“軌跡”的な世界   作:怪獣馬鹿

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おまたせしました!!
これでシャンクスの話も終わります!!
いやぁ長かった!!



ココロのちず/Paradise

シャンクスに対してバギーがロジャーに言われた事を話そうとしている時、このことを外から聴いていた者が二人いた。

 

「シャンクス・・・お願いだよ、帰ってきてよ・・・」

 

1人はウタだった。シャンクスが船に戻ってるのを見てバギーと船長室に入ったから追いかけて部屋の前でシャンクスの真意を聞いたウタは涙が止まらなくなっていた。

 

「シャンクスの・・・バカ・・・」

 

シャンクスの真意を聞いたがウタは別にそんな事は望んでいない。旅をして喧嘩をして前に進んでいたウタは傷つく事に恐れはない。なぜなら人と繋がればそれらは癒やされると知ったからだ。故にウタはルフィやバギーとも良く喧嘩をする。何故ならそれで壊れるほど脆弱な繋がりではないからだ。

そんな風にウタは進んでいたがシャンクスはむしろ戻ってしまっている事にウタは悪態をつくとそのまま眠った。昨日から必死に頑張ってきたので遂に限界が来たのだ。

 

「シャンクス・・・バギー・・・」

 

そしてウタとは少し離れた場所でもう聞いていた1人でレイリーもシャンクスが陥ってしまってる状況に対して複雑な思いを抱いていた。

前向きである意味でロジャーの気質に影響を受けたシャンクスがまさかの事態になってる事に流石に驚きを隠せなかった。

未来なんか分からなくてもレイリーには1つだけ分かった事があった。それは2人の関係が変わると言うことだ。友達でも兄弟でもない別の関係になる事にレイリーは不安と本当の意味で巣立ちをしようとしてる2人に複雑な思いを持っていた。

 

 

 

 

 

〇〇〇

「せ、船長にあったのか?」

「あぁ、あの化け物の影響で会って・・・助けてくれた・・・んで言ってくれた。何があっても俺達のあの旅は変わらねぇって・・・俺はオーロ・ジャクソンの子だって言ってくれた・・・」

 

バギーはそう言うとシャンクスは暗い気持ちにまたなった。自分は本当に何もかもが無くなったのではないかと思えてきた。

 

「てめぇもそうだろ」

「え?」

「お前もオーロ・ジャクソンで育っただろうが・・・それで良いじゃねぇかよ」

「バギー・・・」

「てめぇの事情なんか俺は知らねぇし興味もねぇ、けどロジャーの船長はどんな事があっても見捨てねぇってのがよくわかったよ・・・それで良いじゃねぇか・・・船長はずっとここにいる」

 

バギーはそう言うとシャンクスの胸を叩いた。ロジャー海賊団は解散した、けどその思いはずっと自分達の中で生き続ける。

シャンクスはそれを聞いて目を閉じた。

そして気持ちを落ち着けようと必死で冷静になろうとした。見聞色の覇気を出すように冷静になろうとして気がついたらシャンクスは暗い世界にいた。

 

また同じような感じかと思って不安にもなったが不意に誰かに肩を叩かれて後ろを見るとそこにはロジャーが笑ってた立っていた。

 

「ロジャー船長・・・」

 

シャンクスが会えた事に驚きいて思わずそう呟くとロジャーは笑って消えた。幻かそれともシャンクスが望んだただの妄想かは分からない。だがシャンクスはその笑顔を見ると何故か心を締め付けていた物が取れたような気分になった。そう思うと自分の周りの暗闇が晴れていって周りには赤髪海賊団の皆やルフィにウタ、ロジャー海賊団の皆に傘下の皆もいた。

シャンクスはその光景を見ると漸く頬が緩んできた。

 

「シャンクス・・・おい、シャンクス!」

 

自分を呼ぶ声がしたのでシャンクスは目を開けて気がつくとバギーが肩を叩いていた。シャンクスはその手を掴むと肩から離した。

 

「バギー・・・助かった・・・」

「っけ、兎に角俺はもう帰るぞ!あ、これは貰っていくからな?」

 

バギーはそう言ってさっきシャンクスが渡してきた宝石箱を持った。シャンクスはそれに首を縦に振って答えた。その顔は今までとは違った。ロジャーがいると知って仲間達や大切な者達もまだいると分かったからかシャンクスの顔は晴れやかな顔つきになっていた。

 

「・・・てめぇはそのムカつく顔つきじゃねえと気持ち悪い」

「なっ!?お前、さっきから酷いぞ!?」

「どっちが酷いんだ!?俺様にここまでさせやがって!!」

「だからごめんって!」

「ごめんですむか!!この泣き虫ヘタレ男!!」

「そこまで言うか!?この最弱最低赤鼻男!!」

「「なんだとごらぁ!!?」」

 

2人はそう言い合って暫く睨み合うと笑い始めた。懐かしい状況になった事、そしてお互いに前に進めるような気がしたからこそ笑いが止まらなくなった。

 

「・・・戻るぞ、ウタが待ってる」

「あぁ」

 

2人はそうやって船長室の扉を開けて外に出ると隣でグッスリと寝てるウタを見つけた。

 

「ウタ!?」

「何でここに!?」

「お前達が心配で来てたんだ」

 

驚いてる2人に後ろからレイリーが声をかけてきた。2人の体は思わずビクっとなってレイリーを見ると顔を思いっきり歪ませた。絶対に不味い人にあったと一目見て簡単に分かるほどに凄く変な顔になった。

 

「「レレレレレレレイリーさん!?」」

「お前ら・・・随分と長かったな・・・」

「え?まさかレイリーさんも聞いてたのか?」

「あぁ、私とウタちゃんも部屋の中の事は知ってるぞ」

「ギァァァァァァァァ〜〜〜〜!!!??」

 

レイリーからの容赦のない一言にシャンクスは思いっきり青褪めてバギー顔負けの叫びをした。そしてまた膝を地面に付けた。

 

「うぅ、やっぱり俺は駄目なやつだ・・・なぁ、バギー・・・」

「近づくな名前を呼ぶな」

「ひ、酷え・・・」

「いやこれに関してはシャンクスが悪い」

 

バギーの方をまた見たシャンクスだが先手を打たれて断られるとレイリーにダメ出しの一発をされてより落ち込んだ。

 

「もう駄目だ・・・ウタにあんな話を聞かれた・・・俺はクソ野郎なんだ・・・」

「おう、やっと気づいたか」

「バギー、容赦がないな」

「こいつのせいで俺は本当に酷い目に会いましたから、まだまだ言いたりねぇ」

 

落ち込んでるシャンクスにバギーとレイリーが呑気に話してるとウタが身動ぎした。起きるかと思ったがウタはまだそのまま寝ていて3人は誰よりも疲れてるはずのウタが起きなかったことに少しホッとなった。

 

シャンクスはそのままウタを抱き上げて行こうかと思って右腕をウタの背中側に回すが持ち上げられない。左腕を失ったからシャンクスにはウタをもう抱き上げる事すら出来ない。嫌でも月日を感じることをまた突きつけられるシャンクスをバギーとレイリーは黙って見ていたが唐突にレイリーがバギーを見て肩を叩いた。バギーは何かと思って顔を向けるとレイリーは笑っていた。

 

「ま、まさか・・・」

「ウタちゃんの為だと思ってやってやれ」

「うぅ・・・本当に今日はもう疲れるなぁチクショー!!」

 

バギーはレイリーが何を思いついたのか理解すると溜息を吐きながらシャンクスに近づいて自分の左腕を外してシャンクスの目の前に持ってきた。

 

「ほらよ」

「バギー?」

「これで手を貸すのは最後だからな」

 

バギーはそう言うとシャンクスはウタまた少し横にして自分の左袖を捲った。そしてバギーの腕を貰うとそれに合わせるようにした。繋がるわけではない。しかし、左袖にその腕を通すと一見シャンクスの左腕っぽく見えた。

シャンクスはそのまま自分の右腕をバギーはシャンクスの左腕っぽくなってる自分の左腕を操ってウタを無事に抱き上がらせた。

 

シャンクスはもう無理だと思っていたことが出来た事に何とも言えない感覚になってるとウタがまた身動ぎして目を開けた。

 

「シャンクス・・・?」

「ウタ・・・その・・・」

「あぁ・・・良かった・・・」

「え?」

「昔のシャンクスと何も変わってない・・・」

 

ウタは寝ぼけながらそう呟いた。ヒゲはより出たし皺も出た、それに色々とボロボロなのにウタからそう言われてシャンクスはウタを抱き締めた。

 

「ごめんな・・・ごめんなウタ・・・」

「ううん、色んな人に会えたからいい」

 

涙をポロポロ零していくシャンクスにウタもそう言うと涙が溢れてきた。12年間会えなかった辛さとそして再会できた喜びが漸く出てきたのだ。

バギーはそれを眺めているとレイリーが肩に手をかけた。

 

「やっとだな」

「ホントに大変だった・・・」

「ふっ、お疲れ様だなバギー」

 

2人はそんな風に軽く笑い合っているとシャンクスがこっちを向いてきた。

 

「バギー!」

「お父さん!」

「「ありがとう」」

 

ウタとシャンクスの2人は涙で顔がグチャグチャになりながらもバギーにお礼を言った。バギーはそんな2人を見るとウタに対してデコを合わせに行った。

 

「ウタ・・・本当に良かったな・・・」

「うん・・・うん!」

「こんな事言うとは夢にも思ってなかったが・・・愛してるぜウタ」

 

バギーはそうウタに言うと自分もまた涙がポロポロと出てきた。これまで散々と酷い目にあってきたて怒りもかなりあるがそれが終わる事とそして自分の宝と言ったウタが幸せそうに喜んでるのを見ると嬉しかった。

 

レイリーはそんな3人を見てホッとしていると懐かしい気配を感じてそっちの方を向いた。そこにはロジャーが半透明な姿で立っていて笑うと消えた。レイリーはそんなロジャーを見て笑った。

 

「ふっ、お前も人の親だなロジャー」

 

レイリーは懐かしい相棒が来たことに笑うと3人に近づいてシャンクスとバギーの頭を撫でた。

 

「うぉ!?レイリーさん!?」

「ふっ、本当にお前らは・・・良い漢になったな」

 

レイリーにそう言われたシャンクスとバギーは互いに顔を見合わせてニヤけた。それぞれ色々とあったがなんだかんだでこう言われると嬉しかった。

 

「よし、戻るぞ」

「そうだな」

「だったらアタシ降りる・・・」

「昔みたいにこのまま抱っこして行かなくていいのか?」

「いいの!アタシが抱っこしてあちこち行くのはルフィだけにしてるんだから!」

「「なにぃ!?」」

「ふふ、娘にフラレたなお前ら」

 

ウタにそんな事を言われてショックを受けた2人は少し落ち込んだ。ウタはシャンクスから降りてそのままビックトップ号へ戻ろうと歩こうとするが立ち止まって何か思いついたのかシャンクスとバギーの所に戻ってくると2人の手を引っ張った。

 

「ほら行こ!」

「お、おい!」

「急に引っ張んな!」

 

ウタに引っ張られて3人はそのままビックトップ号へ戻っていき、レイリーはその後ろ姿を少し見てから自分も戻っていった。

 

 

 

 

 

 

〇〇〇

「待たんかルフィ!!」

「ギャァァァァァ!!」

 

一方、ビックトップ号の上ではシキをぶっ飛ばした時に協力した為に海軍の軍艦も近くにあったのでガープがプロポーズとキスを盛大にやったルフィに対してキレながら拳を振りかざして追いかけ回していた。

 

「公然でチューをするなど破廉恥極まりない!!ワシはそのような淫らな孫に育てたつもりはないわ!!ここでその考えを叩き直してやる!!」

「じいちゃんには関係ねぇだろ!!」

 

ビックトップ号どころかあちこちの傘下の船の上にまで行って鬼ごっこしてる2人に対して一味どころか殆どの面子が呆れて溜息をしていた。

 

「はぁ、あの孫と爺は・・・」

「もうちょっと落ち着けないもんかね」

「あいつにそれは無理だ」

 

センゴク、おつる、ゼファーの3人は鬼ごっこしてる2人に対してもう何も言えんとばかりに軍艦の上からおかきとせんべいと茶菓子を食べながらお茶をしていた。もう色々と疲れてこれから他の海賊団を捕まえる気も無かった上に一般人はおらず、そして四皇2人に元七武海が4人もいる上にビッグマムの残党など戦力が不足してるのもあって何もしなかった。

 

「しかし、良いんですか?こんなに海賊を前にしてこの状態は」

「良いも悪いもここでこの面子を相手に出来る程戦力があるわけでも無いしな」

「あのせんべい爺が戻ってきたら帰るよ」

「あいつとの喧嘩もまだ終わってないしな」

「分かりましたが・・・ガープ中将はいつ戻って来るんでしょうか?」

「「「さぁ?」」」

 

海兵の1人がお茶を注ぎながら聞いてくるがもう3人にはガープの行動を考えること事態バカバカしくなっていて現実逃避をするかのようにのんびりとお茶していた。

 

そんなこんなでルフィはビックトップ号の甲板の上でガープに掴み上げられてしまった。一味の面々ももう勝手にやれば良いと思って何もする気はなかった。

 

「さぁ、愛ある拳を受けい!!」

「もう勘弁してくれ!!」

「ルルルルフィ!?」

 

遂に殴られるかと思いきやの所でウタがシャンクスやバギーを連れて帰ってくるとガープに殴られそうになってるルフィを見て思わず叫びルフィの方へ単身来た。

ウタに叫ばれた事でルフィとガープはそっちの方に顔を向けた。

 

「あ、ウタ。もう終わったか?」

「おぉ、ウタちゃん!久しぶりじゃの」

 

何とも呑気に言ってくる2人にウタはズッコケそうになりつつも良い意味で肩の力が抜けた。場がまた混沌としてくる中でウタにローが近づいてきた。

 

「おい、歌姫屋ちょっと良いか?」

「え?トラ男どうしたの?」

「ちょっと気になることがあってな」

「え?」

「どうしたんだトラ男、まさかウタにまだ何か!?」

「なんじゃと!?」

「えぇぇぇ!?折角ルフィと結婚出来たのにそんなぁ!!」

「いや、そんなんじゃねぇ筈だから大人しくしとけ・・・スキャン」

 

ローはオペオペの実の力で慌ててるルフィやガープ、ウタをよそに診察をしてくるとウタの中に先程感じていたものがやっぱりあった事にこれからの起こる事を考えると思わず寄った眉間の皺をほぐしたくなったが早く事実を報告する事にした。

 

「歌姫屋良かったな」

「え?」

「おめでただ」

「「「・・・オメデタ?」」」

 

ウタだけでなく近くで聞いていたルフィにガープも一緒になってポカンとし、周りで聞こえた面々は嘘だろ?と言わんばかりに目や耳を疑っていた。

 

「“妊娠してる”って事だ」

「・・・・・えっ!?」

「えっ!?」

「曾孫じゃァァァ〜〜〜〜!!!!!」

 

ローから言われた言葉にウタとルフィは耳を疑ってしまい、ガープはルフィを離して両手を高く突き上げた。

 

『えぇぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜〜!?!?!?』

 

周りでそれを聴いていた者達の驚いた声が同時に海に響いた。





































というわけでシャンクスとウタが遂に和解です!もうこの話を書くために去年の8月から頑張ってきたので書けて嬉しいです!!
あまりの重い展開に某掲示板の色んなルウタスレで甘いSSを書いてたりとやってて遅くなりましたが漸く出来てホッとしました!!
そしてまさかのウタが妊娠・・・いや感想欄の皆様は分かってる人が多数でしたがやれて良かった!!
さぁ、残す所も恐らく本編は後1話から長くても3話ですのでこのまま完結まで頑張ります!!
そして完結したら裏話を大量に書き出すつもりですのでそれもお楽しみに・・・何故にこんなにバギーが煩くなってしまったのかも含めて赤裸々に書きます。
それでは次回もお楽しみに!!

今話の曲は『ココロのちず』とNiziUの『Paradise』です。最新の曲ですがこの話のシャンクスとバギーとウタを表すのにピッタシだったので選びました。
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