“軌跡”的な世界   作:怪獣馬鹿

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お待たせしました!!
これにてドフラミンゴ戦が終わったので次回から漸くルフィとウタが再会しようと動きます!!果たして2人は再会できるのか!!




K.O.

ドフラミンゴは完全に鳥カゴを止められた事に驚き、呆然となった。最後の切り札とも言える技が潰されたからだ。

想定してない状況に愕然となり、地面に降りて手を動かし無理やり鳥カゴを動かそうとしてもビクともしなかった。

 

「カタクリぃ!!!」

 

誰がやったのかすぐに分かった。大厄日すぎる事にそろそろ現実逃避でもしたくなってきたがそんな考えは隙を付いたヴィオラの渾身の蹴りで吹き飛んだ。

顔面に思いっきり蹴りを喰らってドフラミンゴはよろけた。

 

「いい蹴りだなヴァイオレット・・・」

「10年間の思いが込められた蹴りはどう!?」

「フフフ、たかが一発まぐれで入れられたくらいで調子こいてんじゃねぇぞ小娘!!」

 

ドフラミンゴは手を動かし、宙に張り巡らした糸でヴィオラを拘束し、レベッカも操り始めて剣を構えさせた。

 

「裏切り者には相応しい・・・死に方がある・・・肉親に殺される事だ・・・」

 

ドフラミンゴはそう言いながら、ローの恩人であり自分の弟だったコラソンことロシナンテを殺した所を思い出していた。

 

「いやだ・・・体が勝手に・・・」

「やめなさい!!レベッカは関係ない!!」

「死ね」

 

ドフラミンゴは剣を持ったレベッカをヴィオラの元へ進ませる。

 

 

 

〇〇〇

カタクリは町の状況を見ながらも鳥カゴを止めることに集中していた。このまま自分の手でドフラミンゴをぶっ飛ばす光景を頭で思い浮かべてさぞかしそれは気分が良くなるだろうと思いつつもカタクリは町には行かなかった。

ただ単純にこの国に対してそこまで義理は別にないのと1つ見てみたくなった。

 

「麦わらのルフィ・・・お前が俺の“敵”なのかこれでわかるな」

 

ルフィがドフラミンゴをぶっ飛ばす所をカタクリは純粋に見たくなった。カタクリは見聞色で見ずともなんとなく分かった。この戦いがどうなるにせよ世界を揺るがすとそれをやるのが自分達の所に喧嘩を売ったルフィなら見てみたかった。

 

(お前()ウタに惚れてるなら、必ず決めろ)

 

カタクリはそう思いながらルフィの復活を待っていた。

 

 

 

〇〇〇

『皆さん、もう少しの辛抱だ!!』

 

ドフラミンゴがレベッカを使ってヴィオラを処刑しようとしていた所に国中に響き渡るようにギャッツが拡声電伝虫で話し始めた。

 

それは突然と今日のコロシアムで暴れ回って優勝した『ルーシー』の事だった。自由に戦闘をして観客を魅了させて痛快な試合をした事を話し始めた。

 

「嫌だよ・・・ヴィオラさんを斬るなんて・・・嫌だ!!」

 

ドフラミンゴはそんなギャッツの実況に耳を傾けようとせずにヴィオラを処刑しようとしていた。

 

『剣闘士ルーシー、またの名を“海賊”麦わらのルフィ!!そうルーシーはあの世間を賑わせてる海賊の麦わらのルフィだった!!10年間も海賊に騙されていてさらに海賊を信じるのは難しいだろう!!しかし、リク王を持って“希望”と言わしめた彼は傷つき倒れてしまったが、必ず立ち上がり約束した!!』

 

ギャッツの実況は人に希望を与えるほどに情熱的だった。“愛と情熱と妖精”の国のコロシアムの実況者に相応しい実況だった。

 

『ドフラミンゴの一発KO宣言だ!!』

 

その言葉に国中が湧き上がり、ドフラミンゴは流石に無視できなくなった。

 

 

〇〇〇

「うぉぉぉ!!ルフィ先輩ッパねぇ!!」

「ルフィったら言うじゃん!!」

 

ウタとバルトロメオがバリアを押しながらその言葉に笑っていた。2人だけではないあまりのエンタメ的な逆転を約束したルフィにその場にいた全員が笑った。

 

王宮の方ではそれを聴いたカタクリも笑った。

 

「ふん、面白い・・・気に入った・・・」

 

シンプルかつ面白い事を約束したルフィが口だけなのかそれとも本気でやるのかカタクリは益々どうなるか内心見たくなっていた。

 

ゾロもフランキーもルフィのその言葉を信じてただ鳥カゴを押していた。

 

 

 

〇〇〇

『聴こえるか!?ドフラミンゴ!!ここが我々を欺き、操ってきたお前に相応しい処刑場だ!!』

「ギャッツ」

 

拡声電伝虫でドフラミンゴを挑発して少しでも気を引こうとしているギャッツは大声でカウンドダウンを始めた。

 

『ルーシーの復活まであと“10秒”!!』

 

その言葉を期に国中でカウントダウンが始まった。

 

『9!!』

『8!!』

『7!!』

『6!!』

『5!!』

『4!!』

『3!!』

『2!!』

『1!!』

 

国中のカウントダウンにうんざりしたドフラミンゴはギャッツを糸で貫いて、茶番と断じ、ヴィオラの処刑を再開した。これでこのくだらない茶番も終わると思ってレベッカに剣を振るわせてヴィオラを斬ろうとした瞬間に蘇ったルフィの頭突きで剣がへし折れた。

 

『ルーシーの復活だ!!』

 

それを見ていたギャッツはそう言うと国中が歓喜に溢れていた。

ドフラミンゴは立ち上がったは良いがフラフラのルフィを見て笑った。覚醒している自分なら同じようにフラフラでも負けるわけがないと思った。

 

「本当に覇気は戻ったのか“ルーシー”・・・随分とフラフラのようだが?」

「それはお前もだろうが!!」

 

叫ぶルフィにドフラミンゴは容赦なく糸で体を貫こうとするがルフィは武装色でそれを防いでいたが吹き飛ばされた。

 

「ルーシー!!」

 

レベッカがそれを見て叫ぶとドフラミンゴはレベッカもヴィオラも殺そうと糸を向けるがローによって逃げられた。後でローもろとも殺そうと決めて先にルフィの方をやることにした。

やることにした。

 

海原白波(エバーホワイト)!!」

 

町中の能力の届く範囲の全てを糸にしてルフィを嬲っていくドフラミンゴ。吹き飛ばされて倒れるルフィ。ドフラミンゴはルフィを糸で操って無理やり立たせた。

 

「か、体が・・・勝手に・・・」

「どいつもこいつも俺のカゴの中で操られていればこんな大虐殺をせずにすんだんだ!!」

「カゴ?・・・操る?・・・いい加減にしろ!!」

 

ドフラミンゴの言葉にルフィはキレてギア4“バウンドマン”を発動して糸を無理やり引きちぎり、上に飛んだ。

 

「俺を相手に空を選ぶとは・・・見せてくれるのか?“一発KO”ってやつを?」

 

ドフラミンゴもそれを追って上に飛んでいった。

ルフィはある程度飛んでいくと追いかけてくるドフラミンゴに向かって拳を構えた。

 

「お前は何でもかんでもカゴに閉じ込めてどいつも操ろうとして俺は息が詰まりそうだ!!」

「恨むなら血を恨め!!俺はお前ら人間とは違う!!俺の上に来るなんてなぁ気分が悪い!!」

 

ルフィはバウンドマンの状態でさらに腕に空気を送って巨人族の拳まで大きくさせた。ドフラミンゴもそれを見て“蜘蛛の巣がき”をやって防御態勢を取る。

 

「お前をぶっ飛ばして()()は“新時代”に行く!!」

「ほざけ小僧!!お前の次は真っ先に“歌姫”を一緒の場所に送ってやる。地獄で式でも上げてな!!」

 

ルフィはドフラミンゴを防御ごとぶっ飛ばそうと拳を構えて、ドフラミンゴはそれを見て全てを貫こうと下から武装色で硬めた16本の糸の束で貫こうとしていた。

 

「ゴムゴムの大猿王銃(キングコングガン)!!」

神誅殺(ゴッドスレッド)!!」

 

2人の大技がぶつかりあった。

そして勝ったのはルフィの大猿王銃だった。神誅殺や蜘蛛の巣がきを全てぶち破ってドフラミンゴに渾身の一撃をぶつけるとドフラミンゴの耳に聴こえてきた。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()が確かに耳に聴こえてきてドフラミンゴはそのまま下に叩きつけられて地下にある“港”まで落された。

 

漸くドフラミンゴが倒された事で鳥カゴは消えた。鳥カゴを押していた面々は急に消えた事に対応できずにこけた。多くの群衆がどうなったのか分からないままで混乱しかけているとドフラミンゴに貫かれたのに根性で立ち上がったギャッツが拡声電伝虫の受話器を取った。

 

『カゴの外に広がる風景は切り刻まれた町か・・・はたまた、もはや操られる事のない“自由”の地か!!【ドレスローザ国防戦】海賊ドンキホーテファミリーVSこの場に居合わせた運命の戦士たち。その“大将戦”!!“王下七武海”ドンキホーテ・ドフラミンゴVS“剣闘士”ルーシー!!』

 

ギャッツは盛り上がる実況をしていくが喜びのあまり号泣していた。非常に締まらなかったが実況者の意地なのか声を振り絞って叫んだ。

 

『勝者はルーシー!!!』

 

その叫びと共に国にいた者全員が喜んだ。10年間の嘘に真実、そして国民を全て殺そうとするドフラミンゴの魔の手と混乱だらけの1日だったが漸く終わった事に歓喜した。

 

ルフィは無茶しながらやったバウンドマンの反動で気絶して、嬉し涙を流してるレベッカの膝の上で寝ながら笑っていた。

 

ウタは喜びのあまり、仲の悪いバルトロメオと一緒に泣いて喜んでいた。そしてお互いにさっき言った内容を思い出したのかまた元気よく笑いながら喧嘩を始めていた。

 

カタクリはそんな国を見ながら、本当に一発KOを実行したルフィに帰る前に一度話でもやりたいと思いながら船に戻っていった。

 

 

 

〇〇〇

全てが終わり、ホッとしているリク王の元に藤虎が大勢海兵を連れてドンキホーテファミリーを全員拘束するように言いながら、海兵に電電虫を起動させてありのままの真実を語り始めた。

ドフラミンゴを王下七武海に入れて好き勝手させていた事、この国の平和を奪った事、市民を危険に晒した事を電電虫を通じて世界中にバラしていた。

 

「一体何を?」

「政府に代わって深く深く詫びを申し上げます!!本当にすまん事をしやした!!」

 

海軍大将である藤虎と大勢の海兵達がそう言いながら土下座した。リク王はそれを見て藤虎の考えを察した。全ての責任から逃げない為に政府に隠蔽させない為にわざと参戦してなかったのだ。

リク王はその覚悟をしっかりと受け止めてタンクにルフィを始めとする海賊や戦士達を王宮に匿うように言うととある“リスト”を持ってこの土下座の映像が流れてる電電虫の前に立って話始めた。

 

『私は元ドレスローザ王国国王のリク・ドルド3世だ。此度のドフラミンゴによる大混乱が起こったのも政府のせいだと海軍大将の藤虎は詫びを入れてくれたが10年前に良いように操られた私の不始末でもある!国民は私が王に戻ることを願っているが私も自身の不始末に対して“責任”を取らないのはおかしい。よって今からこの国を救うために戦ってくれた“戦士達”の名前を読み上げる!!大勢いて全員ではないが彼らは確かにドンキホーテファミリーの幹部を倒した者たちだ!!』

 

全てを見通すヴィオラの能力によって作られた幹部を撃破する為に戦った者達のリストを読み上げていった。

 

『バギーズデリバリー所属“海賊”【ハイルディン】!八宝水軍13代目棟梁“海賊”【サイ】!バルトクラブ海賊団船長“海賊”【バルトロメオ】!美しき海賊団船長“海賊”【キャベンディッシュ】!ヨンタマリア大船団“提督”【オオロンブス】!トンタッタ兵団“戦士”【レオ】!ドレスローザ王国“兵隊長”【キュロス】!ドレスローザ王国“剣闘士”【レベッカ】!“ディアス海戦A級戦犯”【スレイマン】!“格闘家”【イデオ】!“格闘家”【ブルーギリー】!“賞金稼ぎ”【アブドーラ】!“賞金稼ぎ”【ジェット】!プロデンス王国“軍師”【ダガマ】!プロデンス王国“国王”【エリザベロー2世】!一般人“歌姫”【ウタ】!そして麦わらの一味所属“海賊”【ニコ・ロビン】!麦わら一味所属“海賊”【フランキー】!麦わら一味所属“海賊”【ウソップ】!麦わらの一味所属“海賊”【ロロノア・ゾロ】!ハートの海賊団船長“海賊”【トラファルガー・ロー】!麦わらの一味船長“海賊”【モンキー・D・ルフィ】!』

 

名前を読み上げたリク王はもう1人いる“立役者”が公表したら殺すと忠告してきた事を思い出しつつも笑い、最後の言葉を言った。

 

『今、読み上げた者達はドレスローザ王国にとって英雄である!!私は()()として彼らに心から感謝すると共に彼らを“客人”としてもてなす!!この事を言ったのは何も知らない者達が彼らを貶めさせない為だ。ドレスローザ王国国王リク・ドルド3世はここに宣言する。勇敢なる彼らによって救われたこの命に変えても再びこの国を復活させることを!そして生涯、命を掛けて彼らの偉大なる功績を語り続ける事を誓う!!』

 

その演説はあまりにも世界中に衝撃を与えた。

戦士に海賊に賞金稼ぎに王族に格闘家に歌姫。

あまりにもデタラメな組み合わせに驚き、そして多数が“海賊”だった。

リク王は最初は何も言う気はなかった。しかし、ヴィオラによってただ来ただけの一般人のウタまで戦った事を知ったリク王は覚悟を決めた。

戦闘職でない者まで戦ってくれてるのに自分が何もしないというのは許せなかった。しかし、何も出来ることはなかった。だからリク王は少しでもと思って国を救った“英雄達”に対して感謝の言葉を述べて世界中に拡めたのだ。

 

 

この件はすぐにニュースとなって世界中に拡がった。

“海賊”が国を救うという奇妙な事は誰にも隠蔽も歪曲もされずに人々に伝わっていって世界に衝撃を与えた。

 

ルフィとウタが願ったものかは分からないが確かに“新時代”に向かって少しずつ世界も動き始めていた。

 

 

 

 

 

 

〇〇〇

リク王の演説と共に多くの戦士達が王宮に案内された。ルフィら麦わらの一味は堅苦しいところにいたくないとの事で寝てるルフィを連れてキュロスの自宅を貸してもらい、ウタはハイルディンと共に王宮に行った。

 

「ハイルディン、これからどうするの?お父さんに言えば許してくれると思うけど?」

「いや、バギーズデリバリーは出ていく。ケジメはつけねぇといけねぇからな。それに宛はある。バルトロメオとサイとオオロンブスがある計画を立てていてそれに便乗させて貰うことになった」

「へぇ~、お父さん怒るだろうなぁ〜」

「あの“赤髪”を倒した男に狙われるなら本望だ。仲間と共にすぐにやられる前に出ていく」

 

シャンクスを倒した事を知ったハイルディンはバギーを完全に自分よりも強いと思っていた。そしてそんなバギーに命を狙われるなら、寧ろ本望だと思った。巨人族の王になる男が“王下七武海”を倒せないのもおかしい話なのでハイルディンはシャンクスを倒したバギーをいつか“超える”事を誓いながら、新しい道に進む事を決めた。

 

ウタはそんな風に自分の道を歩き始めたハイルディンと少し離れてふと窓の外を見るとそこには人に知られないように抱き合ってるキュロスとレベッカの父娘の姿が見えた。

 

見聞色が目覚めたウタはすぐに確信した。あの2人は父娘なんだと。そしてウタは羨ましいと思いながらもノンビリしてると兵士の1人が慌ててウタを呼びに来たのでウタは向かうとそこには電電虫が待機していた。

 

ウタは誰からだろう?と思って受話器を取った。

 

『もしもし?』

『ウタ、無事か!?』

 

それは本当に今、聞きたかった声だった。ウタはそれを聞くと少し固まったがちゃんと現実を自分で認識するかのように声を振り絞った。

 

『シャンクス・・・?』

 

相手はウタの()()であるシャンクスからだった。







というわけで無事にドフラミンゴ撃破!!
長かった!!
そしてルフィとウタの物語も漸く進展します!!
まぁ色々と失敗しましたがドレスローザ編の自己批評は終わってから赤裸々にします!


それでは次回、ルフィとウタが再会する前にシャンクスとウタの話をお楽しみに!!
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