ドフラミンゴはローを尋問していた。
ボロボロのローに更に殴って蹴って情報を吐かせようとしていた。
「一体、いつの間にトンタッタと手を組んだんだ!?どこまでこの国の秘密を話しやがった!?」
「何のことか知らねぇな。俺と麦わら屋はもう同盟ですらねぇからな」
「こんな尋問、ヴァイオレットがいればすぐに分かるんだが、運が良いなぁロー」
「そういうお前は運が極端に悪いな。まさかビックマムのカタクリまで来るとは・・・カイドウに泣きつくか?・・・いやお前が誰かに頭を下げるとは思えねぇな」
「良くわかってるじゃないかロー」
減らず口をたたくローをドフラミンゴは蹴り飛ばして、連れてきたリク王を睨んだ。
「トンタッタの小人だとお前は良く知ってるよなリク王」
「なんのことだ?確かに私の時に彼らは仕えてくれていたがこんな情けない男にまだ仕えるほどバカではないぞ」
「ちっ、今日だけでカタクリには目をつけられ、麦わらには頭を痛まされ、厄日にも限度ってものがあるだろ」
「お前のように他人を支配する者はいずれこうなる運命だ!!あの悪夢の日から苦しんで10年、今日ほどの佳日はないわ!」
リク王の言葉にドフラミンゴは蹴りで答えた。蹴飛ばしてそのまま蹴り殺そうと考え始めるが殺す時間すら勿体なくすぐにローの方を向いた。
「まぁいい、吐いてもらうからなロー」
ドフラミンゴの尋問は続いていく。
ルフィ、ヴィオラ、兵隊はそれを窓の外から眺めていた。
「おいまだかよ・・・トラ男がヤバいぞ」
「待って!まだシュガーが倒れてない!」
「このままじゃ、トラ男がやられちまうよ」
「堪えるしかない!」
3人は事態が好転するのを待った。
〇〇〇
地下ではカタクリが暴れていたが玩具達の介入でカタクリは避ける方に専念していた。バッファローをなんとかブチのめしは出来て他の幹部も全員ブチのめそうとした矢先に玩具の軍団が飛び掛かってきた為に下手に攻撃出来なくなっていた。
「覇王色の覇気も効かないのか・・・」
最初は覇王色の覇気で威圧して数を減らそうかと考えてやってみたが心がどれだけ威圧されても体が永遠に操られている為に玩具達の攻撃は止まらなかった。
「お兄ちゃん、早くそいつらを潰そう!」
「だめだ!“名簿”が真実ならこの中にはうちの“パティシエ”が何人もいる可能性がある!!結婚式のメインじゃない他のお菓子を作るパティシエを探しに来たのに殺したら本末転倒だ!!」
そうカタクリとブリュレがドレスローザに来たのは元々、これから始まる“結婚式”の準備でビックマムことリンリンが食べるケーキ以外のお菓子を作るパティシエがかなり不足していてツテを探してたらコンポートの部下のパティシエ兼諜報員が何人もシュガーにやられていて、そのやられた者達の“名簿”だけが残っていた事に気になって調べに来たのだ。
そして、シュガーの能力がわかった今、カタクリは玩具達の中でどれがうちのパティシエかわからない為に攻撃出来なくなっていた。見聞色で見てもホビホビの実の能力によってその部下の記憶がないので余計に分からなかった。
「やった方が良いと思うよ!」
「だめだ!!今回の結婚式は仮とは言え、プリンにとっても大事な物だ。絶対に素晴らしい完璧なものにさせてあげたい!!カワイイ妹の結婚式だぞ!?」
兄弟姉妹大好きなカタクリは
ただ、簡単にやられるカタクリでは無いので“覚醒”したモチモチの実の能力で周りを餅にして玩具達を拘束する。
「べへへ、お前が来ると知っていたから対策はしてあるよ。ベタベタチェーン!!」
幹部塔から出てきたトレーボルが粘液をチェーンのように伸ばして水が入った箱をカタクリの餅にぶつけると水に弱いカタクリの餅は崩れて玩具達は拘束を解かれてまたカタクリを襲い始めた。
「チッ!」
「べへへ、10億の賞金首で裏の世界でも強力なビックマム海賊団。弱点なんて知られてるに決まってるだろ!」
非常にムカつく言い方をするトレーボルにカタクリは絶対に後でぶっ飛ばそうと思いながら、玩具達をまた拘束するがその度にトレーボルが水をぶっかけに来て悪い堂々巡りをする事になった。
「お兄ちゃん、一先ずこっちへ!」
「すぐ行く!」
状況が好転しないので一先ずカタクリはブリュレの鏡の世界へ退却した。すぐに別の鏡から出て行こうとしたがその前に割られていく。
「手間かけさせやがって・・・ブリュレ、残りの鏡は?」
「あそこだよ!」
カタクリはブリュレが指す方向の鏡に向かって飛んでいくがその前に鏡が割られた。
「クソ、地上から回るぞ!!」
「もう絶対にアイツラを許さないよ!」
「当たり前だ!!」
港にある鏡を全て割られた事で簡単に戻れなくなったカタクリとブリュレは地上から行く事にして、地上にある鏡の方へ行った。
〇〇〇
「良いのかトレーボル。シュガーをホッポリだして」
「ベヘヘ、デリンジャーがいるから大丈夫。ほれ!」
トレーボルが指を指すと幹部塔が中から壊れてトンタッタの兵士を何人も吹き飛ばしてきたデリンジャーが飛んできた。
「キャハハ、あれ?カタクリは??」
「一先ず、退けられた。あいつと決着をつける前にゴミ掃除だ」
「了解」
幹部達はウソップやロビン達を狙いに幹部塔に向かった。
(・・・・ふぁぁ、え?何かあったの??)
一方、玩具にされて先程までぐっすりと寝ていたウタは幹部塔が壊れた音で漸く目が覚めて頭を混乱していた。
〇〇〇
幹部塔の中は悲惨な状況だった。
シュガーの能力で何人ものトンタッタ族達が玩具にされて同士討ちをして、デリンジャーの攻撃で吹き飛ばされていた。
そしてシュガーを拘束したロビンも腕を触られてぬいぐるみにされていた。
(しまった・・・油断した!!玩具にされたということは私のことは忘れられた・・・ウソップ、ウソップはどこ!?)
ロビンはウソップを探し始めるがその前に幹部達が全員入ってきた。状況は有利から圧倒的に最悪な方向に変わってしまった。
そしてウソップは逃げた。
(許せトンタッタ族、お前らの事は絵本で後世に伝えてやる「正直者のトンタッタ」ってタイトルでな。大体悪いのはフランキーだ。嘘のヒーローの為に死ねるか!)
ロビンを覚えていたら、ウソップは決して逃げなかっただろうが忘れてしまった事もあって逃げた。カタクリも退けられてしまって勝てる見込みはなかった。
(よし、幹部塔からは無事に出れた!!後はどうやって地上に行くかだが・・・)
『ベヘヘ、ねぇねぇ、外の者。仕事を再開しなよ〜見世物じゃねぇぞベヘヘ』
『待てトレーボル。このゴミ共なんか言ってるぞ』
『キャハハ、命乞いかしら?』
『お前らなんかウソランドがくればコテンパンにするれす』
『ウソランド?』
『アホくさい名前だイーン』
『黙るれす!!ウソランドは今日、僕達を助けてくれると約束してくれたれす!!』
『けど来ねぇな。嘘をつかれたな・・・正直者のトンタッタ族』
『ウソランドは嘘を付かないれす!!約束してくれたれす!!』
レオは勝手な事を言う幹部達にそう叫んだ。煩わしくなってきたトレーボルはトンタッタ族を容赦なく踏み潰す。
『ピギャ!!』
『ベヘヘ、ピギャだってベヘヘヘヘ!!』
『相変わらず悪趣味だな』
『自惚れとる』
『別に踏み潰さなくても良くない?』
トレーボルの非道にセニョール、ラオG、ベビー5は少し引いてるがデリンジャーとグラディウスは同じように踏みつぶし始めた。
『キャハハ!!!』
『若に手間をかけさせやがって!!』
ピギャピギャピギャピギャピギャピギャピギャピギャピギャピギャピギャとトンタッタの断末魔が聴こえてくる。ウソップは聴きたくないとばかりに耳を塞いだ。
『ベヘヘ、ヒーローなんて居るわけねぇだろ!』
『煩い!!助けてくれると約束してくれたれす!!』
レオの叫びを聴いてウソップは漸く腹を括って幹部塔に自慢の武器のパチンコ“黒カブト”を向けた。
「必殺!緑星【
ウソップは衝撃狼草を何発も放って幹部塔の外壁をブチ壊した。中にいた幹部達は外でパチンコを向けたウソップを睨んだ。
「ウソランド!!」
「いい加減にしろお前ら!!俺の名前はウソップだ。海賊の麦わらの一味だし、ヒーローでもなんでもねぇ!!お前らに話したのは全部嘘なんだよ!!」
歓喜の声を上げるレオたちにウソップはそう叫んだ。嘘をつかれたことに驚くレオ達。幹部達はその滑稽な様子に笑った。
「ベヘヘ、それでそれを言いに態々戻ってきたのか?」
「こんなことをしておいてただで済むと思うなよ」
トレーボルが嘲笑い、グラディウスがウソップを睨む。ウソップはそれに怯みながらと黒カブトを向けた。
「だから、これから必死になってそいつら全員ブチのめして本物のヒーローってやつになってやるから、ノーランドの銅像の横に俺のを作れよな!!」
「逃げたフヌケの奴に何ができる!?」
「俺はフヌケじゃねぇ!!勇敢な海の戦士の息子のウソップ様だ!!」
ウソップはそう叫びながら、幹部達に向かって緑星を撃った。突然の登場と大騒動に玩具達の全てがその悪条件すぎる戦いを見ていた。
『海賊が助けてくれるのか?』
『麦わらの一味?』
『俺達を人間に戻してくれるのか?』
『戻してくれ、玩具のままなんて嫌だ!』
『金なら幾らでもくれてやる!!』
『戻してくれたら手下にでもなんでもなってやる!』
『頼む助けてくれ!!』
玩具にされた者達がそう声なき声を叫んでいる中、ウタだけはその戦いを見ながらあることを思い出していた。
●●●
それはウタがフーシャ村にいた頃だった。
赤髪海賊団の面々に絡みに行くルフィと一緒にウタは酔っ払ったヤソップからあることを聞かされていた。
「俺にはな、お前らくらいの息子がいるんだよ」
「それもう何回も聞いたぞ」
「ルフィはまだ良いじゃない。船でも酔う度に聞かされてるアタシなんかもう千回は超えてるよ」
「まだまだ言い足りねぇな!!俺の息子のウソップはな・・・」
ウタとルフィはうんざりしながらヤソップから息子のウソップの話を聞かされていた。
〇〇〇
(ウソップ・・・ひょっとしてヤソップの息子!?)
自分の中で繋がった事実にウタは驚いた。
そしてどうなるかは分からないが1人の人間が死ぬ気で戦ってるこの状況をしっかりと見ていた。
ウソップは思う限りの全てを使って戦っていた。だがセニョールにスープレックスを食らわされる、ラオGの拳法の餌食にされる、ベビー5に撃たれる、デリンジャーに蹴られる、マッハ・バイスに潰されて幾つも骨を圧し折られてグラディウスの爆発とトレーボルの可燃性のベタベタの併せ技にやられて意識がもう飛んでしまった。
『おい、お前らカタクリはどうなった?』
『ベヘヘ、とりあえずカタクリは退けたぞ。今はへっぽこを1人片付けた』
『へっぽこ?』
『麦わらの一味のウソップって手配書すらねぇやつだ』
『フフフ、そうかさっさと殺して死体を持って来い。麦わらに見せつけてやる』
『べへへ、わかった』
トレーボルはドフラミンゴから来た電伝虫にそう言って通信を切ると、グラディウスとセニョールの2人がウソップを無理矢理立たせる。ベビー5が両足をアイスピックのように鋭く尖ったものに変形させてトレーボルがそれでウソップの心臓を貫こうとするがシュガーがトレーボルの前に入った。
「待って」
「ん~、どうしたシュガー??」
「この毒入りグレープを食べさせようとしたからこれで殺したい」
シュガーはそう言ってグレープに似させたタタババスコの実を見せた。自分にやろうとした事を相手にする事で徹底的に相手の心を圧し折ろうとしたのだ。
腐っても海賊なドンキホーテファミリーは勿論、その案を認めて玩具達はその状況に絶望していた。
『くそ!』
『駄目か!!』
『七武海には勝てねぇのか!』
『畜生』
『ごめん・・・ヤソップ・・・あんたの息子が必死に戦ってるのに・・・死にかけてるのに・・・アタシは指1つも動かせない・・・』
ウタはウソップがやられてる事に涙を流せない玩具の身でありながら泣いていた。悔しさに打ちひしがれていた。
「ふん、自分達の切り札で死ぬとは馬鹿な奴だ」
「キャハハ、バーカバーカ!」
「べべへへへへ!!!」
「油断大敵じゃ大馬鹿者めGAのG〜」
「これで残るはカタクリだけだイーン」
「最後の瞬間ね」
「じゃ、死んで」
シュガーは冷酷にもウソップにタタバスコの実を食べさせた。シュガーや幹部達、そして玩具達もウソップがこれで死ぬと思った。何故なら
「ギィャャャャャャャャャー!!!!!」
しかし、あくまでもこれは激辛なタタバスコをグレープっぽくしただけの物、ウソップは激辛のあまり、口から火を吹いて目も舌も飛び出して叫んだ。
「キャァァァァァァーーー!!!」
「べッーー!???」
「「「「何っーーー!!??」」」」
「「ウソーーー!!?」」
『えっーーーー!!??』
ウソップの“顔面ビックリ箱”なリアクション芸に目の前でそれを見たシュガーは勿論、幹部達全員と玩具達もトンタッタ達も目が飛び出すほど驚いた。
「ガクッ」
シュガーは
「シュガー!!??」
「しまった!!」
「おい、起きろ!!」
幹部達が慌ててシュガーを起こそうとするが時は既に遅かった。今まで必死に玩具にしていた者達がシュガーが気絶した事により、人に戻り始めた。
〘シャン!〙
「戻った!!」
そしてウタもまたそれによって無事に玩具から戻り、幹部達のいる方向に走った。
「デリンジャー!!」
大声で大切な物を奪った海賊に向かって叫んだ。
「げっ!?」
「なっ!?」
「嘘だろ!?」
「あー!?」
「コイツも玩具にしてたのか!?」
「マジで!!?」
そして飛びかかって、自分を蹴り飛ばしたデリンジャーの顔面をぶん殴った。
「トレジャーマークを返せ!!」
何はともあれ、ウタは無事に人間に戻った。
そして、ここから
というわけでカタクリとブリュレの真の目的は結婚式のパティシエ探しです。その為のシュガーにやられたパティシエ嫌諜報員達の名簿でした。全ては大切な妹の為にやっていた事です。
ただしそのせいで人質を取られて離脱してウソップが原作以上の悪条件の中でなんとかシュガーを気絶させました!!
ここから大反撃が始まりますがそれは次回で。
そしてデリンジャーがウタを蹴落とした後のトレーボルとシュガーが何故にウタを玩具にしたのかは次回で書きますのでお待ち下さい。
最近のやりたいこと・・・・このドフラミンゴをエネル顔にしたい