シキは笑って壊滅していたキャンディ島でノンビリとしていた。
「ジハハハハ!!さてとリンリンのババアへの嫌がらせを考えねぇとな。次はあいつの大事な結婚式のウェディングケーキをブチ壊してやりてぇが外から攻撃するなんて面白くもねぇ。見るなら絶望した顔に限る・・・ならばコイツだな」
シキはそう笑ってある男の手配書を見たあとでまた飛んでいった。
〇〇〇
その頃、ルフィは無事にクラッカーを撃破していたがその後、サンジと会ったは良いが蹴られていた。
サンジはサンジで恩師であり育ての父親であるゼフと故郷のバラティエが人質に取られていた。
そのせいで帰りたくても帰れなかった。
「下級海賊」
「腹の中で見下してた」
「早く消えろ」
言いたくもない言葉を並べてサンジはルフィを蹴り続けたがルフィは殴ろうとしなかった。
側にいたナミが泣くほどにルフィをボコボコにしたサンジだがそれでも帰らないルフィに懇親の一撃をお見舞いするとルフィは倒れた。
ルフィに駆け寄ってきたナミにビンタされていた。
「さよなら、ごめんね余計なことして」
サンジは内心ボロボロになりながらもジェルマ66の馬車に戻ってホールケーキ城に向かおうとしていた。
「待てサンジィーー!!何が下級海賊だ!!言いたくもねぇ言葉並べやがって・・・ウソつくんじゃねぇよ!!こんなもんで俺を追い払えると思ってんのか!?俺の事を蹴るだけ蹴っても痛えのはお前だろうが!!」
ルフィの言葉にサンジはポロポロと涙が溢れ始めた。色々と言い訳をしても自分を許せなくなるほどサンジは優しかった。
「止める?」
「進め」
姉のレイジュがサンジにそう聞いた。だがサンジは止めさせなかった。止まったら本当に何もかもが終わる。サンジは泣きながら、帰りたいと思いながらも進ませた。
「旅はまだ途中だぞ!!俺はここで待ってるからな!お前が戻って来ねぇなら俺はここで“餓死”してやる!!!お前は俺の船のコックだから!!俺はお前の飯しか食わねぇ!!腹が減っても槍が降ってもお前を待ってる!!」
固いルフィの決心に隣で聞いていたナミも涙を流し始めた。どんだけ傷ついても真っ直ぐに仲間を信じてるルフィに何も言えなかった。
「必ず戻ってこいサンジ!!お前がいねぇと俺は海賊王になれねぇ!!!」
サンジはその言葉に涙が溢れた。
まだ信じてくれてるルフィの優しさが暖かった。冷徹冷酷、人の心がない実の家族とは雲泥の差だった。それでも大切な父親のゼフと故郷を守る為にサンジは止まれなかった。
ジェルマの馬車はホールケーキ城に進んだ。そして入れ替わりでクラッカーを倒した事により、討伐隊が組まれてルフィとナミはオペラと19男のモンドール、3女のアマンドらと多数の部下によって捕まった。
〇〇〇
「わぁ〜!!ここがホールケーキ城なんだね!!」
「あぁ・・・」
「どうしたのカタクリ?暗いじゃん!!」
「いや・・・なんでもない」
「そう?」
水飴の雨の中、ウタはそんな雨にも気にせずにカタクリと一緒に馬車に乗ってきていた。シーザーの所で解毒の薬を貰ってから来た。すぐにウタに飲ませて1週間飲むように言うとぶつくさ言われたがウタの身を考えてカタクリは説得した。
「ねぇねぇ、カタクリのお母さんってリンリンって言うんだよね?カワイイ名前だね!!」
「それは言わないほうが良い。危険だ」
「そうなの?」
「あぁ」
「そう言えば、なんで呼ばれたんだろうね?子供の友達を知りたいのかな?」
「・・・わからない・・・」
本当は全て分かっていた。呼ばれたと言うことはリンリンは婚約の事を言うつもりだ。そうなったらカタクリとて逆らえない。
馬車はどんどんと進んでいって、ホールケーキ城に入っていった。そして2人はリンリンのいる女王の間に入った。
「よく来たね。オレはビッグマム・・・カタクリらの母親だよ」
「こんにちは!」
カタクリは全く臆さずに話し始めるウタにヒヤヒヤしていた。ソルソルの実で人の寿命を奪い、特定の物や動物に魂を与える力はリンリンに臆したり、死を恐れたりすると奪われる。
母親とて怪物なリンリンがウタにいつ牙を向くか分からなかった。
「マーマママママ!!歌姫と息子が友達になれて嬉しいよ!!色々と話は聞いてる。カタクリもぞっこんだとか?」
「止してくれママ」
リンリンの言葉にカタクリはそう答えた。そしてウタの方を見るとウタは顔を赤めていた。ルフィの記憶がないウタはカタクリに惹かれていた。カタクリはそれを見る程虚しい気持ちになった。ウタに本気で惚れていた。そしてルフィの事が好きなのも知っていた。だから本気で向き合いたかったのにこんな惨めな状況になって付け入るような事はカタクリのプライドが許さなかった。
「ママママママママ!!明日の結婚式にはぜひ参列してほしいねぇ」
「え?でも、アタシ。関係者じゃないよ?」
「そんな小せえ事は良いじゃねぇか・・・それにオレはお前とカタクリに結婚してほしい」
「ふぇ!?」
リンリンの言葉にウタは顔を真っ赤にさせた。カタクリは真っ青になった。
「マーママママ!!まぁ急に言われても何も答えられねぇだろ?明日の結婚式が終わるまでに返事をくれ」
「ふぇ?・・・あ、アタシが・・・カタクリと結婚・・・」
まだ顔を赤くさせて呆然となっているウタをカタクリはリンリンの女王の間から一緒に出た。そして空き部屋に連れて行って向き合って座った。
(どうにかしてウタを脱出させないと・・・クソ!!なんでこんなことに!?)
近くにいてもリンリン、帰そうにも毒で下手に帰せない。更には何処にいるか分からないシキにバレット・・・地獄のようなトットランドからウタを脱出させられなかった。
方法を幾ら考えても不安要素で潰されていく。他の兄弟姉妹は巻き込めなかった。何故ならカタクリは兄弟姉妹大好きであり、そんな彼らを守る為に自分を抑えてきた。簡単に言うと抑えすぎて頼れなくなっていた。
「カタクリ・・・大丈夫?」
「あ、あぁ・・・大丈夫だ」
「そう、良かった・・・いやぁ、ビックリしたね!!突然言われるなんて・・・」
「・・・すまない・・・すまないウタ」
ウタに対してカタクリは謝るしか出来なかった。しかし、ルフィの記憶を失ってる事に気づいてないウタにはそれがなんの謝罪か分からなかった。
「アタシ・・・カタクリが好きだよ。カタクリは?」
ウタは勇気を持ってそう言った。カタクリは何も答えなかった。好きと言う事も嫌いと言う事も出来なかった。
「アタシはカタクリと一緒なら毎日楽しいと思う」
「・・ろ・・」
「なんか変な感じになったけどカタクリの言葉を聞きたい・・・」
「止めろ!!」
カタクリは肩で息を切らしながらそう叫んだ。突然の事にウタはビクッとなった。
カタクリはそれ以上聞きたくなかった。
「俺は・・・こんな・・・クソ!!・・・少し風に当たってくる」
カタクリはそう言って部屋から出た。
ウタはそれをただ見ていた。どんな反応をするべきなのか分からなかった。好意は元から持っていた。そしてルフィの記憶が無くなった事でその好意は強くなっていた。
そうウタはカタクリにフラレた。
「そっか・・・そうだよね・・・カタクリはお似合いの人が・・・あれ?なんか忘れてる??・・・あぁ!!!」
ウタはそんな風に思い出してると記憶のズレが出てきた。ルフィの記憶が沢山あったウタにはズレを起こしやすかった。頭から来る激痛にウタは倒れた。
死ぬほど痛いがウタはなんとか必死に這いつくばりながらも貰った薬を飲むと激痛が収まった。
「体の毒・・・本当だったんだ・・・」
最初は毒を盛られた事をあまり信じてなかった。元気だったからだ。しかし、こうなってウタもちゃんと自覚した。薬は苦いし好きではないが痛々しい激痛でちゃんと認識した。
「・・・・・カタクリに会いたいなぁ・・・探そう!!」
激痛を受けた事により人肌が恋しくなったのかそれともそもそも寂しがり屋か、ウタはカタクリを探しにホールケーキ城の中を歩き始めた。
しかし、初めて見る城の中は複雑だった。そして案の定迷子になった。
「出せぇ!!こっから出せ!!」
「?」
突然となぜか懐かしい声が聴こえて来た。ウタは声のした方向を探すと扉から35女のプリンが出てきた。ここ暫くの滞在で紹介されていたウタはプリンを知っていた。
「あっ、プリン!」
「ウタさん、どうしてここに?」
「カタクリと呼ばれてお母さんに会ったんだ。婚約の事も言われてアタシはOKなんだけどカタクリが出ていちゃって・・・」
ウタはありのままを言った。そしてウタがルフィの記憶を失ってる事を知らないプリンは残虐な本性を顕にした。勿論、顔には一切出ていないがプリンはウタがカタクリと結婚したがってると思い、地下に行くように薦めた。地下にはルフィがナミと捕らえられていてそんなウタを見たルフィはより苦痛を味わうと思った。
「あぁ、でもカタクリ兄さんは今ここにはいませんよ」
「そうなの?・・・ねぇ?その奥には誰がいるの?」
「う~ん・・・囚人・・・悪い人が居ますから行っちゃだめですよ」
しかし、プリンは兄弟姉妹に対する情はあるのでウタを騙して連れて行って悲しむウタを見て悲しむカタクリは見たくないので極めて普通の対応をした。
「えぇ~、うーんちょっと見てみたい!!それに顔ももう一回会わせたいし!!」
ウタは囚人が自分のトットムジカを出させようとしたバレットだと思った。ウタはルフィらの騒動を教えて貰って無かったのもあってそう認識していた。
(この人、凄い悪い人ね!!気に入ったわ!!)
「なら、どうぞ。けど気をつけて下さいね!!後、この事はカタクリ兄さんには内緒で」
「分かってるよ!」
ウタが非道な人間だと誤解したプリンがウタに地下室に行っても良いと言った。
ウタは笑顔でお礼を言った後にバレットを見たらぶん殴ってやると思いながらも地下に降りていってプリンは苦痛に歪むルフィの顔を想像して笑った。
〇〇〇
「出せ!!出しやがれ!!」
モンドールの本の牢屋の中でルフィは必死に出ようとしていたが手を杭で壁に打たれていて出られなかった。
「ふぁ~、ローラの場所を吐かせる前に休憩ファ」
監視をしていたオペラはそんな事を呑気に言いながら本を読んでいたが地下に誰かが降りてくる音が聴こえたので目を向けた。
「あっ、オペラ!」
「ファ?ウタ??どうしてここに??」
降りてきた人がウタだと分かるとオペラは流石にビックリした。そもそもなんでここにという感覚が強かった。
「ウタ・・・ウタがいるのか!?」
「ん?誰かいるの?」
ウタという名前に反応してルフィが叫ぶとルフィの記憶がないウタは気になって本の中に捕まってるルフィを見た。
そしてルフィの顔を見た瞬間、ウタの頭には激痛が走った。
『おーらーーか?』
『そうーー、な◼かー☓あ●の?』
初めて会った時の記憶がフラッシュバックを起こす。ウタは顔面を真っ白にさせて頭を抑えた。
「あ・・あ・・アァァァァァァ!!!!」
「どうしたんだウタァ!!??」
「何が起こってるファ!?」
「え!?何が起こってるの!?」
頭を抑えながら倒れ込むウタにルフィもナミもオペラも呆然となった。激痛に苦しむウタは薬を飲もうとするが上手く飲めずに零した。
「薬・・・あんたらこの娘に何をやったの!?」
「知らないファ!!何なんだこの薬は!?」
「ウタァ!!しっかりしろ!!」
ルフィは懸命にウタに呼びかけた。しかし、呼びかければ呼びかけるほどウタは苦しんでいく。
そんな騒然となる状況にカタクリが飛んできた。
「カタクリ兄ちゃん!?」
「なぜ、ここいるんだ!?」
カタクリはそう言いながら、ウタに薬を飲ませてあげるとウタはカタクリに抱き着いた。
「カタクリ・・・カタクリぃ・・・」
カタクリはウタを抱きかかえて、啞然となってるルフィ、ナミ、オペラを見ると正気に戻ったルフィが叫び始めた。
「おい、なんでウタがここにいるんだ!?お前らウタに何をやったぁ!!!??」
(このガキ・・・こっちの気も知らねぇで・・・)
ルフィの言葉にカタクリはキレそうになった。カタクリとて早くこの国から脱出させたかった。シキやバレットのせいで潰されてしまって命をかける覚悟も台無しにされてどうするべきか分からなくなっていたカタクリにルフィの言葉は非常に癪に障った。
「お前には関係ないことだ・・・オペラ、ちゃんと見張っとけよ」
カタクリはルフィをそう言って突き放し、オペラに注意するとウタを連れて地下から出た。
「ウタ〜〜〜!!!」
ルフィの叫びが虚しく地下に響いた。
〇〇〇
カタクリに抱きかかえられていたウタは薬が効いてるのもあって少し痛みは感じつつも落ち着いてルフィの事を聴いていた。
「カタクリ・・・さっきの誰?」
「モンキー・D・ルフィ・・・5億の賞金首だ」
「5億・・・カタクリの敵なの?」
ウタの言葉にカタクリは言葉が詰まった。確かに対立はしているが格下の敵とは思ってなかった。敬意を払うべき相手だと認識していた。
「何も答えてくれないんだ」
「・・・今は敵対してる・・・」
カタクリは慎重に言葉を選んだ。
しかし、その言葉はウタにルフィがカタクリの敵であると認識させるには充分だった。
「じゃあ、アタシに取っても
ウタはルフィに懐かしさを感じつつも敵と認識した。
皆様、お待たせしました!!
いや、もうずっと鬱展開で暗いお気持ちになるのは重々承知してます。本当にすみません。
もうずっとウタ、ルフィ、カタクリが辛い展開で嘸かし気分が落ち込んでいると思います。
まぁここから更にキツイ爆弾があるんですが・・・・それでも最後は熱く燃える戦いに出来るように頑張ります!!
それから、ちょっとあまりにも鬱×地獄展開にし過ぎた謝罪も込めまして、ホールケーキアイランド編が終わったら、次の章へ行く前に存分にルウタをお届けしたいのですが何分、恋愛展開+イチャラブが死ぬほど苦手かつ引き出しゼロなのでというかもうホールケーキアイランド前のイチャラブ回で切れたのもあったので活動報告にルウタで望む展開を募集します。
それで今後の流れに影響しないもののみを採用して存分にイチャイチャさせるのでご協力お願いします。
因みに時系列的にはホールケーキアイランド編とワノ国編の間と言うのもご考慮下さい。
それでは皆さま、次回もお楽しみ下さい。