少し強引かもしれませんが割と自分では納得行く展開なので出します!!
ではどうぞ!!
時はルフィにレイジュがキスする二日前。
無事に何とか避難も上手く行ってカタクリは寝そべっていた姿も見られなかったと思って色々と気分も良くなり、ウタにトットランドを案内しようかと思ったがそれは姉であるコンポートに任せて自分はホールケーキアイランドにある城の女王の間まで足を運んでいた。
兄であるペロスペローを筆頭に3人の将星と他の兄弟姉妹も大勢いた。居ないのはキャンディ島からの避難民の対応に負われてる者だけである
「ペロス兄、何が起こると思う?」
「さぁな。だがなんだが嫌な予感はするペロリン」
カタクリはペロスペローとそんな話をしているとリンリンがシキと一緒に入ってきた。大勢の兄弟姉妹達はそれに啞然となり、ペロスペローとカタクリといった実力者達は頭を抑えた。
「マーママママ、お茶会が終わるまでオレとシキは喧嘩を止めた!お茶会が終わったら早速殺し合うがそれまでは客人としてここに置いておくからお前らもそれなりに扱ってやれ」
「おう、よろしくなクソガキども!」
「なに、人の子供にクソを付けてんだよ!?ぶっ殺すぞ!?」
「うるせぇババア!!」
「うるせぇジジイ!!」
喧嘩をするのか仲良くするのか全く分からないリンリンとシキの絡みにリンリンの子達は困惑していたが真っ先に復活して異を唱えた者がいた。
キャンディ島を壊滅させられたペロスペローである。
「ちょっとまってくれママ!そいつはキャンディ島を滅茶苦茶にした奴だぞ!?それなのに客人扱いだと!?」
実に尤もな意見だった。しかも素の口調まで出てるあたり本気で納得してないのが分かるほどに。しかし、リンリンはそれを笑って見ていた。
「だから殺すのは後だ。それに人生最後の瞬間は楽しい方が良いだろ?」
「そりゃお前のことか?」
「お前だよ!鶏頭!!」
「誰が鶏だ!?」
鶏と言われた事にシキはキレつつも女王の間にあった鏡を見て首を傾げた。
「あれ?あんな所に鶏がいるぞ?」
「お前だよ!!」
「「はい!!」」
『いやいやいやいやいやいや』
突然と漫才みたいな事を始めたシキとリンリンに子供達の殆どがツッコミを入れた。入れてないのは依然として納得してないペロスペローとウタの事が心配になってきたカタクリだけだった。
「マーマママママ!!兎に角、暫くはもてなしてやれ。なに、腹黒くて陰険で性格は最低で品性の欠片もないやつってだけだ」
「品性に関してだけはお前に言われたくねぇ」
「黙れお下劣ジジイ」
「お下劣ババアが言うな。ロックス時代の時に子種を取ろうとしてニューゲートやジョン、王直とかに詰め寄ってたくせに」
「マーマママ!!懐かしいねぇ。まぁ全員に断られたけどな。あいつらは本当に見る目が無かったからねぇ」
「お前に全員が引いてただけだ。しかも断ったら殺そうとしただろ・・・イカれババアが」
「失礼だね。オレはこんなにも良い女なのに」
「なら俺は世界一の良い男じゃねぇか」
「鏡を見て言いな」
「・・・イケメンしかいねぇじゃねぇか?」
「既に目が腐ってたかい・・・」
破天荒な母親の事は知っていたが何気に寒気がしそうな情報まで飛んできて子供達は色んな意味で冷や汗が出始めていた。
「ジハハハハハハハ!!!まぁ、仲良く行こうじゃねぇかクソガキども!」
シキはそう言うと馴れ馴れしく絡み始めた。リンリンがいる手前、下手な事はやらないと思うがペロスペローとカタクリは警戒しながらそれを見ていた。
「そういや、カタクリ。ウタがコムギ島に居るんだって?歌ったのを見た兵士が報告してきたよ。なんで報告しなかったんだい?」
「・・・避難民の対処に追われていた」
「そうかい・・・まぁ良いや。今は色々と疲れたし、忙しい。お茶会の時には連れてきな。分かったね?」
「・・・分かった」
カタクリは極めて平常心でリンリンの問いに答えたが内心不味いことになったと思った。ウタを帰す為にリンリンには黙っていたがバレてしまってはすんなりと帰せなくなった。
そしてそんなカタクリの内心に気づいたのは兄であるペロスペローだけだった。
(なるほど、ウタウタの実は既にリンリンの手の中か・・・しかたない・・・別の方法をやるか・・・)
シキはそんな事をリンリンとカタクリのやり取りを見ながら考えていた。
〇〇〇
一方、その頃。
ウタはコンポートと一緒にお菓子を作っていた。
「これで良い?」
「そうそうそんな感じ。しかし、パンケーキが好きなのは配信で知っていたけどドーナツを作れると聞いて驚いたよ」
「この前、ドレスローザで食べたドーナツが美味しかったからまた食べたくなって」
「あぁ、カタクリから聞いたよ。麦わらのルフィと一緒に食べたんだって?」
コンポートが少しだけ意地悪く聞いてきた。と言っても性格悪そうにではなくあくまでもからかうような感じである。するとウタから怒気が発せられてきた。
「ルフィ・・・あのバカ・・・あいつとは今、絶交中だから知らない!」
「おや、喧嘩中とは知らなかったよ」
「あいつったら酷いんだよ!?アタシよりも・・・他の男との約束を取ろうとして・・・」
「あぁ、そりゃ腹立つねぇ・・・でも好きなんだろ?」
「うっ・・・・うん、好き・・・けどなんだが・・・う~~ん・・・」
「悩みな悩みな!因みにアタシとしてはカタクリの嫁に来てほしいんだけどねぇ」
割と本気でカタクリが素を出せる相手がいる事が嬉しいコンポートはまたそんな事を言うとウタは悩みながらも答えてくれた。
「カタクリは良い人でカワイイけど・・・なんというかその勿体ないほど良い人だから・・・アタシよりも良い人が居ると思う」
「なるほどね・・・こりゃ残念だねぇ・・・カタクリに釣り合うような人なんて早々居ないんだよねぇ」
「えぇ!?絶対にいるよ!!あんなにカッコよくてカワイイのに!」
ウタに言われてコンポートは意を決してあることを話し始めた。兄弟の中でも話したくない事の1つであるがコンポートはウタになら話しても良いかと思った。何故ならカタクリの口に対して素で受け入れてくれてるウタなら大丈夫だろうという物もあった。
「今から話すことは内緒にして欲しいから頼むよ」
「わかった」
「カタクリは口がアレだからね。昔、アレで嫌われていてね。まぁとやかく言う奴は自分でぶっ飛ばしてたけどある時、妹のブリュレがそんな奴らにやられて顔に傷を負わされたんだ」
「そんな酷い・・・」
「もう、アタシ達は混乱してね。ブリュレの治療中に兄さんは弟達をアタシは妹達を落ち着かせてて気づかなかったんだ。カタクリが居なくなってた事に・・・」
●●●
コンポートはブリュレが怪我を負わされて治療中の間、妹達を抱き締めて落ち着かせようとしていた。そんな時にペロスペローが慌ててやってきた。
「コンポート、カタクリを見なかったか!?」
「えっ!?見てないけど居ないの!?」
「あぁ、何処にも居ないんだ!!」
「・・・まさか!」
コンポートとペロスペローはまさかと思って弟や妹達を部下に預けてカタクリを探しに行った。そしてとある裏路地で見つけたのは愛槍の土竜を持って沢山の倒れてる血塗れのチンピラの中で唯一立っていた返り血を浴びまくっていたカタクリだった。
カタクリは口を決して見せないように隠していた。
「カ、カタクリ・・・お前・・・」
「あ、ペロス兄・・・コンポート姉・・・ブリュレは??」
「だ、大丈夫だよ。治療中だから安心して!!」
「そうか・・・2人ともごめん・・・俺のせいで」
「カタクリは悪くねぇよ!」
「そうだよ!!気に病むことないよ」
「でも俺のせいでブリュレがやられた・・・だから俺、二度とこの顔をさらさない・・・家族を2度と傷つけさせない為にも絶対に・・・見たやつは殺す・・・完璧になる・・・なって家族を守る!!」
完全に目が据わりきったカタクリにペロスペローとコンポートは何も言えなくなった。何も言えないかわりに2人はカタクリを抱き締めた。
「カタクリ・・・お前・・・」
「ごめんね、ごめんねカタクリ・・・お姉ちゃんなのに・・・ごめんね・・・」
〇〇〇
コンポートはそれを話しながら暗い顔をしていた。
ウタもそれを真剣に聞いていた。
「アタシは何も出来なかった・・・何一つ・・・本当はアタシが飛び出してやるべきだったんだ・・・カタクリに重荷を背負わせて・・・最低の姉だよアタシは・・・」
ウタはコンポートの話に何も言えなかった。何を言えば良いのか分からないほどに重く辛い話。それを聞いて最初に顔を見たときに殴りかかってきたのを思い出し、先程の発言を悔やみ始めた。
「だから、あんたに会えて嬉しいんだ。カタクリが素を出しても良い相手なんて居なかったから、カタクリと・・・友達になってくれて・・・お礼を言わせて・・・ありがとう・・・」
「・・・そんな事が・・・ごめんなさい。アタシ軽々しくお似合いの人が出来るって・・・」
「良いんだよ知らなかったんだから・・・それよりもこれは本当に他言無用で頼むよ。カタクリにも言わないでやってくれ怒られちまうから・・・」
「分かった」
「さぁ、美味しいドーナツを作るよ!!カタクリも首を長くして食べたがるしね!!」
明るい顔に戻して話すコンポートにウタは懸命に頑張って答える事にしてドーナツ作りを再開し始めた。
「ほら、そこで見てるブリュレも入りな!チラチラと見てて気になるから手伝いなよ!」
「え?」
コンポートは鏡に向かってそう言うと鏡からブリュレが出てきた。ウタをどうにかしようと鏡の中から覗いていたのだ。そしてコンポートがカタクリの事を話したのもあって何も出来なかった。
ウタはブリュレの顔にあった大きな傷を見て察した。
鏡から出たブリュレはウタを睨み、コンポートはウタを守るように少しだけウタの前に出た。
「ほらあんたも手伝いな。カタクリのお菓子なんだから・・・」
「なんで、コンポートお姉ちゃんまで・・・」
「なんでってカワイイ弟の友達だから知ってほしくてね・・・」
「うぅ・・・赤の他人なのに・・・なんでお兄ちゃんは素を出してくれてるのよ・・・妹のアタシには見せてもくれないのに・・・」
涙を溜め始めたブリュレにコンポートも似たような気分だった。コンポートも自分の前では素を出してくれないカタクリにやきもきしていた。場の空気が重くなるがウタはそんな状況でも臆さずに話し始めた。
「なら、言えば良いんじゃないかな?」
「え?」
「は?あんた何言ってんだい?」
「素を見せてって言えば良いんじゃないかな?」
「はぁ!?他人が勝手な事を言うな!!・・・そんなの無理に決まってる・・・絶対に何を言っても見せない・・・だってアタシが良くわかってるもん・・・お兄ちゃんが誰よりも頑張ってるのアタシが1番わかってるもん・・・」
「でも言わんないと分かんないよ・・・言葉にしなくても伝わるものはあるけど・・・言葉にしないと伝わらないものだってあるよ・・・」
エレジアの件でシャンクスに何も言われずに置いていかれたウタはそう言った。そして心がボロボロでもルフィに負けじ魂を燃やして旅をしてルフィの死亡説を読んで立ち直れなくなったウタを救ったのが本気で向き合って叱ったバギーだった。だからウタは知っていた。時には言葉にして伝えないと伝わらない物もあることを誰よりも知っていた。
コンポートはウタの言葉を聴いて笑いながらブリュレに言った。
「よし、ブリュレも手伝いな・・・でないとウタがカタクリのお菓子を全部作る事になるよ」
コンポートがそう言うとブリュレは泣きながら叫んだ。
「そんなのやだ!そんなのやだ!!アタシだって美味しいお菓子を食べて欲しいもん!!」
「じゃ、一緒に作ろうよ!!んでカタクリに食べてもらおう・・・」
ウタもブリュレを誘った。ブリュレは涙を流しながらもドーナツ作りに参加した。嫉妬やらなんやらと言った事よりも大好きな兄に美味しいお菓子を食べてほしいからだ。
〇〇〇
カタクリは城から帰ってきてウタの事をどうしようかと悩んでいた。しかもペロスペローまで同行していた。
「ペロス兄は何故ここに?」
「あんな爺と一緒の場所なんて1秒足りとも居たくない。それにお前のべた惚れ姿も貴重だから見てみたいペロリン」
「勘弁してくれ」
「私の前まで張り詰めるな。いつも言ってるだろ」
「これが俺だ」
「これ“も”だろ?」
ペロスペローはカタクリの今の姿には思わない部分が無いわけでは無いが何も言う気は無かった。何故ならそれでもカタクリの良い物は変わってないし、それを貫く為にカタクリがどれだけ頑張ってきたのか知ってるからだ。しかし、偶には素を出して欲しいのも事実なのでからかい半分で見に来た。
カタクリは家に入るとコンポート、ブリュレ、ウタがドーナツを机の上に置いて座って待っていた。
「おやおや何とも美味しそうなドーナツではないかペロリン。コンポートが作ったのかい?」
「アタシだけじゃなくてブリュレとウタも手伝ってくれたよ」
コンポートがそう言うとペロスペローはウタに軽く会釈した。
「これはこれは、私はカタクリの兄のペロスペロー。このような美味しいお菓子を作ってくださりありがとう」
「あ、初めまして。アタシはカタクリの友達のウタです!!よろしくお願いします!!」
「こちらこそよろしく」
軽く挨拶を済ませる2人を他所にブリュレはカタクリの手を引っ張った。
「お兄ちゃん。今日はお兄ちゃんもここで食べて!」
「いや、俺は社で・・・」
「・・・・お願いお兄ちゃん・・・何でも言うこと聞くから・・・昔みたいに一緒に食べて欲しいなぁ」
基本的に顔を隠してから早食いしかやらなくなったカタクリにブリュレは昔みたいにと言った。カタクリはそれで何をしてほしいのか一発で分かったがやりたくなかった。傷ついたブリュレのトラウマを引き起こすと思ったからだ。
「カタクリ食べよ。姉からの命令だよ」
「コンポート姉・・・」
「それにウタの前で食べてるのは知ってんだよ。なら家族のアタシ達にも見せてくれたって良いんじゃないかな・・・偶には」
コンポートにそう言われてカタクリは悩みつつも座った。隣にはブリュレも座ってその隣にペロスペロー、コンポート、ウタの順で机を囲んだ。
「それではいただきます」
『いただきます』
ペロスペローのいただきますに続いて全員がそう言った。カタクリはドーナツを取るともう既にウタにバレてるのが知られたのもあって恐る恐る口元を晒してドーナツを1つ丸々食べた。
久しぶりに家族に食べる所を見せたカタクリは内心どう思われるか不安になりつつも皆を見ると全員優しい笑みを向けていた。
「お兄ちゃん、美味しい?」
「あぁ、美味しい」
「良かった!!もっと食べて!!」
ブリュレはカタクリの言葉を聴くとドンドンとドーナツを進め始めた。カタクリも最初は行儀よく食べていたが段々と手が止まらなくなって昔のようにムシャムシャと食べ始めていた。
「カタクリがこんな風に食べるのは久しぶりだな」
「えぇ、兄さん。ウタのおかげよ」
「アタシは何もしてないよ?」
「あんたが言ってくれたからアタシ達も勇気を出せたんだよ。本当にありがとう」
「私からも礼を言わせてくれ。ありがとう!!」
コンポートやペロスペローはウタにそう言った。するとカタクリは羞恥で顔を染めつつも気楽に食べてる事が嬉しく更に食べていた。ブリュレはそんな兄を見て嬉しくなって抱き着いてウタに笑顔を向けた。
「ウタ、ありがとう!・・・アタシの名前はブリュレ。よろしくね」
「よろしくブリュレ!!」
「アタシのお兄ちゃん良いでしょ?」
「うん、凄くカワイイ!!」
「でしょでしょ?」
「よせ、ブリュレ」
「なにを照れている」
「照れていないぞ、ペロス兄」
「嘘つきなバレバレだよ」
「勘弁してくれ、コンポート姉」
こうして一同は和気藹々とした甘くて優しいお菓子の時間を楽しんでいた。
ウタはそんな風に本音を言ったブリュレや幸せそうなこの空間を見てエレジアの件をルフィに思い切って言おうかまた悩み始めた。
というわけでブリュレとは和解です。
いや、早えよ。
本当は後1話か2話くらい積み重ねるべきとは思いましたが次の展開がもう渋滞を起こしてるのでやりました。
申し訳ございません。
というかその場合だとネタが切れるのでやりました。
時系列的にはこの話はレイジュとルフィがキスする前なのでご注意を。
さて次回はルフィとクラッカー戦をやれたら良いなと思います。ウタにさらなる受難を出せるようになるので。
まぁその場合はカタクリとブリュレにも受難が来ますが・・・どうなるかはお楽しみに!!