“軌跡”的な世界   作:怪獣馬鹿

132 / 148
お待たせしました!!久々の連日投稿です。
いや~出来てよかった!!
そしてこの回は実は前回と混ぜるつもりでしたが前回の半分くらいで長くなりすぎて2話に分けましたので前回と今回は少し短いです。



One day /大不正解

多くの人達がウタを救ける為に戦っていた頃、ウタもトットムジカと戦っていた。

迫りくる大量の自分の死体を音符のシールドで防いでいたウタはドンドンと押されてきている状況を打破するために音符を限界まで放出して吹き飛ばした。

肩で息をしながら周りを見るとボロボロの自分の死体達が立ち上がっていた。

 

[所詮は奴隷、永遠に動くぞ]

「何処までも人をおちょくって・・・」

[おちょくる?失敬な有効利用と言ってもらいたいね・・・所詮死ぬ運命の存在だ・・・使える物を使って何が悪い?お前が電伝虫とかいうやつで歌を広めたのと何も変わらん]

「アタシは少なくともアレから色々と広げられた・・・けどアンタのは1人で終わってる・・・アタシとは違う!」

 

ウタは音符の塊を作ってそれをトットムジカに向けて放った。トットムジカはそれを槍を振って返した。ウタは吹き飛ばされた。

立ち上がろうとするウタだが周りの多くの死体達に捕まれ動けなくされた。

 

[諦めろ・・・大人しく取り込まれて全てを破壊しろ・・・それがお前の“運命”だ・・・“世界”がどう変わろうが“時代”がどう進もうが貴様は永遠に逃れられん!!]

 

トットムジカの言葉にウタは懸命に抗うが死体達の拘束は解けなかった。トットムジカはその状況を嘲笑って周りに黒い音符を出して囲んだ。

 

[今度こそ・・・永遠に・・・?]

 

トットムジカはウタを取り込もうと腕を翳したが動かなくなった。それどころか体をぷるぷると震わせ始めてウタはその隙に上手く死体達から脱出した。

 

[こ、これは・・・この奴隷が・・・まだ抗うか・・・]

「違う“世界”のアタシ・・・ありがとう!!」

 

それはトットムジカに体を乗っ取られているUTAが反抗したのだ。ウタはそれに感謝するとトットムジカに突っ込んでいって槍で思いっきりぶん殴った。

 

 

 

 

〇〇〇

ルフィはバウンドマンになった状態でトットムジカに向かって行った。飛んでくる音符を避けてルフィは猿王群鴉砲をトットムジカに向けて撃ったが現実世界と合わせないと効果はなかった。トットムジカは殺したくてたまらないルフィを思いっきり殴り飛ばした。

 

「ルフィ!!」

「攻撃を続けろ!!」

 

ナミがルフィを心配して言い、ゾロは攻撃を続けるように言った。攻撃をして何とかしてウタを引きずり出さないといけない。だがトットムジカはそんな攻撃を全て無効化していた。

次の瞬間、トットムジカの姿が変わった。顔は青白くなり鍵盤の足が出てきて機動力が上がり、トットムジカは空に上って空中から大量の音符を発射して吹き飛ばした。

 

飛ばされたルフィは色んな所にぶつかって転がり、すぐに向かおうとしたがそこにウソップが飛んできた。

 

「ゴムゴムの風船!!」

 

ルフィはウソップを風船でキャッチすると反対側からも衝撃が来た。ルフィは後ろを見るとそこにはバレットの攻撃で飛ばされてきたキラーがいた。

 

「ウソップ、鎌男!大丈夫か!?」

「大丈夫だ!!」

「問題ない!!そっちの状況はどうだ!?」

「早くしねぇとウタが・・・」

「やっぱり現実世界と攻撃を合わさねぇと・・・けど全然向こうが分かんねぇし・・・」

 

ウソップはそう愚痴った。トットムジカが起動した事でそんな事は言ってられずに攻撃をしたがやはり効果はなかった。ルフィはそれを聞くと迷わずに反応した。

 

「なら問題ねぇ、向こうにはシャンクス達がいるはずだ!」

「ルフィ・・・」

 

シャンクス達が来ている事を信じてるルフィは迷わずにそう言った。するとキラーがそれに対して訝しげに見た。

 

「本当にそうか?」

「・・・どういう意味だ?」

「ウタのライブにずっと来てない上にそもそも“千両道化”が父親だって言うにはそれなりに色々とある関係で本当に来るのか?」

 

キラーの言葉にウソップは反論したかったが出来ない。何故ならウソップも父親であるヤソップに関しては色々と思うところがあるから反論しにくかった。だがルフィはキラーの胸ぐらを掴んだ。

 

「シャンクスは絶対に来てる!!」

「だから何でそう言えるんだ!?」

「この帽子を預かったからだ!!命も助けてくれた。だから、絶対にいる!!こんな大事な時に来ねえ奴らに憧れたんじゃねぇ!!・・・そんな奴らに助けてもらってねぇ!!」

「麦わら・・・そう云う関係か・・・」

 

キラーは叫ぶルフィの言葉から赤髪海賊団との関係を知ると何も言えなくなった。そしてルフィは麦わら帽子を取って叫んだ。

 

「もしも来なくてウタが死んじまったら、意地でもここを出て探し出してこの帽子を突き返してやる!!」

 

ルフィの叫びは本気だった。宝とも言える麦わら帽子に対してそこまで言ってしまうほどルフィは本気だったし、それほどウタが大切だった。そしてそう言い切れるほどシャンクス達が来ると分かっていた。

 

「・・・そっちが上手く行く事を祈ってる・・・すまない」

 

キラーは短く謝るとすぐに戦闘に戻っていった。ルフィは帽子を被り直して暴れてるトットムジカを睨んだ。

 

「ルフィ・・・本気か?」

「・・・本気だ」

 

ウソップはその言葉からルフィが本気だと思い知った。どれ程ルフィがその麦わら帽子を大切にしているのか大事なのかは分かってる。ウソップはそれを理解すると冷静になった。なぜならそんな結末は死んでもごめんだからだ。

 

 

△△△

一方、現実でもトットムジカが暴れていてバギー、クロコダイル、ミホークそして赤髪海賊団が戦っていた。だがウタワールドと合致しないと通じない性質にやはり苦戦していた。これにはミホークの世界一の斬撃も通じず、全員が冷や汗をかき始めていてシャンクスはシキと激戦を繰り広げていた。

 

「やっぱりウタワールドと合わせねぇと・・・」

「ヤソップ!」

「あいつはまだ・・・・!!」

 

ヤソップはずっと冷静になって見聞色の覇気でウソップと繋がろうとしていたが肝心のウソップが冷静じゃなかったので繋がらなかった。

しかし、ウタワールドでルフィの覚悟を見て冷静になったウソップと漸く繋がる事が出来た。

 

〘お、親父・・・〙

「やっとか、このバカ息子」

〘見える・・・親父の見る景色が・・・〙

「俺もだ・・・ルフィといるな?」

〘親父・・・ルフィがキレてるからな・・・腑抜けたら帽子を突き返すってよ〙

「・・・ルフィ・・・あいつ・・・お頭に伝えるし・・・絶対に助けるぞ・・・」

〘おう!〙

 

ヤソップはウソップからそれを聞くと赤髪海賊団の面々にウタワールドと繋がった事を叫んだ。

 

「てめぇら、ウタワールドと繋がったぞ!!」

「何だと!?」

「やっとか!!」

「遅かったな!」

「よし!」

「行くぞ!!」

「お前らルフィが腑抜けた事をやったら、帽子を突き返してやるってよ!!」

 

ヤソップの言葉にシキが驚き、そして赤髪海賊団の面々はこの状況を打破できる可能性が出た事に喜んだ。そしてヤソップから言われた言葉に全員口元をニヤつかせた。

 

「ルフィ・・・お前ら赤髪海賊団の意地を見せるぞ!!」

『おう!』

「させるかこのガキ共!!」

「てめぇの相手は俺だジジイ!!・・・バギー!!頼むぞ!!」

「お前に言われなくてもやってやら!!」

 

予想外の展開にシキはさっさと止めようとしたがシャンクスに押されて出来ず、トットムジカへの攻撃を許してしまった。

 

「合わせろ!」

〘おう!〙

 

ウタワールドと現実が繋がった証拠としてウソップとヤソップはトットムジカに向けて同じ場所を撃った。するとダメージが通り、初めて揺らいだ。トットムジカにとっても危険な状態と判断したのか4本の鍵盤の手に二本の鍵盤の足を生やして襲い掛かってきた。

 

「こっからは俺が指示を出す!!」

「その場所を攻撃してくれ!!」

『おう!』

 

麦わらの一味に赤髪海賊団の面々がちゃんと攻撃が通ったが故に狙撃手である2人を信頼し、そう叫んだ。

 

「まずは右足!」

「右足!」

 

素早くゾロ、そしてベックマンがそれを聴いて飛び出した。ゾロはトットムジカのビームを避けて右足を狙い、ベックマンも銃の照準を右足に合わせて攻撃した。

すると右足がふっ飛び、トットムジカは体を大きく泳がせた。

 

「左腕!」

「左腕!」

 

次に飛び出したのはジンベエとヤマトで左腕に海流一本背負いに鳴鏑をぶつけて破壊し、現実ではホンゴウとルウが飛び出して高速回転するルウをホンゴウが蹴り飛ばして左腕を破壊した。

 

「左足!」

「左足!」

 

サンジが魔神風脚とイワンコフのデスウィンクで左足を壊し、現実ではクロコダイルとライムジュースが左足を破壊した。

 

「真ん中、右!」

「真ん中、右!」

 

ボング・パンチとモンスターが回転しながら飛び出してトットムジカに殴りかかり、チョッパーは柔力強化で飛び出してロビンは巨大な腕を出現させて破壊した。

 

「「真ん中、左!」」

 

ヤソップとウソップの声がピッタリと揃った。

ナミが雷霆をブルックが剣を突き出して破壊し、現実ではロックスターとミホークが剣で破壊し、残るは右腕のみとなった。

 

「「右腕!!」」

 

フランキーのラディカルビームにガブの咆哮が飛び、それを防ごうとトットムジカは右腕を使ったがそれも完全に破壊された。

 

全ての手足が破壊されたトットムジカにスネイクマンになったルフィとバギーは顔面へ向かって行った。シャンクスと戦っていたシキはそれを見て嘲笑った。何故なら弱いバギーには無理だと思ったからだ。

 

「てめぇに出来るわけねぇだろ!!」

 

そう叫ぶシキを殴り飛ばしてシャンクスはバギーに向かって叫んだ。

 

「バギー!!」

「うるせぇ!!絶対にやるって言ってんだろうが!!」

 

叫ぶシャンクスの言葉にバギーはすぐに反応して右拳に力を溜めた。するとバギーの拳が()()()()()()()

 

「「うぉぉぉぉぉぉぉ!!」」

 

ウタワールドではルフィが現実ではバギーがトットムジカの頭に向かって全力の拳をぶち込んだ。殴られたトットムジカは本来ならそのまま消えていく筈だが違った。何故なら違う“世界”でやられた時はルフィとシャンクスというお互いに信頼があった者同士だったがルフィとバギーにはそんな物は微塵の欠片もない。

寧ろ、お互いに嫌い合っていてその感情はトットムジカの本質である負の感情そのものだった。

云えにルフィとバギーはそのまま殴られた場所から黒い音符と光を放ってるトットムジカの中へと入ってしまった。

 

「な、何だ!?」

「ルフィ〜!!」

「何が起こってるんだ!?」

「おい、バギーがあいつの中に入っちまったぞ!?」

 

ウタワールドでも現実でも2人がトットムジカの中に入った事による混乱が起きていて、トットムジカは次の瞬間奇声を叫び、その体から大量の音符を出した。その音符は戦士へと姿を変えて混乱している面々へ襲い掛かって行った。

 

 

 

●▲●▲

ウタはトットムジカを槍でぶん殴って吹き飛ばすがトットムジカはすぐに体の体勢を立て直して構えた。ウタはヘロヘロになっていて膝に手を付いていた。トットムジカもウタワールドと現実の攻撃+ウタの一撃で膝に手を付いていた。

 

[この気配・・・良いだろう・・・今度は直接殺してやる!]

 

トットムジカは自分の中に入ってきたルフィとバギーの気配を感じたのかそちらに意識を全て向ける為にUTAの体から離れた。

 

「違う“世界”のアタシ!!」

 

UTAの体はそのまま倒れてウタはトットムジカが何処かに行ったのだと理解しつつUTAの方へ向かって抱きかかえた。

 

 

 

一方、トットムジカの中に入ってしまったルフィとバギーは暗い場所にいた。そこはお互いに1人で自分以外誰も居ない見えない空間だった。

 

「ウタ!!」

「何処にいるんだウタ!?」  

 

ルフィとバギーはウタを探して名前を呼んだ。

 

「ルフィ」

「バギー」

 

探してる最中、ふと自分の名前を呼ぶ声を2人は聞いた。

そこに立っていたのはエースとロジャーという2人の大切な人だった。

だがここはトットムジカの中。そうトットムジカはルフィとバギーを確実に殺してウタに絶望を味あわせる為に2人の大切な人に姿を化けたのだ。

中に入った事で2人の記憶の中から見つけた大切な人。以前、ウタにやろうとしていた事を今度は2人に向けてやったのだ。

 

「「こっちに来いよ」」

「エース!!」

「船長!!」

 

トットムジカは2人の大切な家族の声で呼んだ。何処までいっても負の感情を基本に存在するトットムジカは純粋な魔王そのものだった。

ルフィとバギーは大切な人の声で名前を呼ぶトットムジカに向かってかけて行った。これで上手く行くとほくそ笑むトットムジカだがルフィとバギーは拳を大きく引いていた。

 

「「え?」」

「「って騙されるか!!!」」

 

そして思いっきりルフィはエース、バギーはロジャーの姿になったトットムジカの顔面に拳をめり込ませてふっ飛ばした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウタ死亡まで・・・・後45分!!












というわけで今回はトットムジカの中へ入る事になってしまったルフィとバギー!
こっからどうなるかはお楽しみに!!
そして書いてて思った・・・これ、入るの普通ならシャンクスじゃね?何でバギー?

今話の曲は『One day』とBack numberの『大不正解』です。
それでは次回もお楽しみに!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。