座り込んだ。
「ルフィ・・・ここってもしかして見つけたって言った洞穴?」
「あぁ、良い場所だろ?」
自分の見つけた場所に友達であるウタを連れてこれて嬉しかったのかニコッと笑うがルフィのせいで酷い目にあったウタは眉を顰めていた。
「ウタ・・・これ・・・」
ルフィはポケットの中からある物を出した。それはウタが先程、落としてしまった指輪だった。失くしてしまった物がルフィのポケットから出てきた事やルフィが崖に居た事、それにルフィがすぐに帰って来なかった事からウタはルフィが何をやっていたのか分かった。
「アンタ・・・それを・・・」
「うん、俺が悪かったから・・・その・・・ごめんなさい!!」
頭を下げるルフィにウタはまたビンタをしたくなった。それはルフィの身を案じて怒りたかったからだ。だが、頭を下げて謝ってるルフィにそんな事は出来ずにウタはルフィを抱き締めた。
「バカ、バカバカバカバカバカバカ!!!アンタの身が危ないのに・・・この大バカ!!本当に子供なんだから!!・・・心配させないでよ・・・」
抱き締められたルフィは涙声になりつつも怒ってくれてるウタに暖かさを感じてると泣き始めた。
「ウタ・・・ごめん・・・ごめんなさい!!」
2人はそうやってわんわんと泣き始めた。洞穴の中で2人の泣いてる声が反響していた。
暫く泣き続けてスッキリした2人は涙を手で拭いて抱き合ったまま、落ち着いてるとルフィがウタに持っていた指輪を渡そうとしてきた。
「ルフィ・・・アタシの手に付けて貰ってもいい?」
「ぐすっ・・・どうやんだ?」
「アタシのこの指にはめるの」
左手の薬指だけを伸ばしてるウタにルフィは指輪をはめた。ブカブカではまってると云うよりもぶら下がってるような感じだったがウタはそれをギュッと握りしめた。
「ルフィ・・・この指輪、大事にするからね」
ウタはそう言ってルフィを抱き締めると優しく歌い始めた。ルフィはウタの心臓の音がトクトクと聴こえ、そして美しい歌声も聞こえ始めると本当に安心したのか段々と眠たくなってきた。
「ウタ・・・俺、ウタと居れて嬉しい・・・」
ルフィは一人じゃないこの状況に安堵してウタをより強く抱き締めてウタも不器用だけど優しくそして寂しがりなルフィに愛おしさを感じて歌いながら抱きしめた。
お互いが好きな2人の恋の始まりはこんな始まりだった。
2人はその後寝てしまったがすぐにシャンクス達や他の村人達に見つけて貰って無事にフーシャ村に帰った。元々丈夫だったのか風邪など引くこともなかったが、たっぷりと2人は説教された。
この時、シャンクス達もだが、1番怖かったのはマキノだった。
説教が終わり、少しマキノの店で泣きつつもご飯を食べてるルフィとウタを見つつもシャンクスとベックマンは外に出てのんびりと晴れた空を見ていた。
「兎に角、2人に大事がなくて良かった・・・ふぅ〜」
「あぁ、そうだなお頭」
安堵しているシャンクスを尻目にベックマンは店のカウンターで食べてる2人を見てると何処かしら2人の距離は近くなったと思った。
プレイボーイなベックマンはそこからまだまだ幼い2人の上にルフィの性格も考えてまさかとは思いつつもニヤついていた。
「どうしたベック?」
「いや、何でもない・・・そう言えばお頭、ウタの付けてる指輪の宝石がなんか分かるか?」
「お前、俺がそう言った事に詳しいと思うか?」
「そうだったな・・・俺も女と相手する時の話のネタに齧ってるだけだが、あのピンクの宝石はパパラチアサファイアだと思う」
「へぇ〜・・・長え名前の宝石だな」
「あぁ・・・宝石にも意味があるらしくてな。花言葉みたいに宝石の言葉もあるんだ」
「なんて意味だ?」
「色々とあるが、1番あの2人に合いそうなのは“運命的な恋”って意味だな」
「あの2人が?ないないだってルフィは野生児だし、ウタは俺にメロメロだからな!」
ベックマンの言葉にシャンクスは笑いながら無いと言った。それはそうだとベックマンも少し思いつつもシャンクスに向かって笑った。
「それはどうかな?案外、意外な結果になるかも知れねぇぞ」
「ないない」
シャンクスとベックマンはそんな風に笑いながら店の中に戻っていった。
〇〇〇
ルフィはそんな風にウタとの懐かしい記憶を思い出すと気を取り戻した。
「そうだ・・・俺、あの時からずっと・・・」
自分がウタを好きになった時の事を思い出すとルフィは立ち上がった。あの時、1人じゃないと分かって1人の辛さをより理解したルフィはウタと離れた時に心から泣いてエースやサボと出会い、成長を重ねてエースを目の前で失い苦しんで心が折れてもまた立ち上がってきた。
そして、再会して喧嘩してもウタと一緒に居たいと願ってるのにこんな所で諦められなかった。
ルフィは立ち上がってすぐにバレットをぶっ飛ばしに行こうとしたが周りの景色は先程までと違っていた。暗い海の上で1人ボートに乗ってるルフィは周りを見るが誰も居なかった。
「ここ、どこだ??」
ウタは何処だと探し始めるルフィを乗せたボートはドンドンと波に流されて進んでると隣に大きな船がやってきた。それは船首に二人の人魚が象られてる船だった。
ルフィはそっちの船に乗って誰かに航路を教えて貰おうと手を伸ばしたが船を掴んだ瞬間に弾かれた。
「いっ!!・・・おーい、誰か居ないか〜!?」
ルフィは弾かれた事は気にせずに声を掛けた。すると船から炎が飛び出してきた。炎はやがてルフィの乗ってるボートに来ると留まった。
ルフィは何だと思って構えるがその炎の懐かしい感覚に混乱してると炎はドンドンと人型になってきてルフィはそれにより驚いた。
「嘘だ・・・嘘だ・・・」
懐かしい感覚、見覚えのある姿にルフィは涙を流しながら首を横に振って嘘だと思い込もうとしたがそれは無理だった。
「何だよルフィ。俺の顔を忘れたのか?」
それはルフィにとって最愛の家族の1人・・・守れなくて後悔したが心の中でずっと生き続けてる人・・・兄である“火拳”のエースだった。
「エ、エース!!??」
「久しぶりだな・・・ルフィ」
ルフィは絶対に会えないと思っていたエースを見ると抱き着きて泣き始めた。
「おい馬鹿、止めろ!!それにピーピー泣くな!!泣き虫は嫌いって言っただろうが!!」
「だって・・・だって・・・うわァァァァァ〜〜!!」
泣き始めてる弟にエースは怒り離して殴ろうかと思ったがルフィが震えてるのを見ると呆れつつも1回だけ頭を撫でてやった。
〇〇〇
「おいおい、ここは何処だよ!?」
一方、シキに潰されたバギーもまたルフィと同じようにボートに乗っていた。ウタを救ける為に色々とやってきて気づいたらまさかこんなわけも分からない場所に居るとは思ってなくどうするか迷ってるとバギーもルフィと同じように人魚が象られた船が隣にやってきた。
「これって・・・嘘だ・・・嘘だ・・・嘘に決まってる」
バギーはそれを見ると首を横に振った。解散した時にその船の顛末を知ってるバギーはここにあるとは到底信じられなかった。
何故ならそれは自分が育った船“オーロ・ジャクソン号”だったからだ。
「おい、あれって?」
「バギ次郎か!?」
「何!?」
懐かしい声が聴こえてきた。バギーはその声の持ち主達を知っていた。1人は船長のライバルの白ひげ、そして1人は最後の1年を共に旅した光月おでん。
懐かしい声が聴こえてきてバギーは最後に聴こえてきた声に耳を疑った。何故ならその声の人は20年以上も前に眼の前で処刑されたからだ。
そしてその声の持ち主がオーロ・ジャクソン号からバギーの乗ってるボートに飛び降りてきた。派手な水音が鳴ってバギーはその姿を見ると涙が止まらなくなった。
「嘘だ・・・だって・・・」
「やっぱりバギーだ・・・ニューゲート!おでん!やっぱりバギーだったぞ!!」
笑いながらオーロ・ジャクソン号の上にいる2人に言う男はバギーにとって父親も同然の男だった。
「夢だ・・・そうに決まってる・・・」
「なんだバギー?俺の顔を忘れちまったのか?」
バギーはその優しくも少しだけイジケてるような声を聞いてその男の顔を見た。特徴的な黒い髭にザ・海賊というような風貌をしていた。
「ロジャー船長・・・」
「久しぶりだな、バギー♪♪」
その男の名は・・・“海賊王”ゴール・D・ロジャー。
というわけでエース登場!!そして海賊王ロジャー登場!!
この展開を思いついてやりたかった為に色々とやれて来れたので書けて嬉しいです!!
次回はトットムジカの現状を少しやりつつもルフィとエース・・・そしてバギーとロジャーの会話を中心にやりたいです!!
今話の曲は『memories』とカンズ・アンド・ローゼスの『Sweet Child O’ Mine』です!!
このSweet Child O’ Mineはソー ラブアンドサンダーで予告から盛大に使われていて歌詞を調べたらまんまフィルムREDそのものにピッタシの曲だったので是非とも聞いてください!!
それでは次回も熱く行けるように頑張ります!!