それでは始まりますルフィVSカタクリ編!!
最終章への伏線も張りつつ、全力で行きます!!
ルフィとウタはハンコックと別れてから2人の部屋で共に話をしていた。なんてことのない話だったがお互いに嫌な空気が流れていた。
「でね!その時のバギーおじさんったら凄い大泣きしてたんだよ!!」
ウタは恩人であるバギーの話を明るく話していたがルフィとしては面白くなかった。いくらウタが慕ってるとは言ってもルフィにとってバギーはシャンクスから預かってる大事な麦わら帽子を傷つけた奴でそんな奴の事を嬉しそうに話してるのはあまり気分が良くなかった。
「でさ、その時のシャンクス達がアホって言ったんだ。酷いだろ??」
ルフィは憧れてるシャンクスの話を明るく話していたがウタは全然楽しくなかった。ウタにしてみればシャンクスは最低の父親であり、バギーが居ないと何もしてくれなかった人。まだシャンクスを純粋に慕ってるルフィを見てウタは、ルフィに嫉妬を含めた色々な感情が出てきたが総じて分かりやすく言うなら、ルフィとシャンクスの話は全く面白くなかった。
こうして2人は互いに尊敬してる相手の良い所と駄目な所、好きな所と嫌いな所が見事に逆転していて明るい会話の筈なのにギスギスとした雰囲気を出し始めていた。
ルフィは釣りでもやるか、ウソップやバルトロメオとかと遊ぼうかと思ったが12年間も離れていたウタと一緒に居たかった。ウタもルフィから離れたくなかった。
しかし、12年間という時間が2人のズレを否応にも認識させていた。
ルフィはシャンクスが片腕になってしまった事を話してない。ウタは一応片腕になった事はバギーを通じて知っているがそれがルフィのせいだとは知っていない。
ウタは無人島で精神的に追い詰められた時にバギーに助けて貰った事をルフィには話してない。ルフィはバギーとウタの仲が良い事は見ててわかってるがなぜ、そうなったのか知らない。
ルフィはウタを、ウタはルフィを想って心配させないように気を使いながら話していたがそれが逆に2人の雰囲気を悪くしていた。
(変な空気になっちゃったな〜・・・)
ウタはベッドに腰を掛けてルフィを見ると、ルフィも似たような感じになっていたのでウタは話題を変えた。
「ルフィ・・・アタシね。エレジアでライブするんだ」
「ずっと言ってたやつか?」
「うん、シャンクス達も来てくれるってそこで仲直り出来たら良いなぁ・・・」
「出来るって!ウタとシャンクスなら絶対に!」
シャンクスとの関係で少しナイーブになりながらも話すウタにルフィは励ますように明るく言った。するとウタも勇気を貰ったのか笑顔になり、ルフィに言った。
「だから、ルフィも来て!!アタシ、2人の前で歌いたいの!」
ウタはそう言った。ルフィなら絶対に頷いてくれるだろうと思ったがルフィは麦わら帽子を暫く触った後で口を開いた。
「俺は行かねぇ。シャンクスに立派な海賊になって海賊の高みでこれを返しに来いって言われてんだ。会うわけにはいかねぇから、俺は行かねぇ」
「は?」
後の顛末は言うに及ばない。
売り言葉に買い言葉、おまけにシャンクスとバギーに対しての認識の違いも相まって2人は大喧嘩をして絶交宣言までした。
翌日、漸くゾウに着いた面々。
まさかゾウと言うだけあって本当に巨大なゾウだと分かった時はウタもルフィも仲良さそうに同じリアクションをしていたが興奮が収まると互いに顔を背けていた。
ウタはどのみち、ライブの準備とかがあるのでここでバルトクラブ海賊団に近くの島まで乗せてもらって客船からエレジアに戻る予定だったのでお別れだが、ルフィとの喧嘩はまだ続いていた。
「それじゃ、皆!また会おうね!!」
「アウ、元気でなぁ!!」
「トラ男!!アタシのサインとTD、絶対に渡してね!!」
「勿論だ。この借りはいずれちゃんと返す」
ウタはハートの海賊団に熱狂的なファンがいると言われ、船長であるローにサインを求められたので全員分書いた上に『Shining ray』のTDも渡した。しかもこれは麦わら大船団の宴で初披露した曲なのでまだ未発売というレアすぎる物。ローが流石に貰えないと言ってもウタがルフィに
このチケットはゾロやウソップ、ロビンにフランキーにも渡した。錦えもん達は貰っても色々と用があって行けないかも知れず、宝の持ち腐れになるかもとの事でTDだけ貰った。
因みにルフィには何1つあげてなかった。
当然、不満が溜まって文句の1つも言いたくなったが絶交中でそんな事を言うと“負け”と思ったルフィは何も言わずにウタの嫌がらせを尽く無視した。
ウタもルフィが悪いと思ってるので絶対に自分からは行動しなかった。本当はルフィの分のチケットも既に用意してるし、他の面々とは違ってモンキー・D・ルフィとフルネームまで書いた専用のを用意してるが意固地なルフィには絶対に渡したくなかった。
カン十郎の書いたどこはかとなく残念な龍の背に乗ってゾウを登っていくルフィ達。バルトロメオがルフィ達の冒険の邪魔は出来ないと言って別れの挨拶をするとルフィも笑顔で返した。
その時にルフィとウタは目があってしまった。
お互いに謝るには今しかないと思っていたが自分から謝るのが死んでも嫌だった。
「ふん!」
「なっ!?・・・あぁ、そう!!」
ルフィが子供っぽく首を反らしたら、ウタも同じような返し方をした。変な所で頑固な2人は良くも悪くも似たもの同士だった。
こうして2人は喧嘩したまま別れた。
〇〇〇
翌日、バルトクラブ海賊団に無事に近くの島に送られたウタは彼らと別れて客船に乗ってエレジアに戻ろうとしたがその前に島にあるレストランで食事をしていたがルフィに対する怒りが収まっておらず、ヤケ食いをしていた。世間的にウタは有名人なのでバレないようにフードを被っていた。さらに言うとここは魚人島のように定期的にお菓子を輸出してるリンリンの縄張りだった。ルフィ達も傘下やウタにリンリンに喧嘩を売ってる事を教えてなかった。
(バカルフィ!!さっさと謝れば良いのに何よ!!・・・シャンクスシャンクスシャンクスシャンクス・・・アタシだってあんたみたいになりたかったよ・・・)
ウタは純粋に羨ましくなっていた。自分はシャンクスの娘で憧れていて大好きだった。けどエレジアの件で嫌いになって信じられなくなった。それなのにまだシャンクスに憧れてるルフィに嫉妬と寂しさを感じていた。
「ルフィは良いなぁ・・・強くて・・・」
ウタはルフィの元々持っていた強さが羨ましくなった。幼い頃からずっと感じていて自分も自分だけの旅をして強くなったと思っていたら、大切な幼馴染はもっともっと強くなっていて遠くに行ったように思えた。
「・・・あぁ、もう!なんでこんなにルフィルフィルフィ・・・あいつとは絶交したんだから忘れないと!!」
ウタはそう自分で決めると店を出て客船に乗ろうと港に行って船に乗ろうとした瞬間、船が爆発した。
「え?」
突然の爆風にウタは吹き飛ばされた。
地面を転がってなんとかギリギリの所で受け身は取れたウタが目にしたのは燃えてる客船に逃げてる人々。着ていたフードも吹き飛んでウタは何が起こったのか分からずに混乱していた。
そんな中で燃えてる客船に立っている男がいた。
4メートル、下手したらもう少しありそうなくらいの巨体で左半身には火傷の跡が目立つ黒い服の男・・・元ロジャー海賊団のクルー ダグラス・バレット。
“鬼の跡目”とも呼ばれた男だった。
バレットはウタを見つけると笑みを浮かべてウタの前に降りて近づいてきた。ウタはすぐに立ち上がってロープを構えた。
「あんた、誰?」
「俺か?ダグラス・バレットって言われてるがどうでもいい・・・会いたかったぜ、“トットムジカ”」
トットムジカの言葉にウタは顔が青くなった。何故、目の前のバレットがそれを知ってるのか、そもそも狙われてる理由が自分に取っても忌々しい物で狙われてる事にウタは言い表せない感情が湧き上がってきた。
「一晩でエレジアを滅ぼしたんだろ?それをぶっ潰してカイドウのアホとビックマムのババア、黒ひげのデブを倒す肩慣らしにはちょうど良さそうだ」
バレットは手をボキボキ鳴らしながらウタに近づいてくる。ウタはロープを投げて目の前のバレットから逃げ始めた。
「逃げるな、トットムジカ!!」
バレットは決してウタの名前を呼ばずにトットムジカとしか呼ばない。バレットにとってウタなどなんの興味も無く、ウタウタの実でのみ発動されるトットムジカしか興味が無かった。
あんな忌々しい物なんか死んでも出したくないウタは逃げる。そもそも楽譜も無い状態でトットムジカは起動出来ない。なのでここでウタをどうこうしてもトットムジカが起動されることはない。
ウタはまたデリンジャーのように逃げて隙をついて歌を聴かせようと言う作戦を取ろうとしたが、その前にバレットに落とされて地面に叩きつけられた。
「さぁ、トットムジカを出してもらおうか・・・出ないとババアをやる前哨戦にもなりゃしねぇ」
バレットはウタの首を掴んで持ち上げた。そのせいで息が出来なくなるウタ。完全にウタが歌えなくなった。トットムジカの起動方法は流石にバレてなかったようだが、依然として命の危機には変わらない。
ウタは何とかして脱出しようとバレットに蹴りを入れるが全く効果はなかった。
「なんだその腑抜けた蹴りは・・・親父の赤っ鼻と一緒で弱えな」
「あんたも・・・
「忌々しいが同じ船に暫く乗っていたからな・・・弱くて弱くて・・・心底大嫌いな奴だ・・・それが今や“5番目の海の皇帝”??冗談にしても笑えない・・・何回もあいつを守る為にロジャーは弱さを見せた・・・赤髪はメキメキと強くなっていったのにあの赤っ鼻は全く・・・あいつは俺の目的も夢も関係なく、この手で存在ごと消してやる!!」
ウタは急いでバレットをウタワールドに引きずり込みたかった。眼の前で大切な人を殺す事を宣言したバレットに抵抗しようと必死だったが何も出来なかった。
「ちっ、フェスタの情報でわざわざ、ババアの縄張りまで来たのに・・・興醒めだ・・・死ね」
バレットはそう呟くと空いてる方の腕を思いっきり引いて、ウタの頭目掛けて放った。凄い速度で迫っていて当たればウタの頭なんか簡単に砕け散るのが容易に想像できた。
(ルフィ・・・助けて・・・)
ウタは迫りくるバレットの拳を見ながら、そう思い目を瞑った。しかし、拳はやってこずウタは恐る恐る目を開けると拳はウタに当たる寸前で止められていた。
「ウチの縄張りで何をやってる」
「カ、カタクリ・・・」
そう止めたのは、ビックマム海賊団将星のカタクリだった。縄張りで暴れてるだけでなく、ウタを殺そうとしたバレットを睨んで容赦なく自分の武器である槍の土竜をでバレットを貫こうとしたが武装色の覇気で防がれてしまった。けれど衝撃や威力は流石に諸に喰らったのでバレットはウタを放して吹き飛んだ。バレットは近くの建物にぶつかり、崩れた建物によって生き埋めになったが平然とすぐに立ち上がってきた。
全く微塵の欠片も効いていなかった。
「ちっ!」
「ふん、久しぶりだな餅野郎・・・トットムジカは期待外れだがお前は楽しめそうだな」
「・・・こいつの名前はウタだ」
「興味ねぇな」
バレットはそう言うとカタクリに向かって突っ込んで行った。カタクリも土竜で貫こうと容赦なく突っ込んで行くが土竜は避けられてバレットの拳がカタクリの腹に入りかけるが見聞色の未来予知で腹を変形させて避けた。
バレットはその結果に笑い、カタクリは面倒臭さを感じていた。
バレットは持ち前の能力であるガシャガシャの実の力を使って先程燃やした船や壊れた建物から鉄なり石なりを腕に合体させてガントレットを作り、武装色の覇気で更に強化させてカタクリに突っ込んで行った。
カタクリもそれを見て空中にドーナツを作って極太の腕を形成し、バレット目掛けて放った。
「シュバルツ・ファウスト!!」
「力餅!!」
お互いに覇王色を出しながら、バレットのガントレットとカタクリの力餅がぶつかりあって黒い稲妻が走る。
暫く拮抗していたがバレットは能力を使ってよりガントレットを大きくさせると力餅を押しのけてカタクリの顔面に向かっていった。
ギリギリの所で避けたカタクリは力勝負をバカ正直にやる理由も無いので再び土竜を構えた。
ウタはレベルの違いすぎる戦いを間近で見て啞然となった。
「カタクリ!!」
そんな緊迫してる状況でカタクリと共に行動していたコンポートがやってきた。
「コンポート姉、ウタを頼む。俺はコイツを殺す」
「わかった!!」
コンポートは啞然となってるウタを守るように前に立つとカタクリもそれで気にせずに出来るようになったのか始めて自分から突っ込んでいった。
バレットも突っ込んでいき、お互いに攻撃が交叉する瞬間、辺りが暗くなった。
「なんだ?」
「あ?」
カタクリとバレットは止まって上を見上げると巨大な島が浮かんでいて、それが突然と落下してきた。
カタクリは瞬時にウタとコンポートの2人を連れて離れて、バレットもその落下から退避した。
こうして落下してきた島はリンリンの縄張りである島の1つとぶつかり、その島は壊滅した。
〇〇〇
「若造共が暴れてるな・・・久しぶりにリンリンに会うんだ。挨拶はこれくらいで良いか・・・」
空からそれを見ている男がいた。
両足はかつて世界最悪の刑務所インペルダウンから脱獄した時に切り捨てて以来、自分の愛刀を指して脚が剣になり、頭にはかつてエッドウォーでめり込んてしまった舵輪があった。
かつてのロジャーのライバル“金獅子”のシキ。
空から海を制しようとした男だった。
「あれが歌姫のウタか・・・あの忌々しい若造の恋人とは・・・さぞかし、俺の計画でズタボロになったウタを見た“麦わら”の顔は面白そうだ♪♪・・・今度は確実に潰す」
シキは2年前に20年も掛けて準備してきた計画を潰したルフィを思い出しながら、2度と油断しないように新しい自分の“計画”を進め始めた。
それではOPはまさかのカタクリVSバレットです!!
そしてシキも参戦です!!
最初はバレットだけのつもりでしたがシキも折角なので出しました。急遽出したお陰でメインのルフィVSカタクリドラマはほぼ出来上がってますが、シキとバレット関係は作者である私もどう展開を転ばせようか書きながら考えてるのでどうなるか全くわかりません!!
それでは皆さま、お楽しみに!!