多くは語りません!!
色々と評価が上がってきて感無量です!
これにてシャボンディ諸島編完結です!
※この話は2年間の間の話です。麦らわの一味はそうそう出てきません。
ホテルで燃えた一晩を過ごした次の朝、ウタはまたシャッキーの店にゴードンと来ていた。
「ルフィってそんなに猛獣を手懐けたの?」
「あぁ、中々に手懐け方が上手かった」
レイリーが話すルフィの内容を楽しく聞きながらウタは牛乳を飲んでいた。プロポーション抜群のハンコックに負けないためだった。
そんな中でマーガレットが欠伸をして手には布生地を持っていた。
「ふぁ〜、ウタ達来てたんだおはよう」
「おはよう、マーガレット。それはどうしたの?」
ウタはマーガレットが持ってる黄色の布地を指差して言うとまた欠伸をしながら答えてくれた。
「今度、女ヶ島でルフィの新しい服を決めるコンペを蛇姫様が始めてそれに出す服を作ってたの・・・眠いなぁ・・・」
「あら、寝不足はお肌の大敵よ。気をつけなさい」
寝不足のマーガレットに注意するシャッキー。
ウタはマーガレットの言葉に内心慌てた。
(え!?なにそれ、まさかマーガレットもルフィが好きなんじゃ・・・)
昨日の今日と言うこともあってウタは混乱しているとそれに気づいたマーガレットがあっけらかんと応えた。
「あぁ、ルフィには感謝してるけどそういった感情は無いよ。大切な男の友達って感じ・・・というかコンペは女ヶ島の皆も入ってるから私だけじゃないよ」
マーガレットの言葉にウタは顔を真っ赤にさせた。そこまで自分はわかりやすいかと恥ずかしかった。シャッキーやレイリー、ゴードンはそんなウタを見て笑ってた。
「ねぇ、マーガレット。それって1人1着なの?」
「コンペの事?ううん、蛇姫様は100着ぐらい出す気でいるよ。1年半前からニョン婆に教わりながら作ってたって云う服もあるみたいだし。決まってないよ」
マーガレットがここまで言うとシャッキーはウタを見た。ウタもシャッキーが何を言いたがってるのかわかってすぐに立ち上がった。
「どうしたんだい?」
近くにいたゴードンがウタに聞いてくるがウタはマーガレットに近づいた。
「どうしたの?」
「それって女ヶ島の人だけしか出来ないの!?」
食い気味にウタはマーガレットに詰め寄った。マーガレットは少し混乱するも答えた。
「女ヶ島限定というか女ヶ島でしか言われてない事だから何とも・・・外で集めましたってなっても蛇姫様なら弾きそうだし・・・」
マーガレットはありのままを答えた。政府嫌い男嫌いというか女ヶ島以外は基本的に塩対応のハンコックが外からルフィ宛への服があったら処分すると思った。もうルフィに近づく女は自分以外許さんと言うのがハンコックのスタイルとして女ヶ島に定着していた。
「そう・・・だよね・・・」
「なら、マーガレットの名義で出しちゃえば良いじゃない」
シャッキーの言葉にウタはマーガレットに笑顔を向けた。結構怖いと純粋に思いながらもマーガレットは首を縦に振ってあげた。
「ありがとう!!」
ウタはそう言うと飛び出して行った。ゴードンも慌てて追いかけた。シャボンディは危ないし、ウタは有名人だったからだ。
〇〇〇
シャボンディ諸島は観光の町でもあるがもう1つの特徴として魚人島の前に必ず寄られる事とログが溜まらないという特性から様々なルートの物が集まりやすい。それには当然布地も入っている。
ウタは問答無用で布を見て吟味していた。何をやるのかゴードンもすぐにわかった。
ルフィに服を贈ろうとしてるのだ。マーガレット名義になるがそれでも何もやらないよりはマシと言う感覚で、ウタはルフィに服を贈ろうとしている。
となればゴードンも応援したかった。
全力でなにかに夢中になっているウタは素敵だった。それにウタの長手袋は自分で作った物と云うのもあって裁縫は得意だった。
ウタは布地を良く見る。
通気性や丈夫さ、冒険には色々と苦難が付き物というのをウタは確りと学んだ。海の水に濡れてベタベタするから出来るだけ乾きやすく、丈夫さがある布地を選ぶと色を選ぶ。
ルフィの好きな色を検討する。
幼い頃の記憶を辿って考えてみるがルフィの服は良くも悪くもバラバラだった。
(ルフィって服の好みとか無かったんだよなぁ〜)
『あんたっていっつも似たような服だけど偶には長ズボンとか長袖とか着たら?』
『なんで寒くねぇのに着るんだ?』
『今日とか、そこまで暑くはないでしょ?』
『やだ、動いたら暑いんだよ!』
『あんたは動きすぎなのよ!』
懐かしいことを思い出してウタは笑うとルフィの為に作る服をどうするか考えていた。
(会ってる人や鶏の話を聞いてると今も色々と動いてそうだからノースリーブの方が良いのかな?けど、人って成長すると服の感じが変わるし、寒くなる度に上に羽織るのは嫌がりそう・・・そういえばバギーおじさんが面白い事を言ってたな・・・)
『俺はインペルダウンでアイツが腕をデカくさせて敵を化け物をふっ飛ばしたのを見たんだ』
『そんなに凄いの?』
『あぁ、なんたって巨人族くらいのデカさになってたからな』
『ルフィ凄い!!』
バギーがルフィとインペルダウンの時の事を話してた時の内容を思い出してウタは考えた。
(大きくなるんだったら、袖とかは拡がりやすいアンブレラスリーブとかの方がいいかな?長袖は嫌がると思うから七部袖くらいなら多分大丈夫だと思う。それこそ五部袖に近い感じで・・・)
そんな感じでウタはどんな服にするか決めてまた色を考える。色んな色があった。赤に青に緑に黄色、紫、黒、様々な色があったし山吹色とか珍しい色まであってウタは迷った。
服の好みがないルフィはそれこそ苦手な色がなかった。流石にフリルとかそういった物は嫌ってたがそれ以外と事をウタは流石に覚えていなかった。
「う〜ん」
「どうしたんだい?」
「どんな色にすれば良いのか迷っちゃって・・・」
ゴードンも一緒に考えてくれてると新聞の記事の事を言ってきた。
「そう言えば記事では赤い服を着ていたって書いてたから、赤にしたらどうかな?」
「赤?けど折角の新しい服なのに色が同じってどうなのかな?」
「下手にやるよりも良いんじゃないかな?」
ゴードンの言葉にウタは悩んで作れなくなるなんてオチは嫌なので無難に行くことにした。
布地を買ってるとマーガレットがやってきた。
「ここにいた」
「マーガレットどうしたの?」
「シャッキーから、私と仲良く使うならミシンとか色々と店にあるのを使っていいって言われたから伝えに来た」
「・・・マーガレットはいいの?」
「勿論だよ、それに一緒にやった方が楽しいじゃん!」
マーガレットの優しさにウタは感極まって抱きついた。
「マーガレット、大好き!!」
「ハハ、ありがとう!」
ゴードンはウタに新しい友達が出来た事を喜びつつ、店員から品物を受け取っていた。
〇〇〇
それから1週間後、元々服を自分で作れるというのもあってウタは上着を作った。
ズボンに関しては時間が足りなくて出来なかったが上だけでも作れて満足だった。
「じゃ、これもちゃんと出してくるから任せてね!」
「ありがとう、マーガレット」
マーガレットは袋に自分の作った服とウタの作った服を入れて持つとシャッキーの店の前にある階段の前に来ると最後の別れの挨拶をしていた。
「本当に見送りはいいのか?」
「大丈夫よ。私だって九蛇海賊団だから・・・」
「また来てね。これは私からサンダーソニアとマリーゴールドへの返事よ」
シャッキーが手紙を渡すとマーガレットは大事にそれを懐に入れて、階段を再び降り始めた。
「マーガレット!!今回は出来なかったけどいつかライブをやるときは来てね。最高の歌を届けるから!!」
「楽しみにしてるよ、元気でね!!」
「マーガレットも元気で!!」
マーガレットはハンコック達から言われていた場所まで行って無事に合流して帰っていった。
〇〇〇
ルスカイナ島。
1週間ごとに季節が変わる過酷な島は春の週だった。
ハンコック達はそんなルスカイナ島に行って用意していた服を並べた。
「全くにゃにをするかと思えばこんな・・・レイリーがにゃんというか・・・」
「レイリーは食料じゃなければ良いよって行ってたよ」
マーガレットの言葉にニョン婆は呆れていた。自分としては外海で迷子になってたハンコック達を助けてから娘のような気持ちで接していたがハンコックのこの暴走っぷりには呆れた。このままだと城の1面にルフィの手配書を貼りそうだった。
「おっ?何やんだ?」
「ルフィ、いつもそなたは同じ服だと飽きると思って新しい服を用意してきたぞ!どれでも好きな服を選ぶといい!」
「そうか、ありがとうハンコック!」
ルフィとしては娯楽が完全に冒険のみと野性的なこの島は好きだったが偶にはこういった事も面白いと思って並べてくれた服を手当り次第着ては替えてを繰り返していった。
「はぁ、また名前で呼んでしかもありがとうと言ってくれた・・・これが結婚!?」
「違う!!」
「ニョン婆も大変ね」
「そろそろ止めた方が体に良いと思うわ」
ハンコックのいつものボケにニョン婆がツッコんだ。サンダーソニアとマリーゴールドは毎回やるニョン婆の体を心配しつつももう何も言わなかった。
「お、これ良いな!」
ルフィが手に取ったのはウタが作った服だった。着てみていつもよりも長い袖になったがことあるごとにマントを羽織るのもウンザリしてきたので別に良かった。
ズボンも近くにあったいつもと似たような感じのを選んだ後、何気なしに適当にぶら下げてあった黄色い布を腰に巻いて鏡の前に立ってみた。
「お、カッコいい!!これに決めた!!」
こうしてルフィは新しい服装になった。
ハンコックもルフィが喜んでいる姿を見て嬉しそうにしていたが誰の作った服か気になったので幹事のリンドウに聞いてみた。
「あれは誰が用意した服じゃ?」
「あれは上も下もマーガレットですね。黄色い布に関しては女ヶ島に適当にあったやつで名義はしてません」
ハンコックはマーガレットに対して石にしてしまおうと割と本気でメロメロ甘風の構えをするがニョン婆と妹達に止められた。
「ええい、離さぬか!!」
「幾らにゃんでも駄目に決まっておろうが!!」
「そうよ、姉様も納得してた決まりじゃない!」
「誰のが選ばれても文句なしよ、それにマーガレットを体のいい言葉で1週間も外海に居させたんだからダメ!!」
ハンコックは大事な妹達からも止められてショックのあまりハンカチを噛みながら恨めしそうに仲良く話してるルフィとマーガレットを見ていた。
「ししし」
「よっぽど気に入ったんだね」
「おう、なんか色々とあったけえんだ!」
ウタの想いが伝わってるのかルフィは暖かそうにして喜んでいた。マーガレットはハンコック達に聴こえないように言った。
「その服ね、外で出来た友達が作ってくれたんだ」
「そうなのか?だったら、ありがとうって言っといてくれよ」
「フフッ、わかったよ」
小さくルフィと約束するとマーガレットはまたウタに会う理由が出来たなと思った。見聞色の覇気でハンコック達もわかりそうだが、内心色々と冷静さを失っているハンコックには分からなかった。
歌姫VS女帝 1回戦 勝者は歌姫
〇〇〇
1週間後の新世界、カライバリ島。
バギーズデリバリーの本拠地があるこの島にウタは1人で商船に乗ってやってきた。
「ここがおじさんの島か・・・よし、先ずはそこに行こう!」
カライバリ島は確かに海賊だらけの島ではあるが治安は良い方だった。宴好きのバギーがほぼ毎日夜になると宴を開いてるので食料はたんまりあるし、幹部のアルビダが女なので風俗関係も案外確りしていた。なので美人なウタが堂々と1人で歩いてもすれ違った海賊らは振り返りこそしたが、襲う輩は居なかった。
島で1番大きなテントからバギーが欠伸をしながら外でのんびりと体を解してるのを見てウタは手を振った。
「おじさーん!!」
ウタの声にバギーも気づいて吃驚した。
「お前、なんでここにいるんだ!?」
吃驚して目玉が飛び出してるバギーに近づいて笑顔を向けた。
「おじさん、私を
ウタはそう言うとまた笑顔を向けた。中々の衝撃発言にバギーはすぐに反応出来なかったが、答えが早くほしいウタに揺すられて正気に戻った。そして無人島での生活やウタの人気を考えた。無人島では楽しかったが色々と新聞に書かれてどうなるかと胃が痛かった。
あんな思いを自分からやりたくないバギーは大声で叫んだ。
「帰れーーーー!!!」
「えぇーーー!!?良いじゃん別に!!」
「フザケンナ、バカ娘ぇ!!!」
バギーの叫びがカライバリ島に響き渡った。
ルフィの“軌跡”を追っていたウタ。
様々な冒険と旅と出会いを繰り返した彼女は“軌跡”を追うのを止めて“新時代”へと進み始めた。
これは本当とは違う“奇跡”的な世界の物語。
第一部 完!!
というわけで今作ではルフィの2年後の服はウタとマーガレットの合作とさせていただきます!いや、もうあの服を見たときに思ったのが絶対に女ヶ島で作られた服って思ってだったら絡めようと思ってやりました。
そしてこの話で第一部が終わりです!
安心して下さい。次回も勿論、この話の後からすぐに始まりますが作者の個人的なノリで2部になります。というのもこっからは軌跡的ではなくてREDとは違う奇跡的な話になるので!!
なんでバギーの弟子になろうとしてるのかは次回書きます!
後、お待ちかねのルフィとの再会は“ドレスローザ編”にしましたのでお楽しみに!!
章分けは次回の更新と共にやります。多分、月曜になると思うので1日空くのはご容赦下さい。