“軌跡”的な世界   作:怪獣馬鹿

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お待たせしました!!目指した笑い地獄。
この話にかっこいいバギーやシャンクスはいません!!
これで暫く2人共にフェードアウトしてルウタ祭りが始まるので思いっきりやりました!!

では色々と酷いという感想が聞こえてきそうですがどうぞ!!


Anger

〇〇〇

決闘から数時間。

スッカリと寝てスッキリしたバギーはボロボロの体でシャンクスの船に電伝虫を持っていった。

 

「俺達も持ってるぞ」

「これはウタ専用の直通のやつだ。すぐに話せるように持ってきててな、ハデに会いに行く前に少しくらい話をしてやれ」

 

バギーがそう言うとシャンクスは受話器を取ったが掛けなかった。

 

「頭、掛けねぇのか?」

 

ベックマンがシャンクスに聞くと苦笑いを返してきた。

 

「・・・何て話し始めよう・・・」

 

その言葉にバギーも含めた全員がズッコケそうになるがなんとか堪えてベックマンとバギーが詰め寄った。

 

「アホかお前は!!」

「そんなんで悩んだって時間が過ぎるだけだろうが!!」

 

バギーとベックマンのツッコミにシャンクスは体を小さくさせるが12年も放ったらかしにした上に手紙とかのやり取りもない。どう切り出せば良いのか分からなかった。

 

「・・・いつもみたいな感じで良いんじゃねぇか?」

「バギー、それは不味くねぇか?」

「このヘタレが初っぱなからハデに謝ったらウタが混乱するぞ」

 

ベックマンはバギーの言葉を聞いて想像した。初っ端から問答無用で謝りまくって更に拗れそうだと思った。何事もやれば良いという物ではない。そしてシャンクスは決闘の件もあってバギーに対する好感情も高くなってるので良いアイデアだとやる気満々だった。色々と不安があるが始めないよりはマシなのでそれで始めることにした。

 

 

 

〇〇〇

ウタは少しだけモヤがありつつも最高と思えるほど上機嫌だった。ルフィ達、麦わらの一味が完全復活を遂げたのを新聞で見たのとルフィが自分の焼いたクッキーを食べてくれてると感覚で分かったので嬉しかった。まぁその前に女帝の“何か”を食べてる感覚はあったのでそこは悔しいが大好きな幼馴染が元気になったのを見て負けられなくなった。

 

『ぷるぷるぷる』

 

「おじさんだ♪♪」

 

バギーから貰った普段から使う電伝虫と気軽に話せる専用の電伝虫の2つの内、専用のが鳴ってウタは嬉しくなった。やっぱり昨日の配信の時は忙しかったんだというのが分かって安心し、ウタは色々と怒られる事も覚悟しつつも話せることが嬉しくて受話器を取った。

 

『やぁ、ウタ。久しぶりだな、元気だったか!?』

「はぁ!?」

 

しかし、出てきたのはシャンクスでしかも12年間の放ったらかしを全く考慮してない発言だった。更にいうと昨日の配信の時に本気で喧嘩をすると決めていたウタは先程の上機嫌などすぐに吹き飛び、容赦なく電伝虫をすぐに切った。幾ら、バギーとの決闘でシャンクスが向き合うと決めたとしてもそんなのウタは知らないので全くなんの関係も無かった。

 

(何あれ!!?こっちは11年も1人にされたのに・・・元気だったか!?・・・ハデにふざけないでよ!!絶対に許さない!!こうなったら、徹底的にやってやるー!!)

 

シャンクスのやらかしによって一発で不機嫌になったウタは予てから決めてた計画を実行する為に映像電伝虫の準備を始めていた。

 

 

 

〇〇〇

一方そのころ、シャンクスがやらかした事で主にバギーとベックマンの2人がシャンクスをボコボコにしていた。

 

「アホか?あんたは本当にアホか!?」

「お前は四皇一のハデバカだ!!」

「すびばせん・・・」

 

娘に一発で切られた事に悲しくて泣いてるシャンクスに説教をしている傍ら、他の面々がウタに電伝虫を掛けてはいるものの・・・

 

「ウタ、ごめん。ルウだ」

『うるさいデブ!』

 

「ウタ、俺だヤソップだ」

『黙れ、シャンクスと同類のクソ野郎』

 

「ウタ、頼む話だけでも」

『黙れヤブ医者!』

 

「ウタ、頭の話を」

『やだ!』

 

「ウタ、一緒に歌おうぜ。そしたら怒りも」

「ウキ!」

『ハデにお断り!』

 

「ウタ、お願いだ頭の・・・」

『無理!』

 

「ウタ、頼むから切らないで・・・」

『ダメ!』

 

「やぁ、ウタちゃん。俺は新入りのロックスターって言うんだが・・・」

『アタシ達の問題に首を突っ込むな!』

 

全滅していた。

シャンクスのやらかしで完全にブチ切れたウタは完全に赤髪海賊団の声を遮断していた。しかも12年前からいる面々は天使のようなウタが割とキツイ暴言を吐いてる事にショックを受けて倒れていた。ルウなんて泣いていた。

 

「ったく、俺様がちょっと話をやってやる!!」

 

3日間もシャンクスにボコられ続けたバギーは折角、シャンクスから本音を引っ張りだせたのにこれじゃ全てが水の泡だと思って電伝虫を掛けた。

 

「ウタ。俺様だ!!」

『おじさん!!ねぇ、聞いてよ!さっきから変なストーカーがかわりばんこで電伝虫を掛けてきて凄い迷惑してて、着信拒否の機能って無かったっけ?』

 

ストーカー呼ばわりされた面々はより落ち込み、バギーの話は素直に聞くんだと複雑な思いを感じていた。

 

「そんな機能はハデにねぇ。それよりもだ。ちゃんと聞けよ?シャンクスの話を聞いてやれ。あいつを説得するのに3日も掛かって漸く電伝虫を掛けさせられたんだから・・・おじさんの為だと思って・・・なぁ頼むよ」

 

バギーがそう言うとミシミシと変な音が少しだけ聴こえてきた。それは怒りのあまりウタが受話器を握り潰そうとしている音だった。

 

『へぇ、つまりおじさんが何もしなかったら電伝虫すら掛けなかったって事?』

「うん、そう!!・・・・あっ!?」

 

ウタの質問にバギーは素で答えてしまった。この3日間の辛さもあって素直に答えた事により、やらかしに気づいても後の祭りだった。

 

『そんなにアタシが要らないんだ・・・もういいよ!!そこまでアタシが邪魔なら、文字通り二度と関わらないよ!!おじさんは別に良いけど・・・アタシ、シャンクスの娘辞める!!・・・バギーおじさんの娘になるから!!』

 

ウタはそう言って切った。後ろから殺気を感じた。振り向くとシャンクスが泣きながら睨んできた。

 

「バギー、この裏切り者!!」

「うるせぇ、本音が出ちまったんだよ!!元はと言えば全部お前のハデな不始末だろうが!!」

 

本気で首を締めてくるシャンクス。バギーも負けじと首を締め始めて非常にみっともない喧嘩を始める2人。ベックマンが2人の頭を殴って黙らせる。

 

「やめろアホコンビ!!今はウタの怒りを鎮める事だけ考えろ!!」

 

ベックマンに言われて赤髪海賊団の面々とバギーは頭を悩まし始めるが良いアイデアなんて降りてこなかった。

 

 

 

 

〇〇〇

バギーズデリバリーの船のビックトップ号は隣のレッドフォース号から来る慌てように何か何かと騒ぎ始めてると持ってきた映像電伝虫が起動した。

 

「誰か付けたか?」

「俺達は何も!?」

 

『やぁ、皆。ウタだよー!!今日は皆に報告する事があって急遽、配信だよ!!』

 

それはウタの配信だった。しかも映像から怒気が漂う程に雰囲気が違っていた。

 

『今日はアタシと“千両道化”のバギーとの本当の関係を皆に教えに来たんだ・・・実はアタシ、()()()()()なの♪♪』

「ハァァァァ!!!?」

「えぇぇぇぇ!!!?」

 

『その証拠を見せてあげるね♪♪』

 

ウタはそう言うと電伝虫を掛け始めた。すぐにバギーは出た。

 

『あ、()()()()

『ウタ、お前なぁ!!』

『その事は後で話すから、聞きたいんだけどアタシの口紅そっちに置いてない?』

『はぁ!?そんなの知るか!!それよりもこっちの話を!!』

『薄紅色のちょっと大人っぽいやつ。お父さんが買ってくれたアレ!!』

『いや、だから、俺様の・・・・それってクリミナルのアレか?』

『そう、それ!!』

『アレなら俺の部屋にあるぞ。ってかお前なんで忘れ・・・まさかペン代わりに使ったのか!!?』

『へへへ・・・』

『その書くものが無いから口紅とかでやる癖は止めろ!!減るのが早いし高いから!!ったく、また買って送ってやるからそれを使え』

『やった~!!』

『・・・ってしまった!良いから俺の話を・・・』

『また後で掛けるね♪ちゃんと話はするから、じゃあね!!』

『あっ、こら、やめなさい!!』

 

ウタはバギーの言葉を無視して電伝虫を切った。

 

『ね!?こんなに気軽に話せる素敵なお父さんなの!!』

 

確かに普通に父娘の会話に周りは思った。口紅があるのを知ってるだけじゃなく、そのやり取りが自然だった。しかもまた新しいのを買って送るなど娘に甘い父親のように思えた。

更に言うとバギーのセリフが勝手にそれを明かした事に怒ってるように聞こえてしまってより信憑性が上がっていた。

バギーズデリバリーの事情を知ってる面々は開いた口が塞がらなくなり、知らない面々も目玉を飛び出して驚いていた。

 

 

 

〇〇〇

「バギィィィー!!!」

「うるせぇ!!ノセられちまったんだよ!!」

 

また喧嘩を始めるバギーとシャンクス。

しかも割とガチで父娘のような会話をしていたバギーにシャンクスは嫉妬の炎を燃やし始めていた。

 

「なんでお前が化粧品の事を知ってんだよ!!」

「俺様のこのドハデメイクは全部自分でやってんだよ!!多少は知っとるわ!!」

 

シャンクスと分かれてからやるようになったピエロメイクの関係もあってバギーはそこらへんは多少なりとも知っていた。勿論、専用のじゃないのでそこまでだったが少なくとも化粧とはほぼ無縁の男所帯の赤髪海賊団に比べると知ってる方だった。オマケにバギーズデリバリーには女の海賊も多いので知識は普通にあった。

 

またも喧嘩を続けるバギーとシャンクス。他の赤髪海賊団の面々はもう放っておいてウタとどうやって仲直りするか考えてるとビックトップ号からアルビダが叫んできた。

 

「座長、大変だよ!!」

 

アルビダの言葉にバギーとシャンクスは掴み合ったまま、顔を向けた。

 

「ウタがあんたの娘だって世界中に公言しちまった!」

「「ハアァァァァ!!??」」

 

その言葉に2人とも開いた口が塞がらなくなった。シャンクスは割と本気で海に落としてやろうと考えてバギーは死んでも落ちるかと堪えていた。

 

『ぷるぷるぷる』

 

電伝虫がまた掛かってきてシャンクスはバギーを離した。今の所、ウタがまともに話してくれるのはバギーだけだったからだ。バギーも本気の説教をしようと受話器を取った。

 

「ウタ、お前なぁ!!」

『ごめんねお父さん♪♪』

「誰がお父さんじゃ!!」

『えっ?でもあの時、言ってくれたじゃん』

「・・・俺はハデに言ってねぇぞ・・・」

『言ったよ・・・2ヶ月前に・・・」

 

 

 

〇〇〇

ウタがまだバギーズデリバリーで修行をしていた時、2人はお酒を飲んでいた。ウタの()()()()()も漸く決まり、ハイルディンから1時間逃げることが出来たのでバギーは祝も兼ねて酒を飲んでいた。

 

「お酒って美味しい!!」

「おい、あんまりハデに飲みすぎるとバカシャンクスみたいに二日酔いになるぞ!!」

 

酒を飲んでハイテンションになってるウタだがシャンクスの名前を聞くと暗くなった。

 

「おいおいしんみりすんなよ」

「だってシャンクスは一向に会いに来てくれない・・・寂しいよ・・・このままルフィと結婚式を上げた時にヴァージンロードで歩くのゴードン1人だけで寂しいよ・・・」

 

普通はヴァージンロードを一緒に歩くのは1人だが、シャンクスとゴードンと大切な父親達と歩きたいウタはそう呟くとしんみりした空気が嫌いなバギーが言った。

 

「だったら俺がシャンクスの代わりにやってやら!!クソゴムとの結婚式ってのが死ぬほど腹が立つがお前の為なら一肌脱いだやらぁ!」

「本当!?」

「あぁ、ついでにもうシャンクスの娘なんか辞めちまえ、俺様の娘にでもなれ。ハデに楽しいぞ!!」

「それは考えとくね!!」

 

いつものノリで話すバギーにお酒が入ってた事もあってウタは軽く返していた。

 

 

 

 

〇〇〇

『ね?言ったでしょ?』

「言いました・・・確かに言いました・・・」

 

バギーは首元にグリフォンの刃を当ててくるシャンクスに対して冷や汗を欠きながらも認めた・・・シャンクスがキレてる事もあって、赤髪海賊団の殆どの面々がバギーを睨み始めた。

 

『だから、アタシはお父さんの娘になるから!あっ、そうだ♪今度、赤髪海賊団の()()()()達会ったら言っといて欲しいんだけど』

「何を?」

『アタシはバギーの娘だから貴方達とはなんの縁もゆかりもないって・・・ハデバカ変態ストーカーの海賊団に言っといてね♪・・・じゃ、いつかやる結婚式を楽しみにしてるから絶対にゴードンと一緒にアタシと歩いてね!!あと、それからお父さんに200連敗した人が父親だったって恥ずかしいからマジで声も聞きたくないってのも言っといて♪』

「ウタ、待て待て待て待て待て!!ホントにちょっと待て!!」

 

ウタはそう言うと電伝虫を切った。

バギーは後ろを見ると完全にブチ切れて覇王色の覇気が漏れて泣いてるシャンクスを筆頭に赤髪海賊団の面々が睨んでいた。

 

「バギー、お前あのことを喋ったな・・・ウタには死んでも内緒にしたかった俺の秘密を・・・」

「あ・・・うん、喋っちゃいました・・・」

 

無人島の時に調子に乗ってシャンクス相手に水泳で200連勝した事を喋ったことにもキレていた。

 

「おい、ベックマン。助けてくれ・・・」

「それは無理だな・・・ウタの口調がお前に似ていた・・・あいつに暴言を仕込んだのは・・・お前か?」

 

4ヶ月も一緒にいたのとバギーが事あるごとにオーバーリアクションをしてるのも相まってウタはバギーの口調が多少ついてしまっていた。大切な天使のような娘が目の前の赤っ鼻の影響を受けすぎてる事にベックマンを始めとした赤髪海賊団は武器をバギーに向けていた。幼い頃ならまだしも21にもなる娘が多分に影響を受けてる事にキレていた。

 

「バギー・・・2()0()1()()()をしたが・・・今から2()0()2()()()させて貰うぞ・・・」

「おい、止めろ・・・いやマジで止めてください・・・止めてお願い・・・靴でもなんでも舐めるから・・・」

「俺はサンダルだ!!」

「あ、そうだった・・・こうなったら・・・逃げる!!」

 

バギーは懐にあった閃光弾と煙玉を地面に当てて怒り心頭で見聞色の覇気を使えないシャンクスらの目を潰すと電伝虫を持ってビックトップ号に逃げた。

 

「野郎共、逃げるぞ!!バギー玉をハデに撃ちまくって時間を稼げ!!」

『オォォォォォォ!!!』

 

「野郎共、“千両道化”狩りだ!!死んでも仕留めるぞ!!」

『オォォォォォォ!!!』

 

こうしてバギーが死ぬほど頑張った3日間の決闘の頑張りはシャンクスとウタの拗れやすい悪い部分とバギーのノリやすい悪い部分が絡み合ってしまって、前よりも更に“悪化”してしまった。

 

「なんでこうなるんだぁ!!!???」

 

バギーは叫び、レッドフォース号からの攻撃によって海に投げ出された。

 

赤髪海賊団はその後、バギーの持ってきた電伝虫でウタに謝ろうとするがビックトップ号を撃った時に消失した上に会いに行ってもまた暴言を吐かれると辛いのでより会うという感情に蓋をしてしまった。

 

 

 

 

〇〇〇 

次の日、ウタは新聞を読んでるとバギーとシャンクスが本気の決闘を3日間もやってバギーが勝った事を始めて知った。てっきり、専用の電伝虫の番号をおじさんから教えてもらったと思っていたがまさか一緒に居たとは思ってなかった。

ここでウタはバギーに対して色々と迷惑を掛けた事を改めて思い知り、海に向かって叫んだ。

 

「おじさん、ごめんなさい~!!」

 

 

 

 

 

〇〇〇

「そりゃ、大変だったよいな・・・」

 

命からがら何とか助かったバギーは助けてくれた元白ひげ海賊団一番隊隊長“不死鳥”のマルコに話を聴いてもらって同情されていた。最初は見知った顔で何となく助けたが新聞と昨日の配信を偶々見ていた事もあってマルコはバギーから事情を聞くと気の毒に思えた。

 

「なんでこんな事に・・・ってかここにも映像電伝虫があるのか?」

「海賊嫌いで有名だったから元海賊とはいえ、見られたら不快だろうと思って付けて無かったんだが新聞を読んで皆が見たいと言って付けたんだよい。取り敢えず、傷が癒えるまで安静してろよい」

「ありがとうよい!!」

「真似すんなよい」

 

ツッコミは入れつつも優しいマルコにバギーは頭を下げて、暫くの間、白ひげの故郷の「スフィンクス」で療養し、俗世から離れるのを決めた。

 






というわけでもう本当に書いた本人が言うのもアレだけど色々と酷いwww

シャンクスとの問題は最終章のRED編でやりたいのでこうなりました。



なのでこの問題はドレスローザ編→イチャラブ編→VSハンコック編→ルフィVSカタクリ編を終えるまで続きます。


それでは次回から漸くルフィとの再会編であるドレスローザの幕が始まりますのでご期待下さい。
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