というわけでシャボンディ諸島編です!!
そしてルフィとウタの再会する章を決めましたがそれを言うのはシャボンディ諸島編が終わってからにします!!
※この話は2年間の間の話です。麦わらの一味はそうそう出てきません。
ライブを成功させたウタは髪の毛の色を元の紅白色に戻して可愛くなった後でウォーターセブンを出た。ウタは2回も遭難をした経験なのか自分の持ち物に安全祈願のお守りを入れていた。
「ウタ、今度は大丈夫だと思うよ」
「ダメッ!2回もすぐに遭難したんだからこれくらいしないと!」
ウタはそんな事を言って祈っていた。
2人はバルトロメオとは分かれてまたライブの旅をしていた。因みにウタとバルトロメオは別れ際期もまた喧嘩をして完全に喧嘩友達というような間柄になった。
ゴードンは海賊とはいえ、ウタに友達が出来たことに喜んだがウタは大変不本意だった。
そんな2人は今はシャボンディ諸島に向かっていた。
「それではウタ。シャボンディ諸島は色々と危険が多いから・・・注意事項は覚えてるね?」
「うん、天海人の3つには気をつけること」
天海人とは天竜人、海賊、人攫いの3つである。
特に天竜人に関しては目をつけられれば完全にアウト。抵抗したら撃ってくるわ、殴ったら海軍大将を呼んで逮捕してくるわで世界中から嫌われてる存在である。
ウタも本でその存在は知っていた。知ったばかりの頃は会えたら会ってみたいという好奇心があったが色んな場所で評判が最低だった事とルフィがそんな天竜人をぶん殴った事も知ったのでウタも関わってはいけないとわかった。
そして魚人島へ行くためのコーティングが盛んでもあるためにグランドライン前半の海を乗り越えてきた海賊も大勢いる。
後は奴隷商業も行われていて人攫いも多い。
普通に考えれば絶対に行きたくないような場所だったがウタはそういった危険も考慮して行ってみたかった。
(1年半前にルフィが居た場所・・・ルフィ・・・生きてるよね?)
巷で流れてる死亡説。バギーは信じてなかった。バルトロメオも信じてなかった。2人とも本人を知ってるか知らないかは置いておいてルフィの生命力を知っていた。けどウタにはそういった物はなかった。
ウタの中でルフィはどれだけ新聞を読んでも人から聞いてもフーシャ村の時の幼馴染のままだった。
ウォーターセブンまでは感じなかった不安もシャボンディ諸島に近づくに連れて大きくなってきたが、ウタはウタワールドには入らなかった。またバギーに会う前の自分に戻りたくなかったからだ。
(私はやっぱりダメだなぁ・・・変わりたいのにあんまり変われない・・・)
ウタはそう自虐して船室に戻って休んだ。
〇〇〇
シャボンディ諸島。1年半前に麦わらのルフィを始めとする麦わらの一味が消息不明になった島。天竜人を殴った事でどうなったかと云うと少し混沌となっていた。かつては見下しまくる天竜人による横暴も多発していたがルフィが一発殴ったことにより、天竜人が来なくなった。更には海軍本部の元帥であるサカズキが本部を新世界に移した事により海賊が増えてしまった。
これにより常駐している支部にパシフィスタを配備してはいるのだが多勢に無勢なので全体の治安は少しずつ悪くなっていった。それ以上に荒れてないのはパシフィスタの強さが頂上戦争で披露されていて海賊の多数がそれに怯んで派手にやらないからだ。
ウタはゴードンと一緒に船を降りてシャボンディ諸島に降り立つとホテルに向かった。ライブは今回はない。完全にプライベートで来ていた。
「凄い、シャボンが多いなぁ」
「後で教えて上げるよ。先にホテルに行こう」
「ありがとう」
いつもならもう少し燥いでいるウタだが色々と大きくなってる不安もあってそこまで燥げなかった。
ホテルにチェックインをしてウタとゴードンは危険な所には変わりないので一緒に動いていた。
〇〇〇
一方その頃、レイリーとマーガレットもシャボンディ諸島に着いたので小舟から降りて荷物を下ろしていた。
「無事に着いたな。マーガレットはどうするんだね?」
「蛇姫様達が1週間後に迎えに来てくれるらしいのでこのままレイリーの所で厄介になる。サンダーソニア様とマリーゴールド様からシャッキーさんという人への手紙も預かってるし」
「なるほど・・・ハンコックからは?」
「全く無いけど?」
レイリーは美しく優しく育ったマリーゴールドやサンダーソニアに対して良かったと思いながらも1番の我儘娘であるハンコックに呆れていた。
いくら呆れても怒ってもしょうがないのでそのままシャッキーの待ってる我が家に帰ることにした。
マーガレットは初めて見る外の世界を楽しんでいた。海賊業を生業とする女ヶ島において九蛇海賊団の船員になるのは憧れで頑張ってなれて外の世界を存分に見れるのは少し想定外だけど良いものだとマーガレットは思った。
「これは何だ?」
マーガレットが下からどんどん出てくるシャボンをつついてレイリーに訪ねた。レイリーはシャボンに荷物を入れながら答えた。
「この島を形成するヤルキマンマングローブという樹から出た樹液によるシャボンだ。人も乗れるほど丈夫だぞ」
レイリーの言葉を聞くとマーガレットはシャボンの上に乗ってみた。女ヶ島の戦士として鍛え上げたお陰でシャボンの上に立つとポンポンと上で跳ねてみて遊んだ。
「弾む弾む、面白い!!」
マーガレットは少しそれを堪能していると荷物をシャボンに詰めたレイリーがそれを見て微笑んだ。
「さて、行くぞ。シャッキーが首を長くしてるかも知れないしな」
「わかった!」
マーガレットはシャボンから飛び降りてレイリーと一緒にシャッキーのいる13番GRの酒場へ向かった。
〇〇〇
12番GRでウタとゴードンは周りを見回っていた。特になんの変哲もない場所ではあったがルフィ達麦わらの一味がここで消息不明になった場所でもあった。所々に戦闘があった形跡がある。
それを見て、何があったのか想像してみたが戦いが嫌いでおまけに世間知らずの側面が強いウタには分からなかった。
「ウタ、大丈夫かい?」
「ゴードン・・・大丈夫だよ!ルフィは生きてる・・・筈だから・・・それに本当に死んだとしても・・・私の歌を聞いて笑ってくれると思うから・・・」
ウタはできる限り明るく言ったがその笑顔はまるで仮面を貼り付けてるかのような感じでゴードンはエレジアで無理に笑っていた時に戻ったのかと少し不安になった。
本当はかなり不安だった。しかし、今まで散々と心配を掛けさせたゴードンにこれ以上心配をかけさせたくない。自分のもう1人の父親を安心させたいと云う思いもあった。
ウタとゴードンはこれ以上は見つかるものも無いと思って別の場所に行こうとするとガラの悪い奴らに囲まれていた。
「君達は誰かな?悪いが通して貰って良いかな?」
「そいつは駄目だな。歌姫UTA、記事で見るよりも色っぽいな~。俺達と遊んでくれねぇか?安心しろって沢山遊んだら金払いの良い所に売ってやるからよ」
悪党どもは海賊ではなく人攫いだった。
しかもかなりゲスい事を口から出していた。ゴードンはウタを守るために前に出てウタもウタワールドに入れようと長手袋を脱いだ。
「ちょっと、こんなことをして海軍が黙ってると・・・」
「海軍がなんだって?ここは奴隷制度が黙認されて人が平気で売られてる場所だぞ?いわば天竜人の遊び場だ。海軍なんて何も怖くねぇ」
ウタの言葉になんの悪怯れもなく答える悪党。ガープやジョナサンなら問答無用で守る方に来るとは思ってるが
ウタがそれに困惑していると人攫い共がその隙をついて一斉に飛びかかってきた。歌ってウタワールドに入れようとすると人攫い共は全員、一瞬で気絶した。
「!!!???」
「一体、何が!?」
気絶してしまった人攫い共を見て混乱していると遠くの方から歩いてくる2人に気づいた。
「失礼、何やらそこの若い娘さんが困ってるようでね」
歩いてきたのはレイリーとマーガレットだった。人攫い共はレイリーが遠くから覇王色の覇気で気絶させたのだ。若くて美人好きなレイリーがウタを見てニヤけてるとゴードンやウタがロジャー海賊団の副船長のレイリーだと気づいた。16点鐘の事件で再び表舞台に出たからだ。
「貴方はシルバーズ・レイリーか?」
「確かにそうだが、レイさんで通ってるのでその名前は使わないでくれ。海軍の相手は面倒くさくてな」
「す、すみません」
レイリーはゴードンにそう云うと再びウタの方を見て笑った。ウタがカワイイ娘だからだが、そこで歌姫のUTAである事に気づいた。
「君はバギーに助けられていた・・・」
「バギーおじさんを知ってるって事はやっぱり本物なの!?」
「おじさん・・・アイツがおじさんか・・・こんなに美人な娘と仲良くなって、少し羨ましいな」
バギーの事を思い出して笑うレイリー。見習いで子供だった仲間がおじさんと呼ばれてることに時代の流れを感じていた。
「あ、あの・・・あなたに聴きたい事があるの!」
ウタはレイリーに向かってそう言うとレイリーの顔つきが変わった。自分の正体を知っていて聴きたいことがあると言われたらロジャー海賊団時代の事かそれともワンピースについてかの事だとレイリーは思った。だがそれらは大切な思い出なので見ず知らずの娘に口軽く教えるつもりは更々なかった。
「こんな老人の話なんてつまらんよ。それに私は一応まだ海賊として世間に認知されてる。関わっても碌な事にはならん。この場で君達を助けたのは単なる気まぐれだ。早く比較的安全な60番〜79番までの区域に行きなさい」
レイリーはそう云うととっとと13番GRにあるシャッキーの店に戻ろうとするがウタはそんなレイリーの前に行って道を塞いだ。
「あなたがルフィと最後に一緒にいた人って事は知ってるの!」
ウタの言葉にレイリーはゴシップ好きの娘かと思って溜息を吐くと側にいるマーガレットがウタに向けて弓矢を構えていた。弓矢を構えてくるマーガレットからウタを守るためにゴードンはウタの前に来た。
「よしなさいマーガレット。無駄な血は避けたい」
「しかし、ルフィの事を知りたいなら危険だ!」
「ルフィ・・・あなたもルフィを知ってるの?」
「友達だ・・・命を救われた恩人でもある!答えろ、なぜルフィの事を知りたい!?」
マーガレットはルフィの友人として修行の邪魔はさせないために本気で殺気を放ってウタを睨んだ。しかし、ウタはそれに怯まなかった。ウタにとってルフィは大切な人であり、大事な幼馴染。その安否がわかるかも知れないのに怯んでなんていられなかった。
「私はルフィの幼馴染だ!」
その言葉にレイリーとマーガレットは目を開いた。見聞色の覇気を修得している2人はウタの言葉が嘘かどうかはすぐにわかった。
「なんと・・・これは驚いたな」
「ルフィに幼馴染が居たなんて・・・」
マーガレットはそう呟くと弓矢を下ろした。1年半の間に外海の人間の事を多少勉強していたので、眼の前のウタが覇気を修得しているとは到底思えず、ルフィの知り合いなら弓矢を向けるのは失礼だと思ったからだ。
「なるほど、君がここにいるのはルフィ・・・いや、麦わらの一味が最後に全員居た場所だったからか・・・」
レイリーの言葉にウタは力強く頷いた。するとレイリーは先程までの顔つきを止めて笑うと歩き始めた。
「ここで話すのもあれだから、宿にしている酒場があるのでそこで教えよう。着いてきなさい」
レイリーがそう云うとウタとゴードンは後ろに付いて歩いていく。その最中にマーガレットはウタに近づいた。
「先程は無礼を働いて申し訳ない」
ウタに頭を下げるマーガレット。ウタは確かに恩人の事を急に嗅ぎつける人が居たなら警戒すると思って笑って許した。
「いいよ。ルフィの大切な友達ならたぶん急に現れた私を見て警戒すると思うし・・・」
「・・・ありがとう。私の名前はマーガレット」
「私はウタ。よろしくねマーガレット!」
ウタはそう云うと手を出した。マーガレットも折角、友好的に接してくれてるウタの手を拒むのは失礼だと感じて握手に応じた。
というわけで遂に対面するレイリーとウタ!
現状、ルフィの事を良く知ってるレイリーからウタは何を聞いてどんな判断をするのかお楽しみに。
それから、できる限り毎日投稿してきて短い単行本1冊分を書いてきましたが過去一の更新速度に体力が追いつかないのでこれからは基本的に隔日投稿だと思ってください。
書けたら次の日に出しますが、出せない時が増えると思うのでどうかご容赦を。
流石に隔日以上は待たせる気が無いのでそこは安心してください!