それではどうぞ!!
次回は体調管理も兼ねて明日に出します。
※この話は2年間の間の話です。麦わらの一味はそうそう出てきません。
ウタはあくびをしながら、起きた。
船旅でも列車でもない、コテージのベットの上で眠ってバキバキになった体をゆっくりと解していた。
「う~ん、良く寝たぁ!」
起き上がってウタは着替えて下に降りていく。ジーパンに半袖に青の麦わらマーク手袋がウタの普段着だ。ライブの時は可愛さ優先でミニスカとかも履くし、抵抗は無いが普段はこれだ。しかも遭難を2回も経験したのでより普段は動きやすさ優先になっていた。
「おはよう」
「おはようウタ。よく眠れたかい?」
「うん・・・」
「朝食はもう出来てるよ」
「え!?今日は私が当番の日なのに?」
「なに、構わないよ。早く食べよう」
朝食を食べる2人。食べ終わって皿を片付けて互いに今日はどうするか話し合っていた。
「今日はどうする?」
「私はまだまだ遊び足りないからもっと見て回りたいなぁ。ゴードンは?」
「私も今日は色々と回っていこうと思うよ。折角の水の町だからね」
2人はそれぞれ趣味とかが違うのでバラバラで観光する事だけ話し合うとウタは新聞を読み始めた。特に何気ない記事が多いが1つウタの目を引いたのが『“四皇”赤髪と“王下七武海”千両道化の接触』と言う記事だった。
(シャンクスとおじさんは何をやってるの!?)
モルガンズの嘘八百によって非常に不安を煽る内容に書き換えられている記事を読んで、ウタは不安になるもバギーの性格を知ってるのでそんな大事をやるとは思えなかった。
実際に自分の目で本人達を見てきたウタはそう思うともう不安は感じなかった。
〇〇〇
アイスバーグは副社長のパウリー、ザンバイと話し合っていた。
「つまり、この町に倉庫があるのか?」
「あぁ、間違いねぇアイスバーグさん。中心街にはねぇが外に行けば行くほど出回ってる」
「実際の工場は恐らく別の島だと思うが観光地で人の出入りが多いから取り締まりきれねぇってのが原因ですぜ」
「厄介だな。ワスレダケによる忘却薬・・・ネズキノコに負けないくらいの劇薬になりうるキノコから作られた不幸を完全に忘れ去る薬の倉庫がこの町に・・・」
アイスバーグはそこまで言うと拳を力強く握り締めた。師匠が愛して弟分も愛した町に最近出回っている忘れるための麻薬。そんなものは早く消し去りたかった。
「んまー、今は情報が欲しい。ザンバイ頼むぞ」
「任せてくれアイスバーグの兄貴!兄貴が愛したこの町を絶対に守るぜ!」
ザンバイはそう言うと部屋を出て情報を集めに行った。パウリーも自分の仕事に戻っていった。アイスバーグは1人部屋で2日後のライブの件の資料を見た後で、昼から始まるブルレースの準備を始めた。
〇〇〇
ウタはブルに乗って水水飴を舐めながらノンビリ町を見回っていると人だかりが見えてきたので気になってブルで近づいた。
「ねぇ、これって何かの催し?」
「ん?あぁ、これからブルレースが始まるんだ。中心街を沢山のブルが泳ぐレースだ」
「へぇ、面白そう!」
ブルから降りてレースの入口まで歩いていくと既に大勢の人だかりが出来ていてウタはそれを掻き分けながら見えやすい所まで行くと十何匹もいるブルとその上に乗った人が準備していた。
「お前!!?」
「あーー、鶏!!」
レースの準備をしていたバルトロメオがウタを見つけてまた出会った。
「何?これに出るの?」
「当たり前だべ、お前は出ねぇのか?」
「出るわけないでしょ。私は泳げないの」
バルトロメオからの質問にウタは答えると鼻で笑われた。それもものの見事に鼻で笑われた。一発で喧嘩を売ってきてると言うのはわかったがウタは自分は大人だと自分に言い聞かせるようにその場を去ろうとした。
「なんだべ、逃げるんだべか!?じゃ、オラがあの人の1番の理解者って事でいいんだべな!」
「はぁ!?」
しかし、バルトロメオのこの挑発にウタはカチンときた。別にルフィの理解者だと自惚れてる気は更々ないがこんな鶏が1番の理解者面をしてるのが心底気に入らなかった。
「上等よ・・・そこで待ってなさい、決着をつけてやる!!」
ウタは怒り心頭で出場登録をしてレンタルされてるブルに乗ってコースについた。バルトロメオは結構早い目に登録したから前にいたが、ウタは登録締め切り直前だったので後ろにいた。
『用意、スタート』
アイスバーグのやる気のあまりなさそうな声が合図でレースは始まった。中心街の水路をあちこち進んでいくレースで能力は使用禁止だった。
トップを突き進んでいたのはバルトロメオだった。
「とっとと行くべ!!もしも1位以外じゃなかったらお前を丸焼きにして食べてやるべ!!」
ブルを脅していた。
傍から見たら本当にただの悪党だった。
『ブルになんてことを!!』
『最低!!』
『腐れ外道!!』
『悪党!!』
『アホ鶏!!』
観客からブーイングが飛んでいくがバルトロメオは舌を出しておちょくっていた。
(あんなのに負けたくない!!)
ウタは最低な事をやってるバルトロメオに意地でも負けたくなかったがあまりにもレースの参加者が多くて前に進めなかった。純粋に勝ちたいのでウタは自分の乗ってるゴンドラを捨てた(反則行為です)。そしてブルの首に抱きついて絶対に外れないように長手袋を脱いで右手首に巻いて端を左手で持って息を大きく吸った。
ブルはそのまま水路を潜って下からドンドンと抜かしていく。
(き、キツイ!!)
ただでさえ、海楼石で力があまり出せないのに更に水の中と能力者であるウタにはキツかった。それでもあの鶏だけには負けたくなかった。
やがてある程度抜くとブルが水面に上がった。
「ブハッ・・ハァハァ・・・もう一回お願い!!」
「二ーっ!!」
ウタの声に反応してブルがもう一回潜った。ウタは今度こそ本気で気絶しそうになるが根性で堪えていた。レンタルされてるブルも流石に背中の上で死なれるのは勘弁なのですぐに前を抜きまくって水面に上がった。
「オラの勝ちだ・・・何ーっ!!?」
そして調子に乗っていたバルトロメオの前に飛び出た。
ゲホゲホと思いっきり息を吸ったウタはブルの背中に立って手綱を握ると後ろにいるバルトロメオに思いっきりあっかんべーをして挑発した。
するとバルトロメオもゴンドラを捨てて(反則行為です)、ブルの上に立った。ゴンドラ分が無くなって速くなり並び合う2人。目からは火花がバチバチと飛んでいた。
『おお、いいぞ!!』
『もっと行け!!』
『UTA、負けるな!!』
『鶏は負けろ!!』
『海賊に勝って!!』
観客はウタを応援していた。バルトロメオは煩わしくなり、ウタに対して殴ってきた(反則行為)。ウタはそれをなんとか避けた。
「何すんのよ!!」
「勝ちゃいいべ勝ちゃ!!」
「このバカ鶏!!」
また容赦なく殴りにくるバルトロメオだが、ウタはそれをなんとか防いで海楼石入りの長手袋をバルトロメオの手首に巻いた。
力が急速に抜けていくバルトロメオはブルの上で膝をついた。
「ち、力が・・・」
「どうよ!!」
手綱を離しそうになるバルトロメオだが、ぐるぐると巻いて離れなくさせた。
「うぉぉぉぉーー!オラはあの人の舎弟になる男!!こんな嘘つき女には負けねぇべ!!」
「あんたみたいな最低鶏をあいつの舎弟にさせてたまるか!!」
ルフィに対する感情が爆発してる2人はそのまま猛スピードで並んでいた。
〇〇〇
「いやぁ、ウォーターセブンのコーヒーは美味しいな」
ゴードンは悠々自適にカフェのテラスでコーヒーを飲んでいた。
「やばい、レースの奴らが来るぞ!!」
「濡れるぞ!!」
「え?」
他の人が一斉に店の中に入る中、ゴードンは見事に出遅れてブルレースの水しぶきの餌食となり、びしょ濡れになった。
「な、なんでこうなるんだ・・・」
1人、打ちひしがれているゴードン。
「おい、今の選手ってUTAじゃねぇか?」
「海賊のバルトロメオもいたぞ!!」
「あの2人がやったのか!?」
他の人の野次が大きくなっている中でもゴードンは凄く冷静に頭を回転させていた。
(ウタ・・・帰ったら
ゴードンはそう誓うと服を着替えるために店から出た。
〇〇〇
ウタとバルトロメオのレースは佳境に入っていた。
2人ともそれほど負けたくないのか相手をゲシゲシと蹴って落とそうとしていた(反則行為です)。
「いい加減に諦めるべ!!」
「諦めない!!」
威勢の良いウタだったがバルトロメオに蹴られて遂に手綱を離してしまった。このままだと溺れて死ぬかもしれない。頭にそんな事がよぎったがそれよりも前にウタは見た。
満面の笑みで勝ち誇ってるバルトロメオの顔を確りと見た。
(負けてたまるか!!)
ウタはすぐに体を反転させて手綱を噛んでブルにしがみついた。
(すげぇ、根性だべ)
ウタの根性に唖然としているバルトロメオ。
やられたお返しと言わんばかりに長手袋をより締め付けて海楼石の効果を上げた。手綱を離しそうになるバルトロメオだがギリギリの所で足に絡ませてブルから落ちなかった。
(負けず嫌いさはルフィ並ね)
互いに手綱をキチンと持ってブルを全力で進ませる。
「「うぉぉぉぉぉぉー!!!」」
そして2人は同着でゴールのテープを切った。ブルは終わると徐々にスピードを落としてゆっくりとゴールにまで戻ってきた。ウタとバルトロメオは勝ったのがどっちなのか気になってアイスバーグの方を見ると呆れながら拡声電伝虫で言った
『両者、反則行為だらけなので共に失格』
「「嘘ーーー!??」」
アイスバーグの無慈悲な言葉に死ぬほど頑張った、というかマジで生死を彷徨ったのではないかと思えるほどに気合を入れて挑んでいた2人の絶叫が木霊した。
〇〇〇
2人はレースで失格になってしまい、悔しさのあまり中心街で1番綺麗に夕日が見れる場所で仲良く座っていた。
「まさか失格になるとはルフィ先輩に申し訳ねぇべ」
「失格・・・私が失格・・・悔しい」
意気消沈する2人。
軈て2人とも今日の頑張った証拠なのか一緒に腹の音がなった。
「腹が空いたべ」
「そろそろ夕飯だなぁ、帰ろっと」
ウタはそう言って立ち上がるとバルトロメオも立ち上がった。またなにか因縁をつけてくるかと思ったがバルトロメオは手を出してきた。
「なに?」
「おめぇ、根性あるじゃねぇか。嘘つき女って言って悪かったべ」
バルトロメオの言葉にウタはキョトンとなったが手を取って握手を交わした。
「あんたの負けず嫌いはルフィ並だよ」
ウタはそう言うと少しだけバルトロメオがニヤケ面になり、2人は互いに大笑いを始めた。
「そう言えば、おめぇはルフィ先輩に会って何をするんだべか?」
「私?・・・私はルフィに言いたい事があるんだ」
「何だべ?」
「ヒミツ・・・って言いたいけど特別に教えてあげる。私はルフィに
「オラもルフィ先輩にあってずっと大好きですって言いたいべ」
バルトロメオの言葉にウタはまた笑い、バルトロメオも笑って2人の仲に奇妙な友情が芽生えていた。
パシャ
そして2人の耳にシャッター音が聴こえた。
音の方を見るとトルオがカメラを構えて写真を撮って冷や汗を欠いていた。
「なんだべおめぇ?」
「わ、私はべ、別にす、
トルオはそう言って走り去った。バルトロメオは首を傾げていたがウタの方は顔を
「お、おい。どうしたんだべ?」
「今のひょっとして・・・ルフィに対しての大好きが誤解されたんじゃ・・・」
「だべ?」
ウタの言葉が分からずにバルトロメオは困惑していると鬼気迫る表情で詰め寄られた。
「だから私が
「何ー!?」
ウタのとんでも発言にバルトロメオは頭を抱えた。
「絶対にスクープにさせない!!」
「勘弁してけろ、オラはこんなじゃじゃ馬娘は嫌だべ。どうせならロビン先輩のような優しいお姉様が好みだべ」
「アホな事を言ってないで行くよ!!」
ウタとバルトロメオは勘違いしたまま、トルオを追いかけ始めた。で、トルオの方はというと・・・
(あの歌姫のウタが麦わらのルフィに恋してる!!恋愛ネタは確証が無くても売れる!!このビックニュース、逃してなるものか!!)
ウタの心配をよそに誤解せずにその事を記事にしようと走っていた。
トルオの後を追いかけるウタとバルトロメオ。
夕暮れのウォーターセブンで
というわけでウタとバルトロメオの仲が少し良くなった所でトルオとの追いかけっこwwww
はてさてトルオはこのスクープを世間に公表出来るのか・・・ウタとバルトロメオはそれを阻止出来るのか・・・次回もお楽しみに
ウォーターセブンが終わったら、シャボンディ諸島をやるつもりです。バーのママと副船長がアップを始めてますのでお楽しみに