“軌跡”的な世界   作:怪獣馬鹿

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はい!!お待たせしました!!
理由としては原作の描写のバランスが難しくて調整をしていたら2日掛かりました。何分、今作でアラバスタやウォーターセブン以上に長い編にするつもりなのと原作準拠でもあるのでその調整が難しくて・・・なので投稿頻度は2日に1回か3日に1回だと思ってください。あくまでも毎日投稿は出せたら出すのスタンスですのでご容赦下さい。


怒りをくれよ

ルフィとウタはお互いに再会した事に全く気づかないまま、分かれて動いた。

ルフィはフランキーと共に目当ての工場を聞き出しに行ってウタはライブの会場であるコロシアムに向かった。

 

「あ〜、美味しかった!!けど、あのお爺ちゃん・・・ルフィ?・・・って事は無いよね。だって髭とか生えてないし、麦わら帽子も被って・・・あれ?被ってたのかな?・・・う~~ん??まっ、難しい事は後にして今はライブね!」

 

一先ず、難しいことを忘れてライブに集中し始めるウタはそのまま歩いて目的の場所であるコロシアムに着くとその大きさに驚いた。昔ながらというかザ・闘技場というのが外見から分かり、かなりの大きさに驚く。

 

「良いライブにしないとね♪」

 

そう言ってウタは何処から入るべきか迷ってると後ろから声を掛けられた。

 

「キャ〜、もしかしてあなたがウタ?髪が本当に青くなってるのね」

 

ウタが振り向くと角の生えてハイヒールを履いた男デリンジャーがいた。

 

「そうだけど?あなたは誰?」

「アタシはデリンジャー。あなたをコロシアムの控室まで案内するように言われたの」

「そうなの・・・よろしくね」

 

ウタはデリンジャーに案内されてコロシアムの中に入る。幹部であるデリンジャーのお陰もあってすんなり入っていきながら少し話し始める。

 

「ねぇねぇ、そのバンド。結構カワイイね」

「これ?」

 

ウタはバギーから預かってるトレジャーマークの事を訪ねてきたデリンジャーに快く応えた。

 

「大切な人から貰った・・・私の宝物なんだ・・・」

「へぇ〜、大事にしてるんだ」

 

ウタはそう言われると嬉しくなって笑顔を向けた。デリンジャーも笑顔を向けた。しかし、ウタは気づかなかった。その笑顔の裏に隠された“残酷”的なデリンジャーの欲があった事を・・・

 

(キャハハ・・・いい顔、どうやったら歪むのかな?・・・若様の許可が出たら・・・楽しんじゃおう♪)

 

サディスティックな嗜好が強いデリンジャーはそう考えながらも控室に案内した。

 

 

 

 

 

 

 

〇〇〇

ウタはライブの衣装に着替えて準備をし終わると暇なのでコロシアムの中を歩いていく。

 

「あれ??お前、なんでここにいるべ?」

「あっ、鶏!」

 

戦士として参加しているバルトロメオがウタに気づいて話しかけた。それを見て近くにいた戦士らも騒ぎ始めた。

 

「おい、あれが“千両道化”の娘か?」

「本当に父娘か?全然似てねぇ」

「鳶が鷹を生むっていうだろ?」

「母親が超絶美人だったってオチじゃね?」

 

色々と勝手なことを言われていくがウタは久しぶりにあった知り合いと話をやっていた。

 

「あんたがここに居るって事はメラメラの実狙い?」

「おう、オラはあれを死んでも手に入れてルフィ先輩の舎弟になるんだべさ!!」

「そう、あんたのそこの部分だけはアタシ好きだよ」

「おう。頑張るべ。お前もライブさ頑張れ、ガンビアの野郎も居るからな」

「ガンビアに後でお礼をしないとね」

「オラには?」

「あるわけないでしょ。アホ鶏」

 

いつものような会話をしていくと参加をするために来ていたハイルディンが近づく。

 

「ウタに何のようだ、“人食い”」

「あぁ?なんだべお前は?」

「あ、ハイルディン。大丈夫よ、コイツは意外に無害だから」

 

巨人であるハイルディンと気軽に話し始めるウタ。周りの目も“千両道化”の娘である事を受け入れ始めた。ハイルディンはバギーズデリバリーの稼ぎ頭でもあるために有名だった。

 

「あのハイルディンと気軽に話してやがる」

「ってことは本当に“千両道化”の娘なのか?」

「なら関わらねぇようにしねぇとな」

「あぁ、四皇に喧嘩を売った奴の娘なんておっかなすぎる・・・」

 

周りが騒いでる中でウタにというかバギーズデリバリーという存在に対して殺気を飛ばす人間もいた。1人はプロデンス王国軍師ダガマ、1人は八宝水軍13代棟梁のサイだった。

 

(“千両道化”の娘・・・お前の父親のせいで戦争が長引く・・・)

(バギーズデリバリー・・・花ノ国からメラメラの実を取り次第“壊滅”を命令されてるやい・・お前はカタギとはいえ、海賊の娘と名乗ったからには覚悟は出来てんだろうなぁ・・・)

 

バギーズデリバリーの特性である“海賊派遣”による庸兵稼業のせいで戦争が多くなった国に属してる者達がウタというかバギーに殺気を飛ばしていた。

武器や兵器の密輸と密売で儲けてるドンキホーテファミリーと傭兵稼業で儲けてるバギーズデリバリーはそういった分野で覇権争いもしている為、それに巻き込まれてる国は溜まったものではなかった。

 

ウタはバギーとの修行で鋭くなった“感覚”でその殺気をキチンと感じ取りながらも伊達や酔狂でバギーの娘と公言したわけではないのでそれを受け入れてもなお堂々といつも通りにしていた。

 

「“人食い”。メラメラの実を手に入れるのは俺だ」

「あぁ!?オラだべ!!」

「ハイルディン応援してるよ!!」

「お前はどっちの味方だべ!?」

「いや、あんたが勝つのもムカつくし、ハイルディンなら信用できるから、ハイルディンの味方」

「よし、ウチの歌姫に言われたら負けるわけにはいかねぇな」

「絶対にオラが手に入れるべ!!」

 

バチバチと睨み合うハイルディンとバルトロメオ。ウタはどうしよかな?と悩んでると1人寂しくいる女性を見つけたので近づいていった。

 

「あなたも戦士として戦うの?」

「えぇ・・・どうしてもメラメラの実が欲しいから・・」

 

剣闘士の姿をした女性はウタよりも少し年下に見えてその目には固い決意が宿っていてウタは“なんとなく”それを感じ取った。

 

「頑張ってね、私はウタ。あなたは?」

「私はレベッカ」

 

ウタとレベッカは近い世代で同性同士というのも相まってか仲良く談笑していた。

 

「へぇ、レベッカはケーキが好きなんだ」

「うん、兵隊さんのケーキは美味しいんだ!」

「兵隊さん?」

「そう、昔から大切にしてくれて・・・大事な()()の兵隊さん」

(・・・・バギーおじさんみたいな人かな?)

 

ウタはレベッカの話を聞いてバギーを思い出した。そして色々と迷惑を掛けて酷い目に合わしてるのを思い出してから気分が暗くなった。

 

「大丈夫?」

「だ、大丈夫・・・ちょっとブルーになっちゃって・・・レベッカはその兵隊さんと仲良いんだね!」

「うん・・・最近は喧嘩中だけど・・・」

「そうなんだ・・・」

「特にこの格好になったのがわかった時は凄い怒ってたなぁ・・・」

「完全にお父さんだね」

「私、お父さんなんて()()()んだけどなぁ」

 

レベッカと談笑してるとウタはライブの時間だと係員に言われたのでステージに向かった。

 

 

 

〇〇〇

『ドレスローザ名物 コリーダコロシアム!!各国の戦士、海賊、海兵など様々な実力者がせめぎ合うここに今日はあの我らが英雄 ドンキホーテ・ドフラミンゴから勝ち進んだ者に与えられるのは2年前の頂上戦争で当時、大将だった赤犬の手により処刑された“火拳”のエースのメラメラの実!!』

 

実況のギャッツの熱くなる言葉に会場も盛り上がる。各国の貴族や王族にドレスローザ国民もいてその中にカタクリが堂々と座っていた。

 

「ライブを見て、食べたらドフラミンゴの所だからな」

「見たいのはお兄ちゃんでしょ!?」

「お前は見たくなかったのか?」

「いや、見たかったけど色々と複雑なの!」

 

ウタがカタクリの結婚相手になる前はウタの曲のファンだったブリュレ。内心、ライブに来れて嬉しいが複雑な気分だった。

 

『そして今回はこのビックイベントを盛り上げるためにあの“歌姫”が来てくれた!!2年前に突如として現れた“新時代”を謳う歌姫!!1年前に初のライブをアラバスタで行い、2度の遭難とウォーターセブンでのライブ!!何よりもその後、バギーズデリバリーに4ヶ月間もいた元“海賊嫌い”で“千両道化のバギー”の娘“歌姫のUTA”だ!!』

 

ギャッツがそう叫ぶとウタはステージに駆け出して大きく跳ねて笑顔を観客に見せた。

 

「皆ぁ、お待たせ!!UTAだよ、今日は新曲も持ってきたから、楽しんでね!!」

 

観客が熱狂してくれているのでウタは代表曲である『新時代』を歌った。生で聴くウタの天使の歌声に観客も心を奪われていくとウタは新曲『怒りをくれよ』を歌い始めた。

 

「鈍感なふりしてあげるからほら調子に乗れ♪最低なセリフでもっと怒りに火を点けてくれ♪」

 

ゴリゴリのロック曲だが今までの感じとは違う雰囲気に溢れてどこか棘を感じるがそれがコロシアムの雰囲気に合っていた。

 

「限界のピンチを本気で感じて初めて♪本能が震えて新しい自分が目覚めるんだ♪お前ならわかるはずだろ♪そんなんじゃまだまだ売られた喧嘩安すぎるぜ♪」

 

サビに突入するのが観客にもわかる。会場全体が一気に盛り上がった。

 

「怒りをもっとくれ本気になりたいんだ♪まだ全然足んねえな怒らせてくれよ♪馬鹿は馬鹿げた夢追うしかできねえんだ♪試練何度越えようが満足を蹴り飛ばして行こうぜ♪」

 

歌い終わり、会場はいい感じに燃えていた。これから一世一代の大勝負をやる戦士らに熱中するにはもってこいの歌だった。

 

 

 

 

〇〇〇

コロシアムが熱狂している中、ルフィはコロシアムの前に来ていた。知り合った()()()()()と一緒に動いて、受付を済ませたルフィはコロシアムの中に入ろうとしていた。

 

「しかし、すげぇ賑やかだな!」

「まだ、始まってないとは思うがなぜだ?」

「ややや、お2人は“歌姫”を御存知ない?」

「歌姫??」

「それってあの“歌姫”か?」

 

兵隊に言われてフランキーは1年前に知った歌姫UTAの事を聞いて見たら兵隊は首を縦に振った。

 

「そうです!その歌姫です。あの“千両道化”の娘です。この国でも人気は高くて今日は新曲を披露したのです」

「“千両道化”ってバギーか・・・あいつも娘居たんだ・・・」

「あいつ“も”?」

「あぁ、シャンクスにも娘がいるからよ」

「何〜!?あの赤髪に娘がいるのか!?ス〜パ〜、ビックリしたぜ!!」

「シシシ、いい歌を歌ってくれてすげぇやつなんだ」

 

フランキーはルフィの顔がいつもよりも少し笑顔になってるのを見逃さなかった。まだ自分の感情を理解してないであろうルフィにニヤニヤするも気を引き締めて、ルフィはこれからコロシアムに自分は工場破壊と二手に分かれるので激励して送り出した。

 

「よし、工場の方は俺様にス〜パ〜任せとけ。その代わりお前も兄貴の実を取ってこいよ!」

「おう、フランキーありがとう!!」

「良いってことよ・・・行って来い!」

 

ルフィは正体を隠すため“ルーシー”としてコロシアムの中に入った。

 

 

 

 

〇〇〇

歌い終わったウタは私服に着替えて次の出番まで時間があるのでどうしようかと悩んでいながら歩いているとある話が耳に聴こえた。

 

「おい、麦わらのルフィがこの国に来てるらしいぞ」

「あの麦わらか?」

「あぁ、そうだ。なんでも町外れで腕が伸びる奴が現れたらしい」

「馬鹿野郎、腕が伸びる能力者なんてごまんといるだろうが」

 

ドンキホーテファミリーの下っ端の会話を聞いたウタは間違いかもしれないがバギーとの話でルフィが腕を伸ばせるゴム人間になっていた事を知っていたので次のライブまでの間に探しに行った。

 

(ルフィに会えるかも、嬉しいなぁ!!)

 

そうウキウキしながら歩いていくと係員に連れられてるルフィ(ルーシー)とすれ違った。お互いに相手が知り合いだと気づかない。だが何かを感じ取ったのか2人はすれ違った後に振り向いて顔を合わせた。

 

((あれ?また会った・・・))

 

そう同じ事を考えていたがウタは町外れに行くためにルフィは剣闘に出るためにすぐに歩いてまた気づかなかった。

 

ウタはコロシアムから出て人づてに町外れにある場所まで歩いていった。“愛と情熱と()()の国”と呼ばれるだけあってあちこちに玩具と情熱的な視線が飛び交ってる中、ドンドンと町外れに行くと森が見えて奥に入っていくとその中に社が見えた。

全て()で出来た社だった。荘厳な感じで中に入るのを躊躇いそうな雰囲気をしていたが好奇心が強いウタには全く効果がなかった。

 

(見るからに面白そうな建物。なんか凄いルフィがいそう!!)

 

眼の前にある面白建物にウタはそう感じると堂々と社の中に入った。

 

「こんにちは!!」

 

ルフィが居ないかもしれないのでウタは思いっきり扉を開けて中に入るとカタクリが寝転んでドーナツを食べていた。

 

「美味し・・・ドレスローザのド〜ナツ、美味し・・・穴まで美味・・・・!???」

 

いつもなら15時のおやつの時間に食べるのだが今日は仕事というのもあってだいぶ早い目に食べたせいで調子が少し崩れたのと自分の船で万が一にも家族や船員に見られるのを恐れたので町外れで食べていた。ブリュレはライブが終わり次第ドフラミンゴの所にアポを取りに行って1人だったし、いつもとは違うドレスローザのドーナツが美味しかったというのと日々の完璧なお兄ちゃん像から離れられる貴重な時間というのもあって自慢の見聞色の覇気の精度が色々と落ちていた。

 

だらしなく裂けてる口で寝転んで食べるのが大好きなカタクリは見られた事に気づくと立ち上がって拳を武装色の覇気で固めるが相手が結婚相手のウタだと気づいて当てる寸前で止めた。

 

「うわっ!」

 

もう少しで当たる所で止められたのもあってウタはビックリして尻餅をついた。

 

「見たな・・・俺の食事シーンを・・・見たな・・・」

 

カタクリは殺気を放ちながら、どうやってウタを殺してママに言い訳をしようかと考え始めてるとウタがキラキラした目でカタクリを見た。

 

「か・・・かわいい!!」

「は・・・はぁ!??」

「そんなに大きな口を開けてドーナツ食べてるの超かわいい!!」

「・・・・・なんだって?」

 

センスが人とズレてるウタはカタクリに何も臆さずにそういった。この1年で色々と本音を出して生きてる人らと関わってきた事でそういった行動を取る人を好ましく思っていた。

カタクリは生まれて初めて言われた事にビックリした。ウタとカタクリはこうして出会った。







はい、ウタとカタクリが出会いました!!
色々と強引ですがまぁ、素を出さないと決めたカタクリが近くに家族は兎も角船員を置くのもなんだかなぁと言うことでこうなりました。

次回はカタクリらがドレスローザに来たもう1つの理由とウタとカタクリの話を書きますよ!!

ガチで三角関係にしたいので頑張ります!!
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