“軌跡”的な世界   作:怪獣馬鹿

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お待たせしました。
結局、4日も掛かった・・・申し訳ございません。
あと、次回から決戦開始ですがどうやっても長くなるのは確定事項なので暫く間を開けながらやります。多分3日か4日更新・・・申し訳ございません。
それではどうぞ!!


“ヒカリヘ”

ウタワールドでは光を出し始めたトットムジカに麦わらの一味の面々はどうなってしまうのかそれぞれ構えていて戦っていた音符の兵士達は消えてしまっていた。

 

「ルフィ・・・ウタ・・・」

「無事だよな?」

「俺達の船長を信じろ」

 

ルフィやウタの無事を信じつつ待つ面々。するとトットムジカが暴れ始めて中からルフィとウタが宙に飛び出されてきた。

 

「ルフィ!!」

「ウタ!!」

 

2人はお互いの手を伸ばして繋ぎ、ルフィが風船をやってウタが地面にぶつからないようにし、ウタはポワンポワンとルフィの上を弾むも抱きついた。

 

「・・・ルフィ・・・ありがとう・・・」

「ウタ・・・」

「ルフィ!!ウタ!!」

 

抱きしめあってる2人に他の麦わらの一味の面々も声を掛けて近づいてきた。2人は皆に気づくと立ち上がった。ウタは巻き込んで迷惑をかけた事を謝った。

 

「皆、ごめんなさい」

「気にしなくて良いわよ」

「えぇ、友達ですもの」

「そうそう!」

「そうだよウタ、悪いのはアンタじゃない!」

 

ウタの言葉にナミ、ロビン、ヤマト、ブリュレの4人が即座に否定した。他の面々とそれにウンウンと頷いていた。何故なら友達であるウタがこんな事を自分からするような人間ではないのは全員知っていた。ウタは皆の優しさに涙を溢し始めていく中で轟音が全員の耳に響いた。

 

「な、なんだあれ!?」

「おい、あれを見ろ!!」

 

チョッパーとウソップの声に全員がウソップが指差した方を見るとそこにはトットムジカが変化していた。それはシキに乗っ取られた事により下半身には2つの剣が生えて、両肩には舵輪が生えてきた新しい姿だった。

 

『[ジハハハハハハハハハハ!!!遂に手に入れたぞ、トットムジカァ!!!!]』

 

全員に聞き覚えがある声がトットムジカから聞こえてきた。そして先程まで感じなかった威圧感も感じ始めて更にドンドンと強くなり、冷や汗が出始めた。

 

「シキ!!」

 

ルフィは細かい事はわからないが目の前のトットムジカがシキに乗っ取られたのを察した。それはルフィだけじゃなく皆もトットムジカから出たシキの声とこの忘れたくても忘れられない嫌な感じから察して構えた。

それは現実も同じでシャンクスや他の面々もその声を聴いて先に向こうが動く前に動いた。

 

「ウソップ!」

「ヤソップ!」

「「分かってる、胴体だ!!」」

 

ルフィとシャンクスはお互いに信頼してる狙撃手に指示を出すと2人は見聞色の覇気で繋がって同じ場所に狙いを定めて言うとルフィとシャンクスはそこに突っ込んでいった。

 

ルフィは瞬時にギア3の業火拳銃をシャンクスはグリフォンの斬撃を同じ場所にぶち込んだが効いてなかった。それは攻撃が弱いとかではなく本当に無意味だと云うような感じの様子でルフィとシャンクスはそれぞれ鍵盤の腕で吹き飛ばされた。

 

「なっ、確かに同じ場所を攻撃したぞ!?」

「どうなってやがる!?」

「ウソップ、もう一度だ!!」

「おい、場所は何処だ?」

 

ゾロが3本構えて突っ込み、現実でもミホークが夜を構えた。ウソップとヤソップはもう1度指示して頭を狙うように云うとゾロとミホークは斬撃を飛ばしたが効いてなかった。

それは誰がやっても同じだった。攻撃が同じ場所にぶつけても全く通じなくなり、鍵盤の腕で吹き飛ばしたり、脚の剣で斬撃を飛ばしてくる。

それはまさに魔王と呼ばれる存在そのものと言える程の大暴れっぷりだった。

 

 

〇〇〇

現実のエレジアの近海では海軍やNEO海軍がこの大暴れっぷりを観測して警戒していたが突然のトットムジカの変化に狼狽えていた。

 

「狼狽えるな!!我々はこのまま待機!!」

「急いで市民を乗せた船はこの場から離れろ!!」

「他の軍艦はやつに警戒するんじゃ!!」

『はっ!!』

 

センゴク、おつる、ガープの3人がそれぞれ指示を出していてゼファーも自分のNEO海軍に指示を出して一同は市民を避難させる一団とトットムジカに警戒する一団に分かれた。

 

「なんだあれは?」

「シキの声が聴こえたけどヤツかい?」

「アイツもしつこいのう」

「今に始まった事じゃねぇだろ」

 

それぞれそんな風に警戒していく中で一隻の船が海軍の一団にエレジアから近づいてきた。それはバギーをさっさと見捨てたMr.3の一行でゴードンの近くにいるリッチーもさっさと見捨て何とか4人でビックトップ号を動かしていた。船の中には一応自分達のクロスギルドの社員も大勢いたがウタワールドに心が行ってるので役に立たなかった。

 

「げっ!?」

「ヤバいガネ!!」

「不味い!!」

「どうしよう!?」

 

すぐにMr.3達は船を停泊させた。こうしてエレジア近海で変な状況が起きていた。

 

 

 

〇△〇△

現実でもウタワールドでもシキが暴れている中でウタは何も出来なかった。自分の能力はあくまでもウタワールドで何とかするだけで現実でも暴れているシキに何も出来ずにいた。

 

『[ジハハハハハハハ!!こいつは最高だ!!俺の心と体が現実にあるせいか、てめぇらの同時攻撃も無意味!!けどトットムジカの特性もあってそもそもの攻撃も無意味!!まさに最強の力だ!!]』

 

シキはそう上機嫌になりながら叫んだ。シキの言葉にルフィやシャンクス達だけではない、クロコダイルやミホークに合流してきたMr.1。バレットを撃破したカタクリ達も参加して攻撃を仕掛けていたが全く効果はなかった。

 

全てを文字通りなぎ倒してふっ飛ばして行く中でシキは現実でもウタワールドでもウタを見た。

 

『[お前には本当に感謝してるぜ!!この俺の新時代を作る助けをしてくれたからな!!]』

「誰があんたなんか・・・!アタシは皆を・・・」

『[皆をなんだ?幸せにするってか?・・・そうかならはっきり言ってやる・・・この俺を幸せにしてくれてありがとうな!・・・後数分の命だが薬で苦しむよりも先に楽に死なせてやる]』

 

シキはそう最後にウタに対して言って鍵盤の腕で潰してやろうとした。ウタは咄嗟に蹲って身を守ろうと来る衝撃に目を瞑った。しかし、衝撃は何時までも来ず恐る恐る目を開けるとウタワールドでルフィとカタクリがそれを防ぎ、現実ではシャンクスが防いでバギーはウタを守ろうと自分の体で覆っていた。

 

「ルフィ・・・カタクリ・・・シャンクス・・・お父さん・・・」

『[まだ足掻くか・・・]』

「「「「当たり前だ!!」」」」

 

4人の叫びが重なった。全員、ウタを死なせたくないし、シキにこれ以上好き勝手させたくもない。ルフィとカタクリ、シャンクスはそこからシキに向かって突っ込んでいく中でバギーはウタと向き合っていた。

 

「ウタ、しっかりしろ!」

「お父さん」

「お前は死なねぇ、死なせねぇ!!やっとシャンクス達と会ったんだ、それにドレスローザで言ってたろ!?最後の曲だけでも聞けって!?まだ聞かせてねぇだろ!!!諦めんな!!」

 

ウタはドレスローザでシャンクスに泣きながら訴えた事をバギーに言われた。そうウタはその為にも頑張ってきた。12年間の答えもあったがシャンクス達に聴いてほしくて頑張っていたのだ。

 

『[ジハハハハハハ!!後数分しか命のねぇ小娘を守って何になる!?とっとと全員死ねぇ!!]』

 

現実世界のシキはシャンクスと戦いつつ、そう叫びながらウタを攻撃してきたがバギーがウタを連れてそれを避けた。

 

「数分しかねぇからなんだ!?曲一曲分ありゃ充分だ!!その間にてめぇをぶっ飛ばして何とかしてやらぁ!!」

 

バギーはもはやヤケクソ気味にシキに向かってそう叫ぶとウタはその事に気づいたのか現実でもウタワールドでも立ち上がった。

 

「ウタ、お前・・・」

「そうだよね、まだ一曲分の時間はあるんだ・・・やるだけやってやらないと・・・」

 

ウタの言葉にバギーは何を言ってるのかいまいち分からなかったが立ち上がってウタの前に立って、シキにぶっ飛ばされたシャンクス。ウタワールドではルフィとカタクリもウタの前に飛ばされたがすぐに立ち上がった。

 

「ルフィ!カタクリ!シャンクス!お父さん!」

 

ウタは両方の世界で4人に向かって覚悟を決めたのか呼ぶと4人は顔を向けた。

 

「・・・アタシを・・・信じて・・・」

「「「「勿論だ!!」」」」

 

ウタの短い言葉に詳しい説明なんて4人には要らなかった。何をやろうとしてるのかやりたいのかは詳しくは分からない。だがその覚悟を宿した目を見ると4人はウタを守る為に構えてウタも構えた。

 

(あの時、万国での事を思い出せ・・・なるんだ、もっと自由に・・・別の“世界”じゃなくてこの“世界”でも・・・お父さんみたいに“自由”に能力を・・・)

『[何をやろうと無駄だ!!]』

「無駄じゃねぇ!!」

 

シキは決意を固めてるウタの心を折ろうと言ってくるがバギーがすぐにそう叫んでウタの方を見た。

 

「ウタ・・・前に言ってきたな?自由に能力を使える俺が羨ましいって・・・また言ってやる・・・お前も出来る・・・俺の・・・“娘”なんだろ?」

「・・・お父さん・・・」

「俺よりもいい親してるな・・・バギー・・・」

 

バギーは優しくウタにそう云うと隣でシャンクスが何か言いたそうな顔つきで呼んできたがバギーは睨みで返してウタの方を向くように目線で訴えるとシャンクスもウタの方を見た。

 

「シャンクス・・・」

「・・・ウタ・・・一曲、派手なの頼むぜ!!」

「・・・任せてよ・・・“お父さん”!!」

 

シャンクスは気の利いた事を言えなかった。なのでそう頼むとウタは笑顔でシャンクスに答えた。

もうウタに迷いなど何一つなく、自身を込めて人生最後の曲になろうとも死んでも歌い上げると覚悟して『ヒカリヘ』を・・・自分が前に進もうと決めた曲を歌い始めた。。

 

『[何をしようが全て終わらせてやる!!]』

「「「「そうはさせるか!!!!」」」」

 

シキの鍵盤の腕の攻撃はルフィとカタクリは共に抑えてシャンクスとバギーはシャンクスだけがそれを防いでバギーはシキの顔面にマギー玉を当てていた。

 

「“僕は今さがしはじめた♪水しぶきあげて果てしなく続く世界へ♪あふれ出す情熱を胸に♪どこまでも行くよ♪まだ見ぬヒカリ 求め〜♪”」

 

するとウタの背中に黄金の翼が現実でもウタワールドでも関係なく生えてきた。

 

「“夏色太陽がココロの帆をゆらせば♪あたらしい世界への扉を開く合図♪”」

 

今度はウタの服装が『私は最強』を歌ってる時のようにレオタードで四肢には黄金の甲冑を装着し始めた。

 

「“波間にゆれてる絶望を抜けて♪水平線の向こう側 目指して♪”」

 

ウタの黄金の翼が1回羽ばたくと黄金の羽根が辺り一面に飛び散った。

 

「“僕は今さがしはじめた♪水しぶきあげて果てしなく続く世界へ♪あふれ出す情熱を胸に♪どこまでも行くよ♪まだ見ぬヒカリ 求め〜♪”」

 

その羽根はウタワールドへ行ってしまった者達の中へと消えていくとウタワールドではその者達がぬいぐるみだろうが人の姿だろうがドンドンと消え始めて現実で起き始めていた。

 

「“きまりきった毎日とありふれた雲の流れ♪君にも映ってる 知るはずのない未来♪変わらない事で傷つかなくてもそれじゃ夢も希望さえもない さぁ行こう♪”」

 

今度は現実世界でウタの周りに黄金の音符が出てくる。シキは今度こそ止めようとシャンクスの隙を付いてウタを攻撃してくるがウタの周りにバリアが張られて防がれた。それはウタワールドから起きてこれたバルトロメオのバリアだった。自分の方を向いてくるウタにバルトロメオはへへっと笑みで返してウタも笑みで返した。

 

「“僕はなぜ 探してるんだろう 何がほしいんだろう♪答えはきっとその先に 動き出す世界へ ココロして行くよ♪まだ見ぬチカラ秘めて♪」

 

ドンドンとバリアの周りに起きてきた麦わら大船団の代表達がウタを守るように取囲んでいく。

 

「“僕はなぜさがしてるんだろう♪なにがほしいんだろう♪まだ見ぬタカラはどこに〜♪”」

 

すると今度は麦わらの一味にイワンコフと赤髪海賊団にクロコダイルとミホーク、Mr.1がその前に立って構えた。

 

「“あふれ出す情熱を胸にどこまでいける?”」

 

ハンコック、コアラ、キラー、ロー、ベポ、ブリュレが起きてきてシキに向かって構えた。

 

「“わからないけれど”」

 

シキは全員纏めて吹き飛ばそうと体の周りに黒い音符を出現させて飛ばしたがそれを当たらなかった。何故なら起きてきたルフィとカタクリに全て殴り落とされたからだ。

 

「“僕は今さがしはじめた♪水しぶきあげて果てしなく続く世界へ♪あふれ出す情熱を胸にどこまでも行くよ♪まだ見ぬヒカリを求め〜その向こうへ♪”」

『[貴様ら〜!!!]』

 

ウタは全てを歌いきった。それは確かに完璧に成功した。自らの意志でウタワールドを閉じて現実でも効果が出るように・・・そうウタはこの土壇場で“覚醒”したのだ。

 

『お前を絶対にぶっ飛ばす!!』

 

それは誰が先に言ったのかは分からないがその場でシキと対面していた者達全員がそう叫んだ。

 

「ぐふっ!?」

 

ウタも一緒に叫ぶが血を吐き出した。遂に薬の効果が顕著に現れ始めたのだ。このままではウタは死んでしまう。

 

「「「「ウタ!?」」」」

「任せろ、“ROOM”スキャン」

 

だが、ぬいぐるみから解放されたローはウタの後ろに来るとスキャンでウタの毒を含めた色々を調べた。

 

「?・・・これは・・・」

「ガハッ!!」

「トラ男!!」

「今はいいな・・・行くぞ歌姫屋・・・激痛に堪えろよ?」

 

その言葉にウタは力なく頷くとローは鬼哭にK・ROOMをしてウタの腕に刺した。それに一同ビビるが痛みのないウタは首を傾げてローは完全に無視して毒を摘出した。

 

「“排出(エンスツラード)!!」

「がぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ローはそう叫びながら鬼哭を抜くとそこからピンク色の薬が出てきた。オペオペの実の能力によって排出されたのだ。

痛みで腕を抑えるウタだが軈て傷口は綺麗に無くなってローはこれで無事なのでホッとしてるとルフィがウタに駆け寄ってローを見た。

 

「安心しろもう毒はねぇ」

「トラ男・・・」

「トラ男君・・・」

「歌姫屋、これでサインと音貝の貸しは返したからな」

 

ローはウタにそう言った。そうローはウタにゾウに行く前に色々とハートの海賊団の面々に渡す為に貰ったサインと音貝の借りを返しただけだった。

 

「キャプテン最高だよ〜!!」

「やめろベポ、引っ付くな!!」

「ウタ、無事か!?」

「うん、皆安心して!!ルフィの友達のトラ男君のお陰で何とかなったよ!!」

「友達じゃねぇ!!」

『えっ!?違うのか!?』

「お前らもノるな!!!」

 

シャンクスの言葉にウタは無事だとシャンクスやバギー、赤髪海賊団や他の皆に言う中で又もやルフィの友達呼ばわりされたローがキレたが、それに麦わらの一味の面々が首を傾げてまたツッコミを入れた。

 

『[駄弁ってんじゃねぇぞ!貴様ら!!]』

 

シキはウタが生きてしまい、尚且つルフィ達も現実世界にやってきた事は大誤算過ぎたがフワフワの実の力でシキはエレジア全土を浮かせた。

 

「なっ!?」

「な、なんだべ!?」

「まさかエレジアを!?」

『[全員、吹っ飛べ!!]』

 

シキはそう叫びながら浮かび上がったエレジアを激しく回して全員をふっ飛ばした。すぐにそれぞれが何とか各々対応していく中でウタは空を飛びながら飛ばされて叫びを上げてるバギーの手を掴んだ。

 

「お父さん!!」

「ウタ!!」

 

ウタはそのまま何とか姿勢を制御したがそこにシキが音符を発射してきて2人をふっ飛ばした。

 

「「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」

 

2人はそのふっ飛ばされて海に落ちるかと思われたがその先にはエレジア近海まで先に逃げていたMr.3達の乗っていたビックトップ号があった。

 

「ガウ!!」

「リッチー君、凄いぞ!!」

「「「「ナイスだリッチー!!」」」」

 

先にビックトップ号まで飛ばれていたリッチーは2人を無事にキャッチして一緒に飛ばされていたゴードンは喜び、先に逃げていた4人はゴマをするようにそれに対して拍手をしていた。

 

「痛え〜、ってお前ら!!何でここに!?」

「あ、船長それは・・・」

「おじさん、あの変態親父がこっちに!?」

「なんだと!?」

 

ウタの指摘を受けたバギーがカバジ達を問い詰める前に飛んできたシキに驚いて狼狽えるとシキに砲弾が命中した。

それは先程までビックトップ号を睨んでいた海軍の軍艦による砲弾だった。

シキはそれを受けるとすぐに海軍の方へ狙いを定めて手始めに2隻の軍艦を浮かしてから落とした。

 

「皆、無事か!?」

「怪我人はいないか!?」

 

慌ただしく動いて被害を確認するガープ達。シキはそんな自分と同じ世代の4人の海兵を見ると鍵盤の手を伸ばした。

 

『[もっとだ・・・もっと力を!!]』

「なんじゃ!?」

 

シキが鍵盤の手を伸ばした相手は・・・ガープだった。ガープはすぐさま迎撃しようと拳を引いたがシキはフワフワの実を操って乗ってくる軍艦を大きく揺らすとガープの体は大きく揺れてしまった。

 

「しまっ・・・!?」

『[お前もだ・・・ガープ!!]』

「ガープ!!!」

 

シキの鍵盤の手が捕まえようとしたその時、ゼファーが咄嗟にガープを弾いて身代わりになった。

 

「ゼファー!!!」

「ぐぉぉぉぉぉ!?」

 

ガープは手を伸ばし、ゼファーは咄嗟にスマッシャーで鍵盤の腕を殴ろうとしたがそれよりも前にトットムジカの中に取り込まれてしまった。それだけではない。シキは他の腕に敗れたバレットとテゾーロも掴んでいた。

 

「ロジャー・・・ロジャー・・・」

「ステラ・・・」

 

敗れた2人はそれぞれそううめき声を上げていた。劣等感も寂しさもまた負の感情。シキはそんな呻いてる2人も取り込むと空に飛び上がり雲の中に消えていった。

 

「ジジイ、まだなんかやる気かよ!?」

「もう本当に勘弁してよ!!」

「ウタ〜!!」

「バギー!!」

 

ウタとバギーがシキの行動に本気でうんざりしてるとそこにサニー号やレッドフォース号がやってきてビックトップ号に乗っている2人に向かって叫んだ。

 

「ルフィ!」

「シャンクス!」

 

呼んでる2人に気づくいてそっちを向くとそこにはルフィ達だけじゃなくて麦わら大船団の船や九蛇の船もあった。九蛇の船にはレイリーやシャッキー、それにカタクリと抱えられたアナナに加えてキラー、コアラ、ロー、ベポ、ブリュレもいた。

 

ルフィ、シャンクス、カタクリ、キラー、コアラ、ロー、ブリュレ、ハンコックはバギーやウタが乗ってるビックトップ号へ飛んできた。

 

「「ウタ、無事か!?」」

「げぇ!?麦わらにシャンクス、なに人の船に来てやがる!?」

「そんな事を言ってる場合か“千両道化”」

「全く本当に煩い赤っ鼻じゃのう」

「コアラ、ブリュレ!!」

「ウタちゃんその・・・」

「細かい話は後だよウタ!」

「キャプテン、何か変な音が煩いよ・・・」

「ファッファッファッ、音の原因はすぐに分かるな」

「あぁ、殺戮屋・・・あれしかねぇ」

 

耳の良いベポが耳を塞ぎながらそう言うとキラーとローは何なのか分かった。シキが入っていった雲が突然と黒くなり、空を覆って雷がなり始めた。

 

「ルフィ、ウタちゃん!?それに赤髪じゃと!?」

「げぇっ、何でじいちゃんが!?」

「何で居るんだ?!」

「おい、ガープ!!今はゼファーの事だ!」

「そうだよ孫バカ爺!!」

「わかっとるわい!!」

「センゴクにおつるも居るのかよ・・・」

 

ガープが近くの軍艦からルフィとウタに気づいて叫ぶと近くにいたシャンクスにも気づいた。センゴクやおつるはシキよりも孫の方に気を取られるかも知れないと思って止めていてバギーはそんな伝説級の海兵が揃ってる事に冷や汗をかいてると空から特大の雷が鳴り響いて船に乗っていた者達は全員そっちを見るとそこにはトットムジカを乗っ取ったシキが周りにエレジアの大地を浮かべたまま飛んでいた。

するとその体にまた変化が起こった。

体から生えてる鍵盤の4本の腕が変わり始めて1つには大量の瓦礫がくっついて、1つには大量の黄金の鎧を装着し、1つはゼファーの付けていたスマッシャーに変化して、1つには笛やハーブなど大量の楽器を生やしてそれぞれに合わせるように全ての腕がゴツくなるとその胸には5つの発光体が出てきた。

それには金、赤、青、緑、紫の光を放っていてその中の金以外にはUTA、バレット、テゾーロ、ゼファーが意識を失った状態で拘束されていた。

 

そうシキはトットムジカだけでなく、他の3人も取り込み、トットムジカを起動する為に必要なUTAと一緒に拘束したのだ。

 

『[ジハハハハハハハ!!これで俺は最強だ・・・全てを“支配”してやる・・・俺の“新時代”の幕開けだ!!]』

「「ふざけんな!!」」

 

空からそう叫ぶとルフィとウタがシキに向かって怒鳴り返した。シキは下にいる船団のビックトップ号に乗ってる9人を見た。

 

「「こっからは(俺/アタシ)の“新時代”だ!!」」

『[上等だ・・・全員、纏めて潰してやる!!・・・・掛かってこい!!!]』

 

ルフィ達の啖呵にシキもそうはっきりと返すとウタは指を鳴らした。するとビックトップ号の上に乗っていた9人の服装が変わってオレンジを基調とした“派手”な服装に変わった。ウタ自身も白のレオタードに所々オレンジ色の波のようなデザインが入った。

 

「おい、ウタ。お前がやったのか!?」

「そうだよルフィ!」

「やるじゃねぇかウタ!」

 

服装が変わった事で驚くルフィにウタが自在に能力を操ってる事を褒めるバギー。ウタはそんなバギーに笑顔を向けた。

 

「うん、お父さんをイメージしたんだよ!!」

「そうか、派手で良いじゃねぇか!!」

 

ウタの言葉にバギーは嬉しくて笑い、ウタはシキに立ち向かう気分の盛り上がる服になったのもあって構えようとするとルフィとシャンクスが何処か泣きそうになっていてハンコックも露骨に顔を歪めていた。

 

「ってどうしたの!?」

「ウタ・・・俺この服嫌だ・・・」

「何だろう・・・すげぇ悲しい・・・」

「すぐに変えて欲しいのじゃが?」

「そんな事言ってる場合か」

「そうだよ!」

「すぐに構えろ!!」

「「「ファンとしてこれ以上の喜びなし!!!」」」

 

そんなカタクリとブリュレにローがツッコミ、熱狂的なファンであるコアラとキラーとベポは揃って絶賛していた。

ルフィとシャンクスにハンコックは確かにこれ以上言い争ってもしょうがないのでさっさと終らせるために構えた。

 

「チクショー、さっさと終わらせてやる!!行くぞウタ、シャンクス!!・・・上がれ心臓の音!!」

「うん、ド派手にね・・・上がれ魂の旋律!!」

 

ルフィは腰を落として腕を下に付けるとウタもそれを真似した。首を傾げつつ見てくるルフィにウタは「真似した」と舌を出しながら笑って言うとルフィは段々と上がってくる心臓の音と共に服や髪が白くなってきて笑い始めた。

 

シャンクスとバギーは互いに顔を見合わせてそれぞれ2人の横に並んだ。シャンクスはルフィの横へ、バギーはウタの横へ、ハンコックはバギーの横へ、カタクリはシャンクスの横へ、コアラはハンコックの横へ、ローはカタクリの横へ、ブリュレはコアラの横へ、ベポはローの横へ、キラーはベポの横へ来て1列に並んだ。

それだけでなく、それぞれの船にいる面々や海軍もシキを見て大砲やら武器を構えていた。

 

「行くぞ、てめぇら“新時代大作戦”じゃ!!!」

『おう!!』

 

バギーの掛け声に全員がそう返した。

 

『って、何でお前が仕切ってんだ!!?』

 

そしてウタとシャンクス以外の全員がそれに対してツッコミを入れた。

こうして“新時代”を巡る最後の世界を掛けた“海戦”が始まった。
















というわけで次回から遂に大決戦。
の前にシキがバレットに加えてテゾーロとゼファーを取り込むさらなる強化を果たしました・・・この爺さんはもう止まらねぇな・・・しかもまだ色々と出す気ですのでこの魔王を潰すのはルフィ、ウタ、シャンクス、バギー、カタクリ、ハンコック、ロー、ブリュレ、キラー、ベポ、コアラを中心とした面々。
因みに他の面々にも活躍の場は当然あります。

そしてウタの毒はローが何とかしました・・・この為にベポとキラーが(ゾウでローがウタから貰った)音貝でワノ国の宴の時に仲良くなった一幕があったので良かった良かった・・・後はぶっ飛ばすだけです。

ウタも遂に覚醒してこれから大暴れの手始めに服装チェンジ・・・REDでは黒を貴重としたパンクロックな感じでしたがここではオレンジを貴重とした派手な服だと思って下さい。また私は服のセンスがゼロですのでどんな派手な感じになったのかは悪いですが書けません。センスが無いんで“派手な服”としか言えません。

そしてそれに対して悲しみ嫌がるルフィとハンコックに心に違う意味でダメージを負ってるシャンクスwww

これから暴れさせるからそっちで発散してね!!

最後に今まで出してきた曲の中で歌詞を出して出てきたのは『ヒカリヘ』です!!この曲、最初は単純に状況に合うから選んだ感じなのに気がつけば『“軌跡”的な世界』の主題歌みたいな感じになっちゃった。

それでは次回から始まるシキとの決戦も盛って盛って盛りまくりますので気長にお待ち下さい。

次回もよろしくお願いします。

追記
すみません。テゾーロの台詞でとんでもねぇ間違いがあったので直しておきました。マジで俺の馬鹿!!
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