“軌跡”的な世界   作:怪獣馬鹿

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お待たせしました!!
隔日投稿が出来て嬉しいです!!
そろそろ多分後2話すればラストバトルですので完結まで突っ走りたいです!!


あの場所へ/ヒカリノキズナ

UTAはかれこれ200年ぶりにルフィと対面した。UTAは数え切れないくらいルフィを見ていた。だが見たのは違う“世界”の自分と幸せそうな姿、夢を必死に追いかけてる姿、そして夢を叶えられず死ぬ姿など実に様々なルフィを遠くから見ていた。

全て、触れることも近づく事も出来ず、遠くから見るしか出来なかった幼馴染が近くにいてUTAは固まっていた。

 

「ん?どうしたんだウ・・・ウタじゃねぇ???」

 

ルフィはUTAがウタではないと気づいた。別に服が赤いからとかではなく、何となくの感覚だからだったが大いに当たっていた。

 

(やっぱり、分かるんだ)

 

UTAは首を傾げて悩み始めたルフィにそう思って少しホッとした。これで勘違いしたならそれはそれで鈍感だと思ったからだが、幼い時から意外に鋭いルフィのままでUTAは懐かしい感覚に少し感慨深くなった。

 

「そうだよ・・・私はル・・・あなたのウタじゃないの」

「・・・あぁ!エースが言ってた・・・えっと・・・兎に角ウタだけどウタじゃねぇのは分かった!!」

「・・・ほら、こっちの“世界”の私の方に行きなよ」

 

UTAはそう言うとルフィは確かにと云うような顔つきで帽子をキチンと被り直したがUTAから目を離さなかった。

 

「な、なに?」

「お前はどうすんだ?一緒に出よう」

「・・・」

 

ルフィはそう言ってまた手を伸ばしたがUTAはそれを取らなかった。UTAはトットムジカに一矢報いれた。それだけでもう満足だと自分に言い聞かせていた。

 

(掴んじゃ駄目だ・・・コイツから早く出さないとルフィが今度は・・・そんなの駄目だ)

 

何故ならそれ以上を求めて今度はルフィが囚えられるのが嫌なのだ。今回、ルフィとバギーとウタという条件が揃った事で出来た事であり、ここからどうなるかUTAにも分からないのだ。

 

(私がここに居るのだって全部・・・私が悪いんだ・・・何もかも全部私が・・・)

 

UTAは心でそう自罰しながらルフィを出そうと決めていた。手を伸ばしてるルフィに対して早く見捨てさせる為にUTAは手を叩いた。

 

「ん?」

「私の事は放っといてよ・・・早く行きなって」

「そっか・・・やだ!」

「はぁ!?」

 

ルフィははっきりと拒絶した。UTAはそれに対してあんぐりと口を開けた。ルフィはそんな風に啞然となってるUTAの手を取って立たせようとした。

 

「ほら、行こうぜ」

「い、嫌だ!」

 

ルフィはそうやってUTAを引っ張るがズリズリと引きずってるような感じになった。しかもドンドンとルフィの腕が伸びていっていた。

 

「い、いや!離して!!」

「嫌だ!」

「離せって言ってるでしょ!?」

「嫌だ!!」

 

全然離してくれない強情なルフィにUTAは段々と色んな意味で泣きたくなってきた。ルフィの行動が分からないのだ。自分の“世界”でやったライブの時もネズキノコの影響があるかも知れないがルフィの行動がよく分からずそれでイライラして感情を抑えられなくなった。折角また久しぶりに違う“世界”だけどルフィと会えてもうこれ以上嬉しいことなどないと自分で思ってるのにまた喧嘩するのは嫌だったがこのままだと本当にルフィは連れて行くと思った。

そうなってまた迷惑をかけるのだけはもう嫌だった。

 

「離せって言ってるでしょ・・・バカルフィ!!」

 

UTAは目尻に涙を溜めながらそう叫んだ。するとルフィは手を離さなかったが止まってしゃがみUTAと目線を合わせた。

 

「お願いだからもう放っといてよ・・・お願いだから・・・」

「・・・嫌だ・・・こんな所に閉じこもるな」

「もうこれで良いんだから放っといてよ!!何で私に構うんだよ!?」

「・・・だってお前・・・泣いてんじゃねぇか・・・」

 

ルフィはそう優しく言いながらUTAの目尻に溜まってる涙を指で払った。そのルフィの行動に対してUTAは我慢していた物が溢れてきてドンドンと涙が出始めた。

 

「なんで・・・なんで・・・もう私は良いのに・・・なんで・・・」

「良くはねぇだろ」

「良いんだよ!!私みたいな奴は一生この中にいた方がいいんだ!!シャンクス達を信じられない、ルフィ達にも酷い事して・・・ファンもゴードンも皆裏切って、この中に閉じ込められて・・・違う“世界”を見た私が何を思ったか知りたい?」

「・・・あぁ、教えてくれ」

 

UTAは泣きながらルフィを睨むような目線を向けてそう言うとルフィは確りとUTAの目からは逃げずに頷いた。

 

「羨ましいって・・・何で私はって・・・どこの幸せそうな“世界”を見てもそう思うんだよ・・・それで不幸な“世界”を見ると自分だけじゃないんだって思っちゃう自分がいて・・・死ぬ程気持ち悪いんだよ・・・嫌で嫌で気持ち悪くて死にたいのに死ねないのが凄く苦しいんだよ・・・」

「ウタ・・・」

「触るな!!」

 

ルフィは泣いてるUTAを抱き締めようとしたがそれは拒絶されて握っていた手も払われた。UTAはグズグズになった顔をルフィに向けた。何回も涙を拭っても止まらないのでUTAはそのままルフィを安心させようと作り笑いを見せた。

 

「だから・・・もう放っといてよ・・・」

「嫌だ・・・そんなの聞いたら尚更だ」

「放っといてよ!!・・・私はもう・・・消えたいんだよ・・・地獄の底でもどこでも良いから・・・もう死にたいんだよ・・・」

「ウタ・・・」

「もう嫌だ・・・こんなに辛いなら・・・シャンクスに拾われたくなかった・・・生まれてくるんじゃなかった・・・」

「ウタ!」

 

ルフィはUTAの手を確りと掴んだ。UTAは振りほどこうと暴れた。

 

「止めて、離して!!」

 

暴れるUTAがどれだけ殴ってこようがが蹴ってこようが関係なくルフィは優しく抱き締めて、背中を擦って上げた。UTAはそこから伝わってくるルフィの優しさに対して泣くことしか出来なかった。

 

「うぅ、なんで・・・なんでよ・・・何であんたは見捨ててくれないのよ・・・」

「ウタ・・・今度は俺の話を聞いてくれよ・・・頼む」

「ぐすっ・・・なにぃ?」

「俺、ウタに初めて会って友達になった時、凄え嬉しかったんだ・・・初めての友達だから・・・ウタのする話はいつも楽しくて面白くて・・・聞いててワクワクして早く海に出たくて何時も羨ましかった」

「・・・ルフィ・・・」

「生まれてくるんじゃなかったなんて言うなよ・・・言わないでくれよ・・・違う“世界”でも新時代は誓っただろ?」

「う、うん」

「俺は絶対に・・・お前を見捨てたりしない」

「ルフィ・・・でも・・・私、凄い酷い奴だし・・・」

「俺だって海賊だ。違う“世界”の俺は海賊じゃねぇのか?」

「ううん、海賊だった」

「シシシ、そうか!なら大丈夫だ!!海賊やってんなら・・・大丈夫だ!!」

 

ルフィの優しい言葉にUTAは顔を上げた。そこには優しく微笑んでくれてるルフィがいた。

 

「俺な・・・ウタとドレスローザで会って暫くした時に大喧嘩したんだ・・・」

「・・・知ってるよ・・・こっちの私の中で見てたから・・・」

「それでウタが俺を忘れた時に凄え後悔したんだ・・・戻ったけど、頭の中で何でこうなっちまったのかずっと考えてたんだ・・・」

「ルフィ・・・」

「シャンクスと大喧嘩した時に話したくねぇなら聞かねぇって決めたけど・・・喧嘩してでもぶつかれば良かったって・・・変に意地張ると後悔しかねぇ・・・」

「・・・」

 

ルフィはそこまで言うとUTAを一先ず離れさせて肩をしっかり掴んで目を合わせた。UTAはルフィの目から静かに涙が流れてるのが見えた。

 

「意地を張るな!!こんなに泣いてて良いわけないだろ!!」

「・・・それでも死にたいんだよ・・・死んで消えて何もかも終わりにしたいんだよ!!」

 

ルフィの叫びにUTAは叫びで返した。それはUTAが長年溜め込んでいたトットムジカから逃げる事も死ぬ事も出来なくなった事で生まれた本心だった。

ルフィはそれを確りと感じ取ってしまった。それが本心だと言うのもルフィは分かった。

だが、ここで諦めてさよならが出来るルフィではなかった。

 

「それで良いのかよ!?なんかやりてぇ事はねぇのか!!シャンクスと一緒に冒険してぇとかねぇのか!?」

「うぅ・・・聞きたくない聞きたくない!!」

 

ルフィの言葉をUTAは聞きたくなくて耳を塞いだ。聞いてしまったら生きたいと思う自分がまた生まれる。また迷惑をかけるとUTAは必死で考えないようにしていたがある事を思い出していた。

 

『いつの間にか、ルフィの方が背が高くなってたんだね。ーこれ、返すよ。私にとっても大事な帽子だから。いつかきっと、これがもっと似合う男になるんだぞ!』

 

それは自分の“世界”のルフィに最後に言った言葉だった。時間がなくて言いたい事が一杯あった中で1番言いたい事を言ったけどまだ言わなくちゃいけない事があった。

 

「ルフィ・・・ごめんなさい・・・」

「ウタ・・・」

「一杯酷いことしたのに・・・謝れてない・・・」

「そうか、それがやりてぇのか!!もっと大きな声で言え!!・・・ウタ!!」

 

UTAはこれを叫んでしまうとまた生きたいと思ってしまう事を直感した。そしてまた迷惑をかける事も・・・だが、止まれなかったし、もう止まりたくないと云う心もあった。

 

「ルフィに謝りたいよぉ〜!!会いたい・・・ルフィに会って・・・謝りたいよぉ〜・・・あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

UTAがやりたい事、それは自分の“世界”のルフィに謝りたかった事だった。あの短い時間ではそれが出来ずにUTAの中では未練になっていた。だからUTAはそれがやりたくなった。

 

「そっか、ならここから出るぞ!!」

 

ルフィはUTAの叫びを聞いて立ち上がり笑って手を伸ばした。

 

「出来るか分かんねぇけど、こんな所じゃぜってぇ出来ねぇのは分かる!!一緒に出ようぜウタ!」

 

 

 

 

 

 

〇〇〇

一方、現実では体の中から光と黒い音符が放たれてトットムジカが苦しんでいた。シキを倒したシャンクスはそれを睨みんでいるとシキの呻き声が聞こえていた。

 

「ロジャー・・・ロジャー・・・何処だ・・・逃げるな・・・」

 

シャンクスはそれを聞いてシキに目を向けた。ロジャーに勝てず、その強さを認めていたシキは20年以上経っても諦められなかった。

 

それは何もシキだけではない。

ウタワールドにいるバレットもまたロジャーに勝てなかった事で諦めきれず、ロジャー関係ではないがテゾーロもステラが死んだ事に対して苦しみを持っていた。

 

シキの呻き声にシャンクスは何を思えば良いのか困惑しているとトットムジカの腕が飛んできた。シャンクスはすぐに避けた。攻撃かと思ったが戻っていくトットムジカの手にシキが掴まれているのをシャンクスははっきり見るとトットムジカはシキを取り込んだ。

 

「あの化け物、何をやる気だ!?」

 

 

 

 

●▲●▲

「ルフィ・・・」

「一緒に行こうぜ、ウタ!」

 

伸ばしてくるルフィの手をUTAは掴みたくなったが、掴む勇気が出なかった。自分の事にもう巻き込みたくないという感情があったからだ。

それにUTAにはルフィには絶対に分からない物があった。それは違う不幸な結末になった“世界”の事で数えきれないくらいルフィを死んでるのを見てきたUTAはこれで巻き込んでこの“世界”のルフィが死ぬなんて事になるかも知れないと思った。

 

「でも・・・」

「どうした?」

「違う“世界”で死んじゃうルフィを一杯見てきた・・・死んじゃうかも・・・もうルフィの死ぬ所なんて見たくないよ・・・」

 

UTAの言葉にルフィは頬に手を当てて確りと目を合わせると笑顔を見せた。

 

「死なねぇよ・・・絶対に死なねぇ、約束する!!」

「でも、こいつに潰されちゃうかも・・・」

「シシシ、俺は潰されねぇよ・・・」

 

そうやって笑うルフィにUTAは何でか分からなかった。何でそこまで自信があるのかUTAには皆目検討が付かなかった。

 

「なんで・・・?」

「ゴムだから!」

「ゴム?・・・そう云えば悪魔の実・・・」

「あぁ!俺は“ゴムゴム”の実を食べた。“ゴム”人間だ!!」

 

ルフィはそう云うと少しUTAから離れて元気よく体を伸ばして叫んだ。

 

「俺はモンキー・D・ルフィ!!海賊王になってお前との新時代を叶える・・・フーシャ村の男だ!!」

 

ルフィの言葉には何も根拠なんかなかった。だかUTAはそれを聞くと何故か安心してしまう自分がいた。必死にルフィに対して何か言わなくてはいけないと思って言おうとするが涙が止まらず、上手く声が出ずにいるとルフィは手を伸ばして麦わら帽子をUTAに被せた。

 

「ほら、シャンクスの帽子だ・・・違う“世界”でも良い感じだろ?」

 

ルフィの言葉にUTAは泣きながら頷いた。そして頑張って「助けて」と言おうとした時にまた声が聞こえてきた。

 

[逃さんぞ、奴隷がぁ!!!]

 

それはUTAを長年苦しめてきた存在の声でルフィはすぐにUTAを守ろうと手を伸ばしたが地面から突然と現れた鍵盤の腕と黒い音符にUTAは包まれてしまった。

 

「ウタ〜!!!」

 

UTAは必死で手を伸ばすがルフィの手は掴めず、またトットムジカの中に取り込まれしまい、ルフィもまた黒い音符に包み込まれてしまってウタワールドに吐き出された。それはルフィだけでなく、違う場所にいたバギーとウタもまた現実世界へ吐き出された。

 

 

 

 

〇〇〇

「「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」」

 

バギーとウタは共に叫びながらトットムジカから吐き出された。そのまま危うく地面に激突してしまうかと思ったがクロコダイルが砂を操ってそれを防いだ。

 

「ぺっぺっ、クロちゃん、サンキュー!!」

「・・・はぁ」

 

馴れ馴れしく言ってくるバギーにクロコダイルは頭を抑えていた。

 

『ウタ!』

「えっ・・・み、皆ぁ!!来てくれたんだね!!」

 

ウタが無事に生きてる事にその場にいた赤髪海賊団の面々は同時に声を出した。ウタは皆が来てくれてしかもボロボロになってでも助けてくれていた事に嬉しくなっているとバギーがウタの頭を撫でた。

 

「ほらな、来るって言っただろ?」

「うん・・・ありがとう・・・お父さん」

「おう、もっと褒めやがれ!!」

 

撫でてくるバギーにはウタはそうお礼を云うと今度は叫びが聞こえてきた。

 

『何〜〜〜!!?ウタ、どういうことだ!?』

 

赤髪海賊団の面々がウタのバギーに対する“お父さん”呼びにショックを受けていた。しかもそれだけなら今までもあったがバギーが否定しなくなった事にさらなるショックを覚えていた。

 

「ウタ!!バギー!!」

「「シャンクス!!」」

 

そんな中でシャンクスがやってきた。無事に生きてるウタとバギーにシャンクスはホッとしているとバギーが顔をバラバラにして飛ばしてきた。

 

「あのジジイはどうした!?」

「無事に斬ってきたが、あの化け物が・・・」

「おい、何かおかしい・・・構えろ」

 

シキの事を聞いてくるバギーにシャンクスは答えようとしたがトットムジカにまた異変が起きてそれを見ていたミホークがそう言ってきた。

全員、トットムジカにウンザリしつつも構えるとトットムジカはまた()()()変身を見せ始めた。

 

 

 

 

 

●▲●▲

「離して、離して!!」

[離すものか・・・貴様は永遠に逃さん!!・・・奴隷が高望みをするな!!]

 

黒い音符で雁字搦めになってしまい逃げようとしているUTAにトットムジカはそう言って笑い声を上げつつ、同じように雁字搦めにしたシキを持ってきた。

 

[嬉しい誤算だが、この男の負の感情なら代用は出来る!!それだけじゃない、ウタワールドにいる合体する奴に黄金の奴、それから少し離れた所にいる男からも負の感情が出ている・・・全て取り込んでまた“世界”を渡ってやる!!]

 

トットムジカはそう叫びながらシキの頭にピアノ線のような細い糸を持ってきて少し刺した。するとそのピアノ線がシキの中から何か黒い物を吸い出していた。

 

[おお、素晴らしい・・・負の感情に溢れてる・・・最高だ♪♪]

 

トットムジカは悦に浸りながらそう言っていくが段々と様子がおかしくなり始めた。

 

[な、なんだ・・・これは・・・強い・・・あまりに強すぎる・・・]

 

それは負の感情の集合体であるトットムジカが困惑する程にシキの負の感情の原本たる支配欲が強すぎたのだ。困惑しているトットムジカがシキから吸い取るのを止めようとピアノ線を抜こうとしたがシキは目をカッと開けてそのピアノ線を掴んだ。

 

「ジハハハハハハハハハ!!少し予定とは違うがまぁこれもまた面白いが・・・俺から負の感情を取って電池にする気だっただろ?吸われたから分かるぜ・・・」

[なっ!?]

 

シキは笑いながらそう言った。トットムジカにはシキの感情が誰よりも分かったがそれはもはやトットムジカが知る人間の領域ではなかった。

それもその筈、ロジャー、白ひげ、カイドウ、ビッグマムとしのぎを削っていたシキは今でもなおその実力は健在であり、それと同時に4人には無いものがあった。

 

それは度を超えた“支配欲”。

 

シキ以外の4人には海賊をやる目的があった。ロジャーは世界をひっくり返す為、白ひげは家族、ビッグマムは同じ目線の世界、カイドウは暴力による平等な世界と4人にはそれぞれ明確なビジョンがあったがシキのそれは異質だった。何故ならシキの目的は大海賊以前の海賊が海を支配する時代にする事であり、そこから何かをしたいわけではない。

 

そうシキのその“夢”には終わりが存在していない。

故にそれに対する欲は誰よりも強く、負の感情が占めるそのシキの“支配欲”の強さはトットムジカも感じた事が無いほどドス黒く強かった。

 

「トットムジカ・・・俺の血肉となれ!!」

[や、やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!]

 

トットムジカがどういう原理で負の感情を取っていたのか理解するとシキはそこからわざと流してみた。というよりもトットムジカすらも支配したいという欲を出してみた。それはトットムジカにとっても想定外の負の感情であり、負の感情を糧に成長し強くなるトットムジカはシキが持つドス黒い感情に潰されてしまった。

 

「嘘、嘘でしょ・・・・」

 

UTAはありえない事を成し遂げたシキに戦慄した。もはや目の前にいる存在は人間ではない。怪物と云われるほどに強く伝説となった海賊そのものだった。

現実とウタワールドではトットムジカの姿が変わり始めた。鍵盤の足はシキと同じように剣になり、肩には舵輪が生えた。

 

『[ジハハハハハハハハハハ!!!遂に手に入れたぞ、トットムジカァ!!!!]』

 

最悪な事にシキはトットムジカすらも“支配”してしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウタ死亡まで・・・・後10分!!
























というわけでルフィとUTAの話が上手く行きそうだった時に邪魔をするトットムジカ・・・そう簡単に「助けて」と言わせてなるものか・・・更に事態は深刻な事にシキがまさかのトットムジカを乗っ取るという展開・・・実はこれ、シキをラスボスにする時から決めていた展開です。さてその影響でより厄介な事になりタイムリミットも近づいていく中でどうなるか・・

次回をお待ち下さい!!


この話の曲は『あの場所へ』とつるの剛士×DAIGO『ヒカリノキズナ』です。本当は歌詞回の予定でしたがそれは次回になると思います。それでは次回は久しぶりの歌詞回で今までに登場した曲の1つが歌われます!!
何が来るのかお楽しみに!!
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