予想以上の高評価に嬉しく私の筆も燃えてます!!
それでは甘いのが苦手だけど熱いのは大大大得意(自称)な私による激アツコーヒーのような話をどうぞ!!
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それは海賊王ゴール・D・ロジャーが処刑される前の日。シャンクスとバギーはローグタウンにある町外れで蹲っていた。
「船長・・・やだやだやだ・・・畜生・・・」
「もう泣くなバギー!!」
「オメェは悲しくねぇのかよ!!大事な船長が死んじまうんだぞ!!」
差し迫る船長の処刑にバギーが泣いてるとシャンクスも涙を流しながらバギーを泣き止ませようとしたが2人の涙は止まらなかった。
「悲しいに決まってんだろ!!俺達の大事な
シャンクスはバギーの胸ぐらを掴み、そう呟くと大泣きし始めた。2人ともクロッカスからロジャーの病気の事は教えられていた。けどそこまで酷いとは思ってなかったし、ロジャーも決して仲間にはそれを見せてなかった。2人は教えて欲しかった。
「俺はそこまで頼りねぇのかよ・・・」
「畜生・・・畜生・・・」
2人は大泣きして何も変わらない悔しさに打ちひしがれていた。
「俺はならねぇ・・・ロジャー船長のように強くなるけど仲間に頼れない船長にはならねぇ!」
「俺もだ・・・絶対にそんな海賊にはならねぇ!!」
始まりの街ローグタウンが終わりの街とも呼ばれる前の日に2人の若き海賊はそう誓った。
それから現在、2人は船長になり、バギーはウタによって誓いを取り戻せた。では
〇〇〇
シャンクスとバギーの過激な戦闘を沖から見ている赤髪海賊団。ヤソップは頭に血管を浮かばせながら、ライフルでバギーの頭を狙い始めていた。
「あの野郎・・・」
「止めろ、ヤソップ。これは頭の決闘だ」
ベックマンがそう言うとキレたヤソップがライフルをバギーに向けたまま叫び始めた。
「お前は悔しくねぇのか!!?何も知らない奴が勝手にノウノウとウタの事を言ってるんだぞ!!お頭がどれだけ苦しんでたか知りもしねぇのに!!」
「それでも駄目だ・・・それにいつかこうなるってのはわかってた筈だ・・・」
ベックマンの言葉にヤソップはライフルを構えるのを止めて顔を下に向けた。ヤソップだけではなくウタをエレジアに置いてきた時の面々は全員暗い顔をした。
「どんな理由であれ、いつかは払わなくちゃいけないんだ。俺達が奪っちまったウタの12年分のツケは・・・それを持ってきたのがバギーだっただけだ。この決闘に水を差す野郎は俺がぶちのめす!!」
ベックマンの宣言に赤髪海賊団の全員が決闘をちゃんと見た。勝つであれ負けるであれ、向き合い始める時が来たんだと全員が覚悟した。
〇〇〇
決闘は3日間も続いた。
本来ならシャンクスの圧勝、瞬殺で終わる程に力の差が開いてるのだがシャンクスの剣は鈍っていた。バギーの叫びを聞いて12年間必死に抑えてきた感情が溢れそうになってそれが剣に諸影響を与えていた。
見聞色は精度が落ちて、武装色は常に使えず、唯一問題なく使える覇王色の覇気で実力差が大分あるバギーを気絶させようと威圧していた。
「今更、お前相手にビビるか!!」
しかし、幼い頃から一緒の船に乗っていた事が影響したのかシャンクスの覇王色はバギーには全く効果がなかった。
シャンクスに蹴りを入れるバギーだが武装色の覇気や元々の実力差もあって逆に吹き飛ばされて岩にぶつかっても倒れなかった。
「いい加減に諦めろよ、バギー!!」
「まだ終わってねぇだろうが!!」
「もうボロボロだろうが!!」
バギーの体はボロボロだった。いくら精神が不安定になっても四皇。それでも差が埋まらないほど開いてるのには変わりなかった。新開発したマギーバルカンも全く効果がなく、顔面は腫れまくり、歯も抜けてその実力差は何も知らない者が見たら決闘ではなく、シャンクスがバギーを嬲り殺しにしているように見えるほどだった。
「そりゃお前だろうが!!傷1つついてねぇのに何でお前は・・・“泣きそうになってんだよ”!!」
バギーの指摘にシャンクスはさらに顔を歪ませた。その表情はボロボロだった時のウタにそっくりで今にも泣きそうな所まで似ていた。
「・・・・友達を攻撃するのが辛えだけだ!!」
それでもまだ
「・・・負けられねぇな・・・」
動きそうに無いほどにボロボロな体を無理矢理動かして構えるバギー。置いてきた左腕を持ってくるべきだったかな?と少しだけ弱気になるがそれでもシャンクスに向かい合う。
まだ続けようとするバギーにシャンクスは容赦なく剣を振るうが武装色の覇気が疎らになってしまったせいでバギーのバルカンに受け止められた。
その事実にシャンクスは目を開いた。圧倒的に差があって本来なら絶対に受け止められない筈の自分の攻撃が止められた事により、差が少しづつ縮まってるのを肌で感じていた。
「ほら受け止められた、お前らしくねぇな!!」
「・・・ぇ・・・」
「お前だってわかってんだろ!?逃げてるのは自分だって!!」
「・・・せぇ・・・」
「お前も
「・・・うるせぇ・・・」
言いたい放題言ってくるバギーにシャンクスは武装色の覇気と覇王色の覇気を纏わせた拳でバギーを殴り飛ばした。今までで1番の攻撃に死にそうなほど辛いが死んでもバギーは倒れずにシャンクスの方を見た。
シャンクスは涙を流していた。
「うるせぇうるせぇうるせぇ!!お前に何がわかる!!20年もロジャー船長の名前から逃げてたお前が今更俺に説教か!!?・・・俺がどれだけ寂しかったか知らないくせに・・・
3日間もバギーをボコって漸く出始めたシャンクスの
「それが分かってんのになんでお前はウタに同じ事をやってんだよ!!・・・確かに俺は逃げてた・・・船長の名を汚してカタギに手を出して何もかも台無しにしたから・・・20年もアホみたいに逃げて・・・ウタに助けられてやっと本当に素の自分を出せて楽しくなった・・・お前はまだ12年だ・・・戻るには今しかねぇんだよ、シャンクス!!」
その叫びにまたシャンクスは顔を歪めた。もう少しだとバギーは直感した。
「俺はもう逃げねぇ・・・ロジャー船長からもお前からも逃げねぇ、嘲笑れようが失望されようが逃げねぇ・・・俺だって
シャンクスはその言葉を聞いて斬撃の雨をバギーに浴びせた。しかし武装色の覇気は込められず、バラバラの実の力で全てバギーには無意味だった。
「ロジャー船長にはなれねぇが・・・船長の代わりにお前をぶん殴る!!」
バギーはそう叫ぶと斬撃の雨の中を走ってシャンクスに向かっていった。その姿に困難にも勇敢に立ち向かっていったロジャーの姿がシャンクスには重なって見えた。
(ロジャー船長・・・!!)
「これはウタの分だ!!」
どれだけ
(こいつ・・・武装色の覇気を・・・気づいてねぇのか・・・)
バギーは自分が武装色の覇気を使っていたことに気づかず、シャンクスが放してしまったグリフォンを元に戻った手で持ってシャンクスの首に突きつけた。
「さぁ、ウタに会いてぇってド派手に言え!!」
バギーの言葉にシャンクスは涙を流しながらも首を横に振った。まだ強情なシャンクスにバギーは胸ぐらを掴んだ。
「・・・嫌だ・・・ウタには会わねぇ・・・」
「何でだ!!?」
バギーにぶん殴られてシャンクスはこの3日間で初めてウタに対する想いをぶちまけた。
「会って何を言えば言いんだよ!!12年も放ったらかしにした屑だぞ!!何も言えねぇよ・・・あの時も・・・トットムジカの時も・・・俺がもっとちゃんと見てれば良かったんだ・・・なにもかも全部俺が台無しにしたんだ・・・俺はもうウタの人生を台無しにしたくねぇんだよ!!」
「それはウタ本人が言ったのかよ!?全部お前の中の事だろうが!!なんでも自分の中で終わらせてんじゃねぇ!!そんな所ばかり似てどうすんだよ、このハデバカ父娘!!・・・・ビビるなよ、俺達は
シャンクスはバギーの言葉を聞いてあることを思い出した。
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それはおでんがロジャーの船に乗ることになった次の日だった。
まだ子供だったシャンクスとバギーは急に現れた新人のおでんに絡みに行った。
「おい新人、ロジャー海賊団は絶対にビビらねぇから覚悟しとけよ!!」
「先輩の俺達が教えてやるぜ!!」
非常に感じ悪い絡み方をやる2人。だがおでんは人懐っこい笑みを浮かべて応えた。
「そうかよろしくな・・・えっと?」
「・・・シャンクスだ」
「・・・バギーだ」
名前を言う2人。するとおでんはすぐに仲良くなる為に2人をからかった。
「赤太郎にバギ次郎だな!」
「変な名前で呼ぶな!」
「なんで俺が次郎なんだよ!!」
早速、おでんのペースに飲まれた2人。
あまりの早さに2人はこのあとで船の皆から思いっきりからかわれた。
〇〇〇
懐かしい事を思い出してシャンクスはボロボロと涙が止まらなくなった。バギーに涙を見せないように右手で顔を隠すシャンクスは叫んだ。
「会いてぇよ・・・ウタに会いてぇよ!!会って謝りてぇよ!!チクショーーー!!!」
漸く出た本音を聞いてバギーはシャンクスの近くに座った。顔を見ないように倒れてるシャンクスの足元付近に座って海を見ていた。
「なんなんだよお前は・・・こっちの事情も知らねぇのに・・・全部バラバラにしやがって・・・このデカっ鼻・・・お前なんか嫌いだ・・・大嫌いだ腐れ海賊・・・クソ野郎・・・へっぽこピエロ・・・カス野郎・・・お前なんか友達でもなんでもねぇ・・・」
ゲジゲジとバギーの背中を蹴り始めるシャンクス。バギーはそれを黙って受け入れていた。小舟に置いてて何とか無事だった電伝虫を取って自分の船に連絡しようかとした時にキチンとそれを聞いた。
「バギー・・・ありがとう・・・」
凄い小さい声で言われた感謝の言葉にバギーは鳥肌が立ったが珍しいシャンクスからの本音に黙って聞き入れてあげた。
『ぷるぷるぷる』
電伝虫が鳴ったのでバギーは出ると凄い大きい声が返ってきた。
『船長大丈夫ですか!?』
『座長、ご無事で!!?』
『戦闘の音が止んだけど無事かい!?』
「うるせぇ!!ハデバカ共がこっちは3日間も寝てなくて寝不足だぞ!静かに叫べ!!」
無茶苦茶な事を言ってキレるバギー。疲れてるのにこんな大声を聞きたくはなかった。あれこれ言ってくる仲間にバギーは呆れてると本題を言ってきた。
『決闘はどうなったガネ?』
「あ?そりゃ・・・」
「バギーの勝ちだ・・・」
バギーが答える前にシャンクスがそう言った。バギーはその言葉を聞いてシャンクスの方を見ると泣き止んで笑っていた。
『本当ガネ!?』
「あぁ、この喧嘩。“千両道化”のバギーの勝ちだ!!」
シャンクスはそう宣言した。自分は殆どダメージを負っておらず精々効いたのは最後のバギーの拳くらいなのに負けと自ら認めた。
下手すると四皇から落ちるのにそんな宣言をやったシャンクスにバギーは嫌な顔をした。
「なんだその顔?」
「こんな情けねぇ勝利は要らねぇよ」
「何言ってるんだ・・・誰が見てもお前の勝ちだよバギー・・・お前が俺の兄弟で良かった・・・ウタを大切にしてくれてありがとう」
「ええい、止めろ気色悪い!!・・・ったく、そんなのを宣言したらハデにニュースになるぞ・・・」
「・・・1から始めるには丁度いい」
シャンクスはそう言って笑い、バギーも笑った。とても先程まで3日間も長く間、島の形を変えるほどの決闘をやっていた人間とは思えないほど2人は仲良く笑った。
「はぁ〜、腹減った〜」
「酒でも飲むか?」
「腹減ったって言ってんだろがバカシャンクス!!」
「じゃ、あれでも食うか?」
「あれって・・・あれか?」
「あぁ、あれだよ」
「あれに酒は最高だからな!ハデに作って食うか!」
盛り上がる2人は盛大に腹の音を鳴らすと口からその料理の名が出た。
「「あ~、おでん食いてぇ〜」」
漏れ出た言葉が丸かぶりした2人は再び笑いあった。
〇〇〇
こうして四皇と王下七武海の真正面からの“決闘”という前代未聞の事態は“赤髪”のシャンクスが負けを認めて、“千両道化”のバギーの勝利という結果になった。
後にこの『赤千の決闘』事件と呼ばれる激戦は半年以内に“政府の失態”による世界を掛けた大事件の始まりとしてまた2人がロジャー海賊団だった経歴から“始まりと終わりの街”ローグタウンにあやかってこうも呼ばれた。
“始まりの決闘”
というわけでバギーがシャンクスに勝ちましたが実質的にはシャンクスの敗北宣言みたいな感じです。
それからバギーが武装色の覇気を一回使いましたが自由には使えません。というか気づいてすらいません。だってバギーだもの。
因みに次回は熱く盛り上がってる皆さまを誠に申し訳ございませんが笑い地獄に叩き落とせるように頑張ります。
辛い地獄に落とすのは毎回躊躇しますが笑い地獄に落とすことに関しては一切の躊躇をする感情が無いので悪しからず。
それでは次回もお楽しみに!!