“軌跡”的な世界   作:怪獣馬鹿

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お待たせしました!!
それではルフィVSカタクリ編の第二話です!!
どうぞ!!



避難

シキがリンリンの縄張りに島を1つ落として壊滅させた事はすぐに海軍本部に伝わった。

 

「急げ!!シキが現れた。ビックマムと接触させては不味い!!」

「さらにあのダグラス・バレットも現れたの事です!!ビックマム海賊団の将星のカタクリと戦闘が確認されました!!」

「実質、四皇クラスが3人だと!?」

「急いで戦いに備えろ!!」

 

慌ただしく動き始めてる海軍本部で海軍大将を目指している若き海軍大佐であるコビーは自身が所属してる海軍の諜報機関である【SWORD】の隊長であるX・ドレークと電伝虫で連絡をしていた。

 

『ビックマムの所にシキが現れた?』

「えぇ、かなりこっちは混乱してます」

『そうか、手に入れた情報によるとあのシーザーは今はビックマムの所にいるらしい。先日、ビックマム本人がノリノリでかけてきてカイドウを苛つかせてた』

「ちょっと、それかなり不味いです!!」

『ん?どういう事だ?』

 

ドレークからの報告にコビーは顔を青ざめた。

ドレークもコビーが何故、ここまで慌ててるのか分からずに電伝虫の向こうで周りには注意しつつも首を傾げていた。

 

「一年前のシキ逮捕の件は言いましたよね?」

『あぁ、なんでもシキが“深手のアルビオン”とかいう雑魚と一緒に居たのが確認されて、一人になった所を大将である黄猿、藤虎、緑牛の3人が率いる特別編成の部隊で逮捕。シキが生きていた事を世間に伏せる為に情報操作した事件だな。当時のモルガンズは歌姫のUTAに執着中だとかで・・・』

「えぇ、そしてシキはインペルダウンに送られる筈でしたが、前回の時に脱獄されて2年前の戦争時のあの大脱獄もあった為にシキは海軍が新たに計画していた“移動する監獄”、監獄戦艦の初の囚人とされました。しかし、偽麦わらの一味のデマロ・ブラックらと彼に騙された傘下の海賊達も囚人として入れられた時に査察に来ていたCP-0のスパンダムが鍵をブラックらに盗まれる失態を犯して、シキの錠も外されました。シキはこれを気に監獄戦艦を壊滅させた上に何故かデマロ・ブラックの一味らを連れて逃走しました」

『そうだったな・・・結果として監獄戦艦の計画は全て白紙・・・海軍もとい政府的に見ても稀に見る大失態・・・あと少しでモルガンズによってばら撒かれる所だったが、“赤髪と千両道化の決闘”に“歌姫のカミングアウト”が良い隠れ蓑になって無事に隠蔽成功。それがどうかしたのか??』

「いえ、実は・・・戒厳令が引かれているのですがその時に看守として使われていたパシフィスタを20体以上も強奪されたんです」

『・・・冗談だろ?・・・クソ・・・シキの狙いはベガパンクの元同僚のシーザーか・・・』

 

頭を抱えるコビーとドレークだったが諜報活動をしているドレークにこれ以上の長電話をさせるわけにいかないのでコビーは電伝虫を切った。

 

しかし、コビーはドレークには伝えてない事実がもう1つだけあった。それはシキが逮捕されるに至ったアルビオンとの会合の“理由”だったが、それはまたいずれ報告しようと思い、海兵の仕事に戻っていった。

 

 

 

 

〇〇〇

なんとかウタはカタクリに助けられて無事にバレットからは逃げられたが島が壊滅してしまったのでエレジアに戻るための船が無くなった。おまけにまだバレットが居て狙ってくる可能性をビックマム海賊団の船の一室でカタクリ本人に言われて頭を抱えていた。

 

「どうしてこうなるの!?」

「落ち着け。俺達も少し大きな事をやる。しかし、折角助けてまたバレットにやられるのはこっちもプライドに関わる・・・だから暫くの間、俺の管理してるコムギ島に避難するんだ。あそこならバレットから守れる。俺達のやることが終わり次第、俺がエレジアに送る」

「えっ、本当!?」

 

ウタからすれば渡りに船だった。

エレジアのライブはまだまだ先だったのもあってウタは万国で暫く居る事を決めたがここであることに気づいた。

 

「あ、けど。アタシ、何も返せないよ。お金も帰りのあの客船の代金で無くなっちゃったし・・・」

「なら・・・万国で稼げばいい。路上ライブになるが禁止にはしてない。娯楽には皆、飢えてるからな。返しはその・・・歌で返してほしい」

「歌で?」

「あぁ、ドレスローザで聴いて・・・ファンになったから・・・生歌を聴きたくてな」

「本当!?嬉しい!!」

 

カタクリの発言にウタは一気に笑顔になった。自分の歌を楽しく聞いてくれてるファンがウタは好きだった。

元々優しい、助けてくれた、カワイイなど好印象しかなかったカタクリに対する印象がさらにウタの中で良くなった。

 

「ありがとう!!絶対に良い歌を届けるから!!そうだ、今からでも・・・」

「待て・・・今は色々とあって疲れただろ?ゆっくり休め・・・万全な状態の時に聴きたい・・・」

「カタクリ・・・分かった。ありがとう!!」

 

優しくしてくれるカタクリにウタはそうお礼を言った。絶対に良い歌を届けようと思い、先程までの気持ちを切り替えて居ると部屋の扉がノックされて、コンポートがドーナツを持って入ってきた。

 

「失礼するよ。初めましてだから、自己紹介させてもらうよ。アタシはカタクリの姉でコンポート。よろしくね!」

「姉?・・・カタクリってお姉さんいたんだ。ドレスローザで妹が居たのは知ってたけど」

 

ウタは玩具から戻った時に胸の鏡からお兄ちゃんと言っていた女性がいた事は知っていたので妹がいるとは分かっていたが姉も居るとは思わなかった。

 

「ウチは兄弟姉妹合わせて85人いるからねぇ」

「85!?」

「カタクリはそれの次男で無茶苦茶頼りになる自慢の弟だよ!」

「コンポート姉、止めてくれ」

「なんだい?褒めてやってるだけだよ・・・まぁさっきまであんなに大変だったからねぇ。ささ、このドーナツを食べな。アタシの手作りでカタクリの好物なんだよ」

「コンポート姉、本当に止めてくれ・・・」

 

完全にお節介なおばさんと化してる姉のコンポートにカタクリは顔には出さないが内心恥ずかしくなってきた。するとウタがコンポートの手作りのドーナツを1つ貰って食べてみると本当に美味しかった。

 

「美味しい!!」

「そうだろ?まだママが四皇になる前はママも料理長のシュトロイゼンも外で戦って留守番が多くてねぇ。料理人が作ってくれたお菓子よりもカタクリはアタシのをよく食べてくれたんだ!」

「コンポート姉・・・俺は外で見張りをしてくる」

 

カタクリはそう言うと部屋から出ていった。ウタはドーナツを頬張りながらそれを見て、コンポートはニヤケていた。

 

「恥ずかしくて出たね・・・カワイイ弟だろ?」

「うん、カタクリってカワイイ!特に食べてる姿が1番カワイイ!!」

 

ウタの発言にコンポートは目を見開いた。カタクリの食べてる姿を見てカワイイと本心から言ってるのは見聞色で分かったがまさかカタクリが人前で物を素で食べていたとは思ってもみなかった。

コンポートはそれを聴くと途端に嬉しくなった。妹のブリュレが顔に傷を付けられてから家族の前ですら素顔を明かさなかったカタクリが素を出せる人間がいる事に笑った。

 

「そうかい!!カタクリは食べてる姿が1番カワイイのかい!?」

「うん!!大きな口を開けて凄く美味しそうに食べてたから!!」

「あんたって凄く良い奴だねぇ!!・・・カタクリの嫁に来ない?」

「えっ!?」

 

コンポートは思いっきってウタにそう訪ねた。ウタはそれに最初は固まった。ウタとしては結婚したいのはルフィである。今は喧嘩中であるが好きなのは昔からずっとルフィだ。しかし、こうも嬉しそうに話してくるコンポートにウタはすぐに言えなかった。

 

「ハハハ、冗談だって冗談!変な事を聞いて悪かったね!!ドーナツはまだあるから、新しいのを取ってくるよ!!」

 

コンポートが明るく話を変えてくれたのでウタは冗談だと分かるとまたドーナツを食べ始めてコンポートは部屋から出て、ドーナツが置いてある食堂に行くとカタクリが思いっきり目を鋭くさせて見ていた。

 

「何、睨んでんのさ?」

「・・・別に・・・睨んでなどいない・・・」

「それよりも婚約の件はまだ言ってなかったんだねぇ」

 

コンポートがそう言うとカタクリは益々、目を鋭くさせた。それを見て両手を上げて観念したかのような動きを見せた。

 

「分かったって・・・もう誂わないよ・・・相変わらず真面目だねぇ。見聞色の未来視もやらないくらい冷静じゃないのに・・・」

「いくらコンポート姉でもそろそろ本気で怒るぞ?」

「おぉ怖い怖い・・・アタシはドーナツを持って退散させてもらうよ」

 

カタクリにそう言うとコンポートはドーナツを持って出ていった。残ったカタクリは本当に外で見張りをしようと食堂から出て甲板に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

〇〇〇

時は少し遡り・・・・

ルフィは無事にゾウの上に着いて、ゾウに住んでるミンク族と一時交戦はあったものの無事に和解し、錦えもんやモモの助達の事情を聴くと忍者海賊ミンク侍同盟を結成した。そこでルフィ、ナミ、チョッパー、ブルックはリンリンの所に行ったサンジを連れ戻す為にビックマム海賊団の傘下のカポネ“ギャング”ベッジにやられて重傷の身であるペコムズを案内人にしてミンク族のペドロと共にリンリンの国であるトットランドに行こうと決めて、1週間分の食糧を分けてもらっていた。

 

「麦わら!!これありがとうな!!」

「おい、ベポ。あまり馴れあうなよ」

 

そんなルフィに話しかけに来たのはローの仲間であるハートの海賊団の航海士でミンク族であるクマのベポで大泣きしていた。

 

「なんで泣いてんだお前?」

 

ルフィはそう聴くとベポはTDを見せた。ローがウタから貰った奴で1番のファンであるベポに渡したのだが、入ってるのがまだ発売されてない新曲だと分かると大泣きしながら聴いていた。

 

「俺、新聞で麦わらとウタが付き合ってるのを知って凄い複雑だったけど、応援するよアイアイ!」

 

ベポが泣きながらそう言うがウタと喧嘩中のルフィは渋い顔をして、ローはベポの言動に頭を悩まし始めた。迷惑を掛けた詫びとしてサインと一緒に貰ったは良いが他の船員はともかくベポは聴いてからずっと泣きっぱなしで使い物にならなくなっていた。

 

ルフィは渋い顔をしつつも食糧を貰っていくとその事でからかう物がいた。

 

「いや〜、まさかルフィさんがあの歌姫のウタと知り合いでしかもそんな関係だったとは・・・心臓が飛び出るかと思いましたよ!あっ、私。飛び出る心臓無いんですけど、ヨホホホ!!」

 

ブルックである。年長者ゆえなのかルフィからウタとの関係を聴くとからかい始めた。またウタの事なのでルフィは益々渋い顔をした。

 

「ウタの話はするな。俺は今、あいつと喧嘩中なんだ!!」

「ヨホホホ、仲が良さそうですね!」

 

プンスカと怒ってるルフィと笑ってるブルック。

他の面々はそれを見ながら準備をしつつも雑談していた。

 

「ルフィとウタがそんな関係って新聞で知って俺、驚いたぞ」

「1番驚いたのは俺達だぞチョッパー!間近でそれを聴かされてここに来るまでずっといちゃついてやがったんだからな」

「結構、可愛らしかったわ」

「ルフィに負けず劣らずス〜パ〜な女だったぜ!」

「はぁ〜、あんたらは良いわね・・・こっちはサンジ君とブルックが新聞を見た瞬間に嫉妬で何かに変身しそうだったのに・・・」

「いや、こっちもゾウに来る直前の海賊女帝との喧嘩が凄かったぞ。冷や汗が大量に出た」

「海賊女帝ってあのルフィが助けてもらったっていう?」

「あぁ、女帝もウタと一緒でルフィに惚れててもう、激戦激戦を繰り広げててよ」

「そんなに怖かったのか?」

「いや〜、2年間ずっと居たボーイン列島でも感じなかった恐怖を感じたぞ」

「怖え〜!!」

「あら、見てる分には面白かったわ」

「面白くねぇよ!!こっちはいつ飛び火してくるかと思って肝が冷えてたわ!」

「確かにあれは怖かったな。ゾロやトラ男が睨まれて何も言えなくなってたしな」

「ルフィも随分と熱烈な人達に惚れられたのね」

 

面々はそんな雑談をしてるとナミがぶっ込んだ話をし始めた。

 

「で、ルフィはウタに惚れてると思う?」

「どうなんだ??」

「さぁ?」

「良くも悪くもルフィはあれだからな〜」

 

ナミとチョッパーの疑問にロビンとフランキーは首を傾げた。ウタがルフィに惚れてるのは分かったがルフィからの感情は実際の所、どうなのか分からなかった。

 

ウソップはそれを聞きながら一瞬、ルフィが珍しくも嫉妬した事を話そうかと思ってしまったが止めた。

 

ウソップは出来る男だった。

 

「どうなんだウソップ?」

「う~ん、俺もわかんねぇな・・・というかウタのルフィへの惚れ方が怖すぎて・・・思い出すたびに冷や汗が・・・」

「ウソップ大丈夫か!?」

 

訪ねてくるチョッパーにそう言うと少し嘘も混じえつつ、ウソップはこの話題から上手く逃げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〇〇〇

一方、その頃。

34の島々で出来てるトットランドのキャンディ島では混乱が起きていた。

 

「急げ!!すぐにここから避難するんだ!」

 

この島を管理しているペロスペローの指揮の元、住民は避難をしていた。これからリンリンが暴れるかもしれない状況だったからだ。

 

ペロスペローや住民から離れた草原でリンリンは自身の力である太陽のプロメテウスや雷雲のゼウスに剣のナポレオンを持って仁王立ちしていた。

 

「シキィ、てめぇ・・・よくもオレの縄張りを滅茶苦茶にしてくれたなぁ!!」

 

リンリンはそう言って眼の前に立っているシキを睨んだ。

 

「ジハハハハ!!相変わらずだなリンリン。俺の挨拶は笑えたか?」

「ふざけるんじゃねぇ!!この負け犬が・・・くたばれ!!」

 

リンリンはそう叫びながらナポレオンをシキに向かって振るった。シキも笑いながら足の剣をそれに向かって振るった。

2人の剣がぶつかりあった瞬間、()()()()()

 

暫く、拮抗していたが互いに1度離れるとシキは笑い、リンリンも笑った。

 

「マーママママママ!!こりゃ、驚いた!!エッドウォーで舵輪が刺さってから、後遺症で武装色も見聞色も出来ず、覇王色のコントロールさえも出来なくなった男が蘇るなんてね!!」

「ある若造に雷と一緒に蹴られてな・・・クロッカスに診てもらったら・・・雷と共に強烈な衝撃を受けて正常に体が戻ったらしい・・・この2年間、隠居したり、暴れたりして鍛え直したからな・・・大将の若造どもと戯れるのも意外に楽しかったぜ。暇潰しと修行には持って来いだ」

「へぇ、つまり完全復活ってわけかい?」

「あぁ、そうだ」

 

リンリンが笑いながら、そう聞くとシキは笑いながら叫んだ。

 

「2年前に兵力こそ失ったが覇気は戻った・・お前やカイドウのクソガキ・・・赤髪や黒ひげのひよっこ共にピエロのカス・・・そして海軍・・・政府・・・全世界に宣言してやる。俺は“帰って来たぞ”!!」

 

ここに“金獅子”のシキが復活宣言をした。

リンリンはそれを見て獰猛な笑みを浮かべた。

1度、四皇から落ちた男が戻ってきた事に驚き、そして確実に今の内に殺そうとナポレオンを構えた。

 

「それで、オレの所に来た理由は?死ぬ前に聞いといてやるよ」

「居るんだろ?シーザー・クラウン・・・あいつを寄越せ、俺の計画には必要なんでな」

「渡すと思ってんのかい?」

「だから、奪いに来たんだよ。俺は海賊だぞ?」

「オレの夢を奪うんじゃねぇよ、死ね!!」

「お前がな!!」

 

シキとリンリンは戦闘を再開した。

経緯がどうであれ、確実なのは1つ。

“伝説の海賊”が帰ってきた。










というわけでウタとルフィ、カタクリのドラマも進行中ですがそれを吹き飛ばすかのように暴れるシキ・・・

この爺さん化け物だな。

独自設定でシキはエッドウォーの海戦で舵輪が頭に刺さってから後遺症で覇気は使えないとさせて貰いました。でないとリンリンやカイドウとタメをはれなさそうなので・・・いや、割と能力だけでもチートなのに。


次回はどこから始めるべきか・・・とりあえず、ウタとカタクリの話は書きたい・・・んでカタクリを徹底的に茶化す姉のコンポートも書きたい・・・ブリュレもそろそろ出したいし・・・レイジュのキスもやりたい・・・うーん、迷う!!
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